08/03/04 03:06:56 tR+bdIQ70
マンガ(漫画)雑誌の衰退と電子出版、海外展開の躍進
マンガ(漫画)市場で大きな変化が起こっている。90年代後半から、マンガ雑誌の
発行部数が減り続けているのだ。消費者の嗜好がケータイなどに分散していることや、
マンガ市場において雑誌よりも単行本が好まれるようになったことが背景にある。
だがマンガ雑誌が衰退すると、マンガ文化が多様性を失うだけでなく新人漫画家が
育たなくなる可能性もある。そこでマンガ雑誌の中には、電子出版に活路を見いだ
したり、海外などの新市場に挑戦する媒体も現れた。
実は最近、マンガ雑誌の部数減少を印象づける休刊劇が相次いだ。例えば今年6月に
は「月刊少年ジャンプ」(集英社)が休刊した。同誌の発行部数は全盛期の89年で
約140万部だったが、今年は約38万部にまで減少していた。また講談社は児童向け
月刊誌「コミックボンボン」を、11月発売の12月号を最後に休刊することを発表している。
この現象はマンガ雑誌全体に共通するものだ。もちろん三大週刊誌の「週刊少年ジャンプ」
(集英社)、「週刊少年マガジン」(講談社)、「週刊少年サンデー」(小学館)も例外で
はない。例えばジャンプの場合、最盛期の1994年には発行部数約650万部を記録したが、今年は
約284万部になってしまった。
もちろん部数の減少が、連載作品のレベル低下を意味するのではない。確かに
ジャンプの発行部数が激減した96─97年には、人気連載の『ドラゴンボール』や
『スラムダンク』などが相次いで終了したため、「部数の減少は人気連載が
なくなったため」とする認識も広まっていた。ところが近年は、同誌から「単行本
だけで」ヒットを飛ばす連載作品が登場している。例えば『ワンピース(ONE PIECE)』
の最新刊は約240万部も売れているのに、ジャンプの部数は増えていない。
実際、マンガ読者の興味は雑誌から単行本へシフトしている。2005年にはマンガ雑誌の
販売額(2,421億円)をマンガ単行本の販売額(2,602億円)が上回る逆転現象も起こった。
最近のマンガは物語がより複雑化している。これを十分に楽しむには、雑誌の連載で
読むよりも、単行本でじっくりと読むほうが良い。
(中略)
そこで、マンガ雑誌の中には新機軸を打ち出すところも出てきた。中でも最も
期待されているのは電子出版の分野だ。電子出版の市場規模は2005年から2006年に
かけて約100億円から約280億円に急増しており、このうちコミック配信市場が
約190億円を占めている(シード・プランニング調べ)。
(中略)
一方、ケータイ向けの分野では「コミックi」(NTTソルマーレ)などの定額制サービスが
始まった。こちらは旧作の再利用が多い。これらの作品を、ケータイの小さな画面で読みやすい
よう「コマ毎に分けて」表示する。コマを移動する際に、効果的なアニメーションや音を加える
場合もある。
これとは逆に「印刷媒体としてのマンガ雑誌」を新市場に送り出す動きもある。例えば海外展開だ。
米国では少年誌「SHONEN JUMP」や少女誌「SHOJO BEAT」が、ドイツでは少年誌「BANZAI!」などが
発行されている。販売部数が伸び悩むなどの問題は抱えているが、その将来性が期待されている。
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