HUNTER×HUNTER 蟻編妄想完結スレ2at WCOMIC
HUNTER×HUNTER 蟻編妄想完結スレ2 - 暇つぶし2ch1:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/15 17:15:30 7vT9QpMZ0
URLリンク(ranobe.com)


2:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/15 17:27:39 J9vCCubAO
これガチ?

3:きゃすばるにーさん
07/08/15 19:10:36 KtUjGMgxO
ネタだろ
ホントならもっと大々的になるよ


4:オリセー ◆MpX8DRMmfc
07/08/16 00:26:31 kZ9R1k930
こんにちわ

5:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 00:27:12 UGG7uPVX0
乙。前スレ>>999ふいた

6:きゃすばるにーさん
07/08/16 00:27:33 jvQin5O+O
ババンギダ
よろしく

7:オリセー ◆MpX8DRMmfc
07/08/16 00:29:20 kZ9R1k930
でも>>1000に感動が!!

8:オリセー ◆MpX8DRMmfc
07/08/16 00:31:03 kZ9R1k930
よろしく

ヌワンコ

9:ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc
07/08/16 00:31:46 RWUrT/l4O
>>1

今さらそんな画像持ち出してくるのはアレだけど

前スレで支援してくださってくれた方々、感謝です。需要があるうちは書き続けますんで。

てなわけで皆さんお休みなさいノシ

前スレで支援してくださってくれた方々、感謝です。


10:オリセー ◆MpX8DRMmfc
07/08/16 00:34:58 kZ9R1k930
>>9
確かに・・・
まあこれから、変わらずいきましょうよ


11:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 01:05:20 nsCg2tzv0
乱さんwktk

12:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 01:18:49 7Z8GuSWfO
マジでこの先の展開が楽しみだワ

13:オコチャ
07/08/16 02:09:52 UkrJGCUTO
>>1さん乙
乱さん、ウソバレ師さん
頑張って下さい!
続き楽しみにしてます!

14:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 11:47:55 7XQczQLq0
遂に冨樫先生の復帰が決定されました。
ジャンプに活気が戻りますねこれで!
集英社に感謝
URLリンク(mobi.to)


15:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 12:12:04 Ghv+xdYvO
14のやつしってる、小学校のとき下痢もらして、ウンコバエとあだ名をつけられたやつだ、自分いじられキャラでかわいがられてるとおもってるが、実際天下一品のパシリ君ということをみなさんわかってあげてください

16:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 12:25:16 uC+e+Qti0
冨樫を記憶喪失にする
    ↓
ハンタを読ませる─→途中で記憶が戻ったら失敗
    ↓
感動した冨樫に続きを描かせる

17:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 12:43:05 bBPMbzmyO
嘘バレ師さん、乱さん、>>32氏に期待!

18:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 15:51:31 FmPLn/5+O
以前書いた内容のものが、
原作本編の設定やシナリオと食い違っている箇所が結構あることに気がついたので、
そこらへんを微妙に修正しつつ、最初から書き直していきたいと思います、すみませんでした…。

19:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 15:53:28 FmPLn/5+O
~序章~

《選別と称する殺戮をより効率的に行うため、
催眠作用のある鱗粉を国民に撒き散らすプフ。それを目撃するノヴ。
ノヴ「あ、あれは……」
しかし、突入メンバー達は動じない。
パニックによる被害の心配が無くなるので、むしろ好都合だと考えたからだ。
そして、
ゴン・キルア ・イカルゴ
ナックル・シュート
モラウ
メレオロン
ら突入まで、あと10分となった。

ピトーは、
選別のため宮殿に移動した国民の中に、王の敵が紛れ込み潜伏していると思い込んでいる。

全ては順調、あとは突入するのみ…
しかしキルアは、心のどこかで、説明のつかない『何か引っかかるもの』を感じていた…

【それぞれの現在地】
王・コムギ;王の間
プフ;鱗粉を撒き、宮殿の外
ピトー;最上階付近にて円を使い監視
ユピー;宮殿の中

突入メンバー;宮殿1階へと通じる穴の前にて待機
ネテロ;突入メンバーとは別の場所で待機

突入開始まで…あと僅か…!》


20:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 15:55:47 FmPLn/5+O
~序章2~

