08/05/26 15:07:13.72 XZgcW1X70
「そうね、キョンくんの言う通り、いくら忙しかったからって食事くらいはきちんと取っておいた方がよかったわね、
今みたいに隠れてる時にお腹がなったりしたら大変なことになっちゃったかもしれない」
照れ隠しなのか少し早口でしゃべる朝比奈さん、そういや最初の時間遡行の前に食事したっけな。
「そっか、それで無理やり俺に食事をさせたのか……」
空腹じゃいくら気配を殺してもさっきの朝比奈さん(大)のようにお腹の音で誰かに気付かれてしまう可能性があるってわけか。
それもあるが、あの時朝比奈さん(大)はお腹が空いてたってことだったのか。
それで普段よりよく食べてたってわけか。なるほどね。
「えーと、今の俺は無理ですが、このあとこの時間の俺となら食事できますよ、朝比奈さん。
なんせ俺たち以外誰もいなくなりますからね、気兼ねなしにいけますよ」
ちょっとした提案だったのだが、よく考えてみると朝比奈さん(大)にとっては、
俺がここでこう言うって事もすべて既定事項なんだろうか? まぁそんなこと考えたってしかたない、
この後この朝比奈さんと食事したから酔い止め薬も飲めたし、大惨事にならなかったんだからな。
「え、キョンくんと二人きりで食事……。うん、そうね、それもいいかもね」
朝比奈さん(大)は、その大人びた姿になっていてもやはり朝比奈さんだ、しぐさにかわいらしさが残っている。
それによほど空腹なんだったんだろう、食事と聞いて嬉しそうにしている。
俺だって空腹の時は食べ物のことを考えただけで楽しい気分になるさ、レストランに行ってメニューを見てるときなんて最高だね。
この後少しばかり話をしたが、たわいのない話しか出来なかった、
なんせちょっとでも未来の情報に関わることだと禁則事項となってしまうからな。
だが、その中でこの事件について少し訊くことが出来た。
どうやらコレは未来人が主催のサプライズパーティーって事らしい、
まぁ、詳しくは話せないらしいが要約するとそういうことなんだそうだ。