08/04/21 17:58:06 iGbzdWMh0
暗黒脱出には色々な要因が重なったが、個人的には矢野の存在が一番大きかったと思う。
前の正捕手・山田があまりにも酷かった。
バットとボールの間がかけ離れたスイングを見る度に、絶望的な気分だった。
冗談抜きで打撃だけならカツノリの方がよっぽど期待持てた。
チーム全体が貧打だったが、とりわけ山田が打席に入った時の絶望感は今もトラウマだ。
谷繁や村田真一のHRを見る度に、何でうちは山田なんだ・・といつも心の中で泣いてた。
決定的に嫌になったのが、2002年星野政権1年目の巨人戦での失態。
高めの暴投を、よりによって腕だけ伸ばして顔を伏せ、後ろに逸らしやがった。
その時戦線離脱していた矢野の有難味を感じると同時に、俺は山田を完全に見限った。
こいつはチームの癌だと実感した。変わりつつあるチームに、山田はいて欲しくないと。
その年のオフ、ハムとの複数トレードで放出。あの時の清々しさは今も忘れられない。
山田だけに暗黒時代の責任を背負わせるのは酷だが、本当にそれくらい酷かった。
矢野ほど打てて守れる捕手の代わりは、今後そうそう出てこないだろう。
しかし、打撃・守備、どちらかに難のある正捕手ほど厄介なものはないと思う。
1度レギュラーになってしまうと、世代交代が難しいポジションだ。
チームも中途半端な正捕手を動かせないまま、毎年チーム構想を描く羽目になる。
特に何年間にも渡ってチームが低迷している場合、同じ正捕手のままで躍進するのは厳しいと思う。
ベイ相川やオリ日高を見ていると、申し訳ないが当時の山田とイメージがダブる。
山田より遥かに優秀な選手達ではあるが、彼らが今後「勝てる」捕手に変身するのは難しいと思う。
チームの低迷と時期を同じくして定着してしまった正捕手ほど、扱いの難しいものはない。
阪神も、矢野の後釜には苦労するだろう。ただ、せめてチームが強い内に育てないとダメだと思う。
「勝てる」チームの体質を今から染みつかせておかないと、いざ低迷が始まった時には手遅れだ。
長文失礼しました。