08/11/04 11:52:42 ttgbagKE0
今季ＦＡ権を取得した広島・東出輝裕内野手（２８）が３日、広島市内で行われたトークショー
に参加し、権利行使へ傾きつつある心境を明らかにした。「感情的には残りたいけど正直な話、
（他球団の評価も）聞きたい」と話した。球団はＦＡ残留を認める方針を示しており、移籍へ直
結することはないが、悔いを残さぬ道を選ぶつもりだ。
落ち着き払った表情だった。迷いは感じさせなかった。東出がはっきりした口調で現時点で
の偽らざる心境を明かした。
「（来季は）自分が必要とされるところでプレーするのが絶対条件。そうなるとＦＡ宣言するし
かない。感情的には残りたいけど正直な話、（他球団の評価を）聞きたいのは聞きたい。将来
性とかを見てどういう評価をしているのかとか。それが本来の（ＦＡ）制度だしね」
権利行使をにおわす発言を繰り返したが、あくまで残留が基本線。昨年の黒田、新井のよう
に「宣言＝移籍」ではない。シーズン終了後に球団と２度の交渉を行い、強く慰留された。「こ
こまで褒められたことは（今まで）なかった」と高評価に感謝している面もある。広島という土地
に対する愛着も強く、“カープで優勝を”という気持ちが薄れたことはない。
しかし、シーズン中から「誰だって他人の評価は知りたいだろう」と繰り返してきた。シーズン
終了から約１カ月たち、気持ちの整理もついた。「１０年コツコツやってきた。たたかれながらも
耐えて、勝ち取ったわけだから」。一度きりの野球人生。純粋な感情を抑えられず、権利行使
へ傾いたようだ。
移籍するか否かの決断はまだ先になる。この日は広島市南区の広島県産業会館西館で行
われたトークショーに森笠、梅津と参加。終了後には「１４日のイベントには出られないから、
このユニホームも最後になるかもしれんな」とジョークを飛ばした。胸中ははっきりしていない
ようだ。
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