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08/09/07 21:44:52 gTtRl2Bq0
崔被告に懲役2年求刑 生活保護不正受給 検察『上納金に使った』
2008年9月6日

 架空のマッサージ施術料などを深谷市に請求して、生活保護費約二百二十万円を不正に受給した
として、生活保護法違反の罪に問われた同市上野台、元暴力団組員崔鳳海(60)と妻の育代
(44)の両被告の初公判が五日、さいたま地裁熊谷支部(佐藤弘規裁判官)であり、両被告とも起訴事実を認めた。

 検察側は「暴力に対する行政の対応の弱さを逆手に取った犯行」として崔被告に懲役二年、
育代被告に同一年六月を求刑。弁護側は「担当職員らには(指導やチェックを行わなかった)
不作為の違法性がある」として執行猶予などを求めた。判決は十七日に言い渡される。

 論告によると、崔被告らは二〇〇六年七月から昨年十月までの間、架空の診療費や診療の
ための交通費を深谷市に請求して生活保護費計約二百二十万円を不正に受給した。

 検察側冒頭陳述などによると、交通事故で足が不自由となった崔被告は〇三年一月から、
育代被告とともに毎月十八万円の生活保護を受給し始めた。

 崔被告は当時、覚せい剤を売ったり、ヤミ金融で収入を得ていたが、組への上納金や
組主催のディナーショーのチケット代など工面できずにいた。

 同年六月ごろ、温泉での湯治費用を生活保護で賄えないか同市福祉事務所の担当職員に
尋ねたところ、「マッサージなら支給できる」などと教えられ、今回の不正受給を思い付いたという。

 一方、市側は、崔被告が電話の子機を投げたり、職員を怒鳴ったりしたため、疑いを持ちながらも
十分な調査を行わなかったといい、検察側は「虚偽申請とうすうす気付いていた」「(怖くて)
調査しても指摘できない」とする市職員の調書を読み上げた。

 崔被告は涙ぐむ場面もあり、「市職員は福祉の精神で対応してくれた。悪いのは私です」と述べた。

URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)


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