08/06/12 14:07:58 N2tAsWlZ0
「あ、あの……このかさん……」
「ん?……どないしたん、ネギ君?」
「最後の方……その、乱暴にしちゃって……ごめんなさい……」
このかさんの優しさを踏みにじるようなことをして……きまりが悪くなった僕はそのまま顔をうつむける。
「そんなこと、気にせんでええよ♪……ネギ君はまだ小さいんやから、少しくらいわがままでもええんよ……ん……」
まるで気にした様子のないこのかさんは、下を向いている僕のおでこに軽くキスをする。
「あ……」
「……さ、ネギ君……いっしょに朝ご飯食べよ♪……はよせんと学校遅刻してまう」
901:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:09:10 N2tAsWlZ0
仄暗い雲が一面の空を埋めて、風が急に止んだと思ったら、次にはもう雪が降り出していた。
麻帆良の寮は関東圏の建物であるから、雪国のように保温性を突き詰めた造りでは無論ない。
寒風吹きすさべば熱を奪われ、雪が降れば室内の空気も凍りつく。
当然のごとく寮生達は暖房を目一杯効かせ、この冷気から逃れんと試みる。
だが今夜ばかりはそうもいかない。
何故か?
理由は明快―夕方の五時を境に、麻帆良学園寮は原因不明の停電に陥っているからだ。
「んも~、寒くてかなわんえ……なんでこないな時に停電するん?」
お嬢様が喉を小刻みに震わし振るわし仰った。
私の真横で先ほどから頻りに鼻を擦ってらっしゃるので、鼻頭がすっかり赤く滲んでしまっている。
私はそれが気がかりで仕方なかった。
場合によってはお体の異常とも分からない。
そうであれば大変だから、無礼を承知でお訊ねする事に決めた。
「お嬢様、失礼ですが……そのお鼻はどうかされたのですか?」
「ん。あぁ、これなぁ。
気にせんといてえぇよ、ただの癖やから。
あんまり寒うなると、どうも鼻の先が痒くて仕方なくなりよるん。
かといってお医者にかかる程のものでもあらんし……」
お嬢様にそんな癖があるとは知らなかった。
よくよく考えれば、幼少の頃はこのようにお体を冷やされる由も無かったように思うから、
私が知らずにいたのは無理からぬ事である。
けれどもなにか胸の内がすっきりとしない。
癖の一つを知らないだけで、心細さをも感じているのかも知れなかった。
燭台に乗せられた蝋燭の火が頼りなく揺れている。
燭台を支えるテーブルは木目の濃い年代ものであった。
お嬢様のお気に入りであるからと、
麻帆良の寮入りに合わせ京都の本家が送ってくれたものだ。
幼少の折、ままごと遊びにこのテーブルの上へお茶と菓子を並べ、
お嬢様が私を『持て成し』して下さった事を思い出した。
腫れ物扱いされる暮らしにまだ慣れていなかった私は、
あの時の笑顔にどれだけ救われた事か分からない。
ええい、心細さがなんだ、そんな事でお嬢様の笑顔が守りきれるかと思ったら、
先ほどの弱気が幾分遠のくようだった。
雪夜の静けさに溶けて薄らいでいった。
902:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:09:30 N2tAsWlZ0
壁時計の針音は妙に鈍い。
一秒間が闇の重さで引き延ばされてゆく。
ネギ先生と明日菜さんは未だ部屋に戻られてない。
あのお二人だから、ひょっとするとこの停電に関係あっての事かも知れない。
またトラブルにでも巻き込まれているのだとしたら……しかし、この部屋を出て行く訳にはいかない。
私は何より先立ってお嬢様の護衛である。
お嬢様を危険な目に遭わせてはならぬ、片時もお側を離れずその身をお守りせねばならぬ。
床を擦る音がしたと思ったら、お嬢様が先よりも尚近くへと寄ってこられていた。
お嬢様は寝間着にたくさん上物を重ねられていた。
それらの上には更に毛布を掛けて、さながら十二単を纏った宮女のようである。
その毛布ごしに二人の腕がぶつかった。
緩やかな空気の流れが蝋燭の火を大きく揺らした時、お嬢様が私の肩に寄り掛かられて、
猫を撫でるように甘く囁かれた。
「せっちゃん……考え事してはるん?」
私を覗く眸が蝋の灯で艶やかに輝いている。
しかしその表情には微かな憂いが差し挟まれた。
そのお顔が目見えた時に、不安なのは自分ばかりではないのだと気づかされた。
停電の闇と雪夜の冷えが私達を臆病にさせる。
903:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:10:26 N2tAsWlZ0
暗い部屋でパソコンのディスプレイの明かりに照らされてながらカタカタとキーボードを打つ一人の少女がいた。
「ふー、今日のホームページの更新はこれで終了だ」
彼女の名は長谷川千雨という。普段は地味な中学生を演じているが、ネットの世界ではアイドルとして君臨している。
その千雨がパソコンの電源を落とすために、マウスを動かしカチッとクリックすると暫くしてからディスプレイが消えた。
今、この部屋・・・千雨の部屋は月明かりに照らされているだけで他の証明は点いていない。
「・・・・」
そして、無言のまま千雨はベットへ向かう。すると、ベットの上に人の輪郭が浮かび上がる。その人間は闇に溶けるような
褐色の肌をしていて、顔にフェイスペイントが塗られている。
「待たせたな、ピエロ」
千雨がピエロと呼んだ人物はザジ・レイニーディという同じクラスの道化師少女だ。しかし、気になるのはこのザジという
少女が一糸纏わぬ姿だということだ。暗くても月明かりにその肢体が照らされている。
「・・・千雨」
「待てよ・・・今脱ぐから」
そういうと千雨も先程ホームページにアップしたコスチュームをシュルシュルと脱ぎ始めた。もちろん眼鏡は付けていない。
「・・・綺麗」
「よ、よせよ・・・照れるだろ」
ザジと同じように全裸になった千雨は普段では見られないような照れ笑いを見せた。
「・・・キス」
「ん・・・」
立ったまま二人の顔が近づき唇同士が触れ合う。次に千雨がザジの唇を舌で割って入り歯茎をなぞる。ザジもまた同じように舌で歯茎を
なぞる。今度は舌同士を絡めて互いに唾液を啜りあう。
「ん、ちゅぅ、はぁ」
「うぅ、んっ、ふぅ」
闇夜の部屋に二人の唾液を啜りあう音が響き、ザジの方に動きが現れた。
千雨をベットに押し倒し、両手を胸の上に置いた。すると、やんわりと・・・まるでマッサージでもするかのように揉む。
「んんっ!」
ピクンと体が反応して、くぐもった声が互いの鼓膜を振動させた。次第に千雨の身体が桜色に染まってくる。ザジの方も褐色の肌なので
分からないが、恐らく染まっているのだろう。よく見ると千雨の手もザジの胸を愛撫していた。
「!!」
途端にザジが急に仰け反った。千雨が褐色の肌に相反している桜色の突起を摘んだのだ。
あまりにも突然だったので口も放してしまい、声も出なかった。
「どうした?」
とニヤニヤしながらザジを見つめる。当のザジはプックリと頬を膨らませている。
「千雨・・イジワル」
仕返とばかりに千雨の乳房に口を近づけてキスをして、”ちゅっ、ちゅっ”と赤い愛の証を付けている。
904:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:10:52 N2tAsWlZ0
「お、おい、あんまり付けるなよ?」
「うん」
キスの次は舌をなぞらせて乳輪を掠めていく。突起に当たりそうになるたびにピクリピクリと千雨の身体が反応する。
「んっ、お前だって結構イジワルじゃ・・んあ!?」
皆まで言わずに不意に鋭い声を出したのはザジが乳首を奇襲したからだ。初めはただ口を付けただけ、刺激を与えるには
それで十分だったからだ。だが、それだけでは気持ちよくはなれないので舌先でチロチロと舐めてみた。
「ふっ、あぁん!お、い!急すぎ・・あああ!!」
更には歯で齧ったり周りの肉ごと吸ってみたりもする。それもかなり美味そうに吸っている。
その度に「はぁん!うぁあ!」と千雨が喘ぐ。だが、それだけでは物足りなくなったのか左手で千雨の右の乳首を、左の
