09/03/08 14:13:41 pCxEFKJD0
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歓喜のハイタッチに、力がこもる。
３点リードの九回二死二、三塁。右腕の陳坤（チェン・クン）が、冷静に林哲シュアンを遊ゴロに打ち取り、中国にＷＢＣ初勝利の快挙がもたらされた瞬間だった。
「台湾は世界的強豪だが、私たちは勝てると思っていた」 “中国のイチロー”と呼ばれる１番の孫嶺峰（スン・リンフェン）は胸を張った。
もう、まぐれとはいわせない。昨年の北京五輪ではタイブレークに持ち込まれた末に、台湾を敗り五輪初勝利をあげたが、この日の勝利は着実に力をつけていることを証明した。
国内リーグ発足は２００２年と、中国野球の歴史は浅い。だが、前任のジム・ラフィーバー監督が投手陣を中心に守備面を強化。
前オリックス監督で新任のテリー・コリンズ監督（５９）は「自分を信じろ。次の１球を予測して、準備をしろ」と選手を鼓舞し、育成してきた。 短期間でその効果が現れた。
一回に１点を先制すると、五回は３安打などで２点。八回にはチャンのソロ本塁打でダメを押す。
投手陣も、４得点を５人の継投で守り抜いた。
５日の開幕戦では日本に敗れたが、この日の勝利で第２ラウンド進出に望みをつないだ。
「あすはリラックスして、エンジョイしたいね」とコリンズ監督。
中国野球の歴史を塗り替え、孫は「最終的には世界のトップに食い込むことができると思っている」と自信たっぷり。
チャンも「あす（８日）は大一番。厳しい戦いだがベストを尽くしたい」と言葉に力がこもった。