☆魔法先生ネギま!☆246時間目at WCOMIC
☆魔法先生ネギま!☆246時間目 - 暇つぶし2ch791:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:02:01 N2tAsWlZ0
「ん……んんっ……んっ……」
「んあ……ふん……んーん…」

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……

静かな真夜中のベッドの上、ネギと明日菜は一夜限りの恋人同士の睦み合いを楽しんでいた。
まだ最初の抱き合ってキスをしている段階だというのに、強く抱き合った体を互いにくねらせ、
お互いの感触と温度を最大限に味わい、それに合わせるようにキスも、
唾液の水音がはっきり聞こえるくらいに互いの舌と口腔を激しく出入りさせてお互いのそれらを味わっている……。

「ふん、あ、あん、あ、アスナさぁん……。」
「ああんっ!可愛い、可愛いよ、ネギっ!」

名前を呼び合って、想いをを確認すると、またすぐに激しく唾液の水音を立てながら唇を貪り合い、
それと同時に強く抱きしめあって体を強く抱きしめながら、互いにまさぐり合いに没頭し始める……。

「ぷはぁ、はあ、はあ……にしてもアスナさん、さっきから、事あるごとにすごいキスしてる……。」
「ふふん、だってアンタ、何かと余計なことを口に出すこと多いじゃない。
 それを遮るのに、引っ叩くよりも有効な手段といえば、口塞ぐことぐらいしかないわよ。それに……。」
「それに……何ですか?」
「何か悔しい気もすけど、アンタのキス、柔らかくて、すっごく美味しくって、癖になっちゃいそうなの……?」
「!?」
(な、何てこというんですかアスナさーん!は、恥ずかしいじゃないですかー?!)

どくん……

(あれ……何か急に体が熱くなってきた……ドキドキも強くなってきて……アスナさんに恥ずかしい事言われただけでこんな!)

時々部分的に憎まれ口的な表現があるとはいえ、普段の明日菜からは想像し得ない
気恥ずかしい誉め殺しに、ネギの心は恥ずかしさで一杯になり、激しい動悸とともに体中が紅潮しだしていた……。

「コラ……だめよ、がっついちゃ?」
「え?…………あぁっ?!ご、ごめんなさい……。」

先ほどの興奮から、ネギはペニスをはちきれんばかりに再び膨らまし、明日菜の鳩尾を知らないうちに小突いていた。

「こういう時は、互いにじらしじらされながら最後を迎えるのが、
 日本的に言う風流って物よ。普段勉強教えてもらっているお返しに、じ・っ・く・り、教えてあげるわ?」
「にゃあああっ!あ、アスナさん……そんなとこ転がしちゃ、だ……ひいいっ?」

ネギの今の状態を知るや、恍惚に浸ったかのようにとろんとした口調や顔ながら
からかうかの様に言い放ち、興奮によって小さいながらもぴくぴくといきり立つネギの両の乳首を弄び始めた。

「アンタの乳首……小豆みたいに膨らんで勃起しちゃってる……しかも猫の肉球みたいにぷにぷにしてて……すごく触り心地いいよ?」
「ああん……僕、女の子じゃなのに……うああっ、おっぱい……し、痺れちゃう……いぎいっ!」
「現にココでこんなに感じてるんじゃ説得力無いわね♪てか顔と声は既に女の子になってて、可愛いわよ……。」
「!!」
(かああっ……)
「あ♪なんだかおちんちんみたいに硬くなってきた……全く、生まれながらのエロね、もう……つねっちゃお!」
「あうっ!爪ダメぇ!でも……痛いのに、頭痺れちゃう……!」

792:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:03:00 N2tAsWlZ0
ネギの乳首の感触に夢中になる明日菜。摘んだり、ボタンのように押したり、引っ張ったり、爪で引っかいたり、
食い込ませるようにつねったり、指の腹や掌で転がしたり、デコピンのように弾いたり、5本指でハリセンのように擦ったり。
そうした執拗な乳首責めに、ネギは、射精無しで意識が飛ぶような快感を得る寸前にまで追い詰められていた。

「はぁはぁ……アスナさぁん……僕、もう、ダメ……。」
「?」
(ニヤーリ)
「あっ、ダメ!止めちゃ……。」
(ニヤニヤ)

ネギの「ダメ」を聞いて、確信犯的にネギの期待を裏切る行為=乳首責めの中止を実行する明日菜。
思ったとおりに落胆し、その先を期待していたネギの顔を見て、してやったりと小悪魔的にほくそ笑む。

「あれー?ダメなんじゃなかったの?」
「いや……そうじゃなくって……その……もっと、続けて……。」
「んー?何の続きかなー?」
「え……さ、さっきの続きを……。」
「さっきって言っても、具体的に言ってくれなきゃ判らないわよ?」
「うう……あう……そんな……恥ずかしいです……ううぅ……。」

判っていながらあえてシラを切り、具体的に何をしてほしいかを言えなくて困るネギをじらす明日菜。
乳輪の縁をゆっくりと、乳首に当てないようになぞって中途半端な快感を与えることで、ネギの羞恥心を的確に煽っている。

「んもぅ……ガキのくせに素直じゃない。変に立ち位置やプライドに拘ってる。
 して欲しい事素直に言えばいいじゃない?だからよくトラブル抱え込んで泣くのよ。」
「!!」
「……で、おっぱい気持ちいいんでしょ?いやらしく弄られるの好きなんでしょ……?」
「……は、はい……。」
「おっぱい気持ちいいです、感じちゃいます、だからもう一度弄ってください、って言えば済む事じゃない。
 どうせ見聞きしているのは私だけなんだから、恥ずかしがらずに遠慮なく言ってもいいのよ。ほら、言って?」
「……うう……あうっ!……ううっ……んんっ!」

先刻から続けている乳輪なぞりに、時々乳首に指を当てたり擦ったりを加えて、ネギの誘導を喚起している。

「あ…アスナさん……。
 僕は……男のくせに……おっぱい……弄られて、気持ちよくなっちゃいます。
 だから……さっきみたいに……いっぱい、おっぱい苛めて下さい、お願いします!」
「はい、よく言えました♪ふふっ、素直に言えるもんじゃない?
 言いにくいことを素直に言えた御褒美に、さっきよりもっとすごい事をしてあげる。いい、いくよ……。」
「あ━━━━━━っ!ア、スナ、さぁん!そ、そんな……くあっ!!うおおおおお!」

羞恥心で顔を真っ赤にしながらも、己の希望…この場合で言う欲望を素直に答えたネギに、
明日菜は、舌と唇による愛撫と、無い胸の肉を寄せて擬似的に揉みしだく行為を加えて、応えた。

「あーっ、あーーっ、にゃあーっ、はあ、はあ、はあ……あ、アスナさん、これ、凄い……。凄くいい!」
(やっぱり……アンタのお父さんもエッチなのかな?まぁ、居ないことには判らないけど……
 それにしてもアンタ、エロ過ぎよ!こんなことでここまで感じるなんて……手抜けないじゃない!)

素直な返答に加えて、期待以上のリアクションに、明日菜はそれに応えようと動きを激しくした。
舌先で突っついたり、舐め回したり、唇で挟んだり、ねじったり、前歯で噛んだり、口中に頬張ったり、加えたまま引っ張ったり。
空いた両手でも、淋しい片乳首を先刻のように指で愛撫したり、女性の乳房のようにさすったりもんだりして、ネギの胸に極限まで快感を刷り込んだ。

「アスナさぁん……おっぱい、凄く感じちゃって、気持ちいいですぅ……もう、おっぱいだけで…イッちゃいそう……ああ、もうダメぇ?」

びちゃ、びちゃ……

「感じてるの、おっぱいだけ?ネギ。」

793:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:03:21 N2tAsWlZ0
腹部に、強い勢いでかかる先走りを感じ、次をそれとなく促す明日菜。
突然の問いかけに首を強く横に振って否定するネギ。そして……。


「……おっぱい気持ちいいと、おちんちんも……一緒にうずうずしてきます。だから……おちんちんも、一杯気持ちよくさせてください……?」
「……まだ私はそこまで聞いてないわよ?ふふん、でも、そこまで言われちゃ仕方が無いわね。今日は特別よ?覚悟してイッちゃいなさい?」


期待していた以上にズバズバと素直に言われたのに一寸ぽかんとしたものの、逆にそれが嬉しくなり、ノリノリでペニスに攻撃の手を伸ばし始めていた。
ネギのペニスは、乳首責めに呼応して、無数の青筋を浮かび上がらせ、
間欠泉のごとき先走りで自身を光らせながら鋼鉄のように硬く熱く真っ赤に膨れ上がっていた。
明日菜はネギを壁によりかけさせ、両足をMの字に開かせ、間に入ってきて、うっとりした眼でしばし視姦しつづけていた。


「ふふ……こうして見ると、チンポもなかなか芸術的ね……。」
「えっ……そ、そうですか……?」
「土台たる人物が良いのかも知れないけど……横に曲がることなく綺麗に伸びて、金玉とお尻の穴、そして体の軸とぴったり揃ってる。
 見てるこっちも感じちゃいそうな位に……あ、今少し先走りの勢いが良くなった。アンタ……もしかして、見られて感じたんじゃないの?」
「えっ!?そんなこと……でも、ちょっといい感じでドキドキした様な気も……。」
「全く……何もしなくても見られて感じちゃうなんて……アンタのエロさはどこまで行けば気が済むのやら♪」
「だって……凄く醜い部分なのに……そんなに……好意的に見られたら……。」
「美の尺度は人それぞれ。私が良いと言ってるんだから気を病まない!
 第一、本当に醜いと思ったら、そこで気持ちいいと思うのが、嘘になると思わない?」
「……言われてみれば、それも一理ありますよね。さすがは美術部員。」
「最近、アンタとよく行動してたから部活に顔出していないのに、よく覚えていたわね……
 ちょっと嬉しいかな。それじゃ、嬉しくなったついでに、アンタのチンポも嬉しくさせちゃおうか♪」
「ああん、アスナさん、それは汚いです!止めてください!!」


ネギのペニスの美を、美術部員らしく力説して安心させ、それに対する褒め言葉に反応して即座に咥えこんだ。


「多少汚くても……アンタのなら平気。気にしないで、いっぱい感じなさい♪はむっ……」
「うお━━━━━━、ア……スナさぁぁん、強すぎ……そんなにしたら……僕……。」
「あはっ……アンタの亀頭、ライチみたいにぷりぷり……んっ……先走り、美味しい……ちょっとエグいけど。」
(ああ……アスナさんが……僕のおちんちんを美味しそうに……それ見てるだけでも、どうかしちゃいそう……。)





固い果物やアイスキャンディーにそうするように、ネギの亀頭を口一杯に頬張ってむしゃぶりついている。
舌、唇、歯、唾液、口内の粘膜、それらを駆使して表面や裏スジ、雁首に甘い刺激を存分に与え続ける。
鈴口を舌でこじ開ければ、あたかも溶けたアイスキャンディーのように先走りを湧出させるので、それらも出し尽くす勢いで呑みこんでいる。
それらの強烈な刺激に加えて、嫌々では無しに積極的に咥えこむ明日菜の態度や顔を見ることで、
ネギは実際の刺激以上に甘く鈍重な快楽を味わい続けていた。

794:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:03:50 N2tAsWlZ0
(ああ……また気持ちいいのが昇ってきてる……ダメっ、もう……
 でも、さっきアスナさん、早すぎるのはダメって言ってたから……何とか……我慢しなきゃ……)
「……う……ぐう……ぐ……ぎぎ……。」


僅かな理性をかき集めて、体をこわばらせ、手を握り締め、歯を食いしばって、最後の砦を守り抜こうとしはじめた。


(ん?手応えありかと思ってたら、一丁前に我慢なんてしちゃって♪そっちがそうするなら、こっちはこうだ!)
「ん゙ん゙お゙お゙ぉぉーー……、んぐ、ぐう……はあっ!」
(ええっ!?ふ、袋?そんな握り方しな…!ああん、口の中で転がしちゃいやあっ!搾り取られちゃうよぉぉ!)
(なああっ!おしりに指……そんなにかき回したらまたさっきみたいに……!さっきカモ君の頭が当たってた気持ちいい所突いちゃダメ!)
(ああん……ハーモニカみたいに軸しゃぶるの、凄くいい…けどダメぇ……手で強く扱くのも、良いけど今は……。
 !嘘!?おしっこの穴に指?信じられない……でも、凄くいい…でもダメぇ……あ、いやん、そんなにかき回さないで!壊れちゃうよぉ!)


本当は一杯感じたいけど、そっち方面も強くなりたいプライドから、頭では蕩けそうになりながら意地と理性で踏ん張るネギ。
そんな事情も知らずに、なんとかネギをイカそうと、あの手この手で過剰なまでに快楽を与え続ける明日菜。
しかし、不自然さに気づき、様子を窺った所で転機が訪れる。


(むー、ネギの奴なに強情張ってるのよ?指入れたときには指先に触れるくらいまで来ていたんだけど…。
 何時イッても構わないのに……何を意固地になってるか判らないけど、ちょっと一言言っとこうか……って、おい!)


