08/09/15 01:16:54 nqxR5qTH0
■阿斗里が鮮烈デビュー
規格外のルーキーが初見参したのは4点差の六回だった。
真っ黒に日焼けした彫りの深い顔。
186センチ、91キロの体がロージンを無造作に地面へたたき付けるさまは、もはや新人のそれではない。
先頭を遊飛に詰まらせ打ち取ると、4番ウッズとの対戦が見ものだった。
初球から高め直球で入った阿斗里が、4球目に最速151キロをマーク。
「ファームで課題にしていた」という変化球でカウントを有利にし、
最後は外角へのフォークで捕邪飛に仕留めた。
三者凡退でなで切りし、続く七回も速球で押し無失点に抑えた。
物おじしない強心臓にその豪腕。
入団1年目にプロ初先発初勝利を収めた3年目山口をしのぐ素材ともいわれる。
湘南の嘉手納キャンプイン直前に残した一言が印象的だ。
「早く1軍で投げて、テレビに映って有名になりたい」。
ふてぶてしさがかえって新人離れした風格を醸し出す。
同じ高卒の佐藤にプロ初登板の先を越され、「ほかのチームの同年代なら仕方ないけれど、同じチーム。
ドラフトでは自分より下位だし悔しかった」。
試合後のコメントが「相手がクリーンアップからだったからかえって気合が入った。緊張しなかった」とは頼もしい。
次代を担う逸材の鮮烈デビュー。ファンの目にもしっかりと焼き付いたはずだ。