乳首は口で、空いた右手は下腹部へスルスルと移動した。
「ま、まだ早いってば!ねえ、まって・・・ふうぅ!!」
「・・・早くない。もう、ここビチャビチャ・・・」
ザジが言う「ここ」とは千雨の秘部のことだ。確かに、洪水のごとく愛液が分泌されている。
「感じちまうのはしょうがねえだろ!それに・・・」
千雨は今までザジの胸を弄っていた両手のうち右手で秘部に触れた。
「お前だって濡れてるぞ?」
右手を二人の間に持ってきて糸を引かせ、それは千雨の上にポタポタと落ちた。
「気持ちいいから」
そりゃそうだ、と千雨は思った。思ったが口には出さない。何故なら、それよりも早く続きがしたかったからだ。
こんなことで行為を中断すると身体が冷めてしまうからだろう。
「なぁ、そろそろ指いれてくれよ・・・うずうずして堪んないんだ」
「私も・・・同じ」
互い秘部にそのしなやかで繊細な手が伸びていく。口は再びネットリと舌を絡ませるディープキスをして、二人の指がお互いの陰核に
触れ合う。瞬間、二人の密着した口の間から「んむぅぅ!」と篭った喘ぎ声が漏れる。更にはくちゅくちゅと粘着質な水の音も響き、
雌の匂いが部屋に充満する。二人の意思がシンクロしているかのように指が全く同じ動きをして、そしてニュルンと膣内に入り込む。
「「あう!」」
と鋭い声を漏らす二人。だが、構わず快楽を求めて膣内を掻き回す。グリグリ肉壁に押し付けたり、引っかいたりする。空いた手で
胸を愛撫することも忘れなし、互いの口腔を貪り合うことも忘れない。アクセントに秘ぶを弄っている手の親指を陰核に押し付けて
別の刺激を得たりもする。暫く、そうやってお互いの身体を貪っているうちに、膣内にある感触を発見する。
プニプニしていて水が入っていそうな感触だ。しかも、ほぼ同時にそこへたどり着いたのだから驚きだ。
「くぅ!」
「ああ!」
そこを引っかくと一際刺激が強く、すぐに絶頂に達してしまいそうになるがなんとか踏みとどまる。二人は抱き合い一心不乱に互いの
性器を弄り合う。しかし、
「んんー!」
先程よりも大きな、しかし篭った喘ぎ声が暗い部屋に響くと同時にプシャッと何かが噴出する音が二つ鼓膜に届く。
少し間をおいてザジがグッタリと千雨の上に倒れこむ。その千雨もグッタリとしていて目の焦点が合っていない。
「ごめん・・飛ばしすぎた」
「・・・ううん」
905:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:11:15 N2tAsWlZ0
どうやら早くも二人は絶頂を迎えたようだった。それ程、敏感だということなのだろうか。
しかし、それにもかかわらず二人は第二ラウンドへ突入しようとしていた。
二人はお互いの足をクロスに絡めて性器と性器を密着させる。
「や、やっぱ、少し休もうぜ?それにイッたばっかりだし・・・」
「・・・だめ、我慢できない」
と言うや否やザジは腰を捻って千雨の秘部に擦りつける。
「ああ!!ん、ふあ!やっあああ!!」
「ふうぅ!んあぁ!!」
陰唇と陰唇が擦れ合い、陰核と陰核がぶつかり合う。動くたびに”ぐちゃぐちゃ”と淫猥な音をたてて二人の身体が快楽のために痙攣
する。
「うあぁぁ!だめぇ!イクぅ!もう・・あああああ!!」
やはり、インターバルを置かなかったせいなのか一際大きく千雨の身体がビクビクと痙攣し、弓なりにしなる。
2度目の絶頂だ・・・しかし、ザジはお構いなしに動く。
「ふあああ!?いまイッたからぁ!動いちゃだめぇ!!あっ!いやあ!休ませてぇ!!」
「・・・イヤ、千雨早すぎる」
「そ、そんなこといったって・・ひああ!!」
千雨の願いを却下すると、グリグリと性器を押し付ける。陰唇が絡み合って二人は気絶しそうな程甘い刺激を感じる。
陰核がぶつかり合い飛びかけた意識が呼び戻される程の暴力的ともいえる快楽が襲う。
しかも、2度の絶頂を迎えて更に敏感になった千雨にはそのまま発狂してもおかしくはない程の快楽が襲っていた。
口はだらしなく開き涎を垂らし、目は何処を見ているのか分からない。ザジが動くたびに身体が大きく電気ショックでも受けたかのように
痙攣する。喘ぎ声も「あー!あー!」と少し呆けてしまっている。
「・・・!!」
そうしているうちにザジにも限界が来たらしく腰の動きがよりいっそう激しくなる。
ぐちゃぐちゃ、と粘っこい音をたてながら性器を擦り合わせる。段々とスピードも限界となってきたのか、それ以上は激しくならなかった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「んいぃぃ!!」
千雨が悲鳴に近い声を上げると同時にザジも2度目、千雨は3度目の絶頂を迎えた。
906:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:11:35 N2tAsWlZ0
朝日が差し込む部屋に二人は寄り添って寝ていた。”すぅー、すぅー”と静かな寝息をたてている。
千雨の顔に日が当たり眩しそうに、手で日光を遮ろうとする。薄く目を開けて枕元にあるデジタル時計を見ると8:00を
映し出していた。
「んー、学校行かなきゃ・・・おい、起きろよ」
そういって、自分も眠くて堪らないが目を擦りながら背中を猫のように伸ばしてから隣に寝ている恋人を揺すり起こす。
「う・・・ん」
少し呻きながら、ザジも身体を起こすが部屋の明るさに慣れていないのか眉間を少し顰める。
ポケーっとしながらザジは互いに裸なのを見て昨夜のことを思い出した。
「(・・・腰痛い)」
手を腰に当てて自分で揉んでみると、中々気持ちがいい。すると、昨夜の行為のせいではないが”くぅ~”
とお腹の虫が騒ぎ出す。
「なんだ腹減ったのか?言っておくが何もねぇぞ?」
「・・・」
心底残念そうにザジが溜め息をつくと、千雨は微妙に申し訳ない気分になる。ところが急にザジが顔を近づけてきた。
なんだ?と思いながら様子を見ていると―――ちゅっ
「ゴチソウサマ♪」
「あ、ああ・・・」
お目覚めキスがザジの朝食の変わりになったのかは定かではないが、一瞬思考が止まったあと「遅刻だー!!」と千雨が叫びドタバタと
着替えてバタバタと部屋を出て行った・・・・もちろんザジも一緒だ。
階段をゆっくり上り、段差が終わって目の前に金属製の重いドアがある。ノブを回して力を入れて引くと、外から若干冷たいが春を感じさせる
柔らかな風が流れてきて・・・登校するときには気がつかなかったが・・・雲一つない青空が目の前に広がる。
「よいしょっと・・・あー、いい天気だ」
千雨は屋上で床に寝そべり、隣にはザジが壁を背にチョコンと座っている。
「・・・」
黙って、肩に止まっている小鳥を指に移し空に放す。暫しの間、放った小鳥の囀りだけが響く。
日差しがポカポカと暖かくて、ついつい眠りたくなってしまう。・・・ふと、千雨が口を開く。
「何考えてんだ?」
無表情のザジを見て、千雨はそういった。傍から見ればみれば何も考えていない人形のような表情に見える。だが、千雨には彼女が何を
考えているかまでは分からずとも「何かを考えている」ということは分かる。不思議なことに他の人がザジの表情を見てしても無表
情にしか見えないのだ。笑っても、泣いても、怒っても・・・他人には無表情にしか見えない。これも慣れなのか?そう思わされる。
「お前って変わってるよな」
そう言って少し含み笑いを浮かべると「あー、ねみぃ・・・少し寝るか」と瞼を閉じた。チラリとザジを見ると、自分の方を見て微笑していた。
また、静かになる。今度は鳥の鳴き声はも聞こえないが、グラウンドで体育の授業を始めたのだろうか・・・はしゃぎ声が屋上にまで響く。
「(ばかどもが・・・)」
などと心の中で呟いていると、段々と意識が薄れて何も考えられなくなり意識がシャットダウンされる。
いつの間にか手品の練習を始めていたザジの耳に横から「くー・・・くー・・・」と寝息が聞こえてくる。春とはいえまだ風が冷たい。
このままでは千雨が風をひくと思ったのか、自分のブレザーを上からかけた。