-回想‐

~《ナックル「ピトーの円の外側からやってくる会長は、俺達よりも突入が遅れる。
その時間を利用して、俺達は護衛軍を王から分散させる。

戦陣は…ゴンとキルアとイカルゴ。
いきなり自陣のど真ん中に出現する俺達に、
驚いた奴らがおそらく本能的にとる行動は…」

ゴン「…身をもって王を守ること…!!」

ナックル「その通り…予想されるであろう陣形…それは…
護衛軍が三方向からそれぞれ王を取り囲むようにしてガードするフォーメーション…!」


‐宮殿‐

ユピー「奴らはやはり、選別者に紛れて接近してくる可能性が高いな…」
プフ「3人のうち最低1人は王の側にいなければなりませんね…」
ユピー「それは王が許さないだろ?
ただでさえ…
最近俺達が近くに居すぎると煙たがるし…」

プフ「だから誰かが王にバレないようにさり気なく…
つかず離れず王の周囲に気を配らなければ…」

プフ(………
ユピー ←体がでかくてイヤでも目立つ
ピトー ←自分が楽しいと夢中になってしまうタイプ)

プフ「要するに…私が…適任なわけですね…
消去法…それだけのことですが…」》~

錯綜する両陣営の策…

すれ違うそれぞれの思惑は、
果たしてどのような未来を導くのか…!?


21:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 15:57:18 FmPLn/5+O
《ネテロが古い知人と会っている回想》

「会長…いや…師範…死ぬ…おつもりですか…」

「ホッホッホ、大げさなことを…なに、お主にちょいとカツを入れてもらうだけじゃよ…」

「しかし師範…私の能力は、他人に使うと一時的にしか効果をもたらさない上に…
師範の年齢を考えると…効果が切れた時の体への負担が大き過ぎますわさ…死に至ることも…」

「いやいや…久しぶりに、全盛期の頃の肉体に戻ってみたくてのぅ…
なぁ~に心配せんでよい、ワシの体は頑丈じゃて♪」

「…分かりました…全身全霊を込めて…師範を…あなたを、全盛期の肉体に若返らせてみせますわさ…」

「ムフフ…実に70余年ぶりか…
いやワクワクするのぅ…♪」



22:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 15:59:04 FmPLn/5+O
《ネテロ回想》

「ハァ…ハァ…ハァ…お…終わっただわさ…

こ…これで師範は数日後…突入決行の日に肉体が変異し…

それから30分程度は…全盛期の肉体で闘うことが出来る…ハズだわさ…」

「無理をさせてしまって済まんのォ…まぁお主はゆっくり休んでいてくれ…
ホッホッホ…しかし…決行の日が楽しみじゃのう…
…オーラの量だけで…恐らく軽く倍以上にはなるか…」

「し、師範…しかしそれは裏を返せば…肉体に相当無茶な負荷を掛けているということだわさ…

私のこの能力は…他人に使用した場合…リスクが計り知れない…
効き目が切れた時…どれほど巨大な負担が体に襲いかかってくるか…私にも想像が…」

「安心せい…元弟子の能力で死ぬなどということは、ワシのブライドが許さんよ♪
さて…ではワシは決戦の日まで…人里離れた場所にでも赴いて…
精神を研ぎ澄まし牙を研いでおくとするかの…」
「師範……」

こうしてネテロは、古い知人…
心源流の愛弟子、ビスケとの再開を後にした…

ビスケは、年齢・経験・実績・戦闘力・そしてネテロの心源流の愛弟子であることから、
ネテロの次期会長候補に挙がったこともあった…

性格が不適合者という理由と、性別による差別、そして本人の意向により、
候補からは結局除外されてしまったのだが…

そんなビスケは、かつての師匠であるネテロを辞任に追いやろうとする
副会長派の連中が次期会長になるという事態にだけはなって欲しくないという思いがあった…

「師範…任務を全うし…必ず生きて…お戻り下さいだわさ…
ハンター協会の会長は…あなたでなければいけません…どうか…ご無事で…」

23:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:01:07 FmPLn/5+O
突入まであとわずか…
一階広場へと通じる穴の前…
宮殿外の草村の影に、メンバー達は待機していた…。

《王座の間》
王(…選別の刻まで…あと僅かか…余は一体……)
コムギ「……」
王「…どうしたコムギ?
(これは…念…オーラ…か??コムギの身に一体何が…)」
コムギ「…総帥…様…危険…だす…!」
王「何?」
コムギ「お城のすぐ外に…ふ、複数の殺気が……!」

王「馬鹿な…城外の監視はピトーが抜かりなく行っている…
殺気に気づかぬわけがない…案ずるなコムギ…」
コムギ「し、しかし総帥様…!」

他人の念を開花させる能力のあるプフが常時王の傍にいたからなのか…
コムギはいま…念能力者としてのその才能を開花させた…!

