09/02/02 22:21:08 N0gYIHnC0
「8連発? 風のおかげだよ。力? 80%くらいかな。きょうはいい練習ができたね」。
確かに本人の言葉通り、海沿いの北谷は強風で有名。しかも一塁側の打席だっただけに、右翼ポール際への飛球は本来なら
右飛かもしれない。だが、たかがフリー打撃とはいえない内容があった。“8連発”の内訳はすべて中堅から右翼方向、
この日は96スイングで15本のサク越えがあったが、左方向は2本だけ。それは単なる偶然ではなかった。
「いつも右翼方向に打つことを意識しているんだ。もちろん、インコースのボールなら引っ張るよ。
でも中堅から右翼方向への打球は自分のスタイル。理由? 変化球に対応するためだよ」
どうやらパワーヒッターにありがちな“引っ張り専門”ではない。米マイナー時代に変化球対策でスタイルを変更。
今回の来日前にも「日本の野球は変化球が多い」と同じドミニカンのルイス通訳兼ブルペン捕手に聞いた。
過去最高165メートル弾と豪語する男はこの日は“場外弾”こそなかったが、クレバーな一面を披露。
そんな新外国人に首脳陣は高評価だった。
「スイングはシャープだし、右方向にも打てる。それに柔らかさがあるね」と石嶺打撃コーチ。
大リーガーも参加する昨秋からのドミニカウインターリーグでの成績は28試合で打率2割1分8厘で9本塁打、20打点。
打率が低いように、まだまだ課題はあるだろう。ただ、右方向が多い大砲といえば昨年まで在籍したウッズそっくり。
年俸30万ドルの格安外国人は大きな可能性を秘めていることは間違いない。