明日菜は驚愕した。
ネギは最後までイクのを我慢するために、両手は力を入れすぎて爪が食い込み、
唇には半ば故意でやったと思われる前歯で噛んだ後があり、双方からうっすらと血が滲んでいた。
踏ん張りだけでは持ちこたえることが出来なくて、痛みで快楽を紛らわせようとしたことが、その傷痕からうかがえる。


パーンッ


「!!…あ、アスナさん?!」
「このバカ!いったい何考えてるのよ!いくらでも感じていいって言ったじゃない!
 ……楽しくやっているのに、何でそういう要らない痛々しいことするかなぁ、もう……。」


自分の好意を、わざわざ痛みをもって自制していたネギを見て、怒りではなく、
悲しさと、そのような衝動に駆られたネギを心配する一心で、いつもの如くきつい一撃を以て諌めた。


「ごめんなさい……さっきアスナさん、早すぎるっていってたから……また何度もイクの、みっともないと思って。」
「……バカ。アンタ本当におバカ!」
「え?でも……。」
「確かにアンタはイクのが早すぎ。でもさ、さっきからそうだけど、すぐ復活して何回でもイッてるじゃない。
 その早さでたった一回で打ち止めだったら大問題だけど、それだけ弾数も多くて回復力もあるなら、十分補えてるわよ。
 ……まぁ、さっきに関しては、その事で十分にフォローしなかった私も、ちょっと悪かったかな……へんな気使わせてゴメン。」
「いいですよ、こっちも変なプライドに固執して心配させちゃったようで……。」


一瞬、凍りつきそうになったが、互いに素直に打ち解けて、元のいい雰囲気に。


「まったく……本当にガキなんだから。ま、でも、それがアンタのいい所でもあるんだけどさ。
 さて、心配させたお仕置きと、心配だったからとはいえ叩いちゃったお詫びに、とっておきの技でイカせてあげる。今度は、素直にイキなさいよ?」
「は、はい……あっ!そんな、いきなり…………?!え、ええっ、ああーっ!」

795:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:04:59 N2tAsWlZ0
さっきまでの、口や指とは全然違う感触が、ネギのペニスを包み込んだ。
口を使って、ペニスを復活させつつ潤いを与えながら、パジャマの前を開けて胸を放り出し、
その胸を使って、ネギのペニスを挟み、唾液と先走りの潤滑を使いながら、同時に、あるいは左右別に上下に扱き出していた。

楓や朝倉、委員長程ではないが、スタイルのレベルが高い3-Aだから中庸に留まるだけであって、
普通の平均からすれば十分すぎるくらいに育った大きさ、形を持っている明日菜の胸。
化物じみたサイズのネギの逸物を、完全に包み込むとはいかないものの、刺激を与えるには十分な圧迫感を与えていた。

「ふふっ、チンポも驚いてるみたい。何度もびくびくいってる……どう、ネギ、気持ちいい?」
「は、はい……柔らかくて、暖かくて、きつくて……さっきよりも早く昇ってきちゃいます……?」
「ありがと♪確かに、そろそろ近そうね……先走りの量も半端じゃなくなってきてるし。それじゃ、スパートかけるから。思いっきりイキなさい?」

唇で雁首を舐りながら、舌で鈴口をほじくり、軸を挟む胸の動きも激しくし、ひたすらネギを絶頂に急がせる。
口からあふれ出た唾液と先走りが胸を潤滑させて卑猥な音を奏でているが、それもまた動きに合わせて早いリズムを刻む。
音、視覚、態度、そして実際の刺激……それらが一体となってネギを追い詰め、ついに絶頂がやって来る。

「ああっ、あっ、あん……アスナさん、アスナさんっ!僕、もう……口を離してください……!」
「アンタのだったら大丈夫……だから、構わずにイッて。私の口の中にたくさんぶち撒けてっ!!」

果てる寸前でも明日菜を気遣って口からペニスを抜こうとするネギだが、
それも構わずに、明日菜はネギのすべてを呑み込もうと、ネギの腕を振り切ってペニスを奥深く咥えこんだ。そして…

「あ━━━━━━っ、出る、出ちゃうぅっ、ごめんなさい、ごめんなさい―!!!」

ぶっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!ぶしゅるるる、ぶしゅるる、ぶしゅる、ぶしゅ、びゅる、びゅ、びゅ……

先刻の痩せ我慢の影響か、悪戯で根元を縛られ、開放されたとき並みの量と濃さの精液が、
明日菜の口の中を一気に満たし、明日菜はそれらを出た分だけ景気よく飲み干していった。
だが、それでも収まりきらなくなって口とペニスの隙間から幾分噴き出し、
顔、髪、胸、腹に飛散して、瞬く間に白く、淫猥な雰囲気に染め上げていた……。

「はぁ、はぁ、はぁ…………」
「あー、勿体無い……こんなにこぼしちゃうなんて……。」
「だ、大丈夫ですか、アスナさん……。」
「ごめんなさい、って……私が好きで飲み干したんだから、別にアンタ悪いこと全然してないじゃない。
 それに……私なら大丈夫よ……だってアンタの精液、ちょっと生臭くて癖があるけど、甘酒みたいで、結構いけたから♪」
「…………」
(いくらお世辞でもそんな事言わないで下さいよ、恥ずかしいじゃないですか……)

明日菜の褒め言葉に反応し、ネギのペニスは再び身を震わせて、出し切らなかった残滓を滲み出させていた。

「あ、まだチンポに残ってるみたいね……吸い出してあげる。」
「あ、アスナさんそんなはしたな……ひゃああん!」
絶頂を迎えた後で過敏になっていることもあって、ストローで吸われるかのように中身を出されたことで軽くイッてしまった。

「これでよし……と。ねぇ、ネギ……気持ちよかった?」
「は、はい……頭がどうにかなってしまう位、僕のおちんちん、とっても気持ちよかったです……。」
「そう……良かった。恐怖やショックだったらどうしようかと思っちゃった。さぁ、散々気持ちよくさせたんだから、今度は、私を気持ちよくさせて」

796:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:08:49 N2tAsWlZ0
 この街には風変わりな人が住んでいる。郊外の森の奥に居を構え、滅多
に他人と関わろうとはしない。
 住人もまた、変わっていて幼い少女と奇天烈な格好をした従者の二人だ。
 家の主人は外見は10歳の少女程度にしか見えず、容貌はフランス人形
の様に人工的なもので、髪はブロンドで眼は碧眼。ぬいぐるみ作りが趣味
なのか家の中には多数の作品が散らばっている。


 主人の世話をする従者は全身が機械でロボットとしか言いようがない。
そんな変わった二人がひっそりと暮らしている。
 この家の主人が真剣に物事に打ち込むことは滅多にない。
 正直言っては失礼かもしれないが、普段は無気力で家事や雑用は全て
従者に押しつける、従者はそれが仕事だから苦にしない。
 こんな怠惰な主人も真剣になることもある。一つは自分達の生活を維
するためにやっている極稀に回ってくる仕事。
 もう一つは海外のペンフレンドの返事を書くとき


「茶々丸、これからコレを郵便局に持っていってくれ」


 主人が常に後ろについている従者に命を出す。徹夜で書き上げた手紙
の返事を届ける役目だ。そんなに急がなくてもいいのにと思うが、主人
にとっては生きがいであり大切な事なのだと理解することにした。


「ハイ、マスター」
 
 茶々丸と呼ばれた従者は主人から厚手封筒と金を受け取った後に敬礼
をし部屋から退室する。


 昨日の夜から主人はこの手紙を書くことに没頭していた。B5サイズ
の便箋2枚、書いては書き直し、気にいらないと破り捨てまた書いては
書き直すそんな繰り返しから生まれた心のこもった内容だ。
 茶々丸は主人からは執筆中は『絶対に見るなよ』をきつく言われてい
るので中を拝見することはできないい。しかし、主人は執筆中はブツブ
ツ呟きながら書いているので、内容はだいたい把握している。
 
 奉公先のログハウスを出て、歩いて15分ほどの郵便局に向かう
 この命は何度もこなしているので送り先も料金も分かっている。
 一応のこともあるので確認をする。宛先にミスは無いし、送料も問題
ない。少し料金が多いけどこれは猫に餌を施して来いという意味だろう。
 茶々丸は主人の配慮に感謝しつつ出かけて行った。

797:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:10:19 N2tAsWlZ0
 翌日、主人に呼び出しがかかった。
 相手は主人の雇い先の学園長、主人はこの学園で特殊な警備員の仕事
をしている。特殊と言うのは普通じゃない招かれざる客を相手をするた
めだからである。
 主人は長嘆をつきつつも嫌々承諾し、学園長の待つ学園に向かうこと
にした。目的地は主人の雇い主が勤めている麻帆良学園中等部。家から
学園までは歩いて15分程の距離。
 今日は休日の谷間、部活動に励む生徒もまばらで普段は活気に満ちて
いる学園とは大違いだ。
 主人はタラタラタラタラ学園内を歩く、学園長から指定された時間は
午前10時、しかし今は午前10時30分待ち合わせの時間はとっくに
過ぎている。
 この主人は機嫌が悪いと平然と約束を破る困った癖がある。茶々丸
は諌めようと思ったが、逆に機嫌を悪くしてヘソを曲げられるともっと困
ったことになるので黙って付き従う。
 何人の生徒とも通り過ぎるが、話し掛ける人は滅多にいない。クラス
メイトともまともな会話はしない、主人いわく「ガキにはつきあいられん」
とのこと。故に主人と親交があるのはごく一部の人間しかいない。
 校舎に入り、職員室の前を通過しようとした時に主人を呼びとめる声が
した。

「エヴァじゃないか、どうしたんだ?」 
 主人を呼び止めたのは、逞しい体躯をした中年の男。服装はキチっとし
ているが咥え煙草と不精髭は頂けない。彼は二人の担任の教師で主人はタ
カミチと呼び捨てにして呼んでいる。彼は主人と付き合いのあるごくわず
かな人間なのだ。
「タカミチか、今日はジジイに呼ばれたんだよ」
 主人ことエヴァンジェリンは辟易しているのかウンザリした口調で返す。
やれやれと嘆息する。
「なんでまた?」
「どうせ下らない説教だろ、あのジジイは説教をしないと気がすまないらしい」  
 それを聞いてタカミチは苦笑した。「時間あるか?」と言ってエヴァンジ
ェリンにふる。エヴァンジェリンは首が縦に振って。
「じゃあ外にでよう、ちょっとここじゃマズイからね」

 タカミチは二人を校庭の近くにある公園に連れ出す。茶々丸は途中で「マス
ターお時間の方は・・・」と諌めたが、
 エヴァンジェリンは一言「待たせておけ」で黙らせた
 校庭の片隅にある公園には人っこ一人いない。休日以外は昼休みになると
生徒がたむろするのだが、休日はガランとして誰もいない。

「で・・タカミチなんの用だ。一応ジジイに呼ばれてるから手短にな」
 
 もう時間はとっくに過ぎてるいるのだがそんなことはもはや気にない。
 エヴァンジェリンはベンチに腰を下ろすと足を組んだ。はしたないが周
りに人はいないのを確認してのことだ。 
 しばらく世間話をする。仕事や学園の愚痴等をタカミチにこぼす。タカミ
チはニコニコしながら適当に相槌を打ってくる。気難しいエヴァンジェリン
が本音を見せる人間はそういない。
 
 エヴァンジェリンの一通りの不平不満を聞いた後、タカミチは懐から携
帯用の灰皿を取り出し、吸殻を突っ込んだ。一息ついた後に、上着のポケ
ットから小さな紙袋を取り出して差し出した。

「一昨日にさ、エヴァに渡しそびれたものがあってね」
「何だ?」
「ほら、イギリスに出張してただろ。その時に手紙とこれを受け取ったん
だけど現像するのに時間がかかってね。学校が始まったら渡そうと思ったん
だけど、ちょうどいいからさ」

798:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:11:56 N2tAsWlZ0
「別に構わない」

 謝罪を軽く流し袋の中身を確認する。咎める気は無かったわけではないが袋
の中身に気を取られていた。封を解き手を中に入れる

「・・・・・・」

 中に入っていたのは数枚の写真だった。エヴァンジェリンは一枚一枚写真を丁寧
にチェックする。一枚目をみた途端、愛想のかけらもない仏頂面が破顔した。

「余計なことしおって」

 タカミチを詰る。怒ってるわけではない、エヴァンジェリンにとってとても嬉し
いことなのだが、それを撮ってきてくれたタカミチに感謝の言葉の一つもでない自
らを恥じる。
 写真を袋に戻し大切に大切に袋を抱きしめる。

「そうそう、ネギ君卒業試験合格したってさ。今朝お姉さんからメールが来てたよ」
「そうか・・・すまんな、タカミチ」 

 タカミチは「いやいや」と謙遜する。

「卒業式は来月だってさ。で、話は変わるんだけどね」
「?」
 さっきまで神妙な顔つきだったタカミチがニヤニヤし始める。

「卒業祝いだよ、卒業祝い」
「卒業祝い?」
 オウム返しをするエヴァンジェリン。茶々丸はマスターが意味を理解してないと
みたのか、
「卒業祝い、学校で所定の課程をクリアーした学生に記念になる贈り物を送ること」 
 と、フォローをいれる。
「言われんでも分かってるわ!」

 茶々丸にツッコミをいれる。二人のやりとりが面白かったのかタカミチは思わず吹
きだした。

「そういえば、エヴァは卒業祝いもらったことなかったんだよなぁ」
「・・・・・で、どうすればいいんだ?」
 
エヴァンジェリンは顔を真っ赤に赤面しタカミチに相談する。さっきまでの仏頂面
は嘘のように激変して、いつのまにか歳相応の顔になっている。

「そうだなぁ、エヴァと同業者なんだから何が必要かは考えれば分かるんじゃないか?」

799:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:12:31 N2tAsWlZ0
 タカミチはハッキリとした答えを言わない。常に自分で考えさせて答えを導きださせ
ようとするのが彼の方針だ。
 エヴァンジェリンは自分の持っている蔵書や道具を次々とリストアップしていくのだが
茶々丸に次々とカットされていくのだ。これではどっちが主従なのか分からない。


「大量殲滅魔法!これは凄いぞ、街一つ消すのは造作ない」
「子供には危険すぎます」
「私の作った秘蔵の薬は?飲めば魔力が数倍に増すぞ!」
「マスター・・・育ち盛りのネギ様に飲ますのですか?アレは危険極まりないです」


 候補は次々と挙がっていくのだが、茶々丸に片っ端から切り捨てられていく。
 タカミチはやりとりが面白いのか、助け舟も出さずに黙って聞いている。


「じゃぁ、何にすればいいんだ!?」


 茶々丸にヒステリーを起こす。だが、茶々丸にはなんの意味もない。
「先ほどからマスターは危険性のあるものしかリストアップしていません。危険性の


無い物ならば、私は依存はありません」
 両者の意見は全くの平行線で妥協点はまったく見出せない。面白がってたタカミ
チも解決しそうもないので、さじを投げ仲裁に入った。




「まぁまぁ、落ち着けよ。中学生から高校生になると学習の内容が新歩するように
少し先を進んだ物を送ればいいんだよ」


 タカミチの仲裁が入り、両者は一時議論を中断する。  


「何にするかはゆっくり考えなよ、まだ時間はあるんだからさ」
「私もそれが賛成です。マスターはしばらく頭を冷却する必要があります」
「お前が言うな!」


 タカミチは腕にかけている時計を見て


「じゃぁ、俺はそろそろ戻るよ。学園長も待たせてるんだろ」


 タカミチはそう言い残すと職員室に戻っていった。待ち合わせの時間はとっくに
過ぎている、タカミチは茶々丸が注意すると思っていたのだが、その茶々丸はエヴ
ァンジェリンに釘を刺され諌言を封じられているのだ。


 タカミチが去った後もエヴァンジェリンは何を送るか?何をすれば喜んでくれる
かと頭を悩ます。表情は幸福感に満ちており、苦悩など全く無いような感じで。
 アレコレ思案をだしている中で、エヴァンジェリンはハッとする、自分の心が嬉
々感に包まれていることに気づく。直後に強力な観念が働く。

800:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:12:59 N2tAsWlZ0
「私は幸せになってはいけない」


 エヴァンジェリンは目を閉じ瞑想にふける。瞑想は己を厳しく律するために必要
な物で毎日かかさず行っている。煩悩を殺し、心を平静に戻ろうとする。
 茶々丸には主人の行動がよく理解できない、分かっていることは主人は自分の感
情を抑えこもうと必死に戦っていることだけ。何故、感情を押し殺しているかは分
からなかった。
 




