09/05/05 15:23:07 WhxQRre90
安どの涙だったのか。ヒーローインタビューで稲葉が泣いた。
延長１２回１死、小野寺から右中間スタンドへサヨナラ弾。
「ずっとチャンスで打てなくて、つらい思いをしていたので…」。
劇的な２試合連続サヨナラ勝ちを演出したヒーローの目は真っ赤だった。
ヤクルト時代の０１年５月３１日の巨人戦（神宮）以来、自身２度目のサヨナラ本塁打。
「イライラやモヤモヤの中で監督やコーチ、選手が励ましてくれ、何とか僕の精神状態は保たれていた」。
侍ジャパンの４番として、ＷＢＣで世界一をつかんだベテランはもがいていた。
４月８日のロッテ戦（東京ドーム）で自身初の３発を放つなど打率は・３０８だが、悩みは得点圏打率・１６１。
チームは９連戦中で、パ・リーグでは史上５度目となる同一カード３連戦が３試合とも延長戦までもつれ込む消耗戦。
何とかしたいという責任感の強さから「打ちたい病が出てしまった」。
ストライクゾーンから外れる球を追いかけ自分にいら立った。
前日、試合前の打撃練習を免除した梨田監督は「神様が試練を与えてくれている。
気持ちを切り替えて楽しくやればいい」と諭した。
そんな心遣いに稲葉は感謝し「逃げずに立ち向かっていこう」と誓った。
この日はロングティーで軸足に体重を乗せることを意識し、すぐに結果を出した。
札幌は１日に桜が開花した。札幌ドームでも「桜祭り」のイベントが開催され、スタンドはピンクのボードで揺れた。
「とってもきれいで桜のシーズンと感じた。きょうのサヨナラで吹っ切れた」。
０５年に日本ハムへ移籍して花開いた“遅咲きプレーヤー”の幼少時代のニックネームは「泣き虫あっちゃん」。
稲葉のバットはこれから満開となればいい。
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サヨナラ本塁打を放った稲葉はお立ち台で涙ぐむ
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