☆魔法先生ネギま!☆246時間目at WCOMIC
☆魔法先生ネギま!☆246時間目 - 暇つぶし2ch799:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:12:31 N2tAsWlZ0
 タカミチはハッキリとした答えを言わない。常に自分で考えさせて答えを導きださせ
ようとするのが彼の方針だ。
 エヴァンジェリンは自分の持っている蔵書や道具を次々とリストアップしていくのだが
茶々丸に次々とカットされていくのだ。これではどっちが主従なのか分からない。


「大量殲滅魔法!これは凄いぞ、街一つ消すのは造作ない」
「子供には危険すぎます」
「私の作った秘蔵の薬は?飲めば魔力が数倍に増すぞ!」
「マスター・・・育ち盛りのネギ様に飲ますのですか?アレは危険極まりないです」


 候補は次々と挙がっていくのだが、茶々丸に片っ端から切り捨てられていく。
 タカミチはやりとりが面白いのか、助け舟も出さずに黙って聞いている。


「じゃぁ、何にすればいいんだ!?」


 茶々丸にヒステリーを起こす。だが、茶々丸にはなんの意味もない。
「先ほどからマスターは危険性のあるものしかリストアップしていません。危険性の


無い物ならば、私は依存はありません」
 両者の意見は全くの平行線で妥協点はまったく見出せない。面白がってたタカミ
チも解決しそうもないので、さじを投げ仲裁に入った。




「まぁまぁ、落ち着けよ。中学生から高校生になると学習の内容が新歩するように
少し先を進んだ物を送ればいいんだよ」


 タカミチの仲裁が入り、両者は一時議論を中断する。  


「何にするかはゆっくり考えなよ、まだ時間はあるんだからさ」
「私もそれが賛成です。マスターはしばらく頭を冷却する必要があります」
「お前が言うな!」


 タカミチは腕にかけている時計を見て


「じゃぁ、俺はそろそろ戻るよ。学園長も待たせてるんだろ」


 タカミチはそう言い残すと職員室に戻っていった。待ち合わせの時間はとっくに
過ぎている、タカミチは茶々丸が注意すると思っていたのだが、その茶々丸はエヴ
ァンジェリンに釘を刺され諌言を封じられているのだ。


 タカミチが去った後もエヴァンジェリンは何を送るか?何をすれば喜んでくれる
かと頭を悩ます。表情は幸福感に満ちており、苦悩など全く無いような感じで。
 アレコレ思案をだしている中で、エヴァンジェリンはハッとする、自分の心が嬉
々感に包まれていることに気づく。直後に強力な観念が働く。

800:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:12:59 N2tAsWlZ0
「私は幸せになってはいけない」


 エヴァンジェリンは目を閉じ瞑想にふける。瞑想は己を厳しく律するために必要
な物で毎日かかさず行っている。煩悩を殺し、心を平静に戻ろうとする。
 茶々丸には主人の行動がよく理解できない、分かっていることは主人は自分の感
情を抑えこもうと必死に戦っていることだけ。何故、感情を押し殺しているかは分
からなかった。
 




しかし、煩悩を殺すことはできない。どんなに抑制してもすぐに芽をだし、自分
を苦しませようとする。タカミチの行為も断ってしまえばいいのだが、断ることが
できない自分がいる。この煩悩が消えたら自分が死んでしまうことは良く分かって
いる、しかし殺さずにはいられない。煩悩が彼女を保ち、彼女の生かしている。


 10分近くの静寂が流れた後に、エヴァンジェリンは目を開いた。


「ジジイを待たせたままだったな、行くぞ茶々丸」


 顔を上げた彼女はいつもの他人が近づきがたい無表情に戻っていた。先ほどまでの
幸福感に満ちた表情は消え去り穏やかな春から凍てついた冬に戻った。


 ここの学園長は人望があり千客万来でよく客が訪れる


「おう、やっと来たか。ちょっと遅刻じゃぞ」
「申し訳ありません。マスターには言って聞かせたのですが」


 主人に代わって茶々丸が学園長に謝罪の言葉を口にする。エヴァンジェリンは反省
する様子もなく他人事の様に傍観している。そのまま来客用のソファーに腰掛ける。こ
のソファーは海外の高級品で座りごこちがなかなかいい。
 学園長室は飾り気がない。学園長が使っている机と椅子は質素なものだが、応接用の
テーブルやソファーは良い物を使っている。客を大切にするというのが彼の信念だ。




「気にすることないぞい、さっきまで急用の客が来てな。時間通りに来てたら待たせてし
まったわ」
 
 ここに来てから結構な年数が経つがこの学園長は始めてあった時とまったく変わら
ない。風流な格好と個性的な髪型をしている。俗に言う弁髪に似てる
 学園長はカラカラと笑った後に、コホンを咳払いをしこう切り出した。

801:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:17:21 N2tAsWlZ0
「実はな・・・今年もメルディアナから研修生が来る」

 メルディアナと麻帆良学園は姉妹校の関係にある。メルディアナの単語を聞いてエヴ
ァンジェリンはわずかに眉をひそめる。研修生が来るのは別に珍しいことではない。だ
が、わざわざ自分を呼び寄せ直に言うのだから何かあるのかと疑う。

「それで?」

 極力、動揺を見せないように注意する。学園長もエヴァンジェリンに気を使いながら
話を続ける、あまり良くないニュースのようだ。

「先方は先生をやらせてくれと言ってきおった」
「教師を?」

 先の展開が読めてくる。おそらくその研修生とやらを自分のクラスにあててくるつもり
なのだろう、と、適当に予想を立ててみる。応接用のテーブルには高級感のある茶器
とポッドが置いてあるので、茶々丸に茶を作らせる。和菓子のセットもあったが手をつ
けないでおく。

「ようはその研修生とやらの間に問題を起こすなってことだろ?で、どんな奴なんだ」
 
無理矢理言葉を吐き出す。別に自分の所に来たって構わない。別に関わる気は無いし、面
倒ごとも起こす気はない。だが、どんな人物かは気になる。
 嫌な予感が頭から離れない。
 学園長は渋い顔をした後に、腕を組み天井を見つめた。言いたづらいのか「ウーン」と
唸っている。意を決したのか姿勢を正し宣告する。

「実はの・・・その研修生がな」

 また学園長は口をつぐんだ。エヴァンジェリンはできたての茶を啜りつつ次の言葉を待つ。
何かある。自分の中の第六勘がそう告げている、心拍数がドンドン上がっていく。

「ネギ君なんじゃよ・・・ネギ君」  1回目のネギはハッキリと2回目のネギは何とか聞き取れるくらいの小さな声で
 静寂が場を支配する。エヴァンジェリンは何も言わずに茶を啜り続ける。

「ほんとか?」

 飲み終えた茶をテーブルに置いてポツリと呟く。学園長の側からはエヴァンジェリンは背を
向いているのでどんな表情かは分からない。
 声に変化は無かったが、肩が震えているのは学園長側からもハッキリ確認できた

「本当じゃ、向こうから預かってくれと言ってきおった」

 エヴァンジェリンを気にしつつも言葉を続ける。色々案を考えてみたが当事者に直に聞くの
が一番と判断した。

「どうするかのぉ?」

802:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:17:58 N2tAsWlZ0
お嬢様がさらわれた?
刹那は耳を疑った。この麻帆良学園には二重、三重の結界が施してあり、そんな狼藉を働く不埒者が侵入
できるはずがない。なにより、このかには刹那自身をはじめとした優秀なクラスメートたちが複数、護衛と
して目を光らせているはずなのだ。だが、息を切らせて走ってきて、この話を伝えに来た明日菜は、とても
嘘を言っているようには見えなかった。
「本当ですか、明日菜さん?」
それでもつい、尋ね返してしまう。明日菜はそれに気を悪くすることもなく、うなずくと刹那の手を引い
て走りだした。
「こっち、今ならまだ間に合うかも」
刹那は混乱したまま、明日菜に引かれて行く。まだ近くにいるのか? ならばとにかく、急がないと。
やがて二人は、森の奥にある洞窟の前に辿り着いた。
「この中に入っていったわ。さあ刹那さん、早く」
「は、はい」
明日菜の態度にやや不審なものを感じつつも、このかの危機ならばためらうわけにもいかない。刹那は
意を決して、洞窟の中へと入っていった。
洞窟の中は真っ暗であった。刹那は念をこめて一言つぶやく。指先に、小さな火が灯った。炎に照らされ
た洞窟は、自然のものらしくほとんど人の手の入った様子はない。だが、足元には何人分かの足跡がみら
れた。誰かが入っていったのは確からしい。刹那は慎重に、歩を進める。
しばらく進んだところで、刹那は床に転がる人影を発見した。
「お嬢様!」
刹那は周囲を警戒しながらこのかに近づく。縛られているものの、怪我もなく意識もあるようだ。
「せっちゃん、助けに来てくれたんやね」
「お嬢様、ご無事ですか! 今、縄をほどきます」
刹那がこのかの縄を解くと、このかは起き上がり刹那に飛び付いた。柔らかい感触に刹那が戸惑う。
「せっちゃん!」
「お、お嬢様! その、まだ危険が。そ、そうです、誘拐犯はどこに?」
「誘拐犯? それはやねぇ……」
「……え?」


刹那の背中に衝撃が走った。熱く、痺れたような感触。何が起こったのかわからず、刹那は首だけで振り
返った。背中に、短刀が突き刺さっている。その刀を握っている手は……。
「この……ちゃん?」
そんな馬鹿な。呆然としてこのかを見る。いつもと変わらない笑顔。
「ごめんな、せっちゃん」
このかが短刀を引き抜くと、鮮血が吹き出した。たちまち制服が真っ赤に染まり、床に血溜りができる。
刹那は血でぬめった床に足を取られ、転倒した。
「あうっ」
相変わらずのにこやかな笑顔で、このかは刹那を見下ろしている。

803:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:18:12 sGPTCAef0
何で急に始まったんだ

804:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:18:26 N2tAsWlZ0
「な……んで……」
「ウチな、もう、せっちゃんのこと、いらんようになったんよ」
「そん……な……」
「うまく行ったみたいね、このか」
「明日菜! ほら、せっちゃん。ウチにはもう、明日菜がおるんよ。だから、せっちゃんとはお別れや」
刹那は弱くかぶりを振った。信じられない。このかに向かって手を伸ばす。途中で落ちた。力が入らない。
急速に体中の熱が失われていく。視界がぼやけ、このかの顔が見えなくなっていく―
「明日菜、そろそろ止めを刺してやって」
「うん」
明日菜は気軽な声で返事をすると、呪文を唱えた。その手に身長より巨大な長剣が現れる。首筋に狙いを
つけ、大きく振りかぶって、
「この……ちゃ……」
嘘だ。何かの間違いだ。そうだよね、このちゃん。ねえ、何とか言ってよ、このちゃ―
振り下ろした。刹那の意識が永遠に断ち切られた。胴と離れて転がる首は、かっと目を見開いていた。
「この首、記念にもろとくわ」
「えーっ? 趣味悪いよ、このか。だいたい生ものなんだから、すぐに臭くなるわよ、そんなもの」
「ええやん、腐ったらそんときや」
このかは刹那の首を拾うと、ぬいぐるみみたく愛おしそうに抱きかかえた。それを見て、明日菜はため息
をつく。
「仕方ないわね。でも部屋には置かないでよ」
「わかっとるって」
そして二人は洞窟を立ち去る。
「まずは一人……」
 このかは緊張感が足りない。まずは強敵の刹那をうまく仕留めたものの、まだ殺さねばならない者は何人
もいるのだ。うかうかとはしていられない。このかに注意を促して、私も気を引き締めてかからねば。
 さあ、次の標的だ。明日菜は決意も新たに、剣の柄を握りなおした。




「明日菜っ、明日菜が!」
「とにかく、今は逃げないと」
佐々木まき絵、和泉亜子、明石裕奈、大河内アキラの四人は走っていた。クラスメートの神楽坂明日菜が、
血のついた大剣を持って誰かと口論しているところを廊下で目撃したのはついさっきのことだ。ただならぬ
様子に思わず隠れた四人は、さらに恐ろしい光景を見てしまった。明日菜に対峙していた少女が、後ろを向
いて逃げ出そうとしたところ、明日菜が一足飛びに間合いをつめて袈裟斬りにしたのだ。血のシャワーが廊
下を真っ赤に染める。断末魔の悲鳴。聞き覚えのあるあの声は、クラスメートの春日美空ではなかったか?
四人が恐怖に凍り付き、その場を離れられないでいると、ゆっくりと明日菜が振り返った。まっすぐ、こっ
ちを見ている。目が合った。気付いている! 四人は悲鳴を上げ、脱兎のごとく駆け出した……。
「亜子、大丈夫?」
 走りながらまき絵が心配そうに尋ねる。亜子はさっきの光景にショックを受け、顔面蒼白で今にも倒れそ
うだ。そう言うまき絵も、決して平気ではない。四人ともそうだ。あんな光景を見て、平然としていられる
わけがなかった。
「うん、ありがと、まき絵。……大丈夫やから」
「みんな、とりあえず外に出よう」
裕奈の提案に一同はうなずき、玄関を目指した。廊下を曲がり、階段を駆け下り、―玄関に着いた。
「ちょっ、ちょっと待って、裕奈」
裕奈が一番に外へ駆け出し、残りの三人が後を追おうとした、そのとき。
パァン!
乾いた破裂音が響き、裕奈がその場に倒れ伏した。「裕奈!」
裕奈は悲鳴を上げ、倒れたまま脚を抱えている。見ると、脚からおびただしい血を流していた。三人は裕
奈に駆け寄ろうとする。

805:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:18:57 N2tAsWlZ0
パァン!
再び、破裂音が鳴った。三人のなかで一番最初に外へ出たまき絵が、裕奈のそばで倒れていた。やはり、
脚から血を流している。爆音にすくんで立ち止まっていたアキラと亜子は、ようやく事態を理解した。
外に出たら、撃たれる。
あわてて二人は校舎の中へ舞い戻る。そして顔を見合わせると、やっと取り残された二人を思い出して
振り返った。
「まき絵! 裕奈!」
「あ……亜子……、た、助け……」
苦痛に呻きながら、絞りだすように助けを求める裕奈。一方、まき絵は懸命に袖口からリボンを取り出す
と、それを校舎の柱へ投げようとした。しかし、動作が完了する直前、再び銃声が鳴り、血しぶきととも
にまき絵の腕が跳ねた。
「あうっ」
続けてもう一度銃声が鳴り、もう一方のまき絵の腕も撃ち抜かれた。まき絵はぐったりとして動かなく
なった。流れだした血が地面に染みを作っていく。


「まき絵!」
亜子が叫んだ。思わず飛び出して行こうとする亜子を、アキラがつかんで止めた。
「だめだ、外は危ない」
「でも、裕奈とまき絵が!」
再び、今度は数発続けて銃声が鳴る。銃声に合わせて裕奈とまき絵の手足が踊った。
「……!」
亜子はアキラを振り切って、外へ飛び出した。
「亜子!」
亜子は裕奈とまき絵に近寄り、二人がまだ息をしているのを確かめ、ひとまず安堵した。まずは裕奈の腕
をとり、肩に回して引きずって行こうとする。
「あ……亜子……ありが……」
その時、再び銃声が鳴った。
亜子の体が横倒しになる。裕奈の眼前に倒れてきた亜子の顔は、右半分が無くなっていた。熱いものが
顔にかかり、裕奈は一瞬呆然とする。
「亜子!」
「うっ……うわっ、うわあぁああぁぁあぁぁあっ!」
アキラの叫びをきっかけに、裕奈はわめき始めた。パニックを起こし、手足の痛みも忘れのたうち回る。
ただし、手足の骨を砕かれているので、その場で地虫のように身体をくねらすだけだ。その様子がまた痛々
しくて、アキラは目を背けた。
助けなきゃ。亜子、裕奈、まき絵の三人は大切な友達だ。少なくとも、裕奈とまき絵は生きている。放っ
ておいたら、きっと殺される。助けられるのは、私だけ。
でも。
私に何ができる? 出ていっても、撃ち殺されるだけだ。亜子みたいに。
亜子。殺された。頭を半分吹き飛ばされて。恐い。殺される。私も。殺サレル恐イコロすシぬ恐イ殺……
「アキラ……」
その時、弱々しい声がアキラの耳に届いた。
「……逃げ……て……」
裕奈は、震えながら首を上げアキラを見ると、唇を引きつらせて笑ってみせた。
「!……」
やめて。そんな目で見ないで。私は、私は……
「うわあぁぁぁぁっ」
アキラはふるふると首を振り、校舎の奥へ駆け出した。

ごめん、裕奈。ごめん、まき絵。ごめん、亜子。私は臆病で最低の人間だ……!

806:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:19:22 N2tAsWlZ0
「……すまない。ターゲットを一人逃した。そちらで始末してくれ」
龍宮は無線機に向かって告げると、再びライフルを構え狙いを付けた。
「まさかあそこで逃げ出すとはな。とんだ友達思いだ。まあ、それが正しい判断だが……」
龍宮は裕奈とまき絵の頭に一発ずつ、顔色も変えず正確に弾丸を撃ち込む。地面に二つの血の花が咲いた。
龍宮はそれを無感動に眺め、ライフルを解体し片付けると、迅速に屋上を立ち去った……。




「はあ、はあ……。くそっ」
千雨は手近な扉に飛び込み、後ろ手に戸を閉めるとそのまま寄り掛かり、大きく息をついた。ゆっくりと
呼吸を整える。パニックから回復するにつれて、思考停止状態だった脳が状況の整理を始めた。
「ああああいつ、な、何なんだよ……?」
脳裏に先ほどの惨劇がよみがえる。巨大な剣を振り回すクラスメート。首が宙を舞った。
「マジかよ……あれは、アキラ……しし死んだ、ぜ絶対……ありえねぇ」
何らかのトリックにはとても見えなかった。千雨の鼻腔には、生々しい血の匂いが今もこびりついている。
「……夢? いやいやいやいや」
千雨は首を振って否定した。夢のはずがない。こんなリアルな夢……、悪夢は見たことがない。夢だった
ら、さっき転んだときにひねった足首が、こんなにズキズキと痛むわけがない。
「つっ……!」
気が弛んだ隙に、忘れていた痛みが戻ってきて千雨は立っていられなくなった。どさっと尻餅をつき、千
雨は痛みに顔をしかめつつ足をさすった。
「やれやれ……とにかく休まないと、こりゃ歩くのは無理だな」
「へえ、そうなんだ」
「!」


千雨はあわてて正面を向く。そこには返り血で制服を赤黒く染めた、千雨のクラスメート―神楽坂明日
菜が立っていた。凄惨な姿と不似合いに、普段と変わらない笑みを浮かべて。
「わああああっ!」
あわてて立ち上がり、痛みに足を滑らせて転び、したたかに額を打ち付けた。目眩にくらくらしながらも、
手探りで引き戸の取っ手を捜し当て、力をこめ―開かない。
そんな馬鹿な?
あわてて両手をかけてがたがたと揺するが、扉は何かがつっかえているかのようにびくともしない。
「どうや、うまく行っとるかー? 覚えたての魔法やー」
「ナイスよ、このかー。このかも回っておいでー」
扉の向こうから、のんびりとした声が聞こえてきた。魔法? いや、それよりもどこから入ってきた?
出入口はここだけ、あとは窓だけ―んなバカな、ここは三階だぞ? いやいや、そんなことより―。
「おまっ、お前、いったい」
「私? 私は神楽坂明日菜よ、クラスメートの。あんたも知ってるでしょ」
「そ、そうじゃねぇだろ! な、何で、アキラ……ここ殺し」
「そんなこと聞いてどうするの? どうせ……」
「ひっ!」
明日菜が千雨にぐっと近寄り、顎に手をかけクイッと持ち上げた。
「……ここで死ぬあんたには、関係ないことよ」
明日菜は千雨の首を掴むと、ものすごい力で持ち上げた。息苦しさに千雨がもがくが、明日菜はびくとも
しない。
「ぐっ……がっ……!」
千雨の目の前が真っ暗になり、意識が薄れる。その時、窓からこのかが入ってきた。
「あーっ、待ってーな明日菜ー。そんなすぐに殺してしもたらもったいないやん」
明日菜はこのかを振り返ると、ため息をついて千雨を下ろした。千雨が激しく咳き込む。
「もう、このかったら。少しは真面目にやんなさいよ」

807:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:19:55 N2tAsWlZ0
このかはうずくまる千雨を嬉しそうに覗き込むと、
「よかった、まだ生きとる」
「まあね」
「せっちゃんのときは全然遊べんかったからなぁ」
「遊びじゃないのよ、このか」
「つまらんなぁ、明日菜。ええやん、ちょっとくらい」
「……まあ、千雨ちゃんなら反撃の心配はないか。わかったわよ、このか。ほどほどにね」
「それでこそ明日菜や」
短刀を片手に持ち、嬉しそうに歩み寄るこのかに本能的な恐怖を覚える千雨。
「や、やめろ、近づくなっ」
このかは短刀を千雨の胸元に当てると、少しずつ服を引き裂いた。刃先が肌に触れ、赤い雫が垂れる。
「動かんといてな……怪我するで……」
服が裂け、白い肌があらわになった。続いてブラジャーのカップの間に刃を引っ掛け、ひと思いに切る。
ぷるん、と二つのふくらみが揺れた。このかは少し不機嫌そうに、
「あー、やっぱりウチより大きいなー」
「このかより小さいのなんてほとんどいないわよ」
「明日菜、ひどい。あんまりやー」
このかが手を顔に当てて泣き真似をすると、明日菜が軽く拳でこづいた。泣き真似を止め、ぺろっと舌を
出すこのか。千雨はその様子をただ震えながら見つめているしかなかった。
「ええなあ、千雨ちゃん。ウチも欲しいなぁ」
このかが短刀で千雨の乳房を下から持ち上げる。刃が食い込み、千雨が鋭い痛みに短く叫ぶ。
「切り取って、移植してみよか」
「ひっ」
「ややな、冗談や。……ん?」
このかは鼻をひくひくさせると、何か気付いたような仕草をし、そして千雨のスカートを持ち上げた。白
い太ももがあらわになり、さらにその奥―。千雨の尻の辺り、そして純白のパンティが湿り気を帯びてい
た。千雨は羞恥に顔を染め、うつむく。
「おやぁ? 千雨ちゃん、お漏らしかー? ややなぁ」


「……うっ、うるさいっ、黙れ!」
このかは涙目で毒づく千雨をくすくす笑いながら、彼女のスカートとパンティを切り裂いて脱がした。
あっという間に裸に剥かれた千雨は、反射的に腕を前に組み縮こまる。
「あーっ、隠さんといてもええやん。ケチやなぁ」
このかは振り返り、明日菜に目配せをした。明日菜はうなずくと、懐からカードを取り出し、一言つぶや
く。カードが光を放ち、一瞬で巨大な剣へと姿を変えた。思わず唖然とする千雨。
「邪魔な腕は取ってしまおか。よろしゅうな、明日菜」
「はいはい」
明日菜は乱暴に千雨をうつぶせにひきずり倒すと、このかと協力しながら力づくで両腕を前に伸ばし揃え
させて、足で押さえ付けた。

808:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:20:19 N2tAsWlZ0
「や、やめろ、お前ら! 放せ! 何をしやがる!」
千雨がわめき、必死にもがくが、明日菜に踏まれた腕は全く動かすことができない。まるで万力で固定さ
れているかのようだ。思いつくかぎりの罵声を叩きつけるが、明日菜は涼しい顔で大剣を振りかぶった。
「冗談だろ? やめろ、頼む、お願いだから、それだけはうわあぁぁぁっ!」
大剣がものすごい勢いで振り下ろされ、千雨の腕は狙い違わず、二の腕のところで切断された。噴水のよ
うに血が吹き出し、千雨が狂ったようにのたうち回る。
「ぎゃあああっ! 腕が、腕がぁっ!」
「ああもう、暴れんといてーな。死んでまうで」
このかは千雨にまたがると、傷口に手をかざした。手のひらから光があふれ、切断面を包む。血が止まり、
痛みが引いていった。
「あ……?」
「回復魔法や。どや、すごいやろ?」
千雨は自分の体と、床に転がった自分の腕を交互に見比べた。まるで現実感がわかない。
 あそこに転がっているのは何だ? なぜ手が動かない?
「あ……え……?」
「そうや、ついでに足もいっとくか。明日菜、太ももんとこから、よろしくな」
「本当趣味悪いわね、このか」
そう言いながらも明日菜は、千雨の足元に移動すると、剣を振り上げた。千雨は必死にもがくも、両腕を
失った彼女に、もはや上に座って押さえ込んでいるこのかを跳ね除ける力はない。
「や……止めろぉぉぉっ!」
「そぉ……れっ!」
「ぎゃあああああああっ!」




四肢を失った千雨は、全裸で床に転がっていた。大量の血を失ったせいで呼吸が荒く、意識もはっきりし
ていない。このかは床に転がる千雨の脚を、楽しそうに爪先でつついている。
「なんやコレ、おいしそうやなぁ」
このかの台詞に明日菜は顔をしかめる。あたりを覆うむせ返るような血の匂いに、とてもじゃないが食欲
など湧いてこない。自分が言うのも何だが、やはりこのかは異常だ。
「千雨ちゃん、気分はどうや?」
足で胴体を押し上げるようにして転がし、千雨を仰向けにする。血でまだらに染まった手足を持たぬ白い
裸身は、まるで生きたギリシア彫刻のようだ。蹴り転がされた千雨は軽くうめいただけで、呼び掛けには答
えない。しかし、このかは構わず話し掛ける。
「そうそう、朝倉に聞いたで。千雨ちゃん、『ねっとあいどる』やっとるんやってな。なんやわからんけど、
スゴいな。アイドルゆうたら、やっぱ写真とか撮るんか? そや、ウチもいっちょ撮ったるか」
このかは千雨の腕を拾い上げた。
「とびきり芸術的なやつや」
千雨の手をグーに握らせ、それを千雨の股間に押し当て、ぐりぐりとねじ込もうとした。
「痛っ、いぎっ、っはあっ」
「う……んっ、くっ、……あかん、なかなか入らへん」
このかはすがるような目つきで明日菜を見た。明日菜は投げ遣りに、
「やっぱ、よくほぐさないと入らないんじゃない?」
「そっか、そやな! 明日菜、冴えとるわ」
合点がいったこのかは、いったん腕を置くと、今度は自分の指で千雨の割れ目をいじり始めた。はじめの
うちは痛がっているだけだったが、お互いだんだんと慣れてきたのか、痛みとは違う反応を見せるようにな
っていった。ぬるぬるとした透明な液体が吹き出し、股間のまわりの血を洗い流していく。
「そろそろええかな……と。……あかん、やっぱり明日菜、お願い」
「しょうがないわね」
明日菜は腕を受け取ると、手首の辺りをつかんで割れ目に押し当てた。先端を少し押し込むと、
「このか、千雨ちゃんを押さえといて」
「了解や」
そして一気に押し込んだ。

809:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:21:21 N2tAsWlZ0
「ぎひいぃぃっっっ!」
手首まで押し込むと、持つところをずらし、さらにねじ込んでいく。腕は最終的、肘の手前のところまで
入っていた。異物を押し込まれ腹の形がいびつに歪んでいる。千雨は口の端に泡をつけてぱくぱく開きなが
ら白目を剥いていた。
「どや、腹がぼこぼこに歪んでてなんか艶めかしいやろ。これぞ芸術や」
このかは余った手足を拾うと、ああでもない、こうでもない、と試行錯誤しながら千雨のまわりに配置し、
携帯のカメラで撮っては動かし、撮っては動かしを繰り返した。明日菜はそれを呆れながら眺めている。
「気が済んだ?」
「うーん……やっぱ、もう一本も入れてまおう。明日菜、お願い」
「はいはい」
もう一本の腕を、今度は尻の穴にねじ込む。菊穴が限界まで広がり、拳骨が吸い込まれていった。千雨は
意味不明の言葉をわめき、ひとしきり暴れたあとぐったりとして動かなくなった。胸が上下しているので、
まだ死んでいないことだけは確かだ。
「よし、これで完璧や」
このかは満足そうにうなずくと、角度を変えて何枚か写真を撮った。
「それ、どうするの?」
「あとで朝倉に頼んで、千雨ちゃんのホームページに載せてもらうんや。こんな傑作、一人で楽しむなんて
もったいないわ。千雨ちゃんのファンのみんなに見てもらわんと。名案やろ」
「うわ、それは驚きそうね……」
「そやろ!」
明日菜の皮肉を、勘違いして受け取り喜ぶこのか。明日菜は呆れて、
「もういい? そろそろ行くよ」
「あ……うん、ええよ」
「じゃあね、千雨ちゃん」
明日菜は大剣を無造作に、千雨の腹に突き立てた。千雨はぐぼっと血の塊を吐き、少しの間痙攣してそれ
きり動かなくなった。剣を引き抜き、素振りをして血を払う。
「さ、行くわよこのか」
「あん、待ってーな、明日菜ー」
扉を開け、足早に立ち去る明日菜。このかはそれを小走りで追い掛けていった。