プフにとってこれは皮肉なことだった…
王の身を危険に晒すと常に危惧していたコムギが、
プフがきっかけとなり、王の危険を、誰よりも、プフ自身よりも早く察知したのだ…

〈(現時点で発動している)コムギの能力…
軍棋をしている時のように、視界がなくとも、
こちらに向かおうとしている生物、
自分の陣営に責めてくる生物のいる位置を、立体的に、正確に把握することが出来る〉

キルア(突入まであとわずか…
でも一体なんだ…この…何かが引っかかるイヤな感じ…
いややめろ…これはきっと、兄貴に植え付けられた俺の悪いクセが、まだ完全に抜けきっていないだけだ…
もう俺は…後には退かない…!)


24:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 16:03:52 LsXA9+XZ0
俺もビスケで体を全盛期にするんじゃないかと思ってたけど、
冨樫ほどの異才がそんなつまらん事しないだろうと考え直した。

25:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 16:05:02 H/2EAVBn0
それくらいはすると予想
というかしない理由がない

26:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:07:14 FmPLn/5+O
《宮殿内部》

コムギ「そ、総帥様…!き、危険だす…!
護衛のお方たちが気配に気がつかないほどのウデ…
よ、余計に危ないだす…!」

王「(…この慌てぶり…そして見たことのないコムギのオーラの色彩…)
…その者達はいまどこにいる?」

「お、おそらく…お、お城の外…斜め後ろ右下375めえとるほど離れた位置に…7にんほど!!」

(…ピトーらが秘密裏に話していた侵入者の潜伏場所は、確か選別者の中だったはず…
コムギの勘違いか…?

いや…この口調から感じ取られる確信めいた波長…コムギはおそらく真実を語っている…一体…何者が…

さほど気にとめる程のことでもないが…
余の配下の監視を、完璧にかいくぐって宮殿の付近にまで接近し得た者が7人もいることを考慮すると…

…ここは念のためクギを刺しておくべきか…)

「ユピー!」
「…はっ!」

「プフを呼べ…」



27:こち亀最高 ◆EgfQURw9Zo
07/08/16 16:08:28 mwA8z5wA0
似たようなこと書きすぎ

28:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:09:41 FmPLn/5+O
《宮殿外の茂みの中…
突入まで残り数秒となったメンバー達。》

モラウ「…!!」
シュート「き、強大なオーラが接近してくる…!?」
ナックル「馬鹿な!??何故…何故ここの位置がバレた!??」
シュート「は、早く…穴に入って宮殿の中にワープを!!」

モラウ「いや…俺だけはここに残る…!
お前らは気付かれないうちに早く全員ワープしろ…!」
ゴン「で、でも…!」
モラウ「いいから行け!!」

宮殿外の茂みの中には、モラウ1人だけが取り残された…

モラウ(こういう状況下では、作戦をシナリオ通りに運ぶことに必要以上に固執しちまったらアウトだ…
この異常なまでのオーラ…おそらくここに向かっているのは護衛軍の1匹…!

王を護衛軍から引き離し戦力を分散させるというのがこの作戦の最優先事項…
3匹の護衛軍のうち1匹を引き離せたのは、むしろ好都合…!

ヘッ…しかし連戦続きの今の俺の力は、マックスの4割がいいところ…
うまく相討ちにでも持ち込めればいいがな…)

…そしてついに、モラウの前に姿を現したプフ…!

