07/10/15 15:10:08 PV4I6awG0
山本 ここに来て騎手情勢は乱世に突入しつつある。
東のヨシトミ、西のユタカの絶対君主が崩壊しつつあるから。
松岡 はぁ…。でも全然、んなことボクは全く意識してませんよ。
山本 確かに考えても無駄だけど、馬券ファンは勝手に面白がってるわけ。
松岡 ウーン、しかしボクらは人が思うほど何も考えてないスよ・・・。
それに皆さんが思っている以上に、上の人とは相当大きな技術の差がありますから。
山本 あ、そう?
松岡 全然ありますよ! ボクなんか、いま勢いで勝ってるだけですもん。
山本 その差はどこにあるの?
松岡 それが分かったら苦労しないんですけど(笑)。
そのために研究はしてるけど・・・何かが違うんですよ。
例えばノリさんは紫苑S(アスクデピュティ)で確かにケツから行って3着に来るわけです。
でもボクが乗ったら、ケツから乗ったらケツのままですから。
そこには大きな何かがあるんです。
山本 そういうの、先輩ジョッキーに教えを乞うたりするの?
松岡 もうズバリ。ボクは直球で聞きますね。「一体何考えてるんですか?」って。
実は以前、ノリさんに1日中ずっと、レースですぐ後ろに付き続けたことがあるんです。
特に何も指示されなかったんで。そう、ずっとレースでケツをくっついていって。
山本 そんなことしたの?
松岡 一から十まで徹底的にくっつきましたね。そのときノリさんは、
「まあな、オレの感覚は今のオマエに何を言っても分かんねえよ…」って言われて。
一番堪えましたね。「なんだ、オレはまだその程度だったか」と。
あそこで「自分はまだコツコツ頑張らなければ」と気が付いた。