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空白の1日事件
江川の関係者達と巨人軍首脳の間で、江川入団への作戦はすでに出来上がっていた。
ドラフトで指名した球団の選手への優先交渉権は1年間であるが、実際には翌年のドラフト会議の2日前までであった。
巨人軍はドラフト会議の前日は前年のドラフトに関係なく自由にドラフト外で交渉契約ができると主張し、江川と契約した。
これを「空白の一日」という。巨人軍はドラフト前日に江川と入団契約を済ませて入団発表を行った。
実際にはドラフト会議前日は翌日のドラフト会議に備えるための日なので、当然の事ながら野球連盟
及び世論は読売グループと江川に猛反発したのだった。意地になった読売は江川入団の正当性と唱え、
翌日のドラフト会議をボイコットした。