「おやすみ」
耳元で静かに言って、手品の練習に入った。
907:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:11:55 N2tAsWlZ0
静かな暗い視界に少しずつ光が戻り、意識が覚醒していく。
「ん・・・」
あれから何分たっただろうか?目が覚めた千雨は今の時間が知りたかった。グラウンドから響いていた声も聞こえない。
「(何分というよりも何十分か?まあ、いいや)」
ゴロリと身体を仰向けから横にして、もう一度寝ようとしたとき何かが足りないことに気づく。
「あいつ、どこいった?」
起き上がって周りを見回すと人の影すらない。小鳥はいる。だが、飼い主がいない。
「まさか飛んでるとか・・・」
当然上を見てもいるわけはない。「アホか私は・・・」と呟くと。手を床に置こうとした。その瞬間、手に温かく柔らかいものが触れる。
吃驚して思わず手を引っ込めて、その方向を見ると褐色の少女が寝息をたてていた。
「こいつも寝てたのか・・・隣にいるのに気がつかなかった」
猫のように丸くなって寝ているザジを温かい目で眺める。だが、よく見るとブレザーを着ていない。
「マジかよ・・・ったく・・自分が風邪ひいたら意味ないだろうが」
自分にかけられたブレザーを持ち主のザジにかけ直す。ついでに自分の身体を密着させる。ザジの体温が温かくて気持ちがよく、春の日差し
も手伝って直ぐに再び眠気が襲い来る。抵抗しようと思えばできたかもしれない。如何せん、この柔らかく落ち着く感覚には逆らえそうも
なかった。二度寝ならぬ三度寝だな、と思っていると時間のことを思い出し、一旦起き上がって鞄の中から携帯を取り出すと10:00を表
示していた。
「あちゃー・・・こうなったら午後まで休むか!うん、そうしよう!」
開き直った千雨は独り言を言いながら満足げに頷く。再び寝転び背中からザジに抱きつくと、数秒しないうちに夢の世界へ旅立ってしまう。
数分して入れ替わるように今度はザジが起きた。正確には起きていたが千雨が寝るのを待っていた。
無防備にも自分に抱きついて寝ている千雨の腕の中で、もぞもぞと身体をしなやかに回転させて向き合う状態になり、ジー・・・と寝顔を見つ
めていると柔らかそうなピンク色の唇が目につく。
「・・・おいしそ」
素直にそう思った。恐らくザジにとっては、どんなお菓子よりも甘い味がするのだろう。一度味わった・・・それも落花流水の情を寄せあう仲の
ザジにしかわからない。とっても甘い極上のおやつだ。ゴクリと喉を鳴らしその唇を味わうことしか考えていないザジは顔を近づけ・・・られない。
腕に力が入れられて、ザジの肩を強めに抱きしめてくる。
「おい・・・昼間から盛るなよ」
「ね、ねてなかったの・・・?」
確かに寝てはいた。だが、ザジが腕の中で動いたおかげで夢の世界から帰還したのだ。しかも、明るさに慣れるために薄目を開けていたから殆どの
ここまでの経過を観察していた。中々、性格が悪いようだ。もっともそれはどちらにも言えることではあるが・・・。
それはともかく、観察をしていたら顔を近づけてきたので表情は至って普通に、だが内心ドキドキしながらザジを制したわけだ。
「ったく・・・しょうがえな」
呆れたとばかりに溜め息を交えながらザジを見る。
「・・・・うぅ」
叱られた子供のように下を俯くザジはとても可愛らしい。それを見ると千雨はキュン、と胸を締め付けられる。
いじめたい様な、甘えさせたいような・・・そんな感じだ。そして、自分もザジの唇に目を奪われていたことに気がつく。
「(これじゃあ、人のこと言えねぇな・・・)」
卑怯と分かりつつも千雨はザジの唇を奪う。
908:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:12:36 N2tAsWlZ0
何が起こったのか、あまりにも突然で・・・あまりにも意外だったのでザジはただ驚くことしかできない。
夜の付き合いでこういったキスをすることはあっても、白昼堂々と・・・それも学校でこういったことをするとは思わなかった。
ましてや、自分からなら分かるが千雨からしてくるとは想定外もいいとこだ。
「何驚いてんだよ?自分からしようとしたくせに・・・」
「だ、だって、いきなりだったから・・・」
ザジは明らかに動揺した顔を見せる。もっとも相変らず他人には無表情に見えるわけだが・・・。
そんなザジに妙な新鮮さを感じながら、千雨はまたキスをする。だが、先程のような触れ合わせるだけのものではなくザジの唇を舌でこじ開けようと
してくる。千雨は今、異様に興奮している。それは昨夜の逆襲を・・・という思いからでもあり、ザジの可愛さに惹かれたからでもある。
当のザジはそんなことを知る由も無く、千雨の舌を受け入れるか否かと迷っている。いつもと違う千雨を怖いと思う反面、そんな千雨にドキドキして
しまう自分がいるのだから迷いもするだろう。ザジが悩んでいる間にも、何とか割って入ろうと千雨の舌がザジの唇をなぞる。その、こそばゆい感覚
とぬめって生暖かい感触がザジにとっては非常にもどかしく感じる。受け入れたい・・・だが、それでも迷う。やはり学校で如何わしい行為を行うのは
は気が進まないらしい。千雨もそれに気がついたようだ。
「(こいつ・・・仕方ないな、ったく))」
ザジを抱いている腕のうち右手を背中をなぞりながらスルスルと腰まで下ろす。訝しげにザジの瞳が千雨を見つめる。その視線に若干嗜虐心を掻き立て
られるが、それよりも今は右手に神経を集中しようと思った。。一旦、腰を軽く撫でた後にまたスルスルと右手が降りて臀部に到達する。そして、スカート
の上からまるで舐めるように掌で尻を撫でる。
「んあ!・・・むぐ!?」
ビクンと身体が反応して不覚にも口を開けてしまったザジは慌てて閉じようとしたが時すでに遅し、千雨の舌が口腔に侵入していた。奥に逃げようとする
ザジの舌を吸い出して自分の舌で絡めとる。授業中なのか妙に静かな屋上にくちゅくちゅと水音が響く。右手はお尻を撫で回すのをやめず、更には揉んだり
こねくりまわしたりする。みるみるうちにザジの顔が紅潮してくる。千雨も若干ではあるが頬が紅く染まっている。
「んむぅ!んん!」
「むぅ、ん・・・」
普通の声は出せずくぐもった呻きにしかならない。しかも、少し酸欠状態になっている。ボーっと意識がかすみ、視界の端が白く染まりはじめる。何かを
考えたりするのも億劫になり、何故拒否反応を示していたのかもわからない。ただ千雨の体温や心臓の鼓動、匂い、そしてキスの感触。それらが非常に
心地よくザジの理性の壁を撤去しようと快感神経を通して快感という爆弾にジワリジワリと少しずつ柔らかな刺激を与える。
もっと刺激を与えようと千雨の手がスカートを捲り下着の中にスルリと潜り込む。
「ん!?・・・ぷはっ!だめぇ!」
千雨の口撃を振り切って自身の口が開放されると、羞恥と驚きが明らかに混じった講義の声を上げる。普段の彼女からは聞くことのできない声だ。
必死に暴れるが筋肉が快感の為に程よくしびれて力が出ない。
「何が「だめぇ!」だよ?いつもしてることだろ?ん?」
ニヤニヤしながらいつもよりトーンの低い声でそう言った。ザジを辱めるような言い方だ。
909:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:12:58 N2tAsWlZ0
「で、でも、学校でこんなこと・・・きゃうっ!」
酸素を取り入れて意識が少し晴れると、今していることがとても恥ずかしいことで学校でするべきことじゃないということを思い出して拒否反応を示そうと
したが、自分の下半身に強烈な刺激が与えられて皆までいうことができず代わりに悲鳴があがる。刺激の根元はもちろん千雨の手によるものだが、いきなり
女の子の真珠をつねったことによるものだ。性器の中でもとても敏感な部分を例え軽くでもつねられれば悲鳴の一つも出るだろう。ただ、その悲鳴も若干艶の
