08/02/03 09:23:11 b0ovvKbeO
携帯で毎日同じ時間にレスをするようタイマー仕込みの彼。
彼自身、いつしかそんな登録をしたことすら忘れていたかもしれない。
しかし、そんな彼はもう居ない。
そう、あの日から……。
彼が逝った後、彼の声の留守電メッセージを繰り返し聞くために、
息子の残した携帯に電源を供給し続ける両親。
解約をためらうのは、たまに彼宛にかかる過去からの電話を待つためだろうか。
その機械仕掛けの中で、ひとつのスレに毎日彼の形跡を残していることも知らず。
その書き込みは、彼の持っていた携帯のルーチンに過ぎない。
しかしそれでも、かつてひとりの男が生きていた証明には違いない。
そしてまた、今は亡き男の残した書き込みと知らぬ若者達が、
釣られたように雑談レスをし続ける。
回線の向こう側で、誰が生き、誰が死んでいるかも知らず、平和に。