08/07/14 10:22:16 iGgUtVtS0
試合がない日だから少し脱線しようかね。
クルーンの投球だが秒間43回転というのが正確なのかどうか俺には確認できない。
しかしこれが正確で正しいという前提で考えてみる。
初速の速さは地肩の強さから生まれ、球の伸び(キレ)は回転数から生まれる。
スピンの効いた球は後落が小さく伸びてくるような錯覚を打者に与える。
(手元でぐっと伸びるとか浮き上がるというのは錯覚で、こんな球は実在しない)
問題は「秒間」で回転数を計測してることじゃないのか。
秒間ではなく、リリースしてから捕手が捕球するまでに何回転しているかが問題だ。
クルーンの場合、地肩が滅法強く初速が馬鹿みたいに速い。
そこそこのスピンをかけた球でもたいした数の回転にならないうちにベースに到達するんじゃ
なかろうか。
だから伸びに欠ける球になり打者が頭の中で描く直球の軌道(一定の後落がある普通の直球
の軌道)と一致するから速くても合わせられるのだと思う。
1秒間で計測すればかなり高回転でもクルーンくらいの初速があるならもっと回転をかける
投球じゃないと伸びのある球は生まれないということだろう。
あの初速があり山本昌くらいのスピン(秒間52回転だという)があれば鬼に金棒だろうがねえ。
藤川の場合は地肩の強さと回転数がちょうどよくマッチしているのだろう。
ま、投手はみな違うから一概にどうこうは言えないが、地肩の強さとスピンのかけ方のバランス
が取れている投手が速球派として成功するんじゃないのかね。
クルーンの場合はこのバランスはよくないのだろうが他が真似できない初速の速さがある。
これに高速フォークがあれば十分で、アバウトでいいから制球さえ普通なら無問題だろ。