あるものであることにザジ本人は気がついていない。対する千雨は相変らずニヤニヤして、とても嬉しそうだ。
「いいじゃん。私以外は誰も見てないんだし」
「で、でも・・うぁん!」
またしても皆まで言わせない千雨はコリコリとザジの陰核を弄っている。その度にザジの身体がビクンビクンと痙攣して目の前でフラッシュライトを当てられた
かのように視界が真っ白になる。相変らず身体は力が入らない。このままの調子でいくと、この屋上で本番をすることになるのであろうが・・・当然ザジには
そんなことを考えている余裕はなかった。
910:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:14:09 N2tAsWlZ0
「ネギ先生…先生に話したいことがあるんやけど…ウチの部屋に来てくれへん?」
土曜日の朝、亜子はネギの部屋を訪れて言った。
「いいですけど、何の話ですか?」
「それは部屋で話すから…他の人に聞かれたくないねん」
ネギは、亜子がなにやら思いつめた表情をしていることに気づいた。
「わかりました。亜子さんの部屋に行きましょう。」
「おじゃましまーす」
「まき絵は今日は出かけとるから」
亜子は二人分の紅茶を入れてテーブルに置くと、ネギと向かい合って腰を下ろした。
「それで、話って何ですか?」
ネギが聞くと、亜子は話し始めた。
「昨日の三者面談のとき、ウチのおばちゃんが来とったやろ?あの後、おばちゃんから聞いた話なんやけど…」
時系列は前日にさかのぼる。
その週は三者面談があり、ネギも過半数の生徒の親と対面を果たしていた。
金曜日の夕方、最後の面談相手は亜子であった。
教室の前で待っていると、亜子と共に一人の女性が歩いてくるのが目に入った。
彼女は、ネギの顔を見ると足を止めた。
「おばちゃん、どうかしたん?」亜子が聞くと、
「…え?あ、うん、ほんとに子供やねんなって思ってん」と彼女は答えた。
ネギはもうこのような反応を気にしない。
「はじめまして。亜子さんの担任のネギ・スプリングフィールドです」
とネギが名乗ると、彼女はまた一瞬固まったが、「亜子の叔母の和泉直子です」と名乗り、
「亜子の両親は忙しくて来られないので私が代わりに来ました」と続けた。
直子は、その後無言でじっとネギの顔を見つめていた。「どうかなさいましたか?」とネギに聞かれ、
「あ…いえ、何でもありません」直子ははっと我に返ると慌てて言った。「あの…面談をお願いします」
「あっ…そうですね」ネギは教室に入ると、二人を迎え入れ、
面談用に向かい合わせにされた机のところまで案内した。
面談は大過なく終了し、直子と亜子は連れ立って教室を出た。
廊下を並んで歩きながら、亜子は叔母に話しかける。
「おばちゃん、さっきから様子が変やけど、いったいどないしたん?」
直子は、少し考えるそぶりを見せると言った。「そやね…亜子ちゃん、少し私の昔話に付き合ってくれへん?」
「うん、ウチも聞きたい」と亜子は答え、二人はそのまま近くの喫茶店に移動した。
911:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:14:31 N2tAsWlZ0
「亜子ちゃん、私な、昔…十五年位前に女の子を産んだんや」
「え…十五年前言うたら、ウチが産まれたんと同じ位やないか。ウチ、同い年の従姉妹がいるなんて
聞いたことないで!それに…おばちゃん、結婚しとらんやないか!」
「そや…シングルマザーちゅうやつや。私、そのころ京都に住んでたんやけど、その子のお父さんは
奥さん公認で愛人をようさんもっとる人でな、私はその愛人の一人やったんや」
亜子は言葉が出ない。直子はさらに続けた。
「えーと、先生に会ってから様子が変やった、って話やったな。
その人はイギリス人でな、その人の名前、ナギ・スプリングフィールドっていったんや」
「えっ…!スプリングフィールドって…」
「そや…あの子供先生は何となくナギに雰囲気が似ていた。で、名前を聞いたときに思い出したんや。
ナギは十年前に行方不明になったんやけど、その後愛人の一人やったロザライン・フォン・バイゼルハイムちゅう人から
来た手紙に、ナギの…正式な奥さんが男の子を産んで、ネギって名前をつけたって書いてあったことをな」
「じゃ、その子はネギ先生のお姉ちゃん…」
「そうゆうことになるな」
亜子は絶句していたが、しばらくしてこう聞いた。
「その子は、今どないしとるん?」
「うん…実はナギには敵が多くてな、私たちも何度か危険な目にあっとるんや。
ナギがいなくなってからはそういうことはあまりなくなったんやけど、
私と一緒にいると何があるかわからんかったし、一人で育てるのは大変やったから…
お兄ちゃんに頼んで養女にもらってもらったんや」
「…!!!」
直子の衝撃的な告白に、亜子は再び絶句した。亜子が記憶する限り、亜子の父親には男の兄弟はいない。
すなわち、その言葉が意味するものは…
「ちゅうことは…」亜子はようやくのことで言葉をのどの奥から絞り出した。
「ウチが…ホントは…おばちゃんと…ネギ先生のお父さんの…子供で……ネギ先生の…お姉ちゃんって…こと…?」
否定してほしかった。(ネギ先生とウチが…姉弟やったら…ウチ…ネギ先生とは…)
「…その通りや」直子は無情にも肯定した。ここで嘘をつくという考えは彼女には無かったのである。
(いやや!そんなん、いやや!だって、ウチはネギ先生のこと…)
そこまで考えて、亜子はすうっと気が遠くなった。
「亜子、亜子っ!」体を揺さぶられて気がついた。「あれ…まき絵?」まき絵が心配そうに自分の顔を覗き込んでいる。
気がつくと、自分の部屋のソファーに座っていた。どうやって帰ってきたのか、思い出せない。記憶が飛んでいた。
「亜子…どうしたの?」「あ…うん、何でもない」立ち上がろうとしたが、ひざが震えている。
「亜子…具合悪いんなら休んだほうがいいよ?それとも医務室行く?」
「うん…休ませてもらうわ。ありがとな」
「私明日は朝からいないけど、一人で大丈夫?」
「うん…ほんまにに大した事あらへんから…」
「そうは見えないけど…祐奈かアキラに頼んどこうか?」
「ごめん…ウチ、独りになりたいねん…」
そこまで言って、亜子はベッドに倒れこんだ。急速に意識が薄れる。
(このこと…ネギ先生に黙ってるわけには…いかんやろな…)
そんな事を考えながら、亜子は眠りに落ちていった。
(ネギ先生…)亜子の閉じられた目から、一筋の涙が流れた。
912:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:14:50 N2tAsWlZ0
「…というわけや」亜子は叔母から聞いた話を話し終えた。
ネギは口をあんぐりと開けて黙り込んでいる。いきなり、自分の生徒から「私はあなたの姉だ」
などと言われたのだから、リアクション出来ないのも当然といえば当然である。
言葉の出ないネギに向かって、亜子はさらに続けた。
「ネギ君…ウチな…今まで、彼氏とかおったことないねん…先輩に告ったことが一度だけあるけどそん時は振られて…
ウチはもてへんのやろかって思ってさみしくなったりしたこともあって…でも、最近は…ネギ君のこと考えてたら平気やった…
ネギ君がそばにおると思うと…さみしくなかった…」
いつの間にか、亜子は目に涙を浮かべ、肩を震わせていた。
「気がついたら、ウチ、ネギ君のこと…他の人なんて考えられへんくらい…好きになっとったんや。
それが…その人が…ウチの弟やったなんて…運命って…ホンマに…残酷やな…うっ…うえっ…えぐっ…」
それ以上は言葉にならなかった。亜子はそのまま、両手で顔を覆って泣き崩れた。
ネギは、泣きじゃくる亜子を呆けたようになって見つめていたが、その顔に次第に決意の表情が浮かんできた。
ネギは、亜子に近寄ると、その両肩をつかんで言った。「そんなの、認めません!」
驚いて顔を上げた亜子をいきなり抱きしめて、ネギは耳元で言った。
「姉弟だからって理由で愛し合っている二人を引き裂くなんて、そんなの、絶対に認めません!