夏美が目を覚ますと、そこは見覚えのない部屋だった。あたりを見回そうとして、自分が両手両足を縛ら
れ、台にはりつけにされていることに気付く。しかも、着ている服が全部、脱がされていた。
「気が付いたアルか」
「くーちゃん!?」
声のした方を向くと、そこに褐色の肌の少女―古菲が立っていた。古は夏美に近づいてくる。
「くーちゃん、助けて!」
「それは出来ないネ。せっかくの獲物を逃がすバカはいないアル」
「え……? な、何言ってるの?」
古は夏美の腹をやさしく撫でると、にっこり微笑んで、
「夏美には実験台になてもらうアル」
いったい古が何をしようというのか、夏美には全くわからなかった。それでも古が夏美を逃がす気がない
ことだけはわかった。
「冗談はやめてよ、放して、クーフェ」
「私は本気アル」
古は夏美の腹に指を一本突き立て、ずぶっと刺した。体内に異物が侵入する感触がして、刺された部分が
熱くなる。
「ひあっ」
不思議なことに痛みはほとんどなかった。かわりに全身が痺れたようになる。傷口から流れた血だろうか、
背中に生温いものを感じる。
「どうアルか? 次はここアル」
再び指を突き刺す。鈍い痛みとともに、体の内側を触られているような奇妙なこそばゆさが襲ってきた。
悲鳴とも笑い声ともつかぬ声をあげる夏美。古はそれを見ると満足そうに微笑み、場所を変えて何度も指を
突き刺した。
「あン……」
「いいね……いいアルよ、夏美」
腹に無数の穴を穿たれ、恍惚の表情を浮かべる夏美。古は血で染まった手で、夏美の顔を撫でた。頬にべ
っとりと血が付く。
「さあ、次はどこがいいアルか?」
「夏美ちゃん!」
古が入り口を振り返ると、そこには大人びた雰囲気を持つ髪の長い少女―千鶴が立っていた。

810:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:22:29 N2tAsWlZ0
「あ……、ちづ……姉?」
「千鶴アルか。どしたネ、そんな恐い顔をして」
「夏美ちゃんから離れなさい!」
古はやれやれと言わんばかりに首を振ると、
「……え?」
次の瞬間、古は千鶴の目の前に移動していた。顔と顔が触れ合わんかの距離でニヤッと笑い、千鶴の胴に
両手を押し当て―
「はっ!」
短く息を吐くと、一瞬遅れて千鶴の背中が爆ぜた。肉片がびちゃっ、と床一面に飛び散る。腰からほとん

ど真っ二つにされた千鶴は、脊椎の支えを失い垂直に崩れ落ちた。倒れた時にねじれ、足と胴体が逆を向いている。
「ちっ、……ちづ姉ぇぇっっっっ!」
夏美がすごい悲鳴をあげている。古はちょっと顔をしかめながら夏美の下へと歩いて戻った。
「ちづ姉っ、ちづ姉っ、ちづ姉っ、ちづ……」
「うるさいネ」
古が夏美の喉をひと突きにした。指を深くめり込ませ、かき混ぜるように動かすと、夏美はそれきり声を
出せなくなった。
「さあ、ゆっくり楽しむアルヨ」
古は両手を持ち上げ、指をくねくねと動かすと、その指で夏美の全身を貫いた。こめかみ、耳の裏、乳房、
腋の下、太もも、下腹……。突かれるたびに夏美は体を震わす。全身の穴という穴から血や体液を垂れ流し
悶える、その姿はまるで悦んでいるようにさえ見えた。小便が勢い良く放物線を描く。
「ふむふむ、勉強になるアルヨ」
眼窩に指を掛け、ぐいっと力を込めると、目玉がにゅっと飛び出した。夏美はよだれを垂らして恍惚の表
情を浮かべる。古は飛び出た目玉を指先でつまみ上げ、ひと通り観察すると、ひょいっと口に放り込み舌の
上で転がした。
「ほれはなかなかおいひいアルヨ、なふみ」
奥歯で噛み砕く。ぐちゃっと目玉が破裂した。そのままくちゃくちゃと何度か咀嚼し、ぐいっと飲み込む。
「次はどこにしようカ……」
腹に掌を当て、ぐっと力を込める。手首のところまでずぶっとめり込んだ。腹の中でぐるぐる手をかき混
ぜると、それに合わせて夏美の体が踊った。ぐっと何かをつかみ、引き出す。どくんどくんと脈打つピンク
色の筒。引っ張るとどこまでも伸びた。引きちぎり、食らう。口の中に血の匂いが広がる。
「内臓も悪くないネ。うーん、あとはやっぱり……」
古はくり抜かれた眼窩に指を掛け、力を込める。ミシミシと音をたて、頭蓋が裂ける。ピンク色の脳が、
隙間から覗いた。古はペロリと舌を出すと、腕に込める力を増し……。

明日菜は顔をしかめながら部屋を見回した。
「くーふぇの奴、これはこのかといい勝負ね。……これで二人、えーっと……、刹那さんを含めずに数えて、
合計で……八人か」
あと一息だ。ネギに知られる前に、片をつける。やれるか? 大丈夫、やれる。なぜなら私は一人じゃな
い。仲間がいるから。一人では無理でも、私たちなら、きっと。
目を閉じ、犠牲者に黙祷を捧げると、明日菜は部屋を後にした。次の標的に向かうために……。

「ねぇ、ここ、見つからないかな?」
 怯えた様子のハルナは、夕映の手を握りながら、不安そうにあたりを見回していた。
「だ、大丈夫ですよ、きっと」
根拠のない励ましだと思ったが、それでも今は夕映がいてくれるだけで助かっているのは否定できない。
一人で逃げ回っていたらとても、気持ちが保たなかっただろう。感謝せねば。夕映だけではない。もう一人、
のどかにも―
「あれ? のどかは?」
それを聞いた途端、夕映が何やらあわてだした。不審がるハルナ。そして偶然か、それとも第六感が働い
たのだろうか、ふとハルナが振り返ると―、そこには手にロープを持ったのどかが立っていた。
「のど―」
素早くロープをハルナの首に掛けると、のどかは一方の端を夕映に渡し、
「引いてっ!」
言われるままにロープを握り、目を閉じてぎゅっと引く。ぐげげっ、という呻き声が聞こえた。

811:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:22:51 N2tAsWlZ0
「……え、夕映っ」
ハッと気が付き目を開けると、のどかの顔が見えた。
「もういいよ、夕映」
指差された床を見下ろすと、ハルナが物凄い形相で倒れていた。目玉は飛び出し、口から舌が飛び出して
いる。首には爪でかきむしった赤い跡が何本も付いていた。
「大丈夫、うまくいったから」
「のどか……私、私はっ」
「大丈夫よ、夕映……」
震える夕映を、のどかは優しく抱き締めた。ぬくもりが体に染み、震えが止まっていく。二人は見つめ合
い、どちらからともなく唇を重ねた。そのまま、お互いの体をまさぐり、服を剥いでいく。
(何をやっているですか、自分)
 夕映の頭の奥で、これは異常だと警告を発するのが聞こえた。異常で何が悪い。何でもいい、今はこの手
に残る嫌な感触、さっきの出来事を忘れさせてくれるのなら……。
やがて二人は下着だけの姿となった。のどかはゆっくりと夕映を押し倒し、上に覆いかぶさると、夕映の
ブラジャーを外し始めた。夕映も、のどかのブラジャーに手を伸ばす。二人の白くなだらかな胸を覆い隠す
ものが取り払われた。のどかはしばしの間、夕映の裸を見つめ、そして恐る恐る、その小さなふくらみに手
を触れた。
「あ……」
夕映は思わず声が漏れた。恥ずかしげに頬を染めると、お返しとばかりにのどかの胸を撫でる。今度はの
どかが嬌声を上げた。のどかは夕映と胸を揉み合いながら、片手を夕映の下半身に伸ばし、パンティの中に
指を滑り込ませた。
「あっ、だめですっ」
かすかな理性が姿を見せるが、のどかの指使いに一瞬で吹き飛んでしまった。夕映の喘ぎ声が大きくなる。
「あっ、ああっ、のどかぁっ」
のどかは夕映を弄びながら、反対の手を自分の股間に当て、激しく動かし始めた。
「ゆえっ、ゆえぇっ」
「のどかっ、のどかぁっ」
ここでいったん動きを止め、のどかが身を起こした。突然の中断に、夕映は不満そうにのどかを見上げる。


のどかは夕映が何か言う前に、その唇を自分の唇で塞ぎ、その体勢のまま夕映のパンティを脱がせた。次に、
自分のパンティも脱ぎ捨てると、夕映の脚を開かせる。そして、夕映を抱き寄せ、片足にまたがるように座
り込むと、腰を密着させてお互いの股間を擦り合わせた。粘膜が触れ合い、ぴちゃぴちゃと音が鳴る。
「んんんーっ!」
まだ唇は重ねたままだ。舌と舌が絡み合う。互いの唾液を吸い合い、胸を押しつけ合い、最も敏感な部分が繋がり合う。腹から尻に
かけてが、まるで漏らしたかのようにぐっしょり濡れた。
やがて、夕映が限界に達した。びくっと一度、身体を大きく震わすと、唇を離して絶叫し、弓なりに反り
返った。細かく痙攣する夕映。のどかはますます激しく腰を振った。ついに限界を越え、夕映の尿道から液
体が噴出した。液体はのどかの敏感な部分を直撃して飛び散り、霧のように舞った。その衝撃にのどかも限
界に達し、仰け反って悲鳴を上げた。意識が白に包まれ、全身の力が抜けていく……。


先に目を覚ましたのはのどかだった。身を起こし、安らかな寝息を立てる夕映を見下ろすと、のどかは、
夕映を起こさぬよう慎重に馬乗りになった。そして、その首に手をかけ―、
「……っ、ごめんね、夕映っ!」
しばしためらいながらも、ついに意を決し、力を込めた。夕映が目を覚ましてもがく。その手がのどかの
腕を握り、爪が食い込んだ。激しい痛みを感じながらも、決してのどかは力を緩めなかった。
「ごめんねっ、ごめんねっ!」
気が付くと、腕をつかむ力を感じなくなっていた。恐る恐る、力を抜き、首から手を離す。
夕映は、もう動いていなかった。
見開いた目をそっと撫で、まぶたを閉じてやると、のどかは無性に悲しくなった。
「……うっ、うぇっ、うぇぇぇぇっ!」
涙があふれ、頬をつたう。のどかは物言わぬ夕映の頭を胸に抱き締め、泣きじゃくった。

812:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:22:57 s4rght6O0
事件に触発されたのかまた荒らし始めたな

813:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:23:39 N2tAsWlZ0
「……ぐすっ、ひっく」
ひとしきり泣いて、気持ちが落ち着いたのどかは、脱ぎ捨てた制服から携帯を取り出した。そして、深呼
吸を一回した後、通話ボタンを押した。

「……うん、わかった。ありがと」
明日菜は携帯を切った。
「なんやて?」
「のどかから。二人殺ったって」
「ほかほか、それじゃもうすぐやな」
「うん……、もうすぐだね」
明日菜は携帯をポケットに戻すと、五月の胴に突き刺さった大剣を抜いた。
「もうすぐ、すべてが……終わる」

足音が聞こえる。二つ。明日菜は振り返った。
「来たわね、ネギ。それから……」
「アスナさんっ!」
明日菜を呼ぶ二人の声が重なった。一人はネギ、もう一人は―。
「いいんちょ」
「アスナさん、あなた一体何を考えてるんですか!」
「アスナさん、このかさん、その……投降して下さい! 他の人たちはみんな、捕まりましたよ!」
悲痛な顔で呼び掛けるネギ。一方、その傍らに立つあやかは、厳しい顔つきで明日菜を睨んでいる。ネギ
がどうすべきか迷っているのを見て、あやかは一歩踏み出してかばうように前に立った。
「下がっていてください、ネギ先生。……アスナさん、わたくし、あなたのことを友人だと思っていました
のに! 今ならまだ、間に合いましてよ」
「間に合う? 何が?」
鼻で笑う明日菜に、あやかはぐっと返答に詰まる。確かにこんなことをしでかして、今更ただで済むはず
がない。空しいことだと感じつつも、あやかは説得を続けた。
「……そもそも一体なぜ、あなたがこんなことを!? アスナさん、答えなさい!」
「……ネギのためよ」
「ぼ、ぼくの?」
意外な返答にあわてるネギ。
「そ、そんなこと、ぼく頼んでませんよ!」
「そうですわ! ふざけるのも大概にしなさい!」
あやかが憤慨して明日菜に詰め寄り、襟をつかむ。あやかを冷たく見下ろすばかりで何も言わない明日菜
にかわって、このかが説明を始めた。
「あのな、ネギ君をお父さんに会わせてやるんや」
「お父さんに!?」
「どういうことですの、このかさん!」
「ネギ君のお父さんは、今、魔界ゆーところにおるんよ。だから、生け贄を捧げなあかんねん」
何を言っているのかわからず、混乱するあやか。すると、明日菜が口を開いた。
「……つまりね、こういうことよ、いいんちょ」
「……え?」
次の瞬間、あやかの胸を明日菜の巨大な剣が貫いた。心臓を完全に破壊されて、あやかは絶命した。
「いいんちょさん! ア、アスナさん、なんでこんなひどいことを!」
「言ったでしょ。あんたをお父さんに会わせてやるためよ」
「魔界の入り口を開くには、十三人の生け贄を捧げなあかんのよ、ネギ君。けどもう終わりや。いいんちょ
で、ちょうどピッタリ十三人」
まるで罪の意識を感じていないように、にっこり微笑むこのか。明日菜はそれを見ると表情を曇らせた。
「違うわ、このか」
あやかの亡骸が床に落ちて音を立てる。その一瞬で、明日菜はこのかの足元に移動していた。身を屈めた
態勢のまま剣を一閃、横薙ぎにする。
「―これで十三人よ」
胴に刃が食い込み、くの字に曲がる。このかはそのまますさまじい勢いで床に叩きつけられた。血を吐き
ながら、このかは力を振り絞り明日菜を見上げる。信じられない、という表情で。
「……な……んで……」
「……刹那さんは、ヒトじゃないから」
このかはピクリとも動かず、もはや明日菜の返事も聞こえていなかったのかも知れない。ゆっくりと歩み
寄り、とどめを刺すべく明日菜が剣を振り上げたのを見て、ネギが止めに入った。

814:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:24:31 N2tAsWlZ0
「どきなさい、ネギ」
「……アスナさん! ……もう、やめて下さい!」
明日菜はいささかも心を動かしたように見えない。手を広げてこのかと自分の間に立ちふさがるネギを、
明日菜は無造作に押しのけた。たたらを踏んで振り返るネギ。
「やめ……!」
ネギの叫びも空しく、剣が振り下ろされた。このかの首が転がり、虚ろな目がこちらを向いて止まった。
「うっ……、うわあああっ! このかさんっ、このかさんがっ!」
ネギはこのかの首に駆け寄り、手を伸ばす。明日菜はそれを後ろからやさしく抱き寄せた。
「はっ、放してくださいっ、あ、アスナさんっ!」
「落ち着きなさい、ネギ」
明日菜はネギを振り向かせ、目を見据えた。ネギはびくっとして固まる。
「もう死んだ子たちは帰ってこないわ。今やめたら全て無駄よ。儀式を続けましょう」
「儀式……?」
「そう、最後の仕上げよ……」
そう言うと、明日菜は服を脱ぎ始めた。

「どうしたの? ほら、ネギも脱ぎなさい」
はらり、スカートが落ちる。ネギはどうしたらいいかわからず、顔を手で覆った。
「ほら、早く」
下着姿の明日菜が急かすが、ネギが動かないのを見ると、自らネギの服を脱がせ始めた。
「仕方ないわね、ネギ。……、あら、こんな状況でも元気なのね」
ネギのトランクスが、ぴょこんととんがっている。明日菜はクスッと笑った。
「手間が掛からなくていいわ」
「あ、あのっ、ダメですっ、やめて下さい!」
「お父さんに会いたくないの?」
「!」
「必要なことなのよ……さぁ」
明日菜はネギのトランクスを脱がすと、勢い良く飛び出したかわいらしいペニスに軽く口づけした。
「あうっ」
「さあ、横になって」
ネギを仰向けに寝かすと、つけていた下着を外し一糸まとわぬ姿になる。思わず息をのむネギ。明日菜は
ネギにまたがると、自分の股間に手を当て、割れ目をネギに広げてみせた。
「ほら、ここに入れるのよ……」
「あ、アスナさん、ぼく、ぼく……」
明日菜がぷるぷる震える竿に触れると、ネギは短く呻いた。一瞬ためらうが、気を取り直し、しっかりと
それをつかむ。そのまま、自分の股間へと導いていった。ネギのペニスが、明日菜の手の中で今にもはち切
れんばかりに激しく脈打つのを感じる。
「んっ……」
亀頭が陰唇に触れた。熱い感触に明日菜が思わず腰をくゆらすと、反応してネギが声を洩らした。


「いくよ、ネギ……!」
恐る恐る、という感じで明日菜が腰を沈めていく。ずぶっ、ずぶっ、と明日菜の中にネギのペニスが入っ
ていき、やがて奥に達すると明日菜はふーっと息をついた。
「……どう、ネギ?」
「あ……熱いです」
「ふふっ」
明日菜の膣にペニスをきつく締め付けられて、ネギはまともな思考力を失っていく。
「それじゃ、動かすね……んんっ」
明日菜はぎこちなく、腰を上下させ始めた。だんだん呼吸が荒くなっていくにつれ、腰の動きも大きくな
っていく。
「ああっ、ネギっ! ネギっ!」
「アスナさんっ! アスナさあぁぁんっ!」
いつの間にかネギも、明日菜の動きに合わせて腰を突き上げ始めていた。
「ああっ、いっ、いいっ、いぃぃぃいっっ!」
「アスナさんっ、で、出る、出るよぉっ!」
「来てっ、そのままっ、ネギっ、来てぇぇぇっ!」
ひときわ高く突き上げると、ネギはびくんびくんと腰を震わせた。熱い奔流が胎内に注ぎ込まれ、明日菜
は身を仰け反らせて叫んだ。そして、くたっと前に倒れこむ。胸に体重が掛かり、ネギが軽く呻いた。
「よかったわよ、ネギ……。さぁ、これで儀式は完了よ」

815:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:24:51 N2tAsWlZ0
明日菜が耳元でささやく。まだ呼吸が荒い。
「あ、アスナさん、ぼくは……!?」
突然、二人のいる床が光の輪に包まれたと思うと、体が地面に沈み始めた。本能的な危険を感じ、あわて
て身をよじるが、明日菜が上に乗っていてうまく動けない。
「アスナさんっ、ダメです! ここは危険です! 早くどかないと!」
「いいのよ、これで……。さあ、お父さんに会いにいこう」
明日菜は身を起こし、ネギを見つめると唇を重ねた。その間にも二人の体はゆっくりと闇に沈んでいく。
「二人で……」
やがて二人の姿が完全に沈み込むと、光の輪は急速に縮み、消えてなくなった。


しばし遅れて、その部屋に入ってくる人影があった。金髪の少女は死体の転がる部屋を見回すと、苦々し
げに吐き捨てた。
「ちっ……、バカどもが……」
間に合わなかった。せっかく知恵をつけてやったというのに。まあいい、今回は失敗でも、私には無限の
時間がある。いずれ、必ず……。
険しい表情を浮かべ、もう一度だけ辺りを見回すと、エヴァは長い金髪を翻して部屋を立ち去った。
廊下を歩き去るエヴァは、もう二度と振り返らなかった。

816:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:28:19 N2tAsWlZ0
「おい、誰にも見られてないだろうな……でしょうね、先生!?」
深夜の女子寮。千雨はキョロキョロと辺りを見回しながら少年を部屋に招き入れる。
「ハイッ! 大じょ……モガ」
「バッ! 声が大き……いですよ」
元気のいい返事に、あわててネギの口を左手でふさぎ、右手の人差し指を立て「しーっ」とジェスチャー
をすると、ネギはしゅんとなった。
「ご、ごめんなさい」
「い、いいから早く入れ……入ってください」
「ハ、ハイ」
もう一度外を見て、誰もいないのを確認すると、千雨はふーっと息をつき、静かに扉を閉めた。
まったくこれだからガキって奴は。どうしてこんな奴に私は……。
「あの、千雨さん?」
「なっ、なななっ、何だ!? ……ですか?」
いかんいかん。落ち着け。こんなガキにペースを乱されてどうする。しっかりしろ、自分……。
平静を装いながら千雨は振り返った。しかし、ネギの手に握られたものを見て、なけなしの冷静さも一気
に吹き飛んでしまった。ネギがにっこりと笑って、それを突き出す。
「今日はこれを着てくださいね、ちうさん」
「なっ……何だそりゃ!?」
それは紺色の、今では使われていないタイプのスクール水着であった。中央に縫い付けられた白いゼッケ
ンには、黒の太いマジックででかでかと、「3‐A ちう」と書かれている……。
「これは、スク……」
「知ってるよ! じゃなくて、何で私がこんなもん着なきゃなんねーんだ!」
「えーっ、だって、こないだ『何でも好きな服着てやる』って言ったじゃないですか」
「うっ……」
ああ、言ったさ。だが、よりにもよって、何故スク水なんだよ! 誰だ、こいつにいらん知恵つけさせた
のは!?
悶々とする千雨に、ネギはニコニコしながら「ハイッ」とスク水を渡す。引っ込めるつもりはないらしい。
千雨は観念してそれを受け取った。


「……仕方ねーな」
不機嫌そうな顔でスク水を引ったくると、ネギは心から嬉しそうに、
「ありがとうございます、ちうさん!」
かわいらしい笑顔を真っ正面に向けられて、ついつい頬がゆるむ千雨。
……はっ、何を考えてるんだ。そんなことだから、いつも最後は押し切られるんだ。あーっ、くそっ!
「……こ、今回だけだからな。……な、何見てんだよ! あっち向け、バカ!」
「すすすっ、すいませんっ!」
制服を脱ぎ始めても、ネギがじっと見つめ続けているのに気付き、あわてて向こうを向かせる。ネギは耳
まで真っ赤になりながら、後ろを向いて目を手で覆った。
「見たら殺すからな!」
目を閉じたネギの耳に、すっ、すすっ、と衣擦れの音が聞こえる。ふぁさっ、と今落ちたのは上着かな?
すると今脱いでいるのは下着、今振り返ったら一糸まとわぬ姿の……。
「見るなよ!」
「ハ、ハイッ」
よく考えたら、千雨の裸を見るのは別に初めてでは無いのだが、目を閉じた後ろで服を脱いでいる……
そのシチュエーションを想像すると、ネギは無性にドキドキしてきた。

817:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:29:19 N2tAsWlZ0
「……いいぞ」
「えっ?」
「着替え終わった、ってんだよ」
そーっと振り返るネギ。そこには、頬をちょっと赤らめ、ブスッとしたスク水姿の千雨が立っていた。
「うわーっ、やっぱりちうさんは素敵です!」
「あっ……当たり前だろ、このちう様に似合わない衣裳なんてあるわけねーよ」
やはり誉められると嬉しいのか、千雨の口元がにやける。照れ隠しのつもりか、いつもの強気なセリフを
吐き、フンッ、と胸を突きだしてポーズを取る。
「やっぱり思ったとおり、いえ、思った以上にきれいでカワイイですよ」
まったく裏表のない笑顔で称賛の言葉を浴びせてくるネギ。あんなに恥ずかしかったこの格好が、いつの
間にか豪華なドレスを着ているかのような気分にさえなる。
あーっ、いつものパターンだ。いつも、この手で乗せられちまうんだ。くそっ、わかってるのに……。
「ちうさん、ポーズをとってみて下さい、ほら……そう、素敵です、ちうさん! さあ、次は……」

ネギは調子に乗って、次々ときわどいポーズを要求してくる。はじめは乗せられていた千雨だったが、ふ
と我に返ると、急に恥ずかしさが込み上げてきて、
「……やめだやめだ!」
「えーっ」
「えー、じゃねえ! だいたい何だこの水着、サイズ小さすぎて痛いんだよ!」
「え、大変です、どこが痛いんですか?」
「どこって、その、胸とか……い、いろいろだよ!」
千雨の着ているスク水はあきらかにひと回り以上小さく、胸には深い谷間ができていて今にもはちきれそ
うだ。それに、脚を広げたポーズをとった拍子に股の部分が食い込んで、まるでTバックのようになってい
る。もちろん、ネットアイドルをやっている以上身だしなみには人一倍気を使っており、アンダーヘアがは
み出すようなはしたない真似はしていないが……。
「とにかく、擦れて痛い……コラ、触るなっ!」
ネギが、ツンと立った胸の突起や水着の股間にくっきり浮かんだスジを撫でた。
「ここですか? どうです、楽になりましたか?」
「あっ、やめっ……ひゃあっ! こ、この……いい加減にしろっ!」
「あたっ」
ぽかり、ネギの頭をはたく千雨。ひるんだ隙に間合いを取り、真っ赤な顔でにらみ付けた。
「調子に乗るな! これだからガキは……」
「ご、ごめんなさい……」
千雨が怒るとネギはしゅんとなって謝り、千雨を涙目で見つめる。その仕草に思わずたじろぐ千雨。攻守
が入れ替わった瞬間だった。
ちくしょう、この目に弱いんだよな……。
「あの、許して下さいっ」
「……わかったよ」
「ありがとうございますっ」
「わっ、バカ」
千雨の返事にネギは満面の笑みを浮かべ、ガバッと飛び付いてくる。不意を突かれた千雨はそれを支えき
れず、後ろへ押し倒される格好になった。
「ごごごごめんなさいっ」
「いてて……。こ、このヤロ……っ!」
め、メガネ!
倒れた拍子にメガネが外れてしまったらしい。素顔を見られることに慣れていない千雨にとって、このメ
ガネは本当の自分を守る鎧、メガネなしだと裸を見られるも同然だった。至近距離で直に見つめられて、恥
ずかしさのあまり顔から火が出そうだ。
「あ、あのっ、どどどっ」
コラ、どけっ、このっ……お願いだからっ! だめなんだよ素顔は、わたし……!
恥ずかしくてしどろもどろになる千雨、その顔にネギの顔が迫り……
「ごめんなさい、ちうさん」
 バカ、やめろっ、コラ、そんな目で……。
「んっ!」
 唇が重なった。
千雨の頭が真っ白になる。しばしの間、目を閉じて唇を重ね続け……そしてゆっくりとネギの唇が離れた。
目を開けたときにはもう、恥ずかしさもどこかに吹き飛んでしまっていた。

818:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:29:45 N2tAsWlZ0
「その、ちうさん……あんまりかわいかったから、つい……」
「……言って」
「え?」
「もっと言って下さい、ネギ先生! 私のこと、かわいいって!」
真剣な表情で懇願する千雨。
「は、はい、その、ちうさん、いえ、千雨さんは……スゴく、かわいいです! 千雨さんは、きれいで、か
わいくて……ぼく、大好きです!」
千雨の胸が熱いもので満たされていく。
こいつは、いつもそうだ……ありのままの私を見て、そして認めてくれる。私に、自信をくれる。だから、
私はこいつのことが……。
「あっ……そ、その、千雨さんは、かわいくて、だから、その……」
「もういいよ、先生」
さっきとは逆に、しどろもどろになったネギを微笑みながら優しく抱き締める千雨。そしてこれもさっき
とは逆に……今度は千雨のほうから唇を重ねた。


キスの後、しばし見つめ合う二人。ネギが何か言いたそうにしているのを見て、千雨は先回りした。
「……いいよ」
 ネギが勢いよくペニスを取り出し、スク水の上から千雨の股に擦り付ける。心地よい刺激に声を洩らす千
雨。割れ目に食い込んで深い溝ができた股布の部分に、しっとりと染みが広がる。
ネギがスク水の肩の部分を片方ずらして脱がせると、小さな水着に締め付けられていた胸がひとつ、勢いよ
くこぼれた。形のいい乳房の先端で、充血してツンと立ったピンク色の乳頭を指先で転がすと、千雨が艶っ
ぽい喘ぎ声を洩らした。
「あっ、あっ……あぁっ!」
「千雨さんっ、千雨さんっ……うっ」
突然、千雨の股間に当たっているペニスがびくんっ、と震えたと思うと、ネギが体を起こす。その瞬間、
ネギのペニスから大量の精液がぶちまけられた。紺色のスク水の腹の部分に、点々と白いしぶきがかかる。
「ばっ、バカ野郎っ」
「ごごごめんなさいっ」
千雨の叱責に首をすくめるネギ。ネギは千雨を自分の精液で汚してしまったことを怒っているのかと思い、
「その、すすすぐ拭きますから」
「違うよ! そーじゃなくて、早すぎんだよ!」
「え?」
「あーっ、もう……まだ、私が全然、その……き、気持ち良くなってねーんだよっ!」
「あ……、あぁ! そ、そうですね! すすすいません」
「……謝るより、他にすることがあるだろ?」
照れ臭そうに言うと、脚を開き、水着の股布を横にずらした。水気が滴りつやつやと輝くピンク色の秘唇
が外気に晒される。
「ちゃんと気持ち良くしねーと、承知しないからな!」
千雨は顔を真っ赤にしながら、唇を尖らせた。
「は、ハイ、それでは失礼しますっ」
ネギは千雨の股間に顔をうずめ、ピンクの陰唇を舌でなぞった。
「ひゃうっ」
ぴちゃぴちゃとネギが猫のように忙しく舌を動かすと、それに合わせて千雨が背筋を震わせ悶えた。真っ
赤な顔で目を閉じ歯を食いしばり、両手でネギの頭を押さえてこらえる。
「あっ……、やめっ……ひゃあっ」
ネギの舌先が、充血して膨らんだ陰核をとらえると、千雨はたまらず甲高い悲鳴をあげて大きく仰け反っ
た。効果ありと見るや、ネギはそこを集中的に責め立てる。慎重に舌で皮を剥き、肉芽を甘噛みすると、狂
ったように脚をばたつかせる。思わず叫びそうになる千雨だったが、歯を食いしばり、最後の理性でどうに
かこらえた。何しろここは夜の女子寮だ。さすがにそれはシャレにならない。
「んっ……んんーっ!」
なおもネギの責めは続く。
ヤバい。限界だ。もうこれ以上は、やめっ、こらえっ、あっ、ああっ―
「んむーーーーーっ!」
体を大きく弓なりにそらし、細かく震える千雨。大量の愛液がほとばしり、ネギの顔をびしょびしょに濡
らした。千雨はそのまま全身の力を抜いて、くたっと崩れる。ネギが体を起こし見ると、ピンクの秘唇はひ
くひくと痙攣してだらしなくよだれを垂れ流していた。

819:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:30:17 N2tAsWlZ0
「……千雨さん」
「うぁ?」
ごくっと唾を飲み、ネギが千雨に覆いかぶさる。意識が朦朧とした千雨が気だるげに目を開けると、ネギ
の顔が間近に迫っていた。
「いきますよ、千雨さん」
先ほどの射精から回復し、再び痛いくらいに膨らんだ陰茎を、千雨の秘唇へと指で導く。すでに十分濡れ
ているため、さしたる抵抗もなく亀頭がずぷりとめり込む。
「! ちょっ……」
 ネギはためらうことなく、一気に腰を突き出した。「あぁーーーっ! あ、あつ、熱いよぉっ」
下腹部に衝撃が走り、からだ全体がじんと熱くなる。焼けた杭を差し込まれたような感触に、たまらず声
を上げる千雨。むき出しになった乳房を乱暴に揉みしだきながら、ネギは腰を振り続けた。
「あ、あっ、せ、先生っ、熱い、熱いのぉっ!」
 激しいピストン運動の、パァン、パァンという音が部屋中に響く。そのピッチが上がった。
「くっ、も、もう……で、出ますっ」
ネギがぐっと腰を押しつけた。膣内でペニスがさらに膨らむのを感じる。
「あ、ちょっ、胎内は……」
さすがにそれはマズいだろ、妊娠したらどうする、セキニン取れるのかよ、ガキのくせに、だいたいこい
つは、いつもいつも、あっ―
胎内に熱い奔流が流し込まれ、千雨の思考が中断された。頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。
何やら意味不明な言葉を叫びながら、千雨のは意識を失った……。


 ヤバい。
ガバッと飛び起きた千雨が最初に考えたのが、それだった。顔から血の気が引いていくのを感じる。
あれだけ大声で叫んでたら、まわりに絶対バレたに決まっている。しかも、ぼんやりとした記憶のなかで、
最後に叫んだのはこいつの名前だったような……。あーっ、一生の不覚、身の破滅だ……!
「千雨さん、千雨さん」
「あ? 何だよっ!?」
誰のせいだと思ってやがる! 涙目で思わずつかみかかる千雨。ネギはちょっとむせながら、
「だ、大丈夫ですよ、他の人には絶対バレませんから」
「な、何でそんなこと……って、もしかして、魔法ってやつか?」
「はい、だからどんな大声出しても平気ですよ」
つくづく何でもアリだな……。ま、いいか、助かったぜ。
ほっと一息つく千雨。そんな彼女に向かってネギはにこにこしながら言った。
「だからもう一回しましょう、千雨さん!」

820:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:35:01 t0HOormp0
ID:N2tAsWlZ0
キチガイ来た

821:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:37:49 N2tAsWlZ0
「…あれ?」
亜子が目を覚ますと、そこは見たことの無い部屋の中だった。
「さっきまで公園におったような…てゆーか、ここはどこやろ」
どうも記憶がはっきりしない。直前まで誰かと話していて、それから急に意識が遠のいて…
「えーっと、確かナギさんが…」
「呼びましたか?」
「ひゃあああっ!」
背後から思いもよらぬ声を掛けられ、亜子は飛び上がって驚いた。
「な、ナギさん…!?」
「ど、どうしたんですか、亜子さん?」
「あ、あの…ウチ、なんでこんなとこに…どうしてナギさんが…」
パニックに陥りしどろもどろな亜子に、ナギ―大人になったネギが近づく。
「やだなぁ、僕たち、デートの途中じゃないですか」
「えっ…あ、あの」
思わず後ずさる亜子、追い掛けるネギ。亜子は壁際に追い詰められた。吐息がかかるような距離まで詰め寄り、
ネギはやさしく囁き掛ける。
「さぁ、デートの続きをしましょう」
亜子は今や、混乱の極みにあった。
こんなことあり得へん、ウチなんかとナギさんが、なんでデートなんか…。
あっ、もしかして…。
「あの、ひとつ聞いてもいいですか?」
「あ、ハイ」
「あ、あの、ウチとナギさんって、…こここ恋人同士でしたっけ?」
「(えーっと、今はデート中だから、デートは恋人同士がするものだってお姉ちゃんが言ってたから…)
…ハイ、僕と亜子さんは恋人同士ですよ」
「…やっぱりそうや」
「?」
ウチとナギさんが恋人同士なんて、絶対あり得へん。ということは…これは夢や!
ようやく納得いく結論を得て、うんうんとうなずく亜子。

「あの、亜子さん?」
「あっ、こ、こっちの話です」
よくわからないという感じで首をかしげるネギ。亜子は、顔を真っ赤にしてうつむきつつ、少しずつ目だけで
見上げてネギの顔を見る。
やっぱかっこええ…。ナギさんと恋人同士やなんて、こんな素敵な夢、せっかくやから楽しまな損や。
「ねえ、ナギさん…」
どうせ夢だという認識が、亜子を普段では考えられないくらい大胆にする。
「キスしても、ええ?」
「えっ…」
「ダメなん?」
あわてて首を振るネギ。
「そ、そんなことないですよ」
その仕草がどことなく幼さを感じさせて、思わず亜子は笑みを漏らす。
「ふふっ、ナギさん、かわええなぁ…」
亜子が目を閉じて、唇をネギに向ける。ネギはちょっとだけためらうと(いいのかなぁ…まあ、いいか)、
優しく唇を重ねた。こう見えて経験豊富なネギのこと、それは完璧なキスだった。
とろけるような感覚に、亜子は脳の芯が痺れてぼうっとなる。
「…亜子さん」
唇を離して微笑みかけるネギに、亜子は思わずくらっとなり、寄り掛かった。
「亜子さん?」
「なんかウチ、体が火照ってきた…」
そういって上着を脱ぐ亜子。そうや、これは夢なんやから、もしかしてあの傷痕も…。亜子は視線を下に向ける。

822:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:38:09 N2tAsWlZ0
しかし、当然ながら傷痕はそこに残ったままだ。あわててはだけた上着を掴んで、裸身を隠そうとする。
「だ、ダメッ」
「待って下さい、亜子さん」
ネギが亜子の手首を掴み、それを押し止める。亜子は抵抗するが、ネギの力は思いの外強く、振りほどく
ことができない。亜子は半泣きになって懇願する。
「放して、放して下さい…」
「(亜子さんに自信をつけさせないと…)聞いて下さい、亜子さん。亜子さんの体、とてもきれいですよ」
「えっ…」
「ほら、もっとよく見せてください」
そう言いながら、ネギは手早く亜子の上着を脱がせていった。




「自信を持って下さい、亜子さん。亜子さんの肌はこんなに白くて、きれいで……」
「……でもっ、傷がっ」
(うーん、やっぱり気にしてるんだなぁ、どうしよう。……そうだ!)
「亜子さん、ちょっと目を閉じて下さい」
「?」
言われるままに目を閉じる亜子に、ネギが魔法をかける。
「……目を開けて下さい、亜子さん」
「えっ……き、傷が、傷がない!」
「ほら、こうすれば亜子さんの肌の綺麗さがよくわかるでしょう? これは幻術で、一時的なものですが……
って、あの、亜子さん?」
「……やっぱり」
「え?」
「これは、夢や」
「夢? あ、そうです、夢です」
調子に乗って魔法を使いすぎたネギだったが、夢だと思い込んでくれれば後始末の手間が省ける。
「夢だけど、亜子さんが綺麗なのは本当で…… って亜子さん、な、何を!」
「どうせ夢なら、楽しまな損や」
突然、亜子がブラジャーを外し始めて、ネギは大いにあわてた。
「こんなHな夢を見るなんて、ウチって結構エロエロやったんやなぁ……」
スカートを脱ぎ捨て、下着に指を掛ける。ネギはどうすることも出来ずただ、おろおろするばかりだ。
「あの、ちょっと、亜子さん!? 待っ……」
一糸まとわぬ姿で、亜子が強引にネギの唇を奪う。
(ああ、亜子さんの唇って柔らかいなぁ…… それになんだか、いい香りがする)
「……ナギさん」
「は、はいっ」
ちょっと恥ずかしそうに顔を赤らめながら、それでも普段からは考えられない大胆さで、


「抱いてください」
亜子はネギに抱きついた。
「え、は、はい」
反射的にネギは亜子の肩を抱き締める。そのまま、しばらく時間が流れ、
「……あの、ナギさん?」
亜子が怪訝そうにネギの顔を見上げる。
「あの、抱くって、その……」
薬で大人の姿になっているとは言え、中身はしょせん十歳の子供。実は、亜子の言っていることがよく
わかっていなかったのだ。戸惑うネギを見て、どう勘違いしたのか亜子はくすっと笑い、
「もう、女の子にここまでさせるなんて、ナギさんはひどい人やなぁ」
そう言って、ネギの服も脱がせ始めた。
「わあっ、じ、自分で脱ぎますっ」
あっという間にネギも裸に剥かれる。何が何だかわからず、ネギは半分パニック状態だ。

823:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:39:02 N2tAsWlZ0
「これが、男の人の……」
亜子が、興味深々といった様子でネギのペニスを見て、指でなぞる。半勃ち状態だったそれは、その刺激を
受けて、完全に硬くなった。
(うわ、おちんちんが熱い! ぼ、ぼく、どうなっちゃったんだろう)
亜子は、愛しげにそれを撫で回すと、ひざまずいて先端に軽く口づけをした。
「あうっ、あ、亜子さん、何をっ」
「ふふっ、何か可愛ええなあ」
どうやら男性器の造形が気に入ったらしく、亜子は興味深げに観察している。恥ずかしくなったネギが
後ずさりすると、ネギを追って亜子も迫っていく。そしてそのまま、壁ぎわまで追い詰めると、ネギのペニスを
パクっと口に含んだ。
(うひゃぁっ、な、何、この感じ、おちんちんが熱くて、くすぐったくて、変な感じだ)
ちゃぷちゃぷと音を立てて、ネギのペニスをしゃぶる亜子。
(あ、あっ、なんか、何か出るっ)
「あ、亜子さんっ、だ、ダメッ」
「んむっ!?」
慌ててネギが亜子を押して引き離す。その拍子にネギは勢い良く射精して、亜子の顔面にしこたま白濁液を
ぶちまけた。それは、ネギ初めての射精の瞬間であった。
「きゃあっ」
「ごごごごめんなさい亜子さん、ぼく、よくわからなくて、その……」
慌てて顔を拭おうとするネギの手を取る亜子。
「待って」
「えっ? で、でもその」
「それより、今度はナギさんの番でしょ」
「な、何でしょうか」
「もうっ、ナギさんってば、こんなことまで言わせて、恥ずかしいなぁ」
そう言いながら、亜子はネギの手を胸から、そのままゆっくりと下へと導き、自らの股間へと持っていく。
ネギの指先にぬるっとしたものが触れた。
「ウチを気持ち良くさせて下さいってことです」




――
「あっ、あのバカ、何てことをしやがる!」
双眼鏡を握り締めながら幼女が叫んだ。薬で子供になった千雨である。しょせん中身は子供のネギがうまく
亜子を元気づけてやれるかどうか、不安になって監視していたわけだが、どうやら予想していた展開とは
逆の意味でまずいことになってきたようだ。
「ガキのくせに、教師が生徒に手を出すとは……ってか、むしろ手を出したのは和泉の奴のようだが」
千雨がふるふると首を振る。
「……じゃなくって! どっちにしろヤバいだろこれは! おい、止めに行くぞ」
「はい、ですが……」
歯切れの悪い返事を返す茶々丸に、千雨はいらいらを隠せない。
「ですが、何だ?」
「ここは、飛行船の中ですので……」
「あっ」
ネギが亜子を連れていったホテルの部屋は、位置関係的に監視できるような場所がほかになく、千雨たちは
空の上からの監視を余儀なくされていたのだった。言うまでもなく飛行船の中は完全な密室、途中下船は
できるはずもない。
「しまった……」
がっくりとうなだれる千雨を、小太郎が覗き込んで尋ねる。
「何や、ネギの奴何しよったんや?」
「黙れ犬っころ」
「いっ……! 何を抜かす、このクソガキ!」
「ガキはお前だろーが!」
「あの、喧嘩は……」
「……!」
三人を乗せた飛行船は、ゆったりと空を流れていった。

824:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:39:33 sGPTCAef0
おお、透明あぼ~んですげえ快適になった

825:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:40:17 N2tAsWlZ0
「あの、こうですか?」
「うん、そうや、そこを優しく……あっ」
「あ、す、すいません」
「ううん、今のよかったで、もっと……」
ベッドに横たわる亜子を、ぎこちなく愛撫するネギ。状況に流されるまま、亜子の秘所や乳首、首筋など
至る所を責め続けていた。
(うーん、ぼく、何をやってるんだろう……いいのかな、何だか先生としてすごくマズい気が……でも)
「ああっ、ナギさんっ」
(亜子さん、喜んでるみたいだし、いいのかな……?)
ネギが乳首を軽く捻ると、亜子が「ひんっ」と短く唸る。汗を浮かべ上気した顔は、普段とは違った大人の
魅力を感じさせた。ネギは亜子の顔を見つめ、優しく囁く。
「亜子さん、すごくカワイイですよ」
「ナギさん、嬉しい……!」
亜子がぎゅっとネギに抱きつき、熱い口づけを交わす。滑らかに濡れた唇、熱い息遣い、柔らかくも汗を含んで
しっとりとした二つのふくらみの感触、その全てがネギの感情を刺激する。
(あれ、ぼく、ドキドキしてきた……全身が熱くなって、息が苦しい……)
「ねえ、ナギさん……」
亜子が、恥ずかしそうに俯いて、小さな声で呟く。
「その……、ウチの初めて……貰って下さいっ」
恥ずかしさに顔を真っ赤にして、もじもじしている亜子。それでも最後の一言は、ありったけの勇気を
振り絞り、はっきりとネギを見つめながら言った。
「やっと着いた、おい、急ぐぞ!」
「は、はい、千雨さん」
「何や姉ちゃん、そろそろ何があったのか教えてくれや」
小太郎の質問は完全に無視、着ぐるみを着た茶々丸の頭の上で振り向きもしない千雨。
「おいコラ、無視かい!」
「くそっ、間に合わないか……」
茶々丸の頭上で揺られ、親指を噛む千雨は焦りを隠さない。後ろで犬が騒いでいるが、千雨の耳にはまったく
届かない。頭にあるのは、一刻も早くネギの魔手から亜子を救う?ことだけであった。
「あれ、逆か……?」
何故だか胸の中がもやもやするが、これは気のせいだ。決してあのガキが心配なわけじゃないぞ、クラスメイトの和泉が心配なだけだ。
うん、そうだ、そうに決まってる……。
「ったく、あのバカ、状況に流されやがって……ああ、畜生!」
ぶつぶつ呟く千雨を乗せて、茶々丸は一路ネギの下へ駈けていった。

「来て……」
亜子は目を閉じた。心臓がバクバク鳴っている。暗闇の中で待つ時間は、一瞬が永遠にも感じた。長い、
長い一瞬。……長すぎる。
「……?」
いつまで経っても何も起こらず、緊張に耐えかねた亜子は薄目を開けて様子をうかがった。ネギは亜子の前で
じっとしていた。

826:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:41:04 N2tAsWlZ0
「……あの、ナギさん?」
「は、はい」
「その、じらさないで早く……」
「え? で、でも、あの」
実はネギは、何をどうしたらいいのかわからないのだった。何せまだ十歳、このようなことには知識も経験も
不足している。
「ご、ごめんなさい、僕どうしたらいいか……」
そんな、ただおろおろするばかりのネギを見て、亜子はぷっと吹き出した。
「ぷっ、はははっ、そやったな、これはウチの夢なんやからウチから動かなあかんよな」
「え? あ、亜子さん?」
「ええからええから、さ、横になって、ナギさん」
「あ、は、ハイ」
亜子はナギを仰向けに寝かせると、その上にまたがり、ネギのものを手で軽く握った。
「あの、何だかちょっとマズい気が……」
「ええと、これをこうして……」
「あの、亜子さん、聞いて……ひゃあっ」
ネギのそれを自らの秘所に導く亜子。わずかに腰を落とし、先端を入り口にめり込ませると、
「んっ……これでよし、と。行きますね、ナギさん」
「あっ、あの、ちょっと待って」
ネギはあわてて止めようとするが、その声は亜子の耳に届いていない様子。と言うか、その目も何かに
取り憑かれたようでどこか焦点が合っていない。暴走した亜子はネギの制止を振り切り、ついに、
「えいっ!」
と腰を沈めた。ずむむっ、とネギの肉棒が亜子の中に侵入していき、その感触に思わずネギは「はうっ」と
情けない声を洩らした。
(あ、熱い……それに、ぎゅっとして、滑らかで、くすぐったくて……ああっ)
「はあ、はあ……どうですか、ナギさん……」
亜子が呼吸を整えながら、ネギの髪を優しく撫でて、微笑みかけた。
「あ、あのその、……き、気持ちいいです」
「……ウチもです。初めては痛いって聞いてたのに、やっぱこれって夢なんやなぁ……」
「いやあのコレ、夢じゃ……」
「ま、夢なら夢でええです、せっかくだからうんと気持ち良くならんとな」
「いや、その……」
「それじゃ、動きますね……んっ」
「だから、違……ふぁぁっ」
亜子は恐る恐る、腰を上下させ、息を止めたり、深く吐いたりしながら、次第にそのスピードを上げていく。
ついにはどこで学んだのか、上下の動きだけではなく腰にひねりまで加えてきた。
「は、はあっ、な、ナギ、ナギ、さぁんっ!」
激しく頭を振り体を前後左右に揺らしながら絶叫する亜子。ネギは頭の芯がぼうっとなるのを感じた。
(ああ、すごく熱くて、きつくて、気持ちいい……何だかもう、ボク、ボク……!)


牡の本能が働いたのか、ネギが亜子の尻を両手でつかみ、亜子の動きに合わせて下から腰を突き上げ始めた。
亜子は苦しそうに眉をひそめつつも、腰の振りを小刻みにして、貪欲に快楽を求める。
「あっ、何か来る、何か来るっ」
「来て、ナギさん、来てぇっ!」
「あ、ああぁーっ!」
ネギが亜子の尻を強くつかみ、ひときわ高く突き上げる。その瞬間、熱い奔流が弾けた。
「ふぁ、あ、熱……!」
子宮の中に熱いものが注ぎ込まれ、目の前が真っ白になり、意識が遠ざかり……。
「コラーーッ!」
薄れゆく意識の中で亜子は、バンッ、と扉が蹴破られる音を聞いた。

827:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:41:55 N2tAsWlZ0
「ほら、正座だ正座」
「ハイ……」
「ったく、何考えてんだ? 教師が教え子に手を出していいと思ってんのか?」
「ス、スイマセン……」
「すいませんで済むかっ!」
ホテルの一室で、全裸のまま正座して幼女に説教を食らう青年の図。事情を知らぬものが見れば、実に奇妙な
光景である。横では、やはり裸のままの亜子が気持ち良さそうに寝息を立てていた。ちなみに、小太郎は
千雨の判断で廊下に出され(「子供の見るもんじゃねえ!」)、見張りをしている。
「……で、どうすんだ?」
「はい、その、こうなったからには英国紳士として責任を……」
「あーっ! ガキが! どうやって! 責任取ろうってんだ! つか、そもそも薬で変身したその格好を
どうやって説明する気だよ?」
「そ、そうでした……」
亜子が惚れたのは幻術で変身した十五歳のネギである。責任を取ると言っても、ずっとその姿でいるわけには
いかない。かと言って、元の十歳の姿ならいいかと言うと、そういうわけにもいかないだろう。
「で、ではどうすれば……」
「……うーん、仕方ないな。よし、まずは後始末だ。茶々丸、こいつを風呂場に運ぶの手伝ってくれ」
「ハ、ハイ」
「あ、ボクも手伝います」
「おめーはそこで正座して反省してろ!」
「はい……」
気を失った上からさらにネギの魔法で深く眠らされた亜子は、茶々丸の肩に担がれても目を覚ますことはない。
茶々丸、亜子、そして千雨の三人がシャワー室に入り、扉が閉まる。それからしばらくの間、ネギは律儀に
正座したまま、シャワー室から聞こえてくるザーという水音に耳を傾けていた。
――
「あれっ?」
ここはステージの控室。亜子は伏せっていた机から体を起こした。いつの間にか居眠りしていたようだ。
これからリハーサルだというのに、いくらリラックスせなあかんとは言え、気を緩めすぎや……
亜子はぶるぶるっと頭を振り、立ち上がった。だんだん意識がはっきりとしてくる。
「それにしても、さっきの夢は…… あっ!」
夢の内容を思い出して、亜子の顔が真っ赤に染まった。
「う、ウチ、ナギさんと……な、なんてはしたない……」
「亜子ー?」
「うひゃいっ!?」
外から呼ぶ柿崎の声に、亜子はびくっとして妙な叫び声を上げる。
「どったの、亜子? ……亜子、お客さんよ」
「えっ?」
「ど、どうも……」
ガチャリと開いた扉の向こうから覗いた顔を、亜子はまともに見ることができなかった。
「ナ、ナギさんっ……!」
もっとも、まともに顔を見ることができないのは、ネギのほうも同じであったが。
「……やれやれ、どうやらうまく夢だと思ってくれたようだな。済まねえな、和泉」
その様子を見て、ホッと息をつく千雨であった。
「ひとまず一件落着、かな? ……妊娠してなきゃだが」

828:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:43:31 N2tAsWlZ0
「いらっしゃいませ、ご主人様!」
「わああっ!」
教室に入ったネギは、一斉に歓迎の声をかけられた。思わず後退りしたのは、声のボリュームに驚いたため
だけではなかった。
「い、一体何をしてるんですか!?」
顔を真っ赤にして目を覆いながら、ネギは詰問した。それに対して笑いながら答える朝倉。
「3‐A有志によるメイドカフェだよ」
「えっ、でも」
「もちろんお化け屋敷もやるよ、これはクラスの出し物とは別」
「いや、そうじゃなくて……」
「まあまあ、とりあえず入ってよー、ネギ君」
「そうそう、ほら座って」
「ネギ坊主が最初のお客さまアル」
まき絵、桜子、古菲に腕を引っ張られて強引に座らされる。
「ささ、まずは一杯」
「じゃなくて!」
ジュースを差し出す手を遮って、ネギが立ち上がる。きょとんとした顔でネギを見る一同。
「それ、メイドじゃないでしょー!」
そう、彼女達の服装は一般的にメイド服と呼ばれているものではなかった。素肌にエプロンを一枚身につけた
だけの格好。……つまり、裸エプロンというやつだ。
「……ダメかな?」
「ダメに決まってるでしょー!」
「またまたー、照れちゃって」
「もがっ」
まき絵が抱きついて、怒るネギを実力行使で黙らせにかかる。頬に当たる胸の感触が柔らかい。
「あぶぶっ」
「きゃー、ネギ君真っ赤になっちゃってカワイー」
「まき絵ばっかりずるいアル」
「私も私も」
3人にもみくちゃにされて、しまいには服まで脱がされるネギ。もはや息も絶え絶えだ。
「た、助け……」
「ふっふっふっ、助けなら来ないよネギ君。明日菜とかのうるさそうなのには声をかけなかったからね」
まるで悪者のような含み笑いをする朝倉。否、もはや完全に悪者だ。もはや絶体絶命かと思われたその時、
「お待ちなさい!」
その姿はネギにはまるで救いの女神のように映った。朝倉が舌打ちする。
「げっ、いいんちょ……」
「あっ、あっ、あっ……あなたたち、何をやっているんですの!」
あやかはずかずかと大股で歩み寄り、3人からネギを引き離した。
「あっ、ネギ君」
まき絵が引き止めようとするも、あやかがキッと睨みを効かせてその手を引っ込めさせる。
「まったくもう、あなたたちときたら…… 大丈夫ですか、ネギ先生?」
「は、はい、ありがとうございます」
律儀にお辞儀をするネギ。
「まあまあ、そんな丁寧に……」
ネギに向き合って返事をしようとしたあやか。その動きが突然固まった。


「ど、どうしたんですか?」
「ネ、ネギせんせ、その格好……!」
ネギはまき絵たちに服を脱がされ、パンツ一丁になっていた。
「あっ、こ、これは……」
「ネ、ネギ、せんせ……!」
「あ、危な……」
あやかがふらっとして倒れそうになる。あわてて支えようとするネギの顔に、熱いものがかかった。
「……え?」
ネギは顔を上げ、あやかの顔を見た。……あやかは、鼻血を吹いていた。
「わーっ、いいんちょさん、大丈夫ですかっ!」

829:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:44:08 N2tAsWlZ0
「スススミマセン、ネギ先生」
「い、いえ、それはもういいんですけど……」
実際、鼻血をかけられたことはもう気にしてはいない。ネギにはそれよりも言いたいことがあった。
「何ですか、ネギ先生?」
「……何で、いいんちょさんまでそんな格好してるんですか!」
顔を拭きに行って戻って来てみると、あやかまでもが何故か裸エプロンになっていたのだった。
「似合いませんか?」
「い、いえ、そんなことないです」
「それはよかったですわ」
「じゃなくて!」
「これは、先ほどの失礼のお詫びですわ」
「えっ」
「朝倉さんが教えて下さいましたの、殿方にお詫びするにはこれが一番なのだそうですわ」
「あ、朝倉さーんっ」
振り返ると、朝倉は離れた位置で笑いながら「ごめんね」と頭を軽く下げた。その横ではまき絵が不満そうに
唇を尖らせている。どちらも助けてくれる気はまったくなさそうだ。
「さあネギ先生、精一杯ご奉仕させていただきますわ」
「だだだ誰か助けてーっ!」
悲鳴を上げるネギを、容赦なくあやかが裸に剥いていくのであった。
「うわー、いいんちょ積極的アルなー、こんなことして本当にいいアルか?」
「まあ、いーんじゃない?」
ちょっとだけ心配顔になった古菲に、明るく笑い飛ばす桜子。
「いいんちょばっかずるいー!」
「まあまあ、順番順番」
そして嫉妬を隠さないまき絵を、朝倉がなだめる。
「ネギ君は若いんだから……さ」
不満そうな顔をしながらも、ひとまず納得したまき絵はいいんちょに声をかける。
「いいんちょー、早くしてよねーっ」
「まっ、ネギ先生に失礼ですわよ、まき絵さん。ねえ、ネギ先生」
ネギのパンツを脱がそうとしながら同意を求めるいいんちょ。
「な、何がですかー!」
「何がって……」
ぽっ、と顔を染めるあやか。その顔を見て思わずドキッとした隙を突かれ、ついにネギのパンツがはぎ取られた。




「まあ……」
充血したネギのペニスがぴょこんと顔を出すと、あやかは顔を真っ赤にしながらもそれをまじまじと見つめた。
あやかの鼻息が荒くなっていく。今にも鼻血を吹き出しかねない様子だ。
「いいんちょ、よだれ拭きなよ」
朝倉の突っ込みにあわててよだれを手で拭うあやか。ただし、その視線はネギのペニスに釘付けのままだ。
そのプレッシャーに耐えかねて、ネギがか細い声で訴える。
「あああの……恥ずかしいので、そんなに見つめないで下さい……」
「まあっ!」
そんなネギの様子を見て、感極まったあやかががばっと抱きつく。薄布一枚隔てただけの双つの膨らみを
顔に押しつけられて、ネギは情けない悲鳴をあげた。
「ひゃあっ、い、いいんちょさん!」
「ああっ、何て可愛らしいんでしょう! 全てが完璧ですわ! ここも……」
「だだだ、駄目ですよっ、そ、そんなところ触っちゃ、やめっ」
「ネギ先生のものはこんなにも可愛らしくて、それでいてりりしくて、ああっ……」
あやかの暖かく柔らかい指がネギのペニスを優しく包む。ネギは未知の感触に全身をびくっと硬直させて、
もはや抵抗も出来ずにされるがままだ。緊張のあまり、心臓がばくばく言っている。
「あっ、あの……」
実は緊張しているのはあやかも同じであった。これからどうしたらいいかわからず、ネギのペニスを右手で
握り締めたままネギと正面で向き合い、彫像のように固まってただ心臓だけをドキドキさせていた。

830:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:44:37 N2tAsWlZ0
そのままお見合い状態が何分も続いて、ついに見かねた朝倉が立ち上がった。
「もう、何やってるのさ」
朝倉がいいんちょの背中を軽くはたくと、あやかはばね仕掛けの人形のようにびくんっと背筋を伸ばした。
「はひいっ! あ、朝倉さんっ」
あっちの世界から急に引き戻されて、あやかは驚きを隠すことが出来ない。照れ隠しか、必要以上に
怒った顔をしてあやかが振り返ると、正直ここまで驚くとは思っていなかった朝倉が軽く手を合わせ謝った。
「いやー、ごめんごめ……あっ」
「えっ?」
朝倉がネギのほうを指差す。つられて振り向いたあやかの顔に、何か熱いものがかかった。
「きゃっ!」
大量の白濁液に、みるみるあやかの顔がべっとりと汚されていく。驚いた拍子に、あやかがネギのペニスを
しごいた形になって、ネギは思わず射精してしまったのだ。びゅくびゅくと吹き出すほとばしりは、未だ
止むことを知らない。たちまちあやかの右手や顔、髪がべとべとになり、胸の谷間に白い液が水溜まりを作った。

「あっ……あ……あ……」
やっと射精が治まった。その後も、しばらくの間放心状態に陥っていたネギだが、あやかの視線に気が付くと、
「……ハッ! ご、ごめんなさいっ、ボクっ」
あわてて詫び、手であやかの顔を拭おうとする。あやかはその手を取ると、
「お気になさらないで下さい、ネギ先生」
そう言って、ネギの唇に自らの唇を重ねた。舌と舌が絡み合う、濃厚なキスだ。ネギの鼻腔にあやかの匂いと
自分の精とが混ざりあったむせかえるような匂いが立ちのぼり、息苦しさに頭がぼうっとなる。あやかが
ゆっくりと唇を離すと、二人の間に透明な糸が下向きに細いアーチを形作った。
「ほら、ネギ君のをきれいにしてあげないと」
「あっ、そ、そうでしたわね」
放心状態から立ち直ったあやかが、朝倉に促されてネギの股間に屈み込んだ。やや遅れて意識を取り戻した
ネギは、あやかが自分のペニスをくわえようとしているのに気が付き、あわてた。
「い、いいんちょさん、ダメですよ、そんな、汚っ、ふわあっ」
ネギの制止もお構いなく、あやかがひと思いにネギの一物を口に含む。精を放ったばかりで敏感になった粘膜が、
柔らかくて熱い感触に包まれて、ネギは思わず情けない声を出した。
「ひゃあっ、ふあ、あぅ、……ふわあっ」
くちゅくちゅと音を立ててあやかが一心不乱に吸うと、ネギのペニスはあっという間に元気を取り戻した。
ビクンビクンと脈打っているそれは、かえって射精前より大きいくらいだ。
「裏筋の縫い目にそって舌を這わせて」
「カリ首を重点的に、傘の裏を舌でこそげ取るように舐めて、歯を立てないように」
「次は玉をしゃぶって、柔らかく、優しくね」
「ほら休まない、その次は鈴口を舌先でくすぐる」
「両手がお留守じゃない、おちんちんをおっぱいで挟んであげなよ」
あやかは朝倉が出す指示に従って、無心で奉仕する。あやかの舌技が上手いのか朝倉の指示の賜物か、
ネギの喘ぎ声はどんどん激しく、大きくなっていった。
「ああっ、いいんちょさんっ、ダメっ、で、出るっ、出ちゃいますぅっ!」
「ほら、いいんちょ、こぼしちゃ駄目だよ」
ネギのペニスがひときわ大きく脈打ち、あやかの喉奥にびゅるるるるっと精液を放った。
「むっ……ぐっ……」
あやかは懸命にそれを飲み込む。こぼすななんて朝倉に言われるまでもなかった。ネギが吐き出す端から、
バキュームのようにごくごくと喉を鳴らし吸い込んでいく。

831:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:45:13 N2tAsWlZ0
「んっ……むっ……」
とは言えあまりの量にあやかの口の端から雫が滴れる。なおも懸命に飲み込み続けるあやかだったが、
それももはや限界かと思われたとき、やっと射精が止まった。
「ごくん。……けほっ」
あやかが半勃ちのネギのペニスから口を離し、軽くむせる。そして唇の端からこぼれた精を舌で舐め取ると、
立ち上がりネギにまたがろうとした。、
「……ああっ、ネギ先生……」
「はいそこまでっ」
ネギの先端があやかの秘部に触れたところで、朝倉があやかを突き飛ばした。
「あ、朝倉さん、何をっ」
「順番、順番」
見ると、まき絵がもうネギの前にスタンバイしている。
「へへへー、次は私の番だよっ」
「その次は私の番アルね。中国4千年の秘技を見せてやるアルよ」
「ちょっ、皆さんっ、お待ちなさいっ」
「まあまあ」
あっという間に端に追いやられて、憤りを隠せないあやかを朝倉がなだめる。その間にネギはまき絵の愛撫で
見る見るうちに絶頂に昇りつめる。
「ま、まき絵さん、僕もうっ!」
「きゃー、ぬるぬるー!」
「次は私アルね」
「やっぱりお待ちなさい、あなたたち!」
「いっそのことみんなでやらない?」
「いーねそれ」
「だ、誰か助けて……」
「ぬるぬるがー……」
「……!」
こうしてネギは、いつまで経っても帰って来ないのを心配して迎えにきた明日菜に救出されるまで、半日近くも
精を搾り取られ続けたのであった。

832:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:52:21 N2tAsWlZ0
「アデアット」
宮崎のどかの声に応え、一冊の本が現れた。人の心を読むことの出来る、不思議な絵日記。夜、寝る前に
ベッドの中でこの本の使い方を練習するのが、のどかの最近の日課だった。
“○月×日 △曜日 のどか”
“ネギ先生のために、今日も練習。いつか、この力でネギ先生のお役に立てたらいいなと思います”
のどかは目を閉じてネギの姿を思い浮べる。礼儀正しく、それでいて子供らしい快活さを併せ持つ魅力的な
少年。それでいて目に宿る意志の光は、しっかりとした目的を持った大人のようだ。そんなネギに、はっきり
言ってのどかは惚れていた。すでにその想いは伝えていたが、返事は聞いていない。教師と生徒だし、
ネギは十歳なのだから、今はまだこのままでいいと思っている。これは本心だ。けれど、いつかは……。
“私の夢は、ネギ先生と両想いになってロマンチックなキスをすること。それも、できればディープキスを……
キャー”
“ネギ先生が私の顔を見つめて、
「のどかさん、キスしましょうか」
「は、はい……」
ネギ先生のりりしい顔がゆっくりと近づいてきて、私は目を閉じる。二人の距離は息の音が聞こえるくらい
近くて、ネギ先生がドキドキしてるのが伝わって来る。やがて、ネギ先生のやわらかい唇が、そっと私の
唇に触れて……”
絵日記には、ネギとのどかが唇を重ねている絵が描かれている。のどかがドキドキしながらそれを読んでいると、
だんだん絵が変わってきて―
“大好きなネギ先生とのキスに頭のなかは真っ白。すると、唇に熱くて湿った感触が―ネギ先生が舌を
入れてきた。私も舌を伸ばして、夢中で舌を絡めあう。お互いの唾液が混ざりあって、ネギ先生の唾液が
私の喉に流れ、私の唾液をネギ先生が飲み込む。ぴちゃぴちゃと、びっくりするくらい大きな音が響く”
絵日記の中のネギとのどかは、激しく舌を絡め合っている。絵の中ののどかに影響されて、現実ののどかも
だんだんと興奮していくのを感じた。まるで、自分が絵日記の中にいるかのように。
“私は一糸まとわぬ姿でネギ先生の前にいる。恥ずかしくてうつむいていると、ネギ先生はやさしく頬を撫でて、
「綺麗ですよ、のどかさん。もっとよく見せて下さい」
私はこくんと小さくうなずき、ゆっくりと両脚を開く。そうすると、ネギ先生はそこに手を伸ばしてきて―”


現実では実際に秘所に手を伸ばしているのはのどか自身である。パジャマの下と下着を半脱ぎにして、
絵の動きにあわせて右手を動かし、
「あ……だめです、そこ……」
などとうわごとを呟きながら、中指で秘唇をかき回している。
“裸のネギ先生が、私に覆いかぶさってくる。
「……やさしくしてくださいね」
「はい」
ネギ先生のが、私の入口に触れているのを感じる。ためらうように割れ目をなぞる動きを繰り返す。
そして……意を決したように、ネギ先生が腰に力を込める。ついにそれが私の中に入ってきた”
「ふわぁぁぁっ」
のどかの喘ぎ声がボリュームを増す。
「何事ですか?」
二段ベッドの上段に寝ていた夕映がその声に驚き、体を起こして心配そうに覗き込む。だが、そんな夕映の
様子ものどかの目には映っていない。
“ネギ先生のペニスが私の中を一気に最奥まで貫いた。不思議なことに、私は初めてだと言うのにまったく
痛みを感じない。ただ、体の芯が熱くなるのだけを感じていた。
「どうですか、のどかさん?」
「あ……気持ちいいです、すごく……」
「のどかさんはHな娘だったんですねぇ」
ネギ先生は意地悪そうにくすくすと笑う。私は恥ずかしくて顔がかあっと真っ赤に染まった。
「そ、それは……あの、先生はHな娘は嫌いですか?」
「いいえ」
ネギ先生は優しく唇にキスをして、
「大好きですよ、Hなのどかさんの事」”
「大丈夫ですか、のどか、顔が赤いですよ」
夕映がベッドを降りてのどかに声をかけるが、やはりのどかは気付かない。
「どうしたですか、のど……?!」
夕映はよく様子を見ようと覗き込みつつ、のどかの肩に手を触れようとして、途中でその動作を止めた。
「ごっ、ごめんなさいですっ、のどか」
なぜだか謝る夕映。しかし外の世界のそんな出来事に、のどかはまったく気付いていない……

833:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:52:42 N2tAsWlZ0
“ネギ先生は激しく腰を突き出し、私をめちゃめちゃにかき回している。私はまたたく間に絶頂に登り
つめるが、ネギ先生の責めは少しも休まることが無く、私の頭は何度も真っ白になった。。
「あっ、あっ、だめぇっ、私、おかしくなっちゃいますぅっ」
「ええ、どんどんおかしくなっちゃって下さい。そんなのどかさんもかわいいですよ。ほら、ぼくのペニスに
Hなのどかさんの膣肉が貪欲に絡み付いてるのがわかりますか?」
ネギ先生の言葉で下腹部に意識を集中させると、頭の中が快感でいっぱいになり、思わず私は反射的に
ネギ先生のペニスを強く締め付けた。
「うっ……、で、出ますよ、のどかさん」
そう言うとネギ先生は、さらに激しく腰を打ち付けた。私とネギ先生の下腹部がぴたっと密着する。私は
両脚でしっかりとネギ先生の腰を挟み込み固定した。次の瞬間、ネギ先生のペニスが大きく膨らむ。そして、
熱い性の奔流が、私の胎内にたっぷりと注ぎ込まれていった”
その頃、玄関でチャイムが鳴り、夕映が応対に出ていた。
「すいません夜遅く、のどかさんはいますか?」
「あっ、ネギ先生、今はだめですっ」
「えっ、どうしたんですか、夕映さん、何かあったんですか?」
「何でもありませんから、今は……」
その時、玄関で押し問答を続けていた二人の耳に、のどかの甲高い悲鳴が飛び込んできた。
「ああっ、ネギ先生ぇーっ!」
「のどかさん!? どうしたんですか!?」
「あ、だめですっ!」
あわてて部屋に飛び込むネギ、それを押し止めようとする夕映。二人の視界に夢うつつの状態で絵日記を眺める
半裸ののどかが飛び込む。と、その時、のどかの持つ絵日記の内容が急激に書き変わっていった。


“○月×日 △曜日 ネギ”
“のどかさん、大丈夫ですか!? ……って、え? のどかさん、何をやってるんだろう? なんだか
ドキドキするけど、これは英国紳士として、見ちゃマズいもののような気が……”
「……!」
我に返ったのどかはあわてて本を閉じた。ネギの名前を呼んだために、本の対象が切り替わったのだ。
のどかは背後を振り返り、ネギを発見して凍り付く。目が合った。
「ど、どうも……」
「……」
「あの、のどかさん?」
「……」
のどかの頭がふらりと揺れると、そのままネギにもたれかかった。あわてて抱き止めるネギ、のどかの
顔色を伺うがどうも様子がおかしい。目つきがとろんとして、なぜだか顔を近付けてきて……
「わーっ、のどかさんっ!」
「さあネギ先生、続きをしましょう……」
どうやらのどかの脳はこの状況に耐えられず、夢の世界に逃避することを選んだようだった。
「な、何の続きですかー!」
「だ、ダメですよのどか、離れるですっ」
「あれ、ゆえー? ほら、ゆえも一緒にしようよー」
「正気に戻るです、のどか、……って何故私まで脱がせるですか!」
「だ、誰か助けてーっ!」
「ふふふふふ……」
その後のどかをどうにか取り押さえることに成功したネギと夕映であったが、目を覚ましたのどかはこの
出来事を覚えておらず、しばらくの間、のどかは絵日記を使うのを禁止されたのであった……。

834:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:57:03 N2tAsWlZ0
「ゆえってば、本当に変な飲み物が好きよね~」
「な……何を今さら、ですか?」


寮の部屋、同室の3人でくつろいでいた時。唐突にしみじみ呟いたハルナに、夕映は思わず聞き返す。
彼女たちの友人関係もいい加減長い。本当に何を今さら、という感じではあるのだが。


「いやさ~、ゆえ吉が見つけてくる変な飲み物って、他の誰かが飲んでるの見たことないからさぁ。
 そんなの作ってるメーカーもメーカーなんだろうけど……。今飲んでるソレは、何?」
「これは『とろみ海鮮スープ・中華風』です。『飲むゼリー』みたいな喉越しで、なかなか美味ですよ」
「うっわ! 中途半端に味が想像出来ちゃう分、余計ありえねぇ~~!
 しかもそれを紙パックからストローで飲むかァ!? も~何考えてるかなー、この味オンチは!」 
「……味の嗜好が平均から大きく外れていることは認めますが、『味音痴』とは聞き捨てならないですね。
 こう見えても私の味覚はかなり鋭敏です。それに飲むもの全てを美味しいと感じてるわけでも無いです。
 この『とろみスープ』シリーズは、久々のヒット作ですよ」


