08/05/26 11:12:11.76 eAngp7TS0
「やーっほーっ!」
といつものように部室の扉をぶち開けたのは
我がSOS団団長・・・ではなく、SOS団名誉顧問の鶴屋さんである。
鶴屋さんはにょろにょろした仕草で部室を見回すと、
「おやおや?ハルにゃんはまだいないのかいっ?」
と誰かに向けて言っている。仕方がないので俺が返事をしてやることにした。
「ハルヒのやつですか?まだ掃除でもしてるんじゃないですか?」
「そうかいっ!じゃあそれまでちょっとここで待たせてもらうことにするよっ!」
とずかずかと部室に入ってきた。
「ところで、どうしたんですか?今日は。」
「うん。それがねっ。今日はハルにゃんに耳寄りのとびっきりの情報を持ってきたんだよっ!
それとたまにはこうして顔を出さないと顧問としての役目がないっさ!」
「なるほど。」
と古泉。何を理解したんだろう。
「丁度良かったです。僕も涼宮さんが退屈しないように
何か面白いイベントを考えていたところなんです」
「うんうん。もちろん、これはハルにゃんだけじゃなくてみんなにもめがっさびっくりの
一大イベントだからねっ!」
部屋の片隅で外界との間に見えない壁をつくっているような長門が
珍しく反応したような仕草を見せた。
「それでそれは一体なんなんですか?」
「それはハルにゃんが来るまでのお楽しみ。」
鶴屋さんは廊下の足音を聞き取ると、膝くらいまで届くような長い髪をひるがえして
部室おドアに向かって体を反転させた。