運命が許さないって言うんなら、そんな運命…僕がねじ伏せて見せます!」「ネギ…君?」
ネギは顔を亜子の顔のすぐ前に移動させた。二人の視線が、至近距離で交錯する。
次の瞬間、ネギと亜子の唇が重なった。
(あ…ネギ君と…キスしとる…ウチ、実の弟と…キスしてもうたんや…)
思いがけない形でやってきたファーストキスに、思考が停止している亜子の口内に、ネギの舌が侵入してくる。
ぎこちない動きで亜子の口内をなめ回すネギの舌が亜子のそれに触れ、亜子も、反射的にそれに応えていた。
舌を絡めあい、唾液を交換しながら、亜子もネギの背中に両腕を回す。ネギを抱きしめながら、自分もネギの口内へ舌を進めていく。
しばらくして口を離すと、ネギは言った。
「お互い好きになってしまったんだから、もう、姉弟だろうと何だろうと関係ありません。そうでしょう?」
「ネギ君…」(そや…ウチとネギ君は愛し合ってる…それでええんや…)
亜子は、ネギの肩に顔をうずめて、また泣き出した。
先程とは違う涙で自分の顔と弟の肩をぬらす姉をやさしく抱きしめながら、ネギは言った。
「誰に何と言われても構いません…愛してます…亜子お姉ちゃん…」
どれだけそうしていただろうか。ようやく気分が落ち着いてきた亜子はネギの肩から顔を離した。
それと同時に、ネギがクスッ、と笑って言った。
「亜子さん、顔、すごいことになってますよ」
その言葉どおり、亜子の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「え…あ!いやっ!ネギ君、見んとって!」
亜子は慌てて立ち上がって、洗面所に走っていった。
913:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:15:28 N2tAsWlZ0
顔を洗い、タオルでごしごしこすってから、亜子はネギが待つ部屋に戻る。
「みっともない顔見せてもーてごめんなー」と謝った亜子に、ネギが言った。
「みっともないなんて…涙でぬれた顔も綺麗でしたよ」
「…もうっ」赤面した亜子は、ネギに抱きついた。そして、
「ネギ君…もっかいキスしてええ?」と聞くと、返事を待たずにネギの口を自分の口で塞いだ。
今度は、亜子の方からネギの口に舌を差し込んでいく。
ネギも、すぐさまそれに応え、二人は拙いながらも激しく舌を絡ませあう。
(ああ…すごい、気持ちええ…なんか、変な気分や…)
ディープキスを続けるうち、亜子は、自分の中で性的な衝動が高まりつつあるのを感じた。
(この先に…進んでもええよね?)亜子は、ネギの背中に回していた右手をネギの下腹部に移動させ、
キスの快感にそこで自己主張を始めている物に触れた。
「ひうっ!」触れられたネギは思わず体をのけぞらせ、二人の唇は離れた。「あ、亜子さん?」
「ネギ君…ウチとキスしてて、こんなになってもうたん?」「あう…そ、それは…」
「ネギ君…気持ちよかったんやろ?」重ねて問う亜子に、ネギは耳まで真っ赤にして小さくうなずいた。
亜子は、それを確認すると、一気に上着を脱ぎ捨てた。
「亜子さん!?いったい何を…」
「キスだけで終わりなんて…言わへんよね?」
「ネギ君…ネギ君も脱いで…ウチだけなんてずるい…」
下着だけになった亜子に言われ、ネギも自分の服を脱ぎ、パンツ一丁になった。
ズボンを脱ぐと、股間の膨張がよりいっそうはっきり見て取れる。
今更ながら、ネギは狼狽を隠しきれない。そんなネギに、亜子が言う。
「ネギ君…ウチ、ネギ君に見てほしいものがあるんや…」
そこまで言って、亜子はネギに背中を向けた。ネギが息を飲んだのが、亜子にもわかった。
亜子の背中には、左の肩口から右の脇腹にかけて、一直線に大きな傷が走っていた。
「亜子さん、その背中…」「酷い傷やろ?ネギ君…こんなグロい傷があっても、ウチのこと、愛してくれる?」
ネギは、亜子が何を言いたいのか理解できた。背を向けたままの亜子に、強い口調で言う。
「見損なわないでください!それくらいで嫌いになるくらいなら、最初から好きになったりしません!」
亜子の純白の背中を斜めに切り裂く傷跡。だが、ネギにはそれが醜いとは思えなかった。
「ネギ君…うひゃ!」亜子は言葉を中断させた。ネギがいきなり傷跡に舌を這わせ出したのだ。
亜子の白い肌に走る傷跡に、上から下へ、下から上へとネギの舌が走り、唾液を塗りつけていく。
「あ…あん…ネギ君…」背中をなめ回される感触に、亜子は喘ぎ声を上げる。
ネギは背中から口を離し、亜子を後ろから抱きしめて、背中に頬擦りしながら言った。
「グロいなんて、思ってませんよ…亜子さんなんだから…」
亜子は涙ぐみながら言った。「ありがとう…ごめんな、ネギ君」
亜子は、ネギの右手を握ると、そのまま自分の下腹部へと導いた。次のステップに進むために。
「あ…」ネギの指先が下着一枚を隔てて亜子の秘部に触れ、亜子は思わず声を上げる。
その下着は、すでに亜子の愛液でぐっしょり濡れていた。
「亜子さん…」「ん…ネギ君…濡れとるやろ?ネギ君とキスしたり、ネギ君になめ回されたりして、こんなになってもうたんや…」
914:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:16:22 N2tAsWlZ0
「ネギ君、立派やなー」
「あう、言わないでください、恥ずかしいです…」
「ふふっ、いまさら何言うとるん?」
二人は、亜子のベッドの上で、一糸纏わぬ姿で向かい合っている。
亜子は家で父や兄―血縁上は伯父と従兄だが―の裸を見たことこそあったが、今のネギのようになっているペニスを見たことは無い。
その、はじめて見る肉棒に、亜子はゆっくりと顔を近づけ、そして、
「あうっ」口に含んだ。ネギは思わず声をあげる。「あ、亜子さぁん」
(おばちゃんも、ネギ君のお父さんにこんなことやったんかな?)