しかし、煩悩を殺すことはできない。どんなに抑制してもすぐに芽をだし、自分
を苦しませようとする。タカミチの行為も断ってしまえばいいのだが、断ることが
できない自分がいる。この煩悩が消えたら自分が死んでしまうことは良く分かって
いる、しかし殺さずにはいられない。煩悩が彼女を保ち、彼女の生かしている。


 10分近くの静寂が流れた後に、エヴァンジェリンは目を開いた。


「ジジイを待たせたままだったな、行くぞ茶々丸」


 顔を上げた彼女はいつもの他人が近づきがたい無表情に戻っていた。先ほどまでの
幸福感に満ちた表情は消え去り穏やかな春から凍てついた冬に戻った。


 ここの学園長は人望があり千客万来でよく客が訪れる


「おう、やっと来たか。ちょっと遅刻じゃぞ」
「申し訳ありません。マスターには言って聞かせたのですが」


 主人に代わって茶々丸が学園長に謝罪の言葉を口にする。エヴァンジェリンは反省
する様子もなく他人事の様に傍観している。そのまま来客用のソファーに腰掛ける。こ
のソファーは海外の高級品で座りごこちがなかなかいい。
 学園長室は飾り気がない。学園長が使っている机と椅子は質素なものだが、応接用の
テーブルやソファーは良い物を使っている。客を大切にするというのが彼の信念だ。




「気にすることないぞい、さっきまで急用の客が来てな。時間通りに来てたら待たせてし
まったわ」
 
 ここに来てから結構な年数が経つがこの学園長は始めてあった時とまったく変わら
ない。風流な格好と個性的な髪型をしている。俗に言う弁髪に似てる
 学園長はカラカラと笑った後に、コホンを咳払いをしこう切り出した。

801:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:17:21 N2tAsWlZ0
「実はな・・・今年もメルディアナから研修生が来る」

 メルディアナと麻帆良学園は姉妹校の関係にある。メルディアナの単語を聞いてエヴ
ァンジェリンはわずかに眉をひそめる。研修生が来るのは別に珍しいことではない。だ
が、わざわざ自分を呼び寄せ直に言うのだから何かあるのかと疑う。

「それで?」

 極力、動揺を見せないように注意する。学園長もエヴァンジェリンに気を使いながら
話を続ける、あまり良くないニュースのようだ。

「先方は先生をやらせてくれと言ってきおった」
「教師を?」

 先の展開が読めてくる。おそらくその研修生とやらを自分のクラスにあててくるつもり
なのだろう、と、適当に予想を立ててみる。応接用のテーブルには高級感のある茶器
とポッドが置いてあるので、茶々丸に茶を作らせる。和菓子のセットもあったが手をつ
けないでおく。

「ようはその研修生とやらの間に問題を起こすなってことだろ?で、どんな奴なんだ」
 
無理矢理言葉を吐き出す。別に自分の所に来たって構わない。別に関わる気は無いし、面
倒ごとも起こす気はない。だが、どんな人物かは気になる。
 嫌な予感が頭から離れない。
 学園長は渋い顔をした後に、腕を組み天井を見つめた。言いたづらいのか「ウーン」と
唸っている。意を決したのか姿勢を正し宣告する。

「実はの・・・その研修生がな」

 また学園長は口をつぐんだ。エヴァンジェリンはできたての茶を啜りつつ次の言葉を待つ。
何かある。自分の中の第六勘がそう告げている、心拍数がドンドン上がっていく。

「ネギ君なんじゃよ・・・ネギ君」  1回目のネギはハッキリと2回目のネギは何とか聞き取れるくらいの小さな声で
 静寂が場を支配する。エヴァンジェリンは何も言わずに茶を啜り続ける。

「ほんとか?」

 飲み終えた茶をテーブルに置いてポツリと呟く。学園長の側からはエヴァンジェリンは背を
向いているのでどんな表情かは分からない。
 声に変化は無かったが、肩が震えているのは学園長側からもハッキリ確認できた

「本当じゃ、向こうから預かってくれと言ってきおった」

 エヴァンジェリンを気にしつつも言葉を続ける。色々案を考えてみたが当事者に直に聞くの
が一番と判断した。

「どうするかのぉ?」

802:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:17:58 N2tAsWlZ0
お嬢様がさらわれた?
刹那は耳を疑った。この麻帆良学園には二重、三重の結界が施してあり、そんな狼藉を働く不埒者が侵入
できるはずがない。なにより、このかには刹那自身をはじめとした優秀なクラスメートたちが複数、護衛と
して目を光らせているはずなのだ。だが、息を切らせて走ってきて、この話を伝えに来た明日菜は、とても
嘘を言っているようには見えなかった。
「本当ですか、明日菜さん?」
それでもつい、尋ね返してしまう。明日菜はそれに気を悪くすることもなく、うなずくと刹那の手を引い
て走りだした。
「こっち、今ならまだ間に合うかも」
刹那は混乱したまま、明日菜に引かれて行く。まだ近くにいるのか? ならばとにかく、急がないと。
やがて二人は、森の奥にある洞窟の前に辿り着いた。
「この中に入っていったわ。さあ刹那さん、早く」
「は、はい」
明日菜の態度にやや不審なものを感じつつも、このかの危機ならばためらうわけにもいかない。刹那は
意を決して、洞窟の中へと入っていった。
洞窟の中は真っ暗であった。刹那は念をこめて一言つぶやく。指先に、小さな火が灯った。炎に照らされ
た洞窟は、自然のものらしくほとんど人の手の入った様子はない。だが、足元には何人分かの足跡がみら
れた。誰かが入っていったのは確からしい。刹那は慎重に、歩を進める。
しばらく進んだところで、刹那は床に転がる人影を発見した。
「お嬢様!」
刹那は周囲を警戒しながらこのかに近づく。縛られているものの、怪我もなく意識もあるようだ。
「せっちゃん、助けに来てくれたんやね」
「お嬢様、ご無事ですか! 今、縄をほどきます」
刹那がこのかの縄を解くと、このかは起き上がり刹那に飛び付いた。柔らかい感触に刹那が戸惑う。
「せっちゃん!」
「お、お嬢様! その、まだ危険が。そ、そうです、誘拐犯はどこに?」
「誘拐犯? それはやねぇ……」
「……え?」


刹那の背中に衝撃が走った。熱く、痺れたような感触。何が起こったのかわからず、刹那は首だけで振り
返った。背中に、短刀が突き刺さっている。その刀を握っている手は……。
「この……ちゃん?」
そんな馬鹿な。呆然としてこのかを見る。いつもと変わらない笑顔。
「ごめんな、せっちゃん」
このかが短刀を引き抜くと、鮮血が吹き出した。たちまち制服が真っ赤に染まり、床に血溜りができる。
刹那は血でぬめった床に足を取られ、転倒した。
「あうっ」
相変わらずのにこやかな笑顔で、このかは刹那を見下ろしている。

803:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:18:12 sGPTCAef0
何で急に始まったんだ

804:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:18:26 N2tAsWlZ0
「な……んで……」
「ウチな、もう、せっちゃんのこと、いらんようになったんよ」
「そん……な……」
「うまく行ったみたいね、このか」
「明日菜! ほら、せっちゃん。ウチにはもう、明日菜がおるんよ。だから、せっちゃんとはお別れや」
刹那は弱くかぶりを振った。信じられない。このかに向かって手を伸ばす。途中で落ちた。力が入らない。
急速に体中の熱が失われていく。視界がぼやけ、このかの顔が見えなくなっていく―
「明日菜、そろそろ止めを刺してやって」
「うん」
明日菜は気軽な声で返事をすると、呪文を唱えた。その手に身長より巨大な長剣が現れる。首筋に狙いを
つけ、大きく振りかぶって、
「この……ちゃ……」
嘘だ。何かの間違いだ。そうだよね、このちゃん。ねえ、何とか言ってよ、このちゃ―
振り下ろした。刹那の意識が永遠に断ち切られた。胴と離れて転がる首は、かっと目を見開いていた。
「この首、記念にもろとくわ」
「えーっ? 趣味悪いよ、このか。だいたい生ものなんだから、すぐに臭くなるわよ、そんなもの」
「ええやん、腐ったらそんときや」
このかは刹那の首を拾うと、ぬいぐるみみたく愛おしそうに抱きかかえた。それを見て、明日菜はため息
をつく。
「仕方ないわね。でも部屋には置かないでよ」
「わかっとるって」
そして二人は洞窟を立ち去る。
「まずは一人……」
 このかは緊張感が足りない。まずは強敵の刹那をうまく仕留めたものの、まだ殺さねばならない者は何人
もいるのだ。うかうかとはしていられない。このかに注意を促して、私も気を引き締めてかからねば。
 さあ、次の標的だ。明日菜は決意も新たに、剣の柄を握りなおした。




「明日菜っ、明日菜が!」
「とにかく、今は逃げないと」
佐々木まき絵、和泉亜子、明石裕奈、大河内アキラの四人は走っていた。クラスメートの神楽坂明日菜が、
血のついた大剣を持って誰かと口論しているところを廊下で目撃したのはついさっきのことだ。ただならぬ
様子に思わず隠れた四人は、さらに恐ろしい光景を見てしまった。明日菜に対峙していた少女が、後ろを向
いて逃げ出そうとしたところ、明日菜が一足飛びに間合いをつめて袈裟斬りにしたのだ。血のシャワーが廊
下を真っ赤に染める。断末魔の悲鳴。聞き覚えのあるあの声は、クラスメートの春日美空ではなかったか?
四人が恐怖に凍り付き、その場を離れられないでいると、ゆっくりと明日菜が振り返った。まっすぐ、こっ
ちを見ている。目が合った。気付いている! 四人は悲鳴を上げ、脱兎のごとく駆け出した……。
「亜子、大丈夫?」
 走りながらまき絵が心配そうに尋ねる。亜子はさっきの光景にショックを受け、顔面蒼白で今にも倒れそ
うだ。そう言うまき絵も、決して平気ではない。四人ともそうだ。あんな光景を見て、平然としていられる
わけがなかった。
「うん、ありがと、まき絵。……大丈夫やから」
「みんな、とりあえず外に出よう」
裕奈の提案に一同はうなずき、玄関を目指した。廊下を曲がり、階段を駆け下り、―玄関に着いた。
「ちょっ、ちょっと待って、裕奈」
裕奈が一番に外へ駆け出し、残りの三人が後を追おうとした、そのとき。
パァン!
乾いた破裂音が響き、裕奈がその場に倒れ伏した。「裕奈!」
裕奈は悲鳴を上げ、倒れたまま脚を抱えている。見ると、脚からおびただしい血を流していた。三人は裕
奈に駆け寄ろうとする。

805:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:18:57 N2tAsWlZ0
パァン!
再び、破裂音が鳴った。三人のなかで一番最初に外へ出たまき絵が、裕奈のそばで倒れていた。やはり、
脚から血を流している。爆音にすくんで立ち止まっていたアキラと亜子は、ようやく事態を理解した。
外に出たら、撃たれる。
あわてて二人は校舎の中へ舞い戻る。そして顔を見合わせると、やっと取り残された二人を思い出して
振り返った。
「まき絵! 裕奈!」
「あ……亜子……、た、助け……」
苦痛に呻きながら、絞りだすように助けを求める裕奈。一方、まき絵は懸命に袖口からリボンを取り出す
と、それを校舎の柱へ投げようとした。しかし、動作が完了する直前、再び銃声が鳴り、血しぶきととも
にまき絵の腕が跳ねた。
「あうっ」
続けてもう一度銃声が鳴り、もう一方のまき絵の腕も撃ち抜かれた。まき絵はぐったりとして動かなく
なった。流れだした血が地面に染みを作っていく。


「まき絵!」
亜子が叫んだ。思わず飛び出して行こうとする亜子を、アキラがつかんで止めた。
「だめだ、外は危ない」
「でも、裕奈とまき絵が!」
再び、今度は数発続けて銃声が鳴る。銃声に合わせて裕奈とまき絵の手足が踊った。
「……!」
亜子はアキラを振り切って、外へ飛び出した。
「亜子!」
亜子は裕奈とまき絵に近寄り、二人がまだ息をしているのを確かめ、ひとまず安堵した。まずは裕奈の腕
をとり、肩に回して引きずって行こうとする。
「あ……亜子……ありが……」
その時、再び銃声が鳴った。
亜子の体が横倒しになる。裕奈の眼前に倒れてきた亜子の顔は、右半分が無くなっていた。熱いものが
顔にかかり、裕奈は一瞬呆然とする。
「亜子!」
「うっ……うわっ、うわあぁああぁぁあぁぁあっ!」
アキラの叫びをきっかけに、裕奈はわめき始めた。パニックを起こし、手足の痛みも忘れのたうち回る。
ただし、手足の骨を砕かれているので、その場で地虫のように身体をくねらすだけだ。その様子がまた痛々
しくて、アキラは目を背けた。
助けなきゃ。亜子、裕奈、まき絵の三人は大切な友達だ。少なくとも、裕奈とまき絵は生きている。放っ
ておいたら、きっと殺される。助けられるのは、私だけ。
でも。
私に何ができる? 出ていっても、撃ち殺されるだけだ。亜子みたいに。
亜子。殺された。頭を半分吹き飛ばされて。恐い。殺される。私も。殺サレル恐イコロすシぬ恐イ殺……
「アキラ……」
その時、弱々しい声がアキラの耳に届いた。
「……逃げ……て……」
裕奈は、震えながら首を上げアキラを見ると、唇を引きつらせて笑ってみせた。
「!……」
やめて。そんな目で見ないで。私は、私は……
「うわあぁぁぁぁっ」
アキラはふるふると首を振り、校舎の奥へ駆け出した。

ごめん、裕奈。ごめん、まき絵。ごめん、亜子。私は臆病で最低の人間だ……!

806:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:19:22 N2tAsWlZ0
「……すまない。ターゲットを一人逃した。そちらで始末してくれ」
龍宮は無線機に向かって告げると、再びライフルを構え狙いを付けた。
「まさかあそこで逃げ出すとはな。とんだ友達思いだ。まあ、それが正しい判断だが……」
龍宮は裕奈とまき絵の頭に一発ずつ、顔色も変えず正確に弾丸を撃ち込む。地面に二つの血の花が咲いた。
龍宮はそれを無感動に眺め、ライフルを解体し片付けると、迅速に屋上を立ち去った……。




「はあ、はあ……。くそっ」
千雨は手近な扉に飛び込み、後ろ手に戸を閉めるとそのまま寄り掛かり、大きく息をついた。ゆっくりと
呼吸を整える。パニックから回復するにつれて、思考停止状態だった脳が状況の整理を始めた。
「ああああいつ、な、何なんだよ……?」
脳裏に先ほどの惨劇がよみがえる。巨大な剣を振り回すクラスメート。首が宙を舞った。
「マジかよ……あれは、アキラ……しし死んだ、ぜ絶対……ありえねぇ」
何らかのトリックにはとても見えなかった。千雨の鼻腔には、生々しい血の匂いが今もこびりついている。
「……夢? いやいやいやいや」
千雨は首を振って否定した。夢のはずがない。こんなリアルな夢……、悪夢は見たことがない。夢だった
ら、さっき転んだときにひねった足首が、こんなにズキズキと痛むわけがない。
「つっ……!」
気が弛んだ隙に、忘れていた痛みが戻ってきて千雨は立っていられなくなった。どさっと尻餅をつき、千
雨は痛みに顔をしかめつつ足をさすった。
「やれやれ……とにかく休まないと、こりゃ歩くのは無理だな」
「へえ、そうなんだ」
「!」


千雨はあわてて正面を向く。そこには返り血で制服を赤黒く染めた、千雨のクラスメート―神楽坂明日
菜が立っていた。凄惨な姿と不似合いに、普段と変わらない笑みを浮かべて。
「わああああっ!」
あわてて立ち上がり、痛みに足を滑らせて転び、したたかに額を打ち付けた。目眩にくらくらしながらも、
手探りで引き戸の取っ手を捜し当て、力をこめ―開かない。
そんな馬鹿な?
あわてて両手をかけてがたがたと揺するが、扉は何かがつっかえているかのようにびくともしない。
「どうや、うまく行っとるかー? 覚えたての魔法やー」
「ナイスよ、このかー。このかも回っておいでー」
扉の向こうから、のんびりとした声が聞こえてきた。魔法? いや、それよりもどこから入ってきた?
出入口はここだけ、あとは窓だけ―んなバカな、ここは三階だぞ? いやいや、そんなことより―。
「おまっ、お前、いったい」
「私? 私は神楽坂明日菜よ、クラスメートの。あんたも知ってるでしょ」
「そ、そうじゃねぇだろ! な、何で、アキラ……ここ殺し」
「そんなこと聞いてどうするの? どうせ……」
「ひっ!」
明日菜が千雨にぐっと近寄り、顎に手をかけクイッと持ち上げた。
「……ここで死ぬあんたには、関係ないことよ」
明日菜は千雨の首を掴むと、ものすごい力で持ち上げた。息苦しさに千雨がもがくが、明日菜はびくとも
しない。
「ぐっ……がっ……!」
千雨の目の前が真っ暗になり、意識が薄れる。その時、窓からこのかが入ってきた。
「あーっ、待ってーな明日菜ー。そんなすぐに殺してしもたらもったいないやん」
明日菜はこのかを振り返ると、ため息をついて千雨を下ろした。千雨が激しく咳き込む。
「もう、このかったら。少しは真面目にやんなさいよ」

807:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:19:55 N2tAsWlZ0
このかはうずくまる千雨を嬉しそうに覗き込むと、
「よかった、まだ生きとる」
「まあね」
「せっちゃんのときは全然遊べんかったからなぁ」
「遊びじゃないのよ、このか」
「つまらんなぁ、明日菜。ええやん、ちょっとくらい」
「……まあ、千雨ちゃんなら反撃の心配はないか。わかったわよ、このか。ほどほどにね」
「それでこそ明日菜や」
短刀を片手に持ち、嬉しそうに歩み寄るこのかに本能的な恐怖を覚える千雨。
「や、やめろ、近づくなっ」
このかは短刀を千雨の胸元に当てると、少しずつ服を引き裂いた。刃先が肌に触れ、赤い雫が垂れる。
「動かんといてな……怪我するで……」
服が裂け、白い肌があらわになった。続いてブラジャーのカップの間に刃を引っ掛け、ひと思いに切る。
ぷるん、と二つのふくらみが揺れた。このかは少し不機嫌そうに、
「あー、やっぱりウチより大きいなー」
「このかより小さいのなんてほとんどいないわよ」
「明日菜、ひどい。あんまりやー」
このかが手を顔に当てて泣き真似をすると、明日菜が軽く拳でこづいた。泣き真似を止め、ぺろっと舌を
出すこのか。千雨はその様子をただ震えながら見つめているしかなかった。
「ええなあ、千雨ちゃん。ウチも欲しいなぁ」
このかが短刀で千雨の乳房を下から持ち上げる。刃が食い込み、千雨が鋭い痛みに短く叫ぶ。
「切り取って、移植してみよか」
「ひっ」
「ややな、冗談や。……ん?」
このかは鼻をひくひくさせると、何か気付いたような仕草をし、そして千雨のスカートを持ち上げた。白
い太ももがあらわになり、さらにその奥―。千雨の尻の辺り、そして純白のパンティが湿り気を帯びてい
た。千雨は羞恥に顔を染め、うつむく。
「おやぁ? 千雨ちゃん、お漏らしかー? ややなぁ」


「……うっ、うるさいっ、黙れ!」
このかは涙目で毒づく千雨をくすくす笑いながら、彼女のスカートとパンティを切り裂いて脱がした。
あっという間に裸に剥かれた千雨は、反射的に腕を前に組み縮こまる。
「あーっ、隠さんといてもええやん。ケチやなぁ」
このかは振り返り、明日菜に目配せをした。明日菜はうなずくと、懐からカードを取り出し、一言つぶや
く。カードが光を放ち、一瞬で巨大な剣へと姿を変えた。思わず唖然とする千雨。
「邪魔な腕は取ってしまおか。よろしゅうな、明日菜」
「はいはい」
明日菜は乱暴に千雨をうつぶせにひきずり倒すと、このかと協力しながら力づくで両腕を前に伸ばし揃え
させて、足で押さえ付けた。

808:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:20:19 N2tAsWlZ0
「や、やめろ、お前ら! 放せ! 何をしやがる!」
千雨がわめき、必死にもがくが、明日菜に踏まれた腕は全く動かすことができない。まるで万力で固定さ
れているかのようだ。思いつくかぎりの罵声を叩きつけるが、明日菜は涼しい顔で大剣を振りかぶった。
「冗談だろ? やめろ、頼む、お願いだから、それだけはうわあぁぁぁっ!」
大剣がものすごい勢いで振り下ろされ、千雨の腕は狙い違わず、二の腕のところで切断された。噴水のよ
うに血が吹き出し、千雨が狂ったようにのたうち回る。
「ぎゃあああっ! 腕が、腕がぁっ!」
「ああもう、暴れんといてーな。死んでまうで」
このかは千雨にまたがると、傷口に手をかざした。手のひらから光があふれ、切断面を包む。血が止まり、
痛みが引いていった。
「あ……?」
「回復魔法や。どや、すごいやろ?」
千雨は自分の体と、床に転がった自分の腕を交互に見比べた。まるで現実感がわかない。
 あそこに転がっているのは何だ? なぜ手が動かない?
「あ……え……?」
「そうや、ついでに足もいっとくか。明日菜、太ももんとこから、よろしくな」
「本当趣味悪いわね、このか」
そう言いながらも明日菜は、千雨の足元に移動すると、剣を振り上げた。千雨は必死にもがくも、両腕を
失った彼女に、もはや上に座って押さえ込んでいるこのかを跳ね除ける力はない。
「や……止めろぉぉぉっ!」
「そぉ……れっ!」
「ぎゃあああああああっ!」




四肢を失った千雨は、全裸で床に転がっていた。大量の血を失ったせいで呼吸が荒く、意識もはっきりし
ていない。このかは床に転がる千雨の脚を、楽しそうに爪先でつついている。
「なんやコレ、おいしそうやなぁ」
このかの台詞に明日菜は顔をしかめる。あたりを覆うむせ返るような血の匂いに、とてもじゃないが食欲
など湧いてこない。自分が言うのも何だが、やはりこのかは異常だ。
「千雨ちゃん、気分はどうや?」
足で胴体を押し上げるようにして転がし、千雨を仰向けにする。血でまだらに染まった手足を持たぬ白い
裸身は、まるで生きたギリシア彫刻のようだ。蹴り転がされた千雨は軽くうめいただけで、呼び掛けには答
えない。しかし、このかは構わず話し掛ける。
「そうそう、朝倉に聞いたで。千雨ちゃん、『ねっとあいどる』やっとるんやってな。なんやわからんけど、
スゴいな。アイドルゆうたら、やっぱ写真とか撮るんか? そや、ウチもいっちょ撮ったるか」
このかは千雨の腕を拾い上げた。
「とびきり芸術的なやつや」
千雨の手をグーに握らせ、それを千雨の股間に押し当て、ぐりぐりとねじ込もうとした。
「痛っ、いぎっ、っはあっ」
「う……んっ、くっ、……あかん、なかなか入らへん」
このかはすがるような目つきで明日菜を見た。明日菜は投げ遣りに、
「やっぱ、よくほぐさないと入らないんじゃない?」
「そっか、そやな! 明日菜、冴えとるわ」
合点がいったこのかは、いったん腕を置くと、今度は自分の指で千雨の割れ目をいじり始めた。はじめの
うちは痛がっているだけだったが、お互いだんだんと慣れてきたのか、痛みとは違う反応を見せるようにな
っていった。ぬるぬるとした透明な液体が吹き出し、股間のまわりの血を洗い流していく。
「そろそろええかな……と。……あかん、やっぱり明日菜、お願い」
「しょうがないわね」
明日菜は腕を受け取ると、手首の辺りをつかんで割れ目に押し当てた。先端を少し押し込むと、
「このか、千雨ちゃんを押さえといて」
「了解や」
そして一気に押し込んだ。

809:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:21:21 N2tAsWlZ0
「ぎひいぃぃっっっ!」
手首まで押し込むと、持つところをずらし、さらにねじ込んでいく。腕は最終的、肘の手前のところまで
入っていた。異物を押し込まれ腹の形がいびつに歪んでいる。千雨は口の端に泡をつけてぱくぱく開きなが
ら白目を剥いていた。
「どや、腹がぼこぼこに歪んでてなんか艶めかしいやろ。これぞ芸術や」
このかは余った手足を拾うと、ああでもない、こうでもない、と試行錯誤しながら千雨のまわりに配置し、
携帯のカメラで撮っては動かし、撮っては動かしを繰り返した。明日菜はそれを呆れながら眺めている。
「気が済んだ?」
「うーん……やっぱ、もう一本も入れてまおう。明日菜、お願い」
「はいはい」
もう一本の腕を、今度は尻の穴にねじ込む。菊穴が限界まで広がり、拳骨が吸い込まれていった。千雨は
意味不明の言葉をわめき、ひとしきり暴れたあとぐったりとして動かなくなった。胸が上下しているので、
まだ死んでいないことだけは確かだ。
「よし、これで完璧や」
このかは満足そうにうなずくと、角度を変えて何枚か写真を撮った。
「それ、どうするの?」
「あとで朝倉に頼んで、千雨ちゃんのホームページに載せてもらうんや。こんな傑作、一人で楽しむなんて
もったいないわ。千雨ちゃんのファンのみんなに見てもらわんと。名案やろ」
「うわ、それは驚きそうね……」
「そやろ!」
明日菜の皮肉を、勘違いして受け取り喜ぶこのか。明日菜は呆れて、
「もういい? そろそろ行くよ」
「あ……うん、ええよ」
「じゃあね、千雨ちゃん」
明日菜は大剣を無造作に、千雨の腹に突き立てた。千雨はぐぼっと血の塊を吐き、少しの間痙攣してそれ
きり動かなくなった。剣を引き抜き、素振りをして血を払う。
「さ、行くわよこのか」
「あん、待ってーな、明日菜ー」
扉を開け、足早に立ち去る明日菜。このかはそれを小走りで追い掛けていった。

夏美が目を覚ますと、そこは見覚えのない部屋だった。あたりを見回そうとして、自分が両手両足を縛ら
れ、台にはりつけにされていることに気付く。しかも、着ている服が全部、脱がされていた。
「気が付いたアルか」
「くーちゃん!?」
声のした方を向くと、そこに褐色の肌の少女―古菲が立っていた。古は夏美に近づいてくる。
「くーちゃん、助けて!」
「それは出来ないネ。せっかくの獲物を逃がすバカはいないアル」
「え……? な、何言ってるの?」
古は夏美の腹をやさしく撫でると、にっこり微笑んで、
「夏美には実験台になてもらうアル」
いったい古が何をしようというのか、夏美には全くわからなかった。それでも古が夏美を逃がす気がない
ことだけはわかった。
「冗談はやめてよ、放して、クーフェ」
「私は本気アル」
古は夏美の腹に指を一本突き立て、ずぶっと刺した。体内に異物が侵入する感触がして、刺された部分が
熱くなる。
「ひあっ」
不思議なことに痛みはほとんどなかった。かわりに全身が痺れたようになる。傷口から流れた血だろうか、
背中に生温いものを感じる。
「どうアルか? 次はここアル」
再び指を突き刺す。鈍い痛みとともに、体の内側を触られているような奇妙なこそばゆさが襲ってきた。
悲鳴とも笑い声ともつかぬ声をあげる夏美。古はそれを見ると満足そうに微笑み、場所を変えて何度も指を
突き刺した。
「あン……」
「いいね……いいアルよ、夏美」
腹に無数の穴を穿たれ、恍惚の表情を浮かべる夏美。古は血で染まった手で、夏美の顔を撫でた。頬にべ
っとりと血が付く。
「さあ、次はどこがいいアルか?」
「夏美ちゃん!」
古が入り口を振り返ると、そこには大人びた雰囲気を持つ髪の長い少女―千鶴が立っていた。

810:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:22:29 N2tAsWlZ0
「あ……、ちづ……姉?」
「千鶴アルか。どしたネ、そんな恐い顔をして」
「夏美ちゃんから離れなさい!」
古はやれやれと言わんばかりに首を振ると、
「……え?」
次の瞬間、古は千鶴の目の前に移動していた。顔と顔が触れ合わんかの距離でニヤッと笑い、千鶴の胴に
両手を押し当て―
「はっ!」
短く息を吐くと、一瞬遅れて千鶴の背中が爆ぜた。肉片がびちゃっ、と床一面に飛び散る。腰からほとん

ど真っ二つにされた千鶴は、脊椎の支えを失い垂直に崩れ落ちた。倒れた時にねじれ、足と胴体が逆を向いている。
「ちっ、……ちづ姉ぇぇっっっっ!」
夏美がすごい悲鳴をあげている。古はちょっと顔をしかめながら夏美の下へと歩いて戻った。
「ちづ姉っ、ちづ姉っ、ちづ姉っ、ちづ……」
「うるさいネ」
古が夏美の喉をひと突きにした。指を深くめり込ませ、かき混ぜるように動かすと、夏美はそれきり声を
出せなくなった。
「さあ、ゆっくり楽しむアルヨ」
古は両手を持ち上げ、指をくねくねと動かすと、その指で夏美の全身を貫いた。こめかみ、耳の裏、乳房、
腋の下、太もも、下腹……。突かれるたびに夏美は体を震わす。全身の穴という穴から血や体液を垂れ流し
悶える、その姿はまるで悦んでいるようにさえ見えた。小便が勢い良く放物線を描く。
「ふむふむ、勉強になるアルヨ」
眼窩に指を掛け、ぐいっと力を込めると、目玉がにゅっと飛び出した。夏美はよだれを垂らして恍惚の表
情を浮かべる。古は飛び出た目玉を指先でつまみ上げ、ひと通り観察すると、ひょいっと口に放り込み舌の
上で転がした。
「ほれはなかなかおいひいアルヨ、なふみ」
奥歯で噛み砕く。ぐちゃっと目玉が破裂した。そのままくちゃくちゃと何度か咀嚼し、ぐいっと飲み込む。
「次はどこにしようカ……」
腹に掌を当て、ぐっと力を込める。手首のところまでずぶっとめり込んだ。腹の中でぐるぐる手をかき混
ぜると、それに合わせて夏美の体が踊った。ぐっと何かをつかみ、引き出す。どくんどくんと脈打つピンク
色の筒。引っ張るとどこまでも伸びた。引きちぎり、食らう。口の中に血の匂いが広がる。
「内臓も悪くないネ。うーん、あとはやっぱり……」
古はくり抜かれた眼窩に指を掛け、力を込める。ミシミシと音をたて、頭蓋が裂ける。ピンク色の脳が、
隙間から覗いた。古はペロリと舌を出すと、腕に込める力を増し……。