天を仰いで大袈裟に驚くハルナ、憮然とした表情で反論する夕映。
そんな2人のやりとりを横から見ていたのどかが、おずおずと口を挟む。


「……でもゆえー、何でゆえはそんな変わったものばかり飲むのー?」
「何故って……?」
「ゆえの飲んでるのって、ふつう、見つけても飲もうとも思わないのばかりだから。
 何か、そーゆーのを飲み始めるきっかけとかあったのかなー、って……」


のどかの問いかけに、夕映は少し天井を見上げて記憶を探るような表情をした。
そして―しばしの沈黙の後、彼女の頬が僅かに赤く染まる。
……でも、それだけだ。ほとんど表情を変えることなく、再びのどかの方に向き直り、淡々と話す。


「きっかけのようなものは特にないです。強いて言えば、この学園で色々売っていたからでしょうか。
 特に図書館島の自販機。あの奇妙で豊富な品揃えは、のどかも良く知っているでしょう?」
「う、うん、でも……」
「……あれ~~? ゆえ、何か言おうとしたことあるんじゃないの~?
 怖くないからさー、お姉-さんに素直に全部白状しなさい♪ ほらほらぁ♪」
「べ、別に何もないですよ。変なこと言わないで下さいです、ハルナ」


のどかもハルナも僅かな表情の変化を見逃さず、全く納得してない様子ではあったが。
夕映は黙って視線をズラし、手にした飲み物を啜る。もう2人に喋ることはない、と言わんばかりの態度。
とろみのついた中華風海鮮スープ。白く濁った粘ばり気ある液体が、ストローを伝い口腔に流れ込む。
口の中に広がる魚介類の香りと旨み。鼻に抜けるこれは、イカの香りだろうか。
ちょっとクセのある苦味、これは薬膳を意識したのか漢方のエキスを入れているらしい。
僅かに喉の奥に絡みつく感覚があったが、それさえも夕映は好ましいものと感じてしまうのだった。


「これは……久々のヒット作ですね。一般受けはしないと思いますが……」

835:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:57:26 N2tAsWlZ0
―私の祖父、綾瀬泰造は孤独な人でした。哲学者は常に孤独なもの、とは言いますが、それにしても。
まぁ孤独だったからこそ、唯一慕っていた私のことを、あんなに可愛がってくれたのでしょうね。
その日私が訪れた時も、おじい様は書斎でたった1人、本を読んでいましたです。


「おお、夕映か。良く来てくれた」


おじい様の書斎は、そうですね、まるで図書館島の一室のような、四方を書架に囲まれた大きな部屋で。
本に埋もれるようにして暮らすおじい様。滅多に笑わないおじい様。偉大な哲学者であるおじい様。
そんなおじい様は、しかし私に対してだけは素直に笑ってくれたのです。


「その制服はどうしたのかね? いつものものとは違うようだが」
「中等部の制服が届いたので、おじい様にも見てもらおうと思って来たのです」
「そうか……夕映も4月からは中学生か。大きくなったものだな。似合っているよ、その制服も」
「そ、そうですか?」
「ああ。とても可愛いよ」


おじい様は、そう言うと私を優しく抱きしめてくれました。
本の薫りに包まれた、大きな書斎。小さな窓から差し込む、柔かな光。微かに薫る、刻み煙草の匂い。
私は、おじい様が大好きでした。この世の誰よりも、大好きでした。
そしておそらくおじい様も、私のことを……


「……おじい様」
「ん? どうした、夕映?」
「……おじい様の、おっきくなってるです」


……せっかくしみじみとしてたのに、まったく雰囲気ブチ壊しです。思春期の男の子でも無いんですから。
私と密着したおじい様、その股間が、熱く、硬く盛り上がって……


「う―夕映の制服姿、新鮮でな。思わず年甲斐もなく……」
「……まあいいです。どうせすることは一緒ですから。ほら、さっさとズボン下ろして下さい。私も脱ぐです」
「あー、夕映、今日はそのままの格好でお願いできんかね? つまり、その……」
「―おじい様も好きですね。いいですよ、でも制服は汚さないようにお願いします」


私は思わず溜息をつきました。それまでにも何度もしてきたことですし、展開は読めてはいたのですが。
祖父と孫娘、5倍以上も歳の離れた近親相姦―まあロクなモンじゃありませんです。自覚はありました。
でも情動というのは本人にとっても意のままにならぬもの。否定しても否定しきれるものではありません。
これでも互いに、葛藤のようなものはあったんですけどね。
それに普段のしかめ面から一転、子供のように素直に欲望を口にするおじい様が、なんだか可愛くて……。




書斎の真ん中に置かれた大きなソファ、そこがいつもの場所だったです。
おじい様に促されるままに、私は大股を開いてそこに座りました。
床に膝をつき、覗き込んでくるおじい様……さ、さすがにこれは、かなり恥ずかしい格好ではないでしょうか。
おじい様の目の前には、丸出しの私の股間、そしてそれを覆う小さすぎる布地が見えているはずで……

836:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:57:46 N2tAsWlZ0
「ふふ……プリーツスカートの下に、子供らしからぬこんな下着……いけない子だな、夕映は」
「だ、だって、おじい様が、紐のパンティが好きだから……だからわざわざ、なのですよ……?」
「私のせいにするのか。ますますいけない子だ。こんな下着は取ってしまおう」
「ま、待って、おじい様ッ!」


シュルッ。私の制止にも構わず腰のヒモが解かれ、私の大事なところが外気に晒されます。
ムワッと篭っていた熱気が逃げていく感触。思わず顔が赤くなります。


「おや、もう濡れているのかね? 夕映も準備万端ということか」
「そ、そんなことないです! わ、私は、濡れてなんて……」
「嘘は良くないな。お仕置きだ」
「ひうッ!?」


ニヤリと笑ったかと思うと、おじい様の舌が私のそこをペロリと舐め上げました。
おじい様に色々教え込まれてきた私の身体は、それだけですっかりスイッチが入ってしまって……。
と言ってもその頃は、今よりなお幼い子供の身体だったのですが。我ながら歪な成長をしたものです。


「ふふふ、甘露、甘露」
「いやぁ、そんなとこ、啜っちゃダメですッ! それ以上されたら……!」


陰唇を割り広げ、おじい様の舌が縦横無尽に暴れ回ります。おじい様の口が、音を立てて愛液を啜ります。
おじい様の頭をスカートの上から押さえつけるような格好で悶えてしまいます。
舌が小陰唇を、膣口を、処女膜をなぞる度に、背筋を快感が駆け上ります。
やがて執拗なクンニリングスの末、私は一回目の絶頂に押し上げられ……声にならない悲鳴。
パタタ、と飛沫がおじい様の顔にかかる音が響きます。どうも「潮吹き」というのをしてしまったようでした。
この潮吹き、自分の個人的体験としては、失禁した時の感覚と区別が困難のように感じるです。
だからいつも、直後に激しい自己嫌悪に襲われて……私は荒い息をつきながら、おじい様に謝りました。




「あう……。おじい様、すいませんです……。顔を汚してしまいました……」
「謝罪は言葉よりも態度で示さねば意味がない。言葉はいくらでも嘘をつくものだからね。
 ほら、今度は夕映の番だ」
「はいです……」


こういう時に哲学じみた、でも実は何の意味もない言葉を口にするのは、おじい様の数少ない欠点です。
眼鏡に水滴がついたままのおじい様を、入れ替わるようにソファに座らせ、私は足元に膝をつきました。
ジッパーを下げた途端に飛び出してきた勃起。表情こそポーカーフェイスですが、こっちは素直なものです。
しかしおじい様の年齢を考えるとかなり若いと言えるのでしょうか? 私も本での知識しかありませんが。
私は迷うことなく、おじい様のソレに舌を這わせ始めました。
なんとも言えない、「雄の味」としか表現のしようのない味覚が、私の舌を刺激します。


「ああ、気持ちよいよ、夕映」
「そうですか。こちらはあまり美味しくもないのですが……おじい様が喜ぶなら」


上目遣いに見上げたおじい様の表情は、本当に蕩けそうで。
私が快感を与えているのだ、と思うと、思わず舌の動きも早くなりますです。
一通り唾液をまぶしたら、今度は口を大きく開けて咥え込みます。
最初の頃はすぐに顎が痛くなったものですが、この頃にはすっかり要領を覚えていました。
先走りの汁の変な味だけは、いつまで経っても慣れることができずにいましたが……。

837:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:58:30 N2tAsWlZ0
「夕映……このまま口の中に出して構わんな……? 飲んでくれるな……?」
「……ちょっと待つです、おじい様」

感極まったようなおじい様の声。私ははッとすると、愛撫を止めておじい様の陰茎を握り締めました。
射精を拒む圧力と、急に途絶えた心地よい刺激に、おじい様が驚いた様子で私を見つめます。

「夕映……?」
「おじい様……こんなことを口にするのは、その、躊躇われるのですが……
 今日も、これで終わりなのでしょうか? つまり、その……今日こそは私と一緒に、その……」

そう、私は―おじい様とこんな関係を結びながらも、未だに処女だったのです。
未だに、最後の一線だけは超えてなかったのです。

―私とおじい様の関係は、いつ頃からになるのでしょう。
最初は、一緒にお風呂に入った時の、身体の洗いっこから発展したのだったと思います。
幼い頃からおじいちゃんっ子でしたからね。かなり長いこと、一緒に入っていたのですよ。
無邪気な洗いっこ、いつしかそれは性的な遊びに発展して。
その意味はすぐに理解しました。小さい頃から、教科書「以外」の本なら沢山読んでましたから。
けれど、嫌じゃなかった。未熟ながら快感もありました。何より、おじい様が喜んでくれるのが嬉しくて。
きっとおばあ様を早く亡くされ、やもめ暮らしの長かったおじい様は寂しかったのですね。

以来、私の成長に合わせ、おじい様との「秘密の遊び」はエスカレートし、書斎に場を移したのですが。
おじい様は、どこまで行っても最後の一線は越えませんでした。
私の処女を、奪おうとはしませんでした。
愛撫し舐めあい触りあい、オーラルセックスまではやっていたものの。
膣に挿入しようとはしませんでした。膣には指一本入れませんでした。肛門性交もありませんでした。

それは……まだ子供で小さな私の身体を案じて、というだけでは無かったように思います。
おそらくそれは、おじい様が私に対して抱く、相反する2つの愛情の妥協点だったのでしょう。
祖父として、たった1人の孫娘に対して抱く愛情と。
1人の男・綾瀬泰造として、1人の女・綾瀬夕映に対して抱く愛情と。
……もちろん、最後の一線を守ったからと言って、祖父としての立場が許されるわけではありません。
2人の関係が露呈すれば、2人ともオシマイです。たぶんおじい様は性的虐待の謗りを免れないでしょう。
けれどきっと、それがおじい様なりに悩み、考え、ギリギリのところで見出した妥協点だったのでしょう。

そう、これがおじい様にとってのギリギリの妥協点で―でも、それを知ってなお、私は。

「もう中等部に上がる歳です。初経も先月来ました。 時代が違えば、もう結婚が許されていた身体です。
 私のことを気遣う必要はもうないのです! そんな言い訳する必要は、もうないのです! だから!」

今のままでも、露見すれば互いの破滅の避けられない関係―ならば、いっそのこと。
おじい様を困らせないよう、強くない言葉を選んでいたはずなのに、最後は叫んでしまっていて。
床に膝をつき、涙を浮かべた私を―おじい様もまた、床に膝をついて、抱き締めてくれました。

「夕映……いつかお前は、本当に愛するべき者と出会うだろう。真に巡り合うべき相手と出会うだろう。
 あるいはその相手もまた、許されない相手かもしれない。大きな障害があるかもしれない。
 けれど、それは少なくとも、私ではないのだよ。だから」
「でも、私は」
「祖父と孫という関係を抜きにしても……私にはおそらく、時間がない」
「え―?」

838:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:58:59 N2tAsWlZ0
おじい様の静かな言葉。覚悟と諦めの秘められた言葉。
私は思わずおじい様の顔を見つめ直しましたが、おじい様は優しい微笑みを浮かべているだけで。


「まあ、焦ることはない。物事には順番があり、今はその時でないというだけの話だ。
 ……そうだな、私だけが気持ちよくなっていては悪いな。いつものアレをやろうか」


問い返す間も与えられず。
おじい様は私を抱えながらソファに倒れこみます。そのままクルリと私の体を回転。
気がつけば目の前にはおじい様の勃起したペニス、私の股間にはおじい様の吐息がかかり……
男女双方が横たわってのシックスナイン。色事48手で言えば二つ巴。まあ無駄な解説ではありますが。
オーラルセックスが「限界」だった私たちにとって、それは定番のフィニッシュの体勢でした。


「ちょっと、おじい様、誤魔化さないで下さいです……ああッ!」
「ふふ、しゃぶりながら夕映も感じていたのかな? 口腔粘膜もまた性感帯の1つだからね。
 夕映も続けてくれ」
「はいです……」


思わず流されてしまったです。私はアホです。目先の肉欲に負け、大事なことを聞きそびれててしまうなど……
……と、自分を責めつつ、私も再びおじい様のペニスをしゃぶり始めました。
陰嚢にも手を伸ばし、やわやわと揉み上げます。舌でカリ首をなぞり、鈴口をチロチロと刺激します。
おじい様も、舌で膣口をなぶったかと思うと、クリトリスを甘噛みして。私の弱いところを知り尽くしているです。


「夕映、そろそろ……」
「分かってる、です……」


互いの身体を抱いたまま、そのまま90度横に回転。女性上位のシックスナイン、逆さ椋鳥に移行します。
おじい様はソファの肘掛に頭を乗せ、私との身長差を補い、私の股間に顔を埋めます。
私はおじい様のを完全に口の中に収め、頭ごと上下にピストンさせてラストスパートをかけます。
口の中でおじい様のが一回り大きく膨らむのが分かります。私の方も、もう限界です。


「行くぞ、夕映ッ!」
「むぅッ、むむむむッ!」
(ああッ、漏るですッ! ごめんなさい、おじい様ッ!)


同時に上り詰めた絶頂。咄嗟の謝罪は、しかしおじい様のを咥えているので言葉になりません。
おじい様の精液が、私の口の中にぶちまけられます。溢れんばかりの勢い。強烈な匂い。
私も、頭の中が真っ白になって……ジョロジョロと漏れる、これは今度こそ潮ではなくおしっこです。
おじい様の顔を、服を、ソファを汚しながら、私は恍惚とした表情で、口の中の精液を飲み下しました。


「……何度飲んでも、変な味、です……」


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