そんなことを考えながら、棹の部分に手を添えて、口を動かし始めた。
頭を上下に動かすだけでなく、舌に力を入れて亀頭をねぶるようにする。
「亜子さん…気持ち…いいですぅ…」亜子の口に性的な快感を与えられ続けているネギが、途切れ途切れに言う。
亜子は、いつしか、口と右手でネギを愛撫しながら、左手で自らの股間を弄っていた。
亜子のテクニックは稚拙ではあったが、童貞のネギを感じさせるにはそれでも充分すぎる程であり、
ネギはすぐに絶頂へと登りつめていった。
「亜子さあん、僕、あっ、なんか、なんか来ちゃうぅ!」
(ええよ、出して、口の中にいっぱい出してええよ!)
亜子は、ネギの言葉を聞いて、口の動きを速めた。
ネギはそれに耐え切れず、思わず亜子の頭を手で押さえつけて、亜子の口内に激しく射精した。
「んむっ!?」「ああっ、亜子さあん!」
ネギのペニスをほぼ根元まで咥えこんで、亜子はネギの射精を一滴残らず喉で受け止めた。
射精が収まると、亜子はネギのペニスから口を離し、愛する弟の精液を飲み込んだ。
それを見たネギが慌てて言う。
「き、汚いですよ!」
「汚くなんか無いよ。ネギ君の精液、汚いわけないやん」
そういって、亜子はネギのペニスを口から抜くときにこぼれた僅かな精液を指で拭い、そのままその指についたものを舐め取った。
「ネギ君…次はネギ君の番やで…ウチのこと、舐め回してや…」
「あ、あんっ、はっ、いいっ、いいようっ!ネギくぅん…も、もっと、もっと舐めてぇ…」
ネギは、亜子の股間に顔をうずめ、一心不乱に舐め回している。
既に愛液で溢れている亜子の割れ目をネギが舐めあげる度に、ぴちゃぴちゃと卑猥な音が漏れる。
自分の敏感なところに与えられる快感。それをもたらしているのがネギであるということ。
そして、そのネギが自分と(半分とはいえ)血の繋がった姉弟であるということを考えると湧き上がってくる背徳感。
それらが一体となって亜子の性感を高め、それ以前に既にかなりの快感を得ていた少女はたちまちのうちに絶頂へと登りつめていった。
「あ、あああーーっ!」
あっさり達してしまった亜子は、少しの間脱力していた。
「亜子さん?」「あ、ネギ君…すごい、よかったよ」
亜子がネギの股間に目をやると、そこにあるものはあいも変わらず自己主張を続けている。
それを確認した亜子は、自分の割れ目を指で広げて言った。
「ネギ君…ウチ、我慢できへん…ウチのここに、おちんちん、入れて?」
「亜子さん…でも…僕達…」「姉弟でも関係ないって言ったん、ネギ君やで?」
亜子に自分の言葉を遮られ、彼女の言葉を聴いたネギは、すぐに自分の先程の決意を思い出した。
姉弟だろうと何だろうと彼女を愛する。その決意を新たにしたネギは、亜子をまっすぐに見つめ、言った。
915:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:16:44 N2tAsWlZ0
「亜子さん…行きます」
「うん…来て…ウチの初めて、貰って…」
ネギは、自分のペニスを亜子の割れ目にあてがった。さすがに緊張を隠しきれない様子である。
もっとも、緊張しているのは亜子も同じであったが。
「ネギ君…ゆっくり、ゆっくりな」「はい…」
亜子の秘部に、言われた通りゆっくりとペニスを進めていく。
「ん、うっ!」先端が入ったところで、亜子が痛みで声を上げた。ネギは気遣って腰を止める。
「大丈夫ですか?」「はぁ、ん、ウチは大丈夫やから…こんくらいなら、平気やから…」
痛みはあったが、耐えられないほどではない。亜子はさらに言った。
「ネギ君、後は一気に来て…」「いいんですか?」「うん…早く…」
ネギは、一旦深呼吸をすると、腰を一気に進めた。「ああっ!」「はうっ!」
ネギのペニスが、亜子を一気に貫き、二人の下腹部がぶつかった。
同じ父親によって別々の女性に宿り、そうとは知らず互いを想うようになった二人が、ついに一つになった瞬間だった。
「亜子さん、平気ですか?」ネギが、激しく腰を動かしたくなる衝動を抑え、亜子に問う。
「ん、やっぱちょっと痛い…ごめん、しばらく動かさんとって…」亜子も素直に答えた。
ネギはおとなしくそれに従った。愛する亜子を必要以上に苦しめるのは本意ではなかったし、
何より先程まで処女であった亜子の中は入れているだけで充分気持ちよかった。
ネギは、繋がっている下半身はそのままにして、亜子の上半身を愛撫することにした。
「ひゃああん!」ネギに小振りな胸を揉まれ、亜子は声を上げる。
「あん、あの、ネギ君…ウチの、胸…明日菜とかみたいに…」
胸が小さいことを気にする亜子に、ネギは微笑んで、首を横に振った。
―そんなこと、全然気にしてませんよ―
ネギがそう言っていること、そしてそれ以上言う必要はないと言うことは、亜子にもすぐにわかった。
安心して、ネギの愛撫に意識を集中させる。
「あ、あっ、ネギ君…もっと…」
ネギは、快楽に声を上げ始めた亜子の、白い肌に唇を押し付けた。胸の谷間―いささか両方の山は低いが―に、
唇の形に赤い跡がついた。
胸につけられたキスマークを見た亜子が言った。「あ、ネギ君、あんまり跡はつけんとって…」
「ん…わかりました」そう答えたネギは、右手を胸から離すと、その先端にある乳首を口に含んだ。
「ひゃ、ひゃうっ、あ、あ…」唇だけではなく舌も使って、亜子に快感を与え続ける。
「あ、あん、ネギ君、右も、舐めてぇ…」
ネギは、素直に右の乳首に口をつける。同じように舌を使いながら、左の乳首は指で摘んでこねるようにする。
「あ、はぁっ、ネギ…君…いい…あ、ああぁ…」
ひとしきり胸を愛撫したところで、更に唇を上の方に移動させる。
鎖骨から首筋にかけて、先ほど言われた通り跡をつけないように軽く唇を這わせる。
そして、ネギが更に上―亜子の唇―に口付けをしようとしたとき、亜子は言った。
「あ…口は…さっき、ネギ君の精液…まだ、残って…ひゃうっ!」
皆まで聞かず、ネギは亜子の両の乳首をひねり上げるようにして言葉を止めた。
「汚くなんか無いって言ったの、亜子さんですよ?」「あ…」
意外な切り返し―確かに先程そう言ったが―に一瞬虚を衝かれた亜子に、ネギは唇を重ねた。
ネギが何の躊躇もなく舌を入れてくると、亜子も一瞬ためらったが自らの舌を絡めていった。
舌を絡ませながら、亜子は気づいた。ネギに貫かれている下腹部の痛みが消えている。
いや、完全に消えているというわけではないが、ネギと繋がっているという歓びに覆い隠されてしまう程度に薄らいでいた。
唇を離し、ネギに言った。
「ネギ君…もう、大丈夫やから…動いて?」
916:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:17:22 N2tAsWlZ0
「ひゃっ…あんっ!」
ネギが腰を少し引いて、また奥に突き込むと、亜子は、明らかに快感によるものとわかる嬌声をあげた。
「あ、亜子さんの中、すごい、気持ち、いいです…」
「あ、ん、ネギ君、ウチも、気持ちええ…そや、ネギ君、ウチのこと、お姉ちゃんって呼んで…」
「あ、亜子お姉ちゃん…あうっ!」
亜子のことを姉と呼んだ途端、ペニスが強く締め付けられ、ネギは思わず声を上げた。
「お姉ちゃん、いい…よおぉ…」途切れ途切れになる声で快感を訴えるネギに、亜子は更に言った。
「ああ…ネギ君、もっと、もっと動かしてえ…」
その言葉を聞き、ネギは更なる快楽を得る為、激しく腰を振り始めた。
「あっ、ああっ、ネギ君、ネギくぅん!ああっ、すごい、気持ち、ええよお!」
「あっ、僕も、僕もぉっ!亜子さんの中、気持ち、よすぎますぅ!」
姉弟でありながら恋人として激しく交わる二人は、たちまちのうちに絶頂へと昇り詰めて行った。
「あっ、亜子さん、僕っ、また、さっきの、出ちゃいます!」
「あんっ、ネギ君、ウチも、もう、イッてまうよおっ!ウチの、中に、出してぇっ!」
「あ、出る、出ちゃう!出ちゃうよおっ!」
「出してぇ!ウチに、お姉ちゃんの中に、いっぱい出してぇっ!ああーっ!イクぅーーっ!」
「お姉ちゃあん!亜子お姉ちゃあぁんっ!」
絶頂を迎える直前、二人は固く抱き合った。
「「あっ、ああああぁぁーっ!」」
ネギの肉棒から噴き出した精液が、続けさまに亜子の中に叩きつけられた。
それを自分の奥深いところで受け止めながら、亜子はこの上ない幸せに浸っていた…
「ネギ君、また、やろな?」「はい…」
何度も体を重ねた二人が、後始末をしながら、そんな事を話していると、亜子の携帯が鳴った。
「あ、おばちゃんからや」まだ直子のことを母と呼ぶことに違和感を感じる亜子が電話に出る。
『亜子ちゃん、これから、昨日の話の続きせえへん?』「え?昨日の?」