明日菜は顔をしかめながら部屋を見回した。
「くーふぇの奴、これはこのかといい勝負ね。……これで二人、えーっと……、刹那さんを含めずに数えて、
合計で……八人か」
あと一息だ。ネギに知られる前に、片をつける。やれるか? 大丈夫、やれる。なぜなら私は一人じゃな
い。仲間がいるから。一人では無理でも、私たちなら、きっと。
目を閉じ、犠牲者に黙祷を捧げると、明日菜は部屋を後にした。次の標的に向かうために……。

「ねぇ、ここ、見つからないかな?」
 怯えた様子のハルナは、夕映の手を握りながら、不安そうにあたりを見回していた。
「だ、大丈夫ですよ、きっと」
根拠のない励ましだと思ったが、それでも今は夕映がいてくれるだけで助かっているのは否定できない。
一人で逃げ回っていたらとても、気持ちが保たなかっただろう。感謝せねば。夕映だけではない。もう一人、
のどかにも―
「あれ? のどかは?」
それを聞いた途端、夕映が何やらあわてだした。不審がるハルナ。そして偶然か、それとも第六感が働い
たのだろうか、ふとハルナが振り返ると―、そこには手にロープを持ったのどかが立っていた。
「のど―」
素早くロープをハルナの首に掛けると、のどかは一方の端を夕映に渡し、
「引いてっ!」
言われるままにロープを握り、目を閉じてぎゅっと引く。ぐげげっ、という呻き声が聞こえた。

811:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:22:51 N2tAsWlZ0
「……え、夕映っ」
ハッと気が付き目を開けると、のどかの顔が見えた。
「もういいよ、夕映」
指差された床を見下ろすと、ハルナが物凄い形相で倒れていた。目玉は飛び出し、口から舌が飛び出して
いる。首には爪でかきむしった赤い跡が何本も付いていた。
「大丈夫、うまくいったから」
「のどか……私、私はっ」
「大丈夫よ、夕映……」
震える夕映を、のどかは優しく抱き締めた。ぬくもりが体に染み、震えが止まっていく。二人は見つめ合
い、どちらからともなく唇を重ねた。そのまま、お互いの体をまさぐり、服を剥いでいく。
(何をやっているですか、自分)
 夕映の頭の奥で、これは異常だと警告を発するのが聞こえた。異常で何が悪い。何でもいい、今はこの手
に残る嫌な感触、さっきの出来事を忘れさせてくれるのなら……。
やがて二人は下着だけの姿となった。のどかはゆっくりと夕映を押し倒し、上に覆いかぶさると、夕映の
ブラジャーを外し始めた。夕映も、のどかのブラジャーに手を伸ばす。二人の白くなだらかな胸を覆い隠す
ものが取り払われた。のどかはしばしの間、夕映の裸を見つめ、そして恐る恐る、その小さなふくらみに手
を触れた。
「あ……」
夕映は思わず声が漏れた。恥ずかしげに頬を染めると、お返しとばかりにのどかの胸を撫でる。今度はの
どかが嬌声を上げた。のどかは夕映と胸を揉み合いながら、片手を夕映の下半身に伸ばし、パンティの中に
指を滑り込ませた。
「あっ、だめですっ」
かすかな理性が姿を見せるが、のどかの指使いに一瞬で吹き飛んでしまった。夕映の喘ぎ声が大きくなる。
「あっ、ああっ、のどかぁっ」
のどかは夕映を弄びながら、反対の手を自分の股間に当て、激しく動かし始めた。
「ゆえっ、ゆえぇっ」
「のどかっ、のどかぁっ」
ここでいったん動きを止め、のどかが身を起こした。突然の中断に、夕映は不満そうにのどかを見上げる。


のどかは夕映が何か言う前に、その唇を自分の唇で塞ぎ、その体勢のまま夕映のパンティを脱がせた。次に、
自分のパンティも脱ぎ捨てると、夕映の脚を開かせる。そして、夕映を抱き寄せ、片足にまたがるように座
り込むと、腰を密着させてお互いの股間を擦り合わせた。粘膜が触れ合い、ぴちゃぴちゃと音が鳴る。
「んんんーっ!」
まだ唇は重ねたままだ。舌と舌が絡み合う。互いの唾液を吸い合い、胸を押しつけ合い、最も敏感な部分が繋がり合う。腹から尻に
かけてが、まるで漏らしたかのようにぐっしょり濡れた。
やがて、夕映が限界に達した。びくっと一度、身体を大きく震わすと、唇を離して絶叫し、弓なりに反り
返った。細かく痙攣する夕映。のどかはますます激しく腰を振った。ついに限界を越え、夕映の尿道から液
体が噴出した。液体はのどかの敏感な部分を直撃して飛び散り、霧のように舞った。その衝撃にのどかも限
界に達し、仰け反って悲鳴を上げた。意識が白に包まれ、全身の力が抜けていく……。


先に目を覚ましたのはのどかだった。身を起こし、安らかな寝息を立てる夕映を見下ろすと、のどかは、
夕映を起こさぬよう慎重に馬乗りになった。そして、その首に手をかけ―、
「……っ、ごめんね、夕映っ!」
しばしためらいながらも、ついに意を決し、力を込めた。夕映が目を覚ましてもがく。その手がのどかの
腕を握り、爪が食い込んだ。激しい痛みを感じながらも、決してのどかは力を緩めなかった。
「ごめんねっ、ごめんねっ!」
気が付くと、腕をつかむ力を感じなくなっていた。恐る恐る、力を抜き、首から手を離す。
夕映は、もう動いていなかった。
見開いた目をそっと撫で、まぶたを閉じてやると、のどかは無性に悲しくなった。
「……うっ、うぇっ、うぇぇぇぇっ!」
涙があふれ、頬をつたう。のどかは物言わぬ夕映の頭を胸に抱き締め、泣きじゃくった。

812:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:22:57 s4rght6O0
事件に触発されたのかまた荒らし始めたな

813:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:23:39 N2tAsWlZ0
「……ぐすっ、ひっく」
ひとしきり泣いて、気持ちが落ち着いたのどかは、脱ぎ捨てた制服から携帯を取り出した。そして、深呼
吸を一回した後、通話ボタンを押した。

「……うん、わかった。ありがと」
明日菜は携帯を切った。
「なんやて?」
「のどかから。二人殺ったって」
「ほかほか、それじゃもうすぐやな」
「うん……、もうすぐだね」
明日菜は携帯をポケットに戻すと、五月の胴に突き刺さった大剣を抜いた。
「もうすぐ、すべてが……終わる」

足音が聞こえる。二つ。明日菜は振り返った。
「来たわね、ネギ。それから……」
「アスナさんっ!」
明日菜を呼ぶ二人の声が重なった。一人はネギ、もう一人は―。
「いいんちょ」
「アスナさん、あなた一体何を考えてるんですか!」
「アスナさん、このかさん、その……投降して下さい! 他の人たちはみんな、捕まりましたよ!」
悲痛な顔で呼び掛けるネギ。一方、その傍らに立つあやかは、厳しい顔つきで明日菜を睨んでいる。ネギ
がどうすべきか迷っているのを見て、あやかは一歩踏み出してかばうように前に立った。
「下がっていてください、ネギ先生。……アスナさん、わたくし、あなたのことを友人だと思っていました
のに! 今ならまだ、間に合いましてよ」
「間に合う? 何が?」
鼻で笑う明日菜に、あやかはぐっと返答に詰まる。確かにこんなことをしでかして、今更ただで済むはず
がない。空しいことだと感じつつも、あやかは説得を続けた。
「……そもそも一体なぜ、あなたがこんなことを!? アスナさん、答えなさい!」
「……ネギのためよ」
「ぼ、ぼくの?」
意外な返答にあわてるネギ。
「そ、そんなこと、ぼく頼んでませんよ!」
「そうですわ! ふざけるのも大概にしなさい!」
あやかが憤慨して明日菜に詰め寄り、襟をつかむ。あやかを冷たく見下ろすばかりで何も言わない明日菜
にかわって、このかが説明を始めた。
「あのな、ネギ君をお父さんに会わせてやるんや」
「お父さんに!?」
「どういうことですの、このかさん!」
「ネギ君のお父さんは、今、魔界ゆーところにおるんよ。だから、生け贄を捧げなあかんねん」
何を言っているのかわからず、混乱するあやか。すると、明日菜が口を開いた。
「……つまりね、こういうことよ、いいんちょ」
「……え?」
次の瞬間、あやかの胸を明日菜の巨大な剣が貫いた。心臓を完全に破壊されて、あやかは絶命した。
「いいんちょさん! ア、アスナさん、なんでこんなひどいことを!」
「言ったでしょ。あんたをお父さんに会わせてやるためよ」
「魔界の入り口を開くには、十三人の生け贄を捧げなあかんのよ、ネギ君。けどもう終わりや。いいんちょ
で、ちょうどピッタリ十三人」
まるで罪の意識を感じていないように、にっこり微笑むこのか。明日菜はそれを見ると表情を曇らせた。
「違うわ、このか」
あやかの亡骸が床に落ちて音を立てる。その一瞬で、明日菜はこのかの足元に移動していた。身を屈めた
態勢のまま剣を一閃、横薙ぎにする。
「―これで十三人よ」
胴に刃が食い込み、くの字に曲がる。このかはそのまますさまじい勢いで床に叩きつけられた。血を吐き
ながら、このかは力を振り絞り明日菜を見上げる。信じられない、という表情で。
「……な……んで……」
「……刹那さんは、ヒトじゃないから」
このかはピクリとも動かず、もはや明日菜の返事も聞こえていなかったのかも知れない。ゆっくりと歩み
寄り、とどめを刺すべく明日菜が剣を振り上げたのを見て、ネギが止めに入った。

814:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:24:31 N2tAsWlZ0
「どきなさい、ネギ」
「……アスナさん! ……もう、やめて下さい!」
明日菜はいささかも心を動かしたように見えない。手を広げてこのかと自分の間に立ちふさがるネギを、
明日菜は無造作に押しのけた。たたらを踏んで振り返るネギ。
「やめ……!」
ネギの叫びも空しく、剣が振り下ろされた。このかの首が転がり、虚ろな目がこちらを向いて止まった。
「うっ……、うわあああっ! このかさんっ、このかさんがっ!」
ネギはこのかの首に駆け寄り、手を伸ばす。明日菜はそれを後ろからやさしく抱き寄せた。
「はっ、放してくださいっ、あ、アスナさんっ!」
「落ち着きなさい、ネギ」
明日菜はネギを振り向かせ、目を見据えた。ネギはびくっとして固まる。
「もう死んだ子たちは帰ってこないわ。今やめたら全て無駄よ。儀式を続けましょう」
「儀式……?」
「そう、最後の仕上げよ……」
そう言うと、明日菜は服を脱ぎ始めた。

「どうしたの? ほら、ネギも脱ぎなさい」
はらり、スカートが落ちる。ネギはどうしたらいいかわからず、顔を手で覆った。
「ほら、早く」
下着姿の明日菜が急かすが、ネギが動かないのを見ると、自らネギの服を脱がせ始めた。
「仕方ないわね、ネギ。……、あら、こんな状況でも元気なのね」
ネギのトランクスが、ぴょこんととんがっている。明日菜はクスッと笑った。
「手間が掛からなくていいわ」
「あ、あのっ、ダメですっ、やめて下さい!」
「お父さんに会いたくないの?」
「!」
「必要なことなのよ……さぁ」
明日菜はネギのトランクスを脱がすと、勢い良く飛び出したかわいらしいペニスに軽く口づけした。
「あうっ」
「さあ、横になって」
ネギを仰向けに寝かすと、つけていた下着を外し一糸まとわぬ姿になる。思わず息をのむネギ。明日菜は
ネギにまたがると、自分の股間に手を当て、割れ目をネギに広げてみせた。
「ほら、ここに入れるのよ……」
「あ、アスナさん、ぼく、ぼく……」
明日菜がぷるぷる震える竿に触れると、ネギは短く呻いた。一瞬ためらうが、気を取り直し、しっかりと
それをつかむ。そのまま、自分の股間へと導いていった。ネギのペニスが、明日菜の手の中で今にもはち切
れんばかりに激しく脈打つのを感じる。
「んっ……」
亀頭が陰唇に触れた。熱い感触に明日菜が思わず腰をくゆらすと、反応してネギが声を洩らした。


「いくよ、ネギ……!」
恐る恐る、という感じで明日菜が腰を沈めていく。ずぶっ、ずぶっ、と明日菜の中にネギのペニスが入っ
ていき、やがて奥に達すると明日菜はふーっと息をついた。
「……どう、ネギ?」
「あ……熱いです」
「ふふっ」
明日菜の膣にペニスをきつく締め付けられて、ネギはまともな思考力を失っていく。
「それじゃ、動かすね……んんっ」
明日菜はぎこちなく、腰を上下させ始めた。だんだん呼吸が荒くなっていくにつれ、腰の動きも大きくな
っていく。
「ああっ、ネギっ! ネギっ!」
「アスナさんっ! アスナさあぁぁんっ!」
いつの間にかネギも、明日菜の動きに合わせて腰を突き上げ始めていた。
「ああっ、いっ、いいっ、いぃぃぃいっっ!」
「アスナさんっ、で、出る、出るよぉっ!」
「来てっ、そのままっ、ネギっ、来てぇぇぇっ!」
ひときわ高く突き上げると、ネギはびくんびくんと腰を震わせた。熱い奔流が胎内に注ぎ込まれ、明日菜
は身を仰け反らせて叫んだ。そして、くたっと前に倒れこむ。胸に体重が掛かり、ネギが軽く呻いた。
「よかったわよ、ネギ……。さぁ、これで儀式は完了よ」

815:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:24:51 N2tAsWlZ0
明日菜が耳元でささやく。まだ呼吸が荒い。
「あ、アスナさん、ぼくは……!?」
突然、二人のいる床が光の輪に包まれたと思うと、体が地面に沈み始めた。本能的な危険を感じ、あわて
て身をよじるが、明日菜が上に乗っていてうまく動けない。
「アスナさんっ、ダメです! ここは危険です! 早くどかないと!」
「いいのよ、これで……。さあ、お父さんに会いにいこう」
明日菜は身を起こし、ネギを見つめると唇を重ねた。その間にも二人の体はゆっくりと闇に沈んでいく。
「二人で……」
やがて二人の姿が完全に沈み込むと、光の輪は急速に縮み、消えてなくなった。


しばし遅れて、その部屋に入ってくる人影があった。金髪の少女は死体の転がる部屋を見回すと、苦々し
げに吐き捨てた。
「ちっ……、バカどもが……」
間に合わなかった。せっかく知恵をつけてやったというのに。まあいい、今回は失敗でも、私には無限の
時間がある。いずれ、必ず……。
険しい表情を浮かべ、もう一度だけ辺りを見回すと、エヴァは長い金髪を翻して部屋を立ち去った。
廊下を歩き去るエヴァは、もう二度と振り返らなかった。

816:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:28:19 N2tAsWlZ0
「おい、誰にも見られてないだろうな……でしょうね、先生!?」
深夜の女子寮。千雨はキョロキョロと辺りを見回しながら少年を部屋に招き入れる。
「ハイッ! 大じょ……モガ」
「バッ! 声が大き……いですよ」
元気のいい返事に、あわててネギの口を左手でふさぎ、右手の人差し指を立て「しーっ」とジェスチャー
をすると、ネギはしゅんとなった。
「ご、ごめんなさい」
「い、いいから早く入れ……入ってください」
「ハ、ハイ」
もう一度外を見て、誰もいないのを確認すると、千雨はふーっと息をつき、静かに扉を閉めた。
まったくこれだからガキって奴は。どうしてこんな奴に私は……。
「あの、千雨さん?」
「なっ、なななっ、何だ!? ……ですか?」
いかんいかん。落ち着け。こんなガキにペースを乱されてどうする。しっかりしろ、自分……。
平静を装いながら千雨は振り返った。しかし、ネギの手に握られたものを見て、なけなしの冷静さも一気
に吹き飛んでしまった。ネギがにっこりと笑って、それを突き出す。
「今日はこれを着てくださいね、ちうさん」
「なっ……何だそりゃ!?」
それは紺色の、今では使われていないタイプのスクール水着であった。中央に縫い付けられた白いゼッケ
ンには、黒の太いマジックででかでかと、「3‐A ちう」と書かれている……。
「これは、スク……」
「知ってるよ! じゃなくて、何で私がこんなもん着なきゃなんねーんだ!」
「えーっ、だって、こないだ『何でも好きな服着てやる』って言ったじゃないですか」
「うっ……」
ああ、言ったさ。だが、よりにもよって、何故スク水なんだよ! 誰だ、こいつにいらん知恵つけさせた
のは!?
悶々とする千雨に、ネギはニコニコしながら「ハイッ」とスク水を渡す。引っ込めるつもりはないらしい。
千雨は観念してそれを受け取った。


「……仕方ねーな」
不機嫌そうな顔でスク水を引ったくると、ネギは心から嬉しそうに、
「ありがとうございます、ちうさん!」
かわいらしい笑顔を真っ正面に向けられて、ついつい頬がゆるむ千雨。
……はっ、何を考えてるんだ。そんなことだから、いつも最後は押し切られるんだ。あーっ、くそっ!
「……こ、今回だけだからな。……な、何見てんだよ! あっち向け、バカ!」
「すすすっ、すいませんっ!」
制服を脱ぎ始めても、ネギがじっと見つめ続けているのに気付き、あわてて向こうを向かせる。ネギは耳
まで真っ赤になりながら、後ろを向いて目を手で覆った。
「見たら殺すからな!」
目を閉じたネギの耳に、すっ、すすっ、と衣擦れの音が聞こえる。ふぁさっ、と今落ちたのは上着かな?
すると今脱いでいるのは下着、今振り返ったら一糸まとわぬ姿の……。
「見るなよ!」
「ハ、ハイッ」
よく考えたら、千雨の裸を見るのは別に初めてでは無いのだが、目を閉じた後ろで服を脱いでいる……
そのシチュエーションを想像すると、ネギは無性にドキドキしてきた。

817:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:29:19 N2tAsWlZ0
「……いいぞ」
「えっ?」
「着替え終わった、ってんだよ」
そーっと振り返るネギ。そこには、頬をちょっと赤らめ、ブスッとしたスク水姿の千雨が立っていた。
「うわーっ、やっぱりちうさんは素敵です!」
「あっ……当たり前だろ、このちう様に似合わない衣裳なんてあるわけねーよ」
やはり誉められると嬉しいのか、千雨の口元がにやける。照れ隠しのつもりか、いつもの強気なセリフを
吐き、フンッ、と胸を突きだしてポーズを取る。
「やっぱり思ったとおり、いえ、思った以上にきれいでカワイイですよ」
まったく裏表のない笑顔で称賛の言葉を浴びせてくるネギ。あんなに恥ずかしかったこの格好が、いつの
間にか豪華なドレスを着ているかのような気分にさえなる。
あーっ、いつものパターンだ。いつも、この手で乗せられちまうんだ。くそっ、わかってるのに……。
「ちうさん、ポーズをとってみて下さい、ほら……そう、素敵です、ちうさん! さあ、次は……」

ネギは調子に乗って、次々ときわどいポーズを要求してくる。はじめは乗せられていた千雨だったが、ふ
と我に返ると、急に恥ずかしさが込み上げてきて、
「……やめだやめだ!」
「えーっ」
「えー、じゃねえ! だいたい何だこの水着、サイズ小さすぎて痛いんだよ!」
「え、大変です、どこが痛いんですか?」
「どこって、その、胸とか……い、いろいろだよ!」
千雨の着ているスク水はあきらかにひと回り以上小さく、胸には深い谷間ができていて今にもはちきれそ
うだ。それに、脚を広げたポーズをとった拍子に股の部分が食い込んで、まるでTバックのようになってい
る。もちろん、ネットアイドルをやっている以上身だしなみには人一倍気を使っており、アンダーヘアがは
み出すようなはしたない真似はしていないが……。
「とにかく、擦れて痛い……コラ、触るなっ!」
ネギが、ツンと立った胸の突起や水着の股間にくっきり浮かんだスジを撫でた。
「ここですか? どうです、楽になりましたか?」
「あっ、やめっ……ひゃあっ! こ、この……いい加減にしろっ!」
「あたっ」
ぽかり、ネギの頭をはたく千雨。ひるんだ隙に間合いを取り、真っ赤な顔でにらみ付けた。
「調子に乗るな! これだからガキは……」
「ご、ごめんなさい……」
千雨が怒るとネギはしゅんとなって謝り、千雨を涙目で見つめる。その仕草に思わずたじろぐ千雨。攻守
が入れ替わった瞬間だった。
ちくしょう、この目に弱いんだよな……。
「あの、許して下さいっ」
「……わかったよ」
「ありがとうございますっ」
「わっ、バカ」
千雨の返事にネギは満面の笑みを浮かべ、ガバッと飛び付いてくる。不意を突かれた千雨はそれを支えき
れず、後ろへ押し倒される格好になった。
「ごごごごめんなさいっ」
「いてて……。こ、このヤロ……っ!」
め、メガネ!
倒れた拍子にメガネが外れてしまったらしい。素顔を見られることに慣れていない千雨にとって、このメ
ガネは本当の自分を守る鎧、メガネなしだと裸を見られるも同然だった。至近距離で直に見つめられて、恥
ずかしさのあまり顔から火が出そうだ。
「あ、あのっ、どどどっ」
コラ、どけっ、このっ……お願いだからっ! だめなんだよ素顔は、わたし……!
恥ずかしくてしどろもどろになる千雨、その顔にネギの顔が迫り……
「ごめんなさい、ちうさん」
 バカ、やめろっ、コラ、そんな目で……。
「んっ!」
 唇が重なった。
千雨の頭が真っ白になる。しばしの間、目を閉じて唇を重ね続け……そしてゆっくりとネギの唇が離れた。
目を開けたときにはもう、恥ずかしさもどこかに吹き飛んでしまっていた。

818:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:29:45 N2tAsWlZ0
「その、ちうさん……あんまりかわいかったから、つい……」
「……言って」
「え?」
「もっと言って下さい、ネギ先生! 私のこと、かわいいって!」
真剣な表情で懇願する千雨。
「は、はい、その、ちうさん、いえ、千雨さんは……スゴく、かわいいです! 千雨さんは、きれいで、か
わいくて……ぼく、大好きです!」
千雨の胸が熱いもので満たされていく。
こいつは、いつもそうだ……ありのままの私を見て、そして認めてくれる。私に、自信をくれる。だから、
私はこいつのことが……。
「あっ……そ、その、千雨さんは、かわいくて、だから、その……」
「もういいよ、先生」
さっきとは逆に、しどろもどろになったネギを微笑みながら優しく抱き締める千雨。そしてこれもさっき
とは逆に……今度は千雨のほうから唇を重ねた。


キスの後、しばし見つめ合う二人。ネギが何か言いたそうにしているのを見て、千雨は先回りした。
「……いいよ」
 ネギが勢いよくペニスを取り出し、スク水の上から千雨の股に擦り付ける。心地よい刺激に声を洩らす千
雨。割れ目に食い込んで深い溝ができた股布の部分に、しっとりと染みが広がる。
ネギがスク水の肩の部分を片方ずらして脱がせると、小さな水着に締め付けられていた胸がひとつ、勢いよ
くこぼれた。形のいい乳房の先端で、充血してツンと立ったピンク色の乳頭を指先で転がすと、千雨が艶っ
ぽい喘ぎ声を洩らした。
「あっ、あっ……あぁっ!」
「千雨さんっ、千雨さんっ……うっ」
突然、千雨の股間に当たっているペニスがびくんっ、と震えたと思うと、ネギが体を起こす。その瞬間、
ネギのペニスから大量の精液がぶちまけられた。紺色のスク水の腹の部分に、点々と白いしぶきがかかる。
「ばっ、バカ野郎っ」
「ごごごめんなさいっ」
千雨の叱責に首をすくめるネギ。ネギは千雨を自分の精液で汚してしまったことを怒っているのかと思い、
「その、すすすぐ拭きますから」
「違うよ! そーじゃなくて、早すぎんだよ!」
「え?」
「あーっ、もう……まだ、私が全然、その……き、気持ち良くなってねーんだよっ!」
「あ……、あぁ! そ、そうですね! すすすいません」
「……謝るより、他にすることがあるだろ?」
照れ臭そうに言うと、脚を開き、水着の股布を横にずらした。水気が滴りつやつやと輝くピンク色の秘唇
が外気に晒される。
「ちゃんと気持ち良くしねーと、承知しないからな!」
千雨は顔を真っ赤にしながら、唇を尖らせた。
「は、ハイ、それでは失礼しますっ」
ネギは千雨の股間に顔をうずめ、ピンクの陰唇を舌でなぞった。
「ひゃうっ」
ぴちゃぴちゃとネギが猫のように忙しく舌を動かすと、それに合わせて千雨が背筋を震わせ悶えた。真っ
赤な顔で目を閉じ歯を食いしばり、両手でネギの頭を押さえてこらえる。
「あっ……、やめっ……ひゃあっ」
ネギの舌先が、充血して膨らんだ陰核をとらえると、千雨はたまらず甲高い悲鳴をあげて大きく仰け反っ
た。効果ありと見るや、ネギはそこを集中的に責め立てる。慎重に舌で皮を剥き、肉芽を甘噛みすると、狂
ったように脚をばたつかせる。思わず叫びそうになる千雨だったが、歯を食いしばり、最後の理性でどうに
かこらえた。何しろここは夜の女子寮だ。さすがにそれはシャレにならない。
「んっ……んんーっ!」
なおもネギの責めは続く。
ヤバい。限界だ。もうこれ以上は、やめっ、こらえっ、あっ、ああっ―
「んむーーーーーっ!」
体を大きく弓なりにそらし、細かく震える千雨。大量の愛液がほとばしり、ネギの顔をびしょびしょに濡
らした。千雨はそのまま全身の力を抜いて、くたっと崩れる。ネギが体を起こし見ると、ピンクの秘唇はひ
くひくと痙攣してだらしなくよだれを垂れ流していた。

819:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:30:17 N2tAsWlZ0
「……千雨さん」
「うぁ?」
ごくっと唾を飲み、ネギが千雨に覆いかぶさる。意識が朦朧とした千雨が気だるげに目を開けると、ネギ
の顔が間近に迫っていた。
「いきますよ、千雨さん」
先ほどの射精から回復し、再び痛いくらいに膨らんだ陰茎を、千雨の秘唇へと指で導く。すでに十分濡れ
ているため、さしたる抵抗もなく亀頭がずぷりとめり込む。
「! ちょっ……」
 ネギはためらうことなく、一気に腰を突き出した。「あぁーーーっ! あ、あつ、熱いよぉっ」
下腹部に衝撃が走り、からだ全体がじんと熱くなる。焼けた杭を差し込まれたような感触に、たまらず声
を上げる千雨。むき出しになった乳房を乱暴に揉みしだきながら、ネギは腰を振り続けた。
「あ、あっ、せ、先生っ、熱い、熱いのぉっ!」
 激しいピストン運動の、パァン、パァンという音が部屋中に響く。そのピッチが上がった。
「くっ、も、もう……で、出ますっ」
ネギがぐっと腰を押しつけた。膣内でペニスがさらに膨らむのを感じる。
「あ、ちょっ、胎内は……」
さすがにそれはマズいだろ、妊娠したらどうする、セキニン取れるのかよ、ガキのくせに、だいたいこい
つは、いつもいつも、あっ―
胎内に熱い奔流が流し込まれ、千雨の思考が中断された。頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。
何やら意味不明な言葉を叫びながら、千雨のは意識を失った……。


 ヤバい。
ガバッと飛び起きた千雨が最初に考えたのが、それだった。顔から血の気が引いていくのを感じる。
あれだけ大声で叫んでたら、まわりに絶対バレたに決まっている。しかも、ぼんやりとした記憶のなかで、
最後に叫んだのはこいつの名前だったような……。あーっ、一生の不覚、身の破滅だ……!
「千雨さん、千雨さん」
「あ? 何だよっ!?」
誰のせいだと思ってやがる! 涙目で思わずつかみかかる千雨。ネギはちょっとむせながら、
「だ、大丈夫ですよ、他の人には絶対バレませんから」
「な、何でそんなこと……って、もしかして、魔法ってやつか?」
「はい、だからどんな大声出しても平気ですよ」
つくづく何でもアリだな……。ま、いいか、助かったぜ。
ほっと一息つく千雨。そんな彼女に向かってネギはにこにこしながら言った。
「だからもう一回しましょう、千雨さん!」

820:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:35:01 t0HOormp0
ID:N2tAsWlZ0
キチガイ来た

821:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:37:49 N2tAsWlZ0
「…あれ?」
亜子が目を覚ますと、そこは見たことの無い部屋の中だった。
「さっきまで公園におったような…てゆーか、ここはどこやろ」
どうも記憶がはっきりしない。直前まで誰かと話していて、それから急に意識が遠のいて…
「えーっと、確かナギさんが…」
「呼びましたか?」
「ひゃあああっ!」
背後から思いもよらぬ声を掛けられ、亜子は飛び上がって驚いた。
「な、ナギさん…!?」
「ど、どうしたんですか、亜子さん?」
「あ、あの…ウチ、なんでこんなとこに…どうしてナギさんが…」
パニックに陥りしどろもどろな亜子に、ナギ―大人になったネギが近づく。
「やだなぁ、僕たち、デートの途中じゃないですか」
「えっ…あ、あの」
思わず後ずさる亜子、追い掛けるネギ。亜子は壁際に追い詰められた。吐息がかかるような距離まで詰め寄り、
ネギはやさしく囁き掛ける。
「さぁ、デートの続きをしましょう」
亜子は今や、混乱の極みにあった。
こんなことあり得へん、ウチなんかとナギさんが、なんでデートなんか…。
あっ、もしかして…。
「あの、ひとつ聞いてもいいですか?」
「あ、ハイ」
「あ、あの、ウチとナギさんって、…こここ恋人同士でしたっけ?」
「(えーっと、今はデート中だから、デートは恋人同士がするものだってお姉ちゃんが言ってたから…)
…ハイ、僕と亜子さんは恋人同士ですよ」
「…やっぱりそうや」
「?」
ウチとナギさんが恋人同士なんて、絶対あり得へん。ということは…これは夢や!
ようやく納得いく結論を得て、うんうんとうなずく亜子。

「あの、亜子さん?」
「あっ、こ、こっちの話です」
よくわからないという感じで首をかしげるネギ。亜子は、顔を真っ赤にしてうつむきつつ、少しずつ目だけで
見上げてネギの顔を見る。
やっぱかっこええ…。ナギさんと恋人同士やなんて、こんな素敵な夢、せっかくやから楽しまな損や。
「ねえ、ナギさん…」
どうせ夢だという認識が、亜子を普段では考えられないくらい大胆にする。
「キスしても、ええ?」
「えっ…」
「ダメなん?」
あわてて首を振るネギ。
「そ、そんなことないですよ」
その仕草がどことなく幼さを感じさせて、思わず亜子は笑みを漏らす。
「ふふっ、ナギさん、かわええなぁ…」
亜子が目を閉じて、唇をネギに向ける。ネギはちょっとだけためらうと(いいのかなぁ…まあ、いいか)、
優しく唇を重ねた。こう見えて経験豊富なネギのこと、それは完璧なキスだった。
とろけるような感覚に、亜子は脳の芯が痺れてぼうっとなる。
「…亜子さん」
唇を離して微笑みかけるネギに、亜子は思わずくらっとなり、寄り掛かった。
「亜子さん?」
「なんかウチ、体が火照ってきた…」
そういって上着を脱ぐ亜子。そうや、これは夢なんやから、もしかしてあの傷痕も…。亜子は視線を下に向ける。

822:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:38:09 N2tAsWlZ0
しかし、当然ながら傷痕はそこに残ったままだ。あわててはだけた上着を掴んで、裸身を隠そうとする。
「だ、ダメッ」
「待って下さい、亜子さん」
ネギが亜子の手首を掴み、それを押し止める。亜子は抵抗するが、ネギの力は思いの外強く、振りほどく
ことができない。亜子は半泣きになって懇願する。
「放して、放して下さい…」
「(亜子さんに自信をつけさせないと…)聞いて下さい、亜子さん。亜子さんの体、とてもきれいですよ」
「えっ…」
「ほら、もっとよく見せてください」
そう言いながら、ネギは手早く亜子の上着を脱がせていった。




「自信を持って下さい、亜子さん。亜子さんの肌はこんなに白くて、きれいで……」
「……でもっ、傷がっ」
(うーん、やっぱり気にしてるんだなぁ、どうしよう。……そうだ!)
「亜子さん、ちょっと目を閉じて下さい」
「?」
言われるままに目を閉じる亜子に、ネギが魔法をかける。
「……目を開けて下さい、亜子さん」
「えっ……き、傷が、傷がない!」
「ほら、こうすれば亜子さんの肌の綺麗さがよくわかるでしょう? これは幻術で、一時的なものですが……
って、あの、亜子さん?」
「……やっぱり」
「え?」
「これは、夢や」
「夢? あ、そうです、夢です」
調子に乗って魔法を使いすぎたネギだったが、夢だと思い込んでくれれば後始末の手間が省ける。
「夢だけど、亜子さんが綺麗なのは本当で…… って亜子さん、な、何を!」
「どうせ夢なら、楽しまな損や」
突然、亜子がブラジャーを外し始めて、ネギは大いにあわてた。
「こんなHな夢を見るなんて、ウチって結構エロエロやったんやなぁ……」
スカートを脱ぎ捨て、下着に指を掛ける。ネギはどうすることも出来ずただ、おろおろするばかりだ。
「あの、ちょっと、亜子さん!? 待っ……」
一糸まとわぬ姿で、亜子が強引にネギの唇を奪う。
(ああ、亜子さんの唇って柔らかいなぁ…… それになんだか、いい香りがする)
「……ナギさん」
「は、はいっ」
ちょっと恥ずかしそうに顔を赤らめながら、それでも普段からは考えられない大胆さで、


「抱いてください」
亜子はネギに抱きついた。
「え、は、はい」
反射的にネギは亜子の肩を抱き締める。そのまま、しばらく時間が流れ、
「……あの、ナギさん?」
亜子が怪訝そうにネギの顔を見上げる。
「あの、抱くって、その……」
薬で大人の姿になっているとは言え、中身はしょせん十歳の子供。実は、亜子の言っていることがよく
わかっていなかったのだ。戸惑うネギを見て、どう勘違いしたのか亜子はくすっと笑い、
「もう、女の子にここまでさせるなんて、ナギさんはひどい人やなぁ」
そう言って、ネギの服も脱がせ始めた。
「わあっ、じ、自分で脱ぎますっ」
あっという間にネギも裸に剥かれる。何が何だかわからず、ネギは半分パニック状態だ。

823:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:39:02 N2tAsWlZ0
「これが、男の人の……」
亜子が、興味深々といった様子でネギのペニスを見て、指でなぞる。半勃ち状態だったそれは、その刺激を
受けて、完全に硬くなった。
(うわ、おちんちんが熱い! ぼ、ぼく、どうなっちゃったんだろう)
亜子は、愛しげにそれを撫で回すと、ひざまずいて先端に軽く口づけをした。
「あうっ、あ、亜子さん、何をっ」
「ふふっ、何か可愛ええなあ」
どうやら男性器の造形が気に入ったらしく、亜子は興味深げに観察している。恥ずかしくなったネギが
後ずさりすると、ネギを追って亜子も迫っていく。そしてそのまま、壁ぎわまで追い詰めると、ネギのペニスを
パクっと口に含んだ。
(うひゃぁっ、な、何、この感じ、おちんちんが熱くて、くすぐったくて、変な感じだ)
ちゃぷちゃぷと音を立てて、ネギのペニスをしゃぶる亜子。
(あ、あっ、なんか、何か出るっ)
「あ、亜子さんっ、だ、ダメッ」
「んむっ!?」
慌ててネギが亜子を押して引き離す。その拍子にネギは勢い良く射精して、亜子の顔面にしこたま白濁液を
ぶちまけた。それは、ネギ初めての射精の瞬間であった。
「きゃあっ」
「ごごごごめんなさい亜子さん、ぼく、よくわからなくて、その……」
慌てて顔を拭おうとするネギの手を取る亜子。
「待って」
「えっ? で、でもその」
「それより、今度はナギさんの番でしょ」
「な、何でしょうか」
「もうっ、ナギさんってば、こんなことまで言わせて、恥ずかしいなぁ」
そう言いながら、亜子はネギの手を胸から、そのままゆっくりと下へと導き、自らの股間へと持っていく。
ネギの指先にぬるっとしたものが触れた。
「ウチを気持ち良くさせて下さいってことです」




――
「あっ、あのバカ、何てことをしやがる!」
双眼鏡を握り締めながら幼女が叫んだ。薬で子供になった千雨である。しょせん中身は子供のネギがうまく
亜子を元気づけてやれるかどうか、不安になって監視していたわけだが、どうやら予想していた展開とは
逆の意味でまずいことになってきたようだ。
「ガキのくせに、教師が生徒に手を出すとは……ってか、むしろ手を出したのは和泉の奴のようだが」
千雨がふるふると首を振る。
「……じゃなくって! どっちにしろヤバいだろこれは! おい、止めに行くぞ」
「はい、ですが……」
歯切れの悪い返事を返す茶々丸に、千雨はいらいらを隠せない。
「ですが、何だ?」
「ここは、飛行船の中ですので……」
「あっ」
ネギが亜子を連れていったホテルの部屋は、位置関係的に監視できるような場所がほかになく、千雨たちは
空の上からの監視を余儀なくされていたのだった。言うまでもなく飛行船の中は完全な密室、途中下船は
できるはずもない。
「しまった……」
がっくりとうなだれる千雨を、小太郎が覗き込んで尋ねる。
「何や、ネギの奴何しよったんや?」
「黙れ犬っころ」
「いっ……! 何を抜かす、このクソガキ!」
「ガキはお前だろーが!」
「あの、喧嘩は……」
「……!」
三人を乗せた飛行船は、ゆったりと空を流れていった。

824:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:39:33 sGPTCAef0
おお、透明あぼ~んですげえ快適になった

825:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:40:17 N2tAsWlZ0
「あの、こうですか?」
「うん、そうや、そこを優しく……あっ」
「あ、す、すいません」
「ううん、今のよかったで、もっと……」
ベッドに横たわる亜子を、ぎこちなく愛撫するネギ。状況に流されるまま、亜子の秘所や乳首、首筋など
至る所を責め続けていた。
(うーん、ぼく、何をやってるんだろう……いいのかな、何だか先生としてすごくマズい気が……でも)
「ああっ、ナギさんっ」
(亜子さん、喜んでるみたいだし、いいのかな……?)
ネギが乳首を軽く捻ると、亜子が「ひんっ」と短く唸る。汗を浮かべ上気した顔は、普段とは違った大人の
魅力を感じさせた。ネギは亜子の顔を見つめ、優しく囁く。
「亜子さん、すごくカワイイですよ」
「ナギさん、嬉しい……!」
亜子がぎゅっとネギに抱きつき、熱い口づけを交わす。滑らかに濡れた唇、熱い息遣い、柔らかくも汗を含んで
しっとりとした二つのふくらみの感触、その全てがネギの感情を刺激する。
(あれ、ぼく、ドキドキしてきた……全身が熱くなって、息が苦しい……)
「ねえ、ナギさん……」
亜子が、恥ずかしそうに俯いて、小さな声で呟く。
「その……、ウチの初めて……貰って下さいっ」
恥ずかしさに顔を真っ赤にして、もじもじしている亜子。それでも最後の一言は、ありったけの勇気を
振り絞り、はっきりとネギを見つめながら言った。
「やっと着いた、おい、急ぐぞ!」
「は、はい、千雨さん」
「何や姉ちゃん、そろそろ何があったのか教えてくれや」
小太郎の質問は完全に無視、着ぐるみを着た茶々丸の頭の上で振り向きもしない千雨。
「おいコラ、無視かい!」
「くそっ、間に合わないか……」
茶々丸の頭上で揺られ、親指を噛む千雨は焦りを隠さない。後ろで犬が騒いでいるが、千雨の耳にはまったく
届かない。頭にあるのは、一刻も早くネギの魔手から亜子を救う?ことだけであった。
「あれ、逆か……?」
何故だか胸の中がもやもやするが、これは気のせいだ。決してあのガキが心配なわけじゃないぞ、クラスメイトの和泉が心配なだけだ。
うん、そうだ、そうに決まってる……。
「ったく、あのバカ、状況に流されやがって……ああ、畜生!」
ぶつぶつ呟く千雨を乗せて、茶々丸は一路ネギの下へ駈けていった。

「来て……」
亜子は目を閉じた。心臓がバクバク鳴っている。暗闇の中で待つ時間は、一瞬が永遠にも感じた。長い、
長い一瞬。……長すぎる。
「……?」
いつまで経っても何も起こらず、緊張に耐えかねた亜子は薄目を開けて様子をうかがった。ネギは亜子の前で
じっとしていた。

826:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:41:04 N2tAsWlZ0
「……あの、ナギさん?」
「は、はい」
「その、じらさないで早く……」
「え? で、でも、あの」
実はネギは、何をどうしたらいいのかわからないのだった。何せまだ十歳、このようなことには知識も経験も
不足している。
「ご、ごめんなさい、僕どうしたらいいか……」
そんな、ただおろおろするばかりのネギを見て、亜子はぷっと吹き出した。
「ぷっ、はははっ、そやったな、これはウチの夢なんやからウチから動かなあかんよな」
「え? あ、亜子さん?」
「ええからええから、さ、横になって、ナギさん」
「あ、は、ハイ」
亜子はナギを仰向けに寝かせると、その上にまたがり、ネギのものを手で軽く握った。
「あの、何だかちょっとマズい気が……」
「ええと、これをこうして……」
「あの、亜子さん、聞いて……ひゃあっ」
ネギのそれを自らの秘所に導く亜子。わずかに腰を落とし、先端を入り口にめり込ませると、
「んっ……これでよし、と。行きますね、ナギさん」
「あっ、あの、ちょっと待って」
ネギはあわてて止めようとするが、その声は亜子の耳に届いていない様子。と言うか、その目も何かに
取り憑かれたようでどこか焦点が合っていない。暴走した亜子はネギの制止を振り切り、ついに、
「えいっ!」
と腰を沈めた。ずむむっ、とネギの肉棒が亜子の中に侵入していき、その感触に思わずネギは「はうっ」と
情けない声を洩らした。
(あ、熱い……それに、ぎゅっとして、滑らかで、くすぐったくて……ああっ)
「はあ、はあ……どうですか、ナギさん……」
亜子が呼吸を整えながら、ネギの髪を優しく撫でて、微笑みかけた。
「あ、あのその、……き、気持ちいいです」
「……ウチもです。初めては痛いって聞いてたのに、やっぱこれって夢なんやなぁ……」
「いやあのコレ、夢じゃ……」
「ま、夢なら夢でええです、せっかくだからうんと気持ち良くならんとな」
「いや、その……」
「それじゃ、動きますね……んっ」
「だから、違……ふぁぁっ」
亜子は恐る恐る、腰を上下させ、息を止めたり、深く吐いたりしながら、次第にそのスピードを上げていく。
ついにはどこで学んだのか、上下の動きだけではなく腰にひねりまで加えてきた。
「は、はあっ、な、ナギ、ナギ、さぁんっ!」
激しく頭を振り体を前後左右に揺らしながら絶叫する亜子。ネギは頭の芯がぼうっとなるのを感じた。
(ああ、すごく熱くて、きつくて、気持ちいい……何だかもう、ボク、ボク……!)


