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週刊ベースボール 2003年12月1日号 新監督に聞く「岡田彰布」(阪神)
―監督就任会見から3週間近くたちましたが、生活は変わりましたか。
どん様 外からパッと新しく来たわけじゃないんでね。今年、一緒にやったメンバーだし、ファームでやってたメンバーもいてるし、
そういう意味ではずっと継続してるんでね。コーチとしてもこの秋季キャンプはずっとやってたわけだから、まだそれの延長という
感じですよ。ノックもしないし、ブルペンを見たり、行動は違うけど、まだ11月というのがあるから。2月のキャンプになったらもっと
違うと思うんだけど、まだ実感はわいてこないですね。
―ただ、コーチと監督では視点も違ってくるのでは？
どん様 悪い言い方をすれば、「振り落とし」になるからね。二軍(担当)の時は、(一軍に)上げよう、上げようと思っていたのが、
今度は下に落とさないといけない。その辺はファームの時よりもシビアになってるというか、厳しい目になってますね。将来性とか
育てるとか、そういう感覚では見られないですよ。
―そのキャンプ、手ごたえはいかがですか。
どん様 今回のメンバーは、すごい競争になると思うからね。最終的にポジションを取るくらいの気持ちでいってほしいけど、まず
第一関門は一軍ベンチに入ること。人数的には3分の1は入れるかどうかだから、競争意識を持って、上のレベルでの争いをしてくれ
たらいいと思ってますよ。最終的には三拍子そろった選手がレギュラーポジションを取るんだけど、今の野球は、ピッチャーは先発
完投が少ないし、野手も守備固めとか、ここ一発の代打とか、分担になると思う。まずバッティングをアピールして、後から守備、
走塁がついてくるとか、足のスペシャリストが足からアピールして、守りに入って、最後にバッティング技術もついてくるとか、
自分の特徴からアピールしてほしいですね、このキャンプでは。