09/01/22 19:52:08 Ih74/HI50
オジサン井上(37)やる気だ!? 2
昨季スタメン出場は31試合にとどまった。かつて強竜打線の一角を担い、1999年のリーグ優勝に
貢献した男にとっては寂しい数字だ。今季も平田の台頭が予想され、ドラフト1位ルーキー野本も加入。
外野の定位置争いはより激烈になる。井上を取り巻く状況は相変わらず厳しい。
「チームは変革の年といわれているし、オレにとってはアゲンストだと分かっている」
冷静にそう語る。“世代交代”の波は、ベテランにとっては強烈な逆流となって押し寄せる。
そんなことは百も承知。すべて現実を受け止め、実力でポジションを取り返すしか生き残る道はない、と分かっている。
昨年の沖縄キャンプでは、若手に交じって連日のように早出特打を行った。37歳になった今も、
体力で若手に見劣りはしない。「もともと練習は嫌いじゃない。今年も自分で必要と感じればどんどん振りたい」と血気盛ん。
オープン戦で“井上健在”をアピールするためにも、キャンプでは徹底的に汗を流す心積もりだ。
最近2年間の打率は2割9分1厘、2割9分2厘。まだまだ打撃技術だってさび付いてはいない。さて今季の目標は。
「最低限、300(打率3割)は打たないと」と力強く言い切る。その自信は?
「あるよ。調子に乗ればグングン打てるのがオレだから。
ここ一番という場面で、監督が『一樹を使おうか』という気持ちになればいいね」
肌で感じる“逆風”に身を任せたりはしない。
「今の気持ちはギラギラというより、虎視眈々(たんたん)」と語るベテランが、じっと牙を研いでいる。