08/03/11 17:53:17 HyK012Wz0
刃森 尊新連載
『都市伝説の頭“翔”』 第一話バレ
都市伝説 “首回転ババァ”‥‥。
突如人間の前に姿を現し、｢“首”回さんかえ‥‥！？｣と聞いてくる謎の存在。
「回さない」と答えると首を固定され正面画のポーズしかとれなくなり
「回す」と答えると、“都市伝説の右”で首を180°回転させられてしまう‥‥。
その、首回転ババァから逃れる“手段”は一つ‥‥。
薄暗い夜道を小走りで駆ける一人の少年。
達人「大門ちで見た“攻殻機動隊”が面白すぎて、帰るのがすっかり遅くなっちゃったナ‥‥」
妖怪「‥‥“首”回さんかえ‥‥！？」
達人「ば！？ま、まさか‥あの有名な首回転ババァ‥‥！？(ﾌﾞﾙｯ」
ﾊﾞﾊﾞｧ「‥‥“首”回さんかえ‥‥！？」
達人「‥‥‥あ、あのぉ‥‥(ｺﾞｸﾘｯ」
ﾊﾞﾊﾞｧ「なんだい、首、回すのかい‥‥それとも！？(ﾋｯﾋｯﾋｯ」
達人「ボ‥ボクじゃなくて、“翔クン”のところに行って下さい‥‥」
そう、首回転ババァから逃れる術は唯一つ、自分じゃない他の人間を紹介することである。
ﾊﾞﾊﾞｧ「ヒッヒッヒッ、お前は自分が助かる為に友人を“売った”、いつか後悔する日が来るよ‥‥！？」
達人「‥‥‥」
消えていく首回転ババァ、そして翔の部屋に姿を現した。
ﾊﾞﾊﾞｧ「‥‥“首”‥‥回さんかえ‥‥！？」
翔「ひぃっ？‥‥く、首回転ババァ！？」
ﾊﾞﾊﾞｧ「ヒッヒッヒッ、お前の“首”を回‥‥ば！？お、お前！？」
翔「‥‥“首”、回して下さい、僕の“首”を回して下さい‥‥うぅ‥‥(ｸﾞｽﾝ」
再び達人の前に現れる首回転ババァ。
ﾊﾞﾊﾞｧ「ヒッヒッヒッ‥‥“首”回さんかえ‥‥！？」
達人「ババァ！！じゃ、じゃあ翔クンは‥‥！？」
ﾊﾞﾊﾞｧ「馬鹿だねぇ、そんな簡単に“首”が回せるわけないだろう‥馬鹿だねぇ‥‥」
達人「くっ‥そうか、そうだよなぁ‥‥無理だよなぁ‥‥(ｷﾞﾘｯ」
うつむいて悔し涙を流す達人、脳裏には翔の姿があった。
1年前、交通事故にあい首が180°回ってしまった翔、
それ以来部屋に閉じこもり、親友(ﾏﾌﾞﾀﾞﾁ)だった達人や大門の前に姿を現さなくなった‥‥。
達人「翔クンを“元”に戻したかったんだ‥‥、180ﾟを180ﾟで回し直せば、“元”の位置に戻れると‥‥」
ﾊﾞﾊﾞｧ「ヒッヒッヒッ、そう簡単には首は回らないよ」
「‥‥元の位置に戻るには‥‥もう少しだけ“時間”が必要なのさ‥‥」
達人「‥‥へ！？じゃ、じゃあババァ、まさか直してくれたの‥‥！？」
振り向く達人、しかし首回転ババァの姿はすでに無かった。
その日を境に、首回転ババァは人々の前から姿を消し、二度と姿を現すことは無かった。
悲しくも切ない都市伝説は、こうして人々の噂から消えていった‥‥。
煽り：次回の都市伝説は“ターボおばあちゃん”！！ババァづくしの新連載が始まったヨ！！(編集)
巻末：“攻殻機動隊”はよう見ようや‥‥！？(刃森)