08/05/20 21:01:09 6QwW460N0
バレ
変貌した拳西――!
ひよ里の前に立ち刀を抜く平子
平子「拳西―!?なんやねんこの姿この霊圧 まるっきり虚やんけ」
「ひよ里、退っとき」
ひよ里「どないすんねん えらいごっつい攻撃すんねんぞ・・・アレ・・・・」
平子「解らんモンが出てきたらまずタネ明かしや、ローズ!」
ローズ「ああ 縛道の二十二 鎖薔薇(さばら)」
地面から生えてきた黒いツタが拳西をがんじがらめにして動きを封じる
拳西「ヴ・・・!ヴヴ・・・!」
ローズ「ほんとに・・・・六車隊長?随分変わっちゃって・・・」
平子「よーしそのままやローズ、まずはその“面”剥がそか」
ひよ里「気ィ付けろやシンジ」
平子「アホ わーっとるわ こんな現象おれも初めて見たわ・・・」
拳西に近づく平子
平子「一体どーなってんねや――!?」
拳西「ヴオオオオ!!」 拳西が鎖薔薇を破って平子に拳を放つ
とっさに後退する平子だが、拳西が背中の円筒からジェット噴射してそのまま平子に突進する
平子「(疾い!アカンっ・・・!)」
ローズ「シンジっ!(マズイ・・・鎖薔薇の再生が間に合わない!)」
ハッチ「縛道の八十 殻臼(かっきゅう) !」
草陰から現れるハッチ
拳西を巨大な半透明の入れ物に閉じ込める
ハッチ「愛川サン 今デス」 ラブ「おおよ!」
ラブが殻臼にパンチ 振動が起きて拳西が気を失う
平子間一髪で助かる
ひよ里「真二っ!」
ローズ「ふぅ~・・・間一髪 やっぱり最初から本職の人にやってもらえばよかったね」
「礼を言うよ、有昭田副鬼道隊長」
ハッチ「いえいえ 私のコトはハッチと呼んでもらっていいデス、鳳橋隊長」
ローズ「ボクの事はローズでいいよ、ハッチ」
平子「何ニックネームの紹介しあっとんねんおまえら!コラローズ!おまえ縛道ロクにできへんのか!」
ローズ「ごめんごめん」 平子「反省しとらへんなオマエ・・・!」
ラブ「そこらへんにしとけって それよりどうするよ、コイツを・・・」
皆殻臼内の拳西に注目
平子「気ィ失ってもこの姿のままか・・・どう見る?ハッチ」
ハッチ「ハイ・・・まずこの方は間違いなく六車隊長、これは確かデス」
「しかしまるで虚のようなこの姿と霊圧・・・」
「フム・・・どうやら外部からの接触でこうなったわけでは無さそうデスネ」
平子「どういうこっちゃ?」
ハッチ「言い表し辛いのデスが・・・この虚の霊圧と六車隊長の霊圧がとても似ているのデス」
ローズ「・・・虚と死神 相反する存在なのにありえるのかい そんな事が・・・。」
ハッチ「“虚化”とでも言いまショウか・・・六車隊長自身の、内発的な現象でショウ・・・。」
「これを引き出したのが六車隊長自身か、それ以外の原因があるのかまでは解りまセンガ・・・。」
平子「・・・とりあえず総隊長に報告や 拳西はさらに結界で固めて運ぶ ええな?」
ローズ「ああ」 ラブ「これで一段落・・・とはいかねェよな」
平子「そや まだ隊員の捜索が残っとる あのウルサイのもおらへんからな・・・」
ラブ「白か」 皆「!!」 ひよ里「な・・・!!」
ひよ里の背後にムンクの叫びの人みたいな虚が立っている 髪の毛からして多分白
真二「アカン!」 ハッチ「(間に合わナイ!)」
ズバッ!
白虚の爪で斬られるひよ里
ひよ里、倒れて傷口を見る ドクン・・・ドクン・・・
ひよ里「何やねん・・・コレ・・・」
ひよ里の顔に現れ始める仮面
次号へ続く