08/05/04 09:29:55 YMbnLKAk0
世間ではゴールデンウィークが四日だったり、前半後半に分かれていたり、そもそもそんなもの無かったり…様々なようだ。
幸せなことに俺は五日丸々お休みで、本来通りのゴールデンウィークを送ることができそうだ。
ぐっすり寝てやろうと、あれほど昨夜は思っていたのにいつも通りの時間に目が覚めてしまった。
目覚まし時計のスイッチをOFFにしておいた意味が無い。
カーテンの隙間から薄蒼色の空が見えた。
太陽は未だに眠ったまま、涼しそうな外の空気を感じさせる色の空が広がっている。
ちょっと前まではまだ真っ暗だったのに…。本当に季節の移り変わりは速いものだ。
寝転んだまま背伸びを一つ。脱力して、更に深くベッドに倒れこむ。
二度寝しよう…。
ぼんやりと眺める先に、俺に背を向けたまま眠っている銀様がいる。
窓から入ってくる空の色が銀様の髪に染み込んで。
寝息を立てる僅かな起伏で銀色になったり、薄蒼色になったりとキラキラ光って…。
いつ見ても見惚れてしまう。いつまでも。このまま眺めていたい光景だ。
もそもそと、銀様を起こさないように近づく。
ほんの少しだけでも、近づけば近づくほどに堪らなく柔らかい、優しい匂いがする。
とても落ち着く香りで、目を瞑ればすぐに眠くなりそうな暖かさを感じる。
ゴールデンウィークの初日の早朝。
今、既に幸せな気持ちで一杯なのだが、これから先の事を考えると更に高揚してくる。
この連休に何をしようか。
ピクニックに行ってみたいな。花見のときは俺が死んでたから…、その仕切り直しという事で。
銀様が観たいと言ってた映画を借りてきて、それを観るのもいいかもしれない。ただ、十本以上あるのだが…。
次々と思案をめぐらせたが、現目標の二度寝が遂行できそうにないので止めた。
目を瞑って大人しく眠ることにする。
結局、連休といってもいつもの休日と変わらぬ時間を過ごしそうだ。
それでもいいかな。
銀様と一緒なら。