牡の本能が働いたのか、ネギが亜子の尻を両手でつかみ、亜子の動きに合わせて下から腰を突き上げ始めた。
亜子は苦しそうに眉をひそめつつも、腰の振りを小刻みにして、貪欲に快楽を求める。
「あっ、何か来る、何か来るっ」
「来て、ナギさん、来てぇっ!」
「あ、ああぁーっ!」
ネギが亜子の尻を強くつかみ、ひときわ高く突き上げる。その瞬間、熱い奔流が弾けた。
「ふぁ、あ、熱……!」
子宮の中に熱いものが注ぎ込まれ、目の前が真っ白になり、意識が遠ざかり……。
「コラーーッ!」
薄れゆく意識の中で亜子は、バンッ、と扉が蹴破られる音を聞いた。

827:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:41:55 N2tAsWlZ0
「ほら、正座だ正座」
「ハイ……」
「ったく、何考えてんだ? 教師が教え子に手を出していいと思ってんのか?」
「ス、スイマセン……」
「すいませんで済むかっ!」
ホテルの一室で、全裸のまま正座して幼女に説教を食らう青年の図。事情を知らぬものが見れば、実に奇妙な
光景である。横では、やはり裸のままの亜子が気持ち良さそうに寝息を立てていた。ちなみに、小太郎は
千雨の判断で廊下に出され(「子供の見るもんじゃねえ!」)、見張りをしている。
「……で、どうすんだ?」
「はい、その、こうなったからには英国紳士として責任を……」
「あーっ! ガキが! どうやって! 責任取ろうってんだ! つか、そもそも薬で変身したその格好を
どうやって説明する気だよ?」
「そ、そうでした……」
亜子が惚れたのは幻術で変身した十五歳のネギである。責任を取ると言っても、ずっとその姿でいるわけには
いかない。かと言って、元の十歳の姿ならいいかと言うと、そういうわけにもいかないだろう。
「で、ではどうすれば……」
「……うーん、仕方ないな。よし、まずは後始末だ。茶々丸、こいつを風呂場に運ぶの手伝ってくれ」
「ハ、ハイ」
「あ、ボクも手伝います」
「おめーはそこで正座して反省してろ!」
「はい……」
気を失った上からさらにネギの魔法で深く眠らされた亜子は、茶々丸の肩に担がれても目を覚ますことはない。
茶々丸、亜子、そして千雨の三人がシャワー室に入り、扉が閉まる。それからしばらくの間、ネギは律儀に
正座したまま、シャワー室から聞こえてくるザーという水音に耳を傾けていた。
――
「あれっ?」
ここはステージの控室。亜子は伏せっていた机から体を起こした。いつの間にか居眠りしていたようだ。
これからリハーサルだというのに、いくらリラックスせなあかんとは言え、気を緩めすぎや……
亜子はぶるぶるっと頭を振り、立ち上がった。だんだん意識がはっきりとしてくる。
「それにしても、さっきの夢は…… あっ!」
夢の内容を思い出して、亜子の顔が真っ赤に染まった。
「う、ウチ、ナギさんと……な、なんてはしたない……」
「亜子ー?」
「うひゃいっ!?」
外から呼ぶ柿崎の声に、亜子はびくっとして妙な叫び声を上げる。
「どったの、亜子? ……亜子、お客さんよ」
「えっ?」
「ど、どうも……」
ガチャリと開いた扉の向こうから覗いた顔を、亜子はまともに見ることができなかった。
「ナ、ナギさんっ……!」
もっとも、まともに顔を見ることができないのは、ネギのほうも同じであったが。
「……やれやれ、どうやらうまく夢だと思ってくれたようだな。済まねえな、和泉」
その様子を見て、ホッと息をつく千雨であった。
「ひとまず一件落着、かな? ……妊娠してなきゃだが」

828:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:43:31 N2tAsWlZ0
「いらっしゃいませ、ご主人様!」
「わああっ!」
教室に入ったネギは、一斉に歓迎の声をかけられた。思わず後退りしたのは、声のボリュームに驚いたため
だけではなかった。
「い、一体何をしてるんですか!?」
顔を真っ赤にして目を覆いながら、ネギは詰問した。それに対して笑いながら答える朝倉。
「3‐A有志によるメイドカフェだよ」
「えっ、でも」
「もちろんお化け屋敷もやるよ、これはクラスの出し物とは別」
「いや、そうじゃなくて……」
「まあまあ、とりあえず入ってよー、ネギ君」
「そうそう、ほら座って」
「ネギ坊主が最初のお客さまアル」
まき絵、桜子、古菲に腕を引っ張られて強引に座らされる。
「ささ、まずは一杯」
「じゃなくて!」
ジュースを差し出す手を遮って、ネギが立ち上がる。きょとんとした顔でネギを見る一同。
「それ、メイドじゃないでしょー!」
そう、彼女達の服装は一般的にメイド服と呼ばれているものではなかった。素肌にエプロンを一枚身につけた
だけの格好。……つまり、裸エプロンというやつだ。
「……ダメかな?」
「ダメに決まってるでしょー!」
「またまたー、照れちゃって」
「もがっ」
まき絵が抱きついて、怒るネギを実力行使で黙らせにかかる。頬に当たる胸の感触が柔らかい。
「あぶぶっ」
「きゃー、ネギ君真っ赤になっちゃってカワイー」
「まき絵ばっかりずるいアル」
「私も私も」
3人にもみくちゃにされて、しまいには服まで脱がされるネギ。もはや息も絶え絶えだ。
「た、助け……」
「ふっふっふっ、助けなら来ないよネギ君。明日菜とかのうるさそうなのには声をかけなかったからね」
まるで悪者のような含み笑いをする朝倉。否、もはや完全に悪者だ。もはや絶体絶命かと思われたその時、
「お待ちなさい!」
その姿はネギにはまるで救いの女神のように映った。朝倉が舌打ちする。
「げっ、いいんちょ……」
「あっ、あっ、あっ……あなたたち、何をやっているんですの!」
あやかはずかずかと大股で歩み寄り、3人からネギを引き離した。
「あっ、ネギ君」
まき絵が引き止めようとするも、あやかがキッと睨みを効かせてその手を引っ込めさせる。
「まったくもう、あなたたちときたら…… 大丈夫ですか、ネギ先生?」
「は、はい、ありがとうございます」
律儀にお辞儀をするネギ。
「まあまあ、そんな丁寧に……」
ネギに向き合って返事をしようとしたあやか。その動きが突然固まった。


「ど、どうしたんですか?」
「ネ、ネギせんせ、その格好……!」
ネギはまき絵たちに服を脱がされ、パンツ一丁になっていた。
「あっ、こ、これは……」
「ネ、ネギ、せんせ……!」
「あ、危な……」
あやかがふらっとして倒れそうになる。あわてて支えようとするネギの顔に、熱いものがかかった。
「……え?」
ネギは顔を上げ、あやかの顔を見た。……あやかは、鼻血を吹いていた。
「わーっ、いいんちょさん、大丈夫ですかっ!」

829:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:44:08 N2tAsWlZ0
「スススミマセン、ネギ先生」
「い、いえ、それはもういいんですけど……」
実際、鼻血をかけられたことはもう気にしてはいない。ネギにはそれよりも言いたいことがあった。
「何ですか、ネギ先生?」
「……何で、いいんちょさんまでそんな格好してるんですか!」
顔を拭きに行って戻って来てみると、あやかまでもが何故か裸エプロンになっていたのだった。
「似合いませんか?」
「い、いえ、そんなことないです」
「それはよかったですわ」
「じゃなくて!」
「これは、先ほどの失礼のお詫びですわ」
「えっ」
「朝倉さんが教えて下さいましたの、殿方にお詫びするにはこれが一番なのだそうですわ」
「あ、朝倉さーんっ」
振り返ると、朝倉は離れた位置で笑いながら「ごめんね」と頭を軽く下げた。その横ではまき絵が不満そうに
唇を尖らせている。どちらも助けてくれる気はまったくなさそうだ。
「さあネギ先生、精一杯ご奉仕させていただきますわ」
「だだだ誰か助けてーっ!」
悲鳴を上げるネギを、容赦なくあやかが裸に剥いていくのであった。
「うわー、いいんちょ積極的アルなー、こんなことして本当にいいアルか?」
「まあ、いーんじゃない?」
ちょっとだけ心配顔になった古菲に、明るく笑い飛ばす桜子。
「いいんちょばっかずるいー!」
「まあまあ、順番順番」
そして嫉妬を隠さないまき絵を、朝倉がなだめる。
「ネギ君は若いんだから……さ」
不満そうな顔をしながらも、ひとまず納得したまき絵はいいんちょに声をかける。
「いいんちょー、早くしてよねーっ」
「まっ、ネギ先生に失礼ですわよ、まき絵さん。ねえ、ネギ先生」
ネギのパンツを脱がそうとしながら同意を求めるいいんちょ。
「な、何がですかー!」
「何がって……」
ぽっ、と顔を染めるあやか。その顔を見て思わずドキッとした隙を突かれ、ついにネギのパンツがはぎ取られた。




「まあ……」
充血したネギのペニスがぴょこんと顔を出すと、あやかは顔を真っ赤にしながらもそれをまじまじと見つめた。
あやかの鼻息が荒くなっていく。今にも鼻血を吹き出しかねない様子だ。
「いいんちょ、よだれ拭きなよ」
朝倉の突っ込みにあわててよだれを手で拭うあやか。ただし、その視線はネギのペニスに釘付けのままだ。
そのプレッシャーに耐えかねて、ネギがか細い声で訴える。
「あああの……恥ずかしいので、そんなに見つめないで下さい……」
「まあっ!」
そんなネギの様子を見て、感極まったあやかががばっと抱きつく。薄布一枚隔てただけの双つの膨らみを
顔に押しつけられて、ネギは情けない悲鳴をあげた。
「ひゃあっ、い、いいんちょさん!」
「ああっ、何て可愛らしいんでしょう! 全てが完璧ですわ! ここも……」
「だだだ、駄目ですよっ、そ、そんなところ触っちゃ、やめっ」
「ネギ先生のものはこんなにも可愛らしくて、それでいてりりしくて、ああっ……」
あやかの暖かく柔らかい指がネギのペニスを優しく包む。ネギは未知の感触に全身をびくっと硬直させて、
もはや抵抗も出来ずにされるがままだ。緊張のあまり、心臓がばくばく言っている。
「あっ、あの……」
実は緊張しているのはあやかも同じであった。これからどうしたらいいかわからず、ネギのペニスを右手で
握り締めたままネギと正面で向き合い、彫像のように固まってただ心臓だけをドキドキさせていた。

830:名無しさんの次レスにご期待下さい
08/06/12 12:44:37 N2tAsWlZ0
そのままお見合い状態が何分も続いて、ついに見かねた朝倉が立ち上がった。
「もう、何やってるのさ」
朝倉がいいんちょの背中を軽くはたくと、あやかはばね仕掛けの人形のようにびくんっと背筋を伸ばした。
「はひいっ! あ、朝倉さんっ」
あっちの世界から急に引き戻されて、あやかは驚きを隠すことが出来ない。照れ隠しか、必要以上に
怒った顔をしてあやかが振り返ると、正直ここまで驚くとは思っていなかった朝倉が軽く手を合わせ謝った。
「いやー、ごめんごめ……あっ」
「えっ?」
朝倉がネギのほうを指差す。つられて振り向いたあやかの顔に、何か熱いものがかかった。
「きゃっ!」
大量の白濁液に、みるみるあやかの顔がべっとりと汚されていく。驚いた拍子に、あやかがネギのペニスを
しごいた形になって、ネギは思わず射精してしまったのだ。びゅくびゅくと吹き出すほとばしりは、未だ
止むことを知らない。たちまちあやかの右手や顔、髪がべとべとになり、胸の谷間に白い液が水溜まりを作った。

「あっ……あ……あ……」
やっと射精が治まった。その後も、しばらくの間放心状態に陥っていたネギだが、あやかの視線に気が付くと、
「……ハッ! ご、ごめんなさいっ、ボクっ」
あわてて詫び、手であやかの顔を拭おうとする。あやかはその手を取ると、
「お気になさらないで下さい、ネギ先生」
そう言って、ネギの唇に自らの唇を重ねた。舌と舌が絡み合う、濃厚なキスだ。ネギの鼻腔にあやかの匂いと
自分の精とが混ざりあったむせかえるような匂いが立ちのぼり、息苦しさに頭がぼうっとなる。あやかが
ゆっくりと唇を離すと、二人の間に透明な糸が下向きに細いアーチを形作った。
「ほら、ネギ君のをきれいにしてあげないと」
「あっ、そ、そうでしたわね」
放心状態から立ち直ったあやかが、朝倉に促されてネギの股間に屈み込んだ。やや遅れて意識を取り戻した
ネギは、あやかが自分のペニスをくわえようとしているのに気が付き、あわてた。
「い、いいんちょさん、ダメですよ、そんな、汚っ、ふわあっ」
ネギの制止もお構いなく、あやかがひと思いにネギの一物を口に含む。精を放ったばかりで敏感になった粘膜が、
柔らかくて熱い感触に包まれて、ネギは思わず情けない声を出した。
「ひゃあっ、ふあ、あぅ、……ふわあっ」
くちゅくちゅと音を立ててあやかが一心不乱に吸うと、ネギのペニスはあっという間に元気を取り戻した。
ビクンビクンと脈打っているそれは、かえって射精前より大きいくらいだ。
「裏筋の縫い目にそって舌を這わせて」
「カリ首を重点的に、傘の裏を舌でこそげ取るように舐めて、歯を立てないように」
「次は玉をしゃぶって、柔らかく、優しくね」
「ほら休まない、その次は鈴口を舌先でくすぐる」
「両手がお留守じゃない、おちんちんをおっぱいで挟んであげなよ」
あやかは朝倉が出す指示に従って、無心で奉仕する。あやかの舌技が上手いのか朝倉の指示の賜物か、
ネギの喘ぎ声はどんどん激しく、大きくなっていった。
「ああっ、いいんちょさんっ、ダメっ、で、出るっ、出ちゃいますぅっ!」
「ほら、いいんちょ、こぼしちゃ駄目だよ」
ネギのペニスがひときわ大きく脈打ち、あやかの喉奥にびゅるるるるっと精液を放った。
「むっ……ぐっ……」
あやかは懸命にそれを飲み込む。こぼすななんて朝倉に言われるまでもなかった。ネギが吐き出す端から、
バキュームのようにごくごくと喉を鳴らし吸い込んでいく。


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