プフ「…あぁ…私は…私だけは…何があっても王の傍らにいると…誓ったというのに…
(しかしピトーは円の監視の任務で手が離せない…
ユピーは飛行に慣れておらず、標的への移動に時間がかかってしまう…
私が王にこの任を与えられたのは必然…それだけのこと…しかし…)

7人程がここに潜伏していると聞きましたが…一体どこに隠れたのですか…?
常に王の傍らにいるのが私の務め…一刻も早くあなた達を処分し…
王の元へと帰還させていただきます…」

モラウ(コイツ…残り6人がまだ近くに潜伏していると勘違いしているのか…?
こいつぁ好都合…思ったよりも少しは時間稼ぎが出来るかも…な…)

29:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:11:39 FmPLn/5+O
こうして…
ゴン・キルア・イカルゴ、
ナックル、シュート、メレオロンら6人は…
ついに《宮殿一階フロア》へとワープを果たした…!

(メレオロンの〈『神の共犯者』…自分自身と、自分に手を触れた者の気配を完全に消せる能力〉
によって、ナックル・シュート・メレオロンの3人は完全に気配を絶った状態)

ピトー(…!!ウニャッ!??城内に突然…円への反応が3匹も…!??
奴らは人民に紛れて潜伏していたはず…??それ以前に…円の監視の中一体どうやって…!?)

とっさに携帯を取り出すピトー。

キルア「よし!作戦通りイカルゴはパームを救出しに地下室へ…!」
イカルゴ「まかせとけ!」

ピトー「城内一階…ネズミが3匹突然現れたニャ…!」
ユピー「!??バカな…一体どうやって…チッ…!」

ピトー「僕はネズミ共を狩りにいくニャ!!
ユピーは王の側に…!」
ユピー「…わかった!」

《宮殿一階》
キルア「よし、このまま俺達が先陣をきって…」
ナックル「待て!円の反応…護衛軍が1匹こっちへ向かってくる…!」

ゴン・キルア「な…!?」


30:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:12:54 FmPLn/5+O
《王座の間へと向かうユピー》

ユピー「王…宮殿内に侵入者が…」
王「なに?」

ユピー「どうやら敵は宮殿の外だけではなかった模様…
現在はピトーを討伐に向かわせております。私はここで王の護衛を…」
王「構わぬ」
ユピー「は…しかし…」

王「余の力を…愚弄する気か…?」
ユピー「いえ…決してそのような…」

王「選別は侵入者を全て討伐してから行うことにする、
余はここでコムギと軍棋を続ける…
ユピーはピトーと共に侵入者討伐に加われ…」

ユピー「は…しかし…」
王「余にこれ以上何か言わせる気か…?」
ユピー「は…か、かしこまりました…」

《宮殿一階》
ゴン(……来る…!!!)


31:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:13:59 FmPLn/5+O
《宮殿一階》
ゴン(来た…あ、あいつは…アイツは…!!!)

ゴン達の前に姿を現したのは…
ピトー…!!

ピトーはゴン達がやる、と決意していたのを知っていたナックル・シュートらは、
メレオロンと共に気配を絶ったまま様子を見守る。

ピトー(ウニャ?円で確認した数が…3匹から2匹に減っている…???)

思考を遮るかのように、キルアの電撃を帯びたヨーヨーがピトーの眼前に放たれる。

瞬時に身をかわすピトー。

その先にあったものは…ゴンのパーによる、巨大な念弾だった。

ピトーは両腕で念弾をガッチリとガードしたが、
そのまま壁を突き抜け、一階フロア外にある庭園にまで吹き飛ばされた。

キルア「追うぞゴン!」
ゴンは無言で頷き、2人は庭園へと移動した。

キルア(……ゴン…??お前は………

いや…今は、何も…考えるな…集中しろ…!)


32:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:16:49 FmPLn/5+O
《宮殿一階》
ナックル(残る護衛軍はあと一匹…
ここに移動中か…)
ナックルは目でシュートに合図を送る。
メレオロンから手を離し、気配・姿を露わにするシュート。
ナックルはメレオロンと共に気配を絶ったままの状態でいる。

シュート(ドキドキドキドキ…こ、来い…!!)

