08/03/16 16:38:40 Am7LpDCE0
>>674
北米のMMAの判定基準で有効なものとしてよく挙げられる考え方なんだけど
ポジションをインプルーブする(段階を進める)というのがある。
レフェリーも寝技で膠着している選手によく「Improve your position!」と声をかける。
グラウンド状態で打撃でダメージを与えなくても
この行為を実践していればポイントとして考慮される。
川尻はこの試合で有効なダメージは与えられなかったけど
この「ポジションをインプルーブ」に関してはかなり実践していたと思うよ。
(1)川尻は常にマンバのフルガードに中にいるのではなく
まず足を一本抜いてハーフガード(上)の体勢を作り、さらにマンバの上半身をがっちり固めた。
(2)そうやってマンバの動きを制した後に川尻は
(マンバにフルガードに戻されることもあったが)
もう一方の膝を抜いて完全にパスガードしてサイドポジションを何度か奪った。
(3)さらにそこから川尻は上四方チョークなどの関節技を狙いつつ
マンバがうつぶせから立ち上がるのを利用してバックを奪ってみせることもあった。
さらに、この3段階のポジションのインプルーブを果たした上で
川尻は一度チョークを極めかけてさらに肩固めの体勢も作ってみせている。
以上、3段階のポジションのインプルーブを何度か達成したこと。
そして、(2)の段階と(3)の段階からの極めを仕掛ける動き。
こういうのをジャッジが評価したんだと思う。
おそらくUFC等の北米の判定でも川尻の勝ちだろう。
(毎回ひとりだけずれた判定をするセシル・ピープルスは除く)
だがダメージをまず優先して判定する修斗(特に鈴木レフェリー)や
こないだの戦極(ポジションで圧倒したモンテイロが負けにされた)
ならば、マンバの勝ちだろうね。