09/07/12 01:31:51 4Mu3bYQO0
読売ジャイアンツの坂本野手が台頭してきて、読売には育成力が付いてきた、と評価する風潮が少なからずある。
逆に、多くの野手を30代の中堅野手で固めた中日ドラゴンズの落合監督は、ロートル好みで育成力に乏しいといわれる。
だがちょっと待って欲しい。
そもそも育成とはなんなのか。
育成とは、若手選手を起用することではなく、チームにとって必要な選手を育て上げることだ。
荒木は、井端は、森野は、2009年現在の中日ドラゴンズにとって必要な選手で、落合監督の指導のみではないのは当然だが、落合政権下で育った選手だ。荒木と井端の代わりなんて、現時点ではいない。(あえて森野をはずすところが愛情)
若い選手が台頭してきているということは、つまり、そのポジションを守る「チームにとって必要な選手」を育てられなかったということだ。
レギュラーが固定されているということは、そのポジションを守る「チームにとって必要な選手」を育てることに成功したということだ。
若い選手が起用されていることを育成と評価する世間の風潮には違和感を感じる。
育成に失敗したからこそ、若手にチャンスがめぐってきているのだ。
レギュラーが固定していることを育成力不足と評価することにも違和感を感じる。
育成に成功したからこそ、レギュラーが固定しているのだ。
巨人の育成に関して評価できるのは、5年後、10年後に坂本選手が読売を支える選手として成功しているのを確認したとき。今の読売には、そういう選手は阿部捕手くらいしかいないでしょう。これではとても育成力があるとはいえない。
現時点では、読売ジャイアンツよりも中日ドラゴンズのほうに育成力があるといわざるを得ない。