『そや、あの話した後、亜子ちゃん、なんか変やったからな。なんか気になって…何ともない?』
「…うん…大丈夫。人に聞かれたない話あるから、寮のウチの部屋まで来てくれへん?」
『ん、わかった。じゃ、また後でな』
電話を切った亜子が、ネギと視線を交わす。ネギはにっこり笑って頷いた。
その笑みは、亜子に安心感を与えるに十分なものであった。
寮の前まで迎えに出た亜子と共に部屋に入ってきた直子に、中で待っていたネギが声をかけた。
「直子さん、お待ちしてました」「あ、ネギ先生…昨日は、どうも」「あ、いえ、こちらこそ」
ネギと挨拶を交わす直子に、亜子が言う。
「おばちゃん、立ち話も何やから、座って、な?」「あ、うん」
机をはさんで、直子と姉弟が向かい合う形になった。亜子が緊張した顔で口火を切る。
「おばちゃん、昨日の話やけど…あれ、聞かんかったことにします」
「聞かんかったこと…?どして?」
「姉弟やったら、まずい理由ができたんです」
亜子がそういうと、直子は一瞬考え込むようなそぶりを見せた。二人の顔を交互に見る。
二人も、まっすぐに見返す。張りつめた空気が漂う。
やがて、二人に何があったのかを理解した直子が言った。何やら懐かしむような声である。
「そう…やっぱり二人ともあの人の子供やねんな…」
「「え…」」予想もしていなかった言葉に虚を衝かれた二人が同時に声を上げる。
「ど、どういう意味ですか?」「どゆこと?」二人して問う。
「ナギには愛人が何人も居るゆう話はしたけど、実はな、その愛人の一人な、ナギの姉やねん」
「「えっ…」」二人は絶句する。直子が言葉を続けた。
「その人の名前は、エステル・スプリングフィールド。正真正銘、ナギの実の姉や」
「エステル…伯母ちゃんが…?」
「そや。やっぱりネギ君は知っとったな。二人の間には子供も居る」
直子の口調が変わっている。ネギを亜子の担任としてではなく、愛する男の子供として見ている。
そのネギは、混乱していた。
メルディアナの職員であった伯母。そして六歳年上の、たまにしか会えなかった従姉。
その二人が、単なる伯母と従姉ではなかったなどとは、想像すらしていなかった。
同じ従姉でも、異母姉でもあると今言われた彼女より、上の伯母の娘であるネカネの方が彼にとっては姉と言って違和感がない。
(お父さんと…エステル伯母ちゃんが…)頭の中で、何かがぐるぐると回っているように感じる。
917:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:17:47 N2tAsWlZ0
「おばちゃんは…そのこと、どない思っとったん?」亜子の言葉に、ネギははっと我に返った。
「最初はまちがっとるんやないかって思ったよ。やけど、ナギにそのことを問いただしたら、それでその返事を聞いたら、
そんなこと、全部吹っ飛んだわ。ナギはな、笑って、こう言ったんや。
『お互い好きになってしまったんだから、姉弟だろうと何だろうと関係ない』ってな」
ネギに言われた台詞とほとんど変わらない言葉に、やはり親子なんだな、と亜子は妙なところで感心していた。
「私達かてそうや。愛人がようさんおって、ナギを自分が独占できへんことなんか、関係あらへん。
私達全員が、そういうナギのことを大好きやったんやから」
夢見るような口調で想い出を語る直子の話に、二人はじっと聞き入っていた。
彼女は、お父さんのことをよく知っている。もっといろいろ話を聞きたい。
ネギはそう思ったが、今は他にやることがある。
ネギと亜子はちらりとアイコンタクトを交わし、そして亜子が言った。
「おばちゃん…やなかった。お母さん、ウチ、ネギ君と恋人としてお付き合いしても、ええ?」
質問の形を取ってはいたが、亜子は認められると確信している。たとえ認められなかったところで、非公認でお付き合いをするだけである。
もとより直子には、認めないつもりなど毛頭ない。直子は、ネギのほうを向いて、口元に笑みを浮かべて聞いた。
「ネギ君、こういう時に男の子は恋人の親になんて言うか知っとる?」
そのまま、娘の恋人であり、弟でもある少年の顔をじっと見つめて待つ。ネギは、少し考えてそれらしい言葉に思い当たった。
彼は、直子の顔をまっすぐに見据え、緊張こそ隠しきれなかったが、はっきりした声で言った。
「お母さん、亜子さんを僕にください」
直子は、よくできました、とでも言いたげに頷くと、満面の笑みを浮かべて言った。
「幸せに、してあげてな」
918:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:18:34 N2tAsWlZ0
明日菜が横になっている足元で、ベッドが揺れた。(ああ、また来たんだ…)
体を少し起こして見ると、常夜灯の薄明かりの中に『彼』のシルエットが浮かび上がっている。
『彼』は、起き上がりかけた明日菜を両手でとどめ、そのまま両肩に手をかけて横たわった姿勢に戻した。
ベッドに押し倒される格好になった明日菜の上で、『彼』ははじめて言葉を発した。
「明日菜さん」
「ネギ…」
互いの名を呼び合った明日菜と『彼』―ネギ・スプリングフィールドは、そのまま唇を重ねた。
「「ん…んん…」」
ネギが明日菜の口内に舌を進めると、明日菜もそれに応えて舌を絡ませる。
唇を重ねたまま、ネギは明日菜のパジャマに手をかけ、ボタンを外していく。
明日菜も、ネギのパジャマを脱がせていく。もう今までに何度も繰り返した行動。
明日菜の上衣のボタンが全部外れると、ネギはそのまま上衣を左右に広げた。中学生にしては豊かな乳房があらわになる。
明日菜は少し体を浮かせて上衣の袖から腕を抜き、ベッドの外に放り出した。今の二人には服など邪魔者でしかない。
ネギは明日菜のズボンに手をかけて脱がせようとする。明日菜は腰を浮かせてネギが脱がせやすいようにし、
同時に自分もネギのズボンを下ろしていく。
ズボンまで脱ぎ終えた二人は、息継ぎを挟みながら続けていたディープキスを中断した。
ネギは体の位置をずらし、パンツ越しにすでにじっとり湿っている明日菜の恥部を指先でなでた。
「ひゃああん!」ちょっと触られただけで、明日菜は嬌声をあげる。
「明日菜さん、もうびしゃびしゃになってますよ」
ネギは、そのまま明日菜のパンツを脱がせていった。
明日菜の割れ目が、それを隠していたものをすべて失ってネギの前にその姿を現した。
パンツを脱がせたネギは、そのまま明日菜の両足の間に陣取ると、彼女の無毛の恥部に愛撫を開始した。
「あ…あん…」
ネギに割れ目とその上部の突起を撫でられるだけで、明日菜の口から快感を訴える声が漏れる。
「ああっ…もっとぉ…」
その言葉に応えるかのように、ネギは明日菜の秘部に右手の指二本を挿入し、内部を擦りあげる。
同時に、左手は明日菜の胸を揉みしだいている。
「ひゃう!あ…いい…いいよぉ…ネギぃ…」
ネギは、右手の指の動きを激しくし、左手の親指と人差し指で右の乳首をねじり上げると同時に、
秘部の上の突起に口をつけ、舌を押し付けると同時に強く吸い上げた。
「ひゃああぁっ!」
三箇所を同時に激しく責められて、明日菜は軽い絶頂を迎えて痙攣するように体を震わせた。
919:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:18:55 N2tAsWlZ0
絶頂がおさまった明日菜は、ネギの肩を掴んで起き上がると、そのまま唇を重ねた。
舌を絡ませながら、彼女の手はネギの下半身でそそり立っているものにそえられる。
ゆっくりと上下に扱いているとネギが唇を離していった。
「明日菜さん、その…胸で、してください」
「え?」
「だから、その…胸で、挟んで…」
「…ん、わかった」
ネギが求めるものを理解した明日菜は、体勢を変え、両の乳房でネギのものを挟みこんだ。
「ネギ…こう?」
「はい…そのまま、動かして…」
その言葉に応え、明日菜はネギを挟んだ乳房を手で支えて上下に動かしていく。
「ああっ…明日菜さぁん…」
「ネギ…気持ちいいの?」
「はい…明日菜さんの、おっぱい…凄く、気持ちいいです…」
その言葉に安堵した明日菜は、そのままネギのものを扱きながら言った。
「出そうになったら、言いなさいよ…飲んであげるから」
「はい…」
明日菜が上目遣いに見ると、ネギは陶酔しきった表情をしている。
そして、彼にその表情をさせているのは自分だという事実が明日菜に嬉しさを感じさせ、
ネギを愛しく想う気持ちがさらに大きくなっていった。
ネギのものを挟んだ乳房を動かしながら、明日菜はふと考えた。
(いいんちょや朝倉には、もうやらせたのかな?)
