08/05/26 15:18:28.26 XZgcW1X70
エピローグ
まあ、これで事件は一応の終わりを迎えたってわけなのだが、残った問題はハルヒへのフォローだけだ。
ハルヒが気を失って眠ってしまったのは、事件の解決と同時に緊張がとけて、自分でも自覚していなかった疲労と、空腹感、
睡眠不足などが一気に押し寄せたため、と言うもっともらしい古泉の説明でなんとか納得したようだ。俺もそれに同意しておく。
どうやらハルヒは理屈で説明すると納得するらしい。後、古泉が言うとそれらしく聞こえるそうだ、
それもひょっとしたらあいつの超能力の一種なのかもしれないな。
ちなみに、俺の偽者は急用があると言うことで朝一番で帰ってしまったと言うことになっている。そのことについても、
古泉は苦しい言い訳をハルヒにしていたけどな。
俺そっくりの人物を探してきたのはいいが、スケジュールの調整がうまく出来ず、本来ならこのサプライズパーティーは、
合宿の最終日にする予定だったのだが、どうしてもはずせない用事があって、急遽前倒しになってしまった、ということだそうだ。
その後、説明好きの古泉には色々補足があったらしく、ハルヒが席を外している時に俺に語りかけてきた。
「なかなかいい経験をさせてもらいましたよ、ですが僕としてはもう少し長い期間の時間移動も経験してみたいですね、
特に、未来に飛ぶのではなく過去の方に行ってみたいというのが本音です」
言っておくが過去に行ってもろくな事がないぞ、遠足みたいに自由行動なんてできないからな、それに、
結局まともに帰ってこれるのかどうかもあやしいんだ。長門に時間凍結されたり朝倉にナイフで刺されたりしたからな。
「そうですね、時間移動をするということはその時間で成すべき事があるからそこに向かうわけですから、
理由もなく時間移動は出きないんですよね」
古泉は何か言いたげな表情を含んだ笑みを浮かべて俺の方を見る。
なんだ? 何か言いたげだな、すでに俺は精神的にも肉体的にも疲労していて、
どちらかといえばお前の長話に付き合いたくはないんだがな。早くのんびりとしたサマーヴァケーションを味わいたいんだ。
そんな俺のことなどお構いなしに古泉は語りだした。