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帰ってきた「男・村田」がチームを救う
豪快さとお茶目さを併せ持つハマの４番
2009年5月1日（金）
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２９日の阪神戦で今季初本塁打を放った村田。故障で出遅れたが、３年連続
本塁打王を目指す【写真は共同】
■ＷＢＣのけがから予想以上の早さで復帰
「ハマの４番」村田修一が帰ってきた。
４月２９日、阪神ファンで埋め尽くされた甲子園球場。３回表、村田は二死満塁
から逆転タイムリー二塁打を放つと、８回には待望の今季第１号ホームランをライト
スタンドへ運んだ。
毎年、開幕から５試合目あたりで放っていた「第１号ホームラン」。今季はここにたど
り着くまで長い道のりだった。
３月２１日、ワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）日本代表の大砲としてチーム
に貢献していたが、右太ももの肉離れのため無念の帰国。どんなに悔しい気持ち
だろうか、落ち込んでいるのではないか、といろいろ想像していたが、車いす姿で現
れた村田は「悔しい気持ちはない。決勝ラウンドに向けてみんなで頑張ってきて、
最低限の仕事はできたと思うから。日本から１人のファンとして応援したい」とすがす
がしい表情で語った。
けがから２週間が経った４月５日。全治６週間と診断されていた村田は、なんと横
須賀のベイスターズ球場でフリー打撃を始めていた。そして柵越えを連発。練習し
ていた２軍の選手も「怪物だな」と口をそろえ、川村丈夫２軍投手コーチは「１軍に
行ったらあんなすごい選手ばかりを相手にしないといけないんだから、頼むよー！」と
投手陣にハッパをかけた。
打撃投手を務めた葉室太郎チームサポーターは「バットがボールに当たる瞬間が
長く、スローモーションのように見える。体幹がしっかりしているからぐぐっと押し込める
のだろう。さすが２年連続で本塁打王を取る選手だよ」と脱帽。
「打つ方は全く問題ない。でも、それだけでは駄目。試合に出て結果を出せる状態
にしないと意味がないからね」と語った村田。けがは驚異的な早さで回復していた。