07/09/17 13:54:56 ezr/LWLe0
海堂へ
この手紙をもって、俺の先輩としての最後の仕事とする。
まず、俺の病態を解明するために、竜崎スミレ顧問に病理解剖をお願いしたい。
以下に、決勝戦についての愚見を述べる。
打倒立海を考える際、第一選択はあくまでデータ収集であるという考えは、今も変わらない。
しかしながら、現実には俺自身の場合がそうであるように
対戦した時点で、眼鏡踏み潰しやデビルの集中攻撃がしばしば見受けられる。
その場合にはスペアの眼鏡を含む準備が必要となるが、
残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの打倒立海の主役は、データを超える試合中のインフレにかかっている。
俺は、お前がその一翼を担える数少ない後輩であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
お前にはインフレの発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、テニスによる死がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、俺の屍を病理解剖ののち、お前の研究材料の一石として役立ててほしい。
屍は生ける師なり。
なお、自らデータテニスの第一線にある者が早期にデータ収集できず、コート内で死すことを心より恥じる。
乾 貞治