明日菜より大きな胸を持つ彼女たちにとって、パイズリがより容易であることは間違いない。
だが、ネギの方からそのことを言い出すことはない。
明日菜が言い出さなければ、ほかの女性の事は話題には出さない。それが二人の不文律であった。
(どっちが気持ちいいか、なんて聞かれて困ってるネギも可愛いけど…)
明日菜は、少し考えた結果、聞かないことにした。
(でも、今日は、ネギを独占したい気分かな)
ネギの顔をもう一度ちらりと見てから、またパイズリに意識を集中させる。
「明日菜さん…出そうです…」
その言葉を聴いた明日菜は、胸の間から先端をのぞかせると、顔を前に出してその先端を咥え込んだ。
「ああっ、出る!明日菜さぁん!」
パイズリ+フェラのダブル攻撃に、ネギは体をのけぞらせ、明日菜の口内に勢いよく精液を発射した。
口内射精に慣れている(ネギに慣れさせられたとも言う)明日菜は、それを一滴も零さず、全て口で受け止めた。
射精が終わると、明日菜はネギのものから口を離し、こくん、こくんと喉を動かして、粘り気のある液体を飲み込んだ。
全て飲み込んでから、にこりと微笑んで、イッた後の放心の中にあるネギに言葉をかける。
「ふふ…いっぱい出たね…美味しかったよ」
ネギは、息をつくと体を起こし、明日菜の肩に手をかけて力を加えた。
「明日菜さん」「ん…ネギ…」
明日菜は体から力を抜き、ネギが自分を押し倒すのにまかせた。
920:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 14:19:33 N2tAsWlZ0
ネギは、明日菜を押し倒すと、まだ元気なままの逸物を明日菜の割れ目に押し当て、一気に腰を進めていった。
「ああっ、入って、くる…」
待ち望んでいた挿入の感触に、明日菜が悦びの声を上げる。
挿入を進め、自分のものを根元まで明日菜の中に埋め込むと、ネギは、そのまま明日菜の上に倒れこんで体を密着させた。
明日菜もそれに応え、ネギを抱きしめる。少しでもネギとの密着の度合いを高めようと、その腕に力を込める。
足をネギの足に絡ませると、彼によって開発された秘部が、その逸物を柔かく締め付ける。
「明日菜さんの中、すごく、締め付けてくるよ…」
「だってぇ…ネギのが、欲しかったんだよぅ…」
甘えた声で答える明日菜。ネギは、抱き合ったまま、明日菜の鎖骨や首筋に舌を這わせる。
「あっ、ネギ、痕、付けないでよ」
もとよりネギも、外から見える場所にキスマークなどつけては面倒なことになることは承知している。
最初から、跡がつくほど強く吸うようなことはせず、舌と唇で撫でる程度にとどめていた。
それでも、秘部にはネギのものを受け入れており、また体を密着させているがゆえに
ネギの僅かな動きがそのまま明日菜に伝わり、それら全てが明日菜の快感になっていた。
上気した顔で、さらなる快感を求め、明日菜はネギに訴えた。
「ねえ、ネギ…そろそろ、動いてよ…」
明日菜の体の両脇に手をつき、上半身を少し離して、ネギは腰を動かし始めた。
一旦抜ける寸前まで後退させ、それから一気に突き込む。
「ひゃあああぁぁん!」
最奥部まで突かれた明日菜は待ち望んでいた快感に嬌声を上げる。
ネギの腰の動きは止まらず、連続して与えられる刺激に彼女の官能は急速に高まっていった。
「あ…ああっ…ネギぃ…あん…気持ち、いいよぉ…」
「あ、明日菜、さぁん…僕も、凄く、いい…です…」
ネギは明日菜に何度も腰を打ちつけ、明日菜はそのネギの全てを受け止めて、二人は急速に絶頂へと向かって行った。
「ああ、ネギ!イク!イクぅ!」
明日菜は、両手をネギの背に回し、両足をネギの足に絡みつかせ、先刻と同じようにネギを力一杯抱きしめた。
違うのは、彼女が絶頂に達して快感に体を震わせていたこと、秘部でネギのものを強く締め付けていたこと、そして、
「明日菜さぁん!僕も、イクよぉっ!ああっ!出る!出ちゃうよぉっ!」
ネギも同時に絶頂に登りつめ、逸物の先端から彼女の中に先刻以上の量の精液を叩きつけていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
射精を終え、全身の力が抜けたネギは抱きついた格好のままで明日菜に体を預け、
精液を余すところなく受けきった明日菜はそのネギを先刻のように力強くはないが優しく抱きしめ、
二人は抱き合ったまま余韻に浸っていた。
「ネギ…ネギ?」
暫くして、明日菜は自分の上にいるネギに声をかけた。だが、ネギから返事は返ってこない。
「寝ちゃったの?もう…」
ネギは、明日菜に抱きついたまま、規則正しく寝息をたてていた。
(こうして見ると、まだまだ子供よね…さっきはあんなに激しかったくせに…)
確かに、明日菜の胸に顔をうずめて眠るネギは、母親にすがりつく幼い子供のように見えなくもない。
その寝顔を暫く眺めていた明日菜は、それからネギを起こさないようにそっとベッドに下ろし、ゆっくりと引き離していった。
「ごめんね…後始末はしとかないとさ、明日の朝に大変なことになってるから」
明日菜は、目を覚ます気配はないが、失ったすがりつく対象を求めるかのように手を伸ばしてくるネギに小声で話しかけた。
「終わったら、朝まで一緒に寝てあげるから…ね?」
明日菜は、今までの何度かの夜と同じように、ネギと抱き合って朝を迎えようと考えていた。