08/08/26 22:54:11 GbRYs7bh0
ええ記事や・・マジで泣けた GG負けるな・・・
今回、両競技を見て感銘を受けた選手が2人。その2人ともが「佐藤選手」だったのは、偶然だろうが。
1人はソフトボールの「5番・一塁」として優勝に貢献した佐藤理恵選手。(以下省略)
野球では、G・G佐藤選手の姿勢に感銘を受けた。
準決勝の韓国戦で2つのエラーを犯した佐藤選手は、試合後に、がっくりと肩を落とし、
阿部選手に支えられて宿舎にもどった。あまりの憔悴した姿に取材団は誰も取材エリアで
声がかけられなかったほどだった。
佐藤選手は、そのことが心理的にトラウマになっていたのだろうか。米国との3位決定
戦でも高く上がったフライを落としてしまった。
試合後も、佐藤選手の談話をとろうと待っていたが、私を含めた取材団はほとんど
あきらめていた。
ところが、「G・Gさん」と控えめに呼びかけたら、佐藤選手はしっかりと取材団の前に歩いてきた。
そして、しっかりと前を向いて話し始めたのだ。
「守りについては、全力でやった結果ですが、皆さんに迷惑をかけてしまいました。
自分の力不足です。いいわけにはできません。すべて自分の力不足。
いいことも悪いこともあった五輪。いい経験をさせてもらった。
正直、試合に出してもらったことは感謝しています」
佐藤選手は、記者団のすべての質問に答えてロッカールームに帰っていった。
立派だった。記者団からは「あいつ、大したもんだなあ」という声が上がっていた。
私は、この選手が将来この経験に対して「逆にサンキュー」と思える日が来ることを願わずにはいられない。
五輪での野球は終わってしまったが、まだWBCがあるではないか。逆転のチャンスはまだまだあるはずだ。
私はG・G佐藤のファンになった。今度、西武球場に家族を連れて応援に行こうと思う。
帰国後に日本で受けるであろう沢山の罵声を肥やしに、将来の日本野球を背負って
立つ日が来ることを祈っている。(運動部 下山田郁夫)