最後に姿を現したユピー…!
ナックルとメレオロンは姿を消しているため、ユピーの眼前にはシュート1人しか映っていない。

ユピー「あぁ?なんだなんだ?聞いてた話と全然違うぞオイ…まさかお前1人でやるってのか?」

シュート「う…ハァハァ…ハァ…お、お前などは…
お、おお俺1人で…じ、じ十分だ…!!!」
ユピー「ヘヘヘ…声がうわずってるぜェ?
王の判断は正しかったな…こんなヤツからわざわざ王をガードする必要はねぇ…すぐラクにしてやるよ…」

背後から姿を消し、不意打ちを伺うナックル。
ナックルは凝で確認したユピーのオーラが最も薄い点…背中上部に向け、
渾身の一撃を放った…!

ユピー「ッッ!!??な…なんだ…!?…ガッハ…」

すかさずシュートが3つの手を操り攻撃を加えた後、ユピーの手足を握り締め、
ノヴの作った4次元マンションの穴へと放り込んだ。

《4次元マンション内》
ユピー「いてて…あ~?一体どこだコリャ…
てゆーか…そこの三角頭…お前誰だ?いつからそこにいた…?
まぁいい…今のはちっと痛かったぜ…クチャクチャにしてやる…!!!」

シュート(!!!こ…こ、ここれが…これが…護衛軍…か…
な……な、なんてオーラだ……?!?
う…くそ…か、勝てる…気がしない…い、いや…落ち着け…ハ…ハァ…ハァハァ…)

護衛軍の巨大なオーラを目の前にしたシュートの心拍数は、
頂点にまで達しようとしていた…。


33:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:19:17 FmPLn/5+O
《宮殿外草原》

モラウ(このコンディションで護衛軍と一対一…やれやれ…骨が折れるな…
しかしあいつは確か、催眠作用のある鱗粉を撒くことが出来る厄介なヤローだったはず…
あいつとの相手がマトモに務まるのは、突入メンバーではこの俺だけ…か…皮肉なモンだな…)


モラウの肺活量はハンター界屈指で、それはクジラに匹敵するほどまでに凄まじいもの。
彼は、その圧倒的な肺活量をもって、全力で息を吸い込んだ。

(ふぅ…これで息を止め続けて戦えば、鱗粉を吸収せずに済む…。
特殊合金で作られたこのサングラスも、鱗粉から目をガードしてくれるだろう…。
俺のキセルは息を吐くだけで煙が出せる…問題は無い…
あとは…いかに短い時間でケリをつけるか…だな…)

プフ「…私は一刻も早くあなた達を葬り、王の元へと帰還する…それだけのこと…」
モラウ(…やはりヤツも、短期決戦を望んでいるようだな…よし…)

プフ「…神聖なる王の宮殿の自然が…何故か煙で汚されてしまっている…
やったのはあなたですか?…それ相応の見返りは…覚悟して頂きましょう…」

モラウ(ヘッ…上等…)


34:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:21:07 FmPLn/5+O
こうして…

《中央庭園》
ゴン・キルアVSピトー

《四次元マンション内》
ナックル・シュートVSユピー

《宮殿外草原》
モラウVSプフ

それぞれの戦いが、幕を開けた…


胸にあるリモコンのようなモノを取り出し、
複数あるうちの1つのボタンを選んで押すモラウ。

《宮殿付近にて待機中のネテロ》

「とうとう…合図が来たか…突入開始から数秒でカタがつくと聞いていたが、随分と時間を要したようじゃな…
どれ…点滅しているのは…なんと!?黄色いランプ…か…」

各メンバーは、ネテロに合図を送ったり、
また不測の事態などの必要に応じて、各チームがそれぞれ互いに一瞬での状況報告を可能にするための超小型転送機を所持しており、
作戦から生じた状況に応じて、ネテロの所持している同じく超小型転送機に、様々な色のランプが点滅するような仕掛けになっていた。

黄色いランプの点滅した場合…その合図が意味するものは…

『突入メンバー達は、
護衛軍3人を王から引き離し、戦力を分散させ、
それぞれの護衛軍を各個撃破する態勢に移行することに成功。
会長が王の間へと突入するための体制は整った。
会長は準備が整い次第、王の元へと突入されたし。』
であった。

ネテロは黄色いランプの点滅を見つめながら、
意外にも不安げな表情を浮かべた…。


35:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:22:54 FmPLn/5+O
当初描いていたシナリオとは大幅に予定が狂い混乱状態には陥ったものの、
結果的には護衛軍を王から引き離すということにはなんとか成功した突入メンバー達。

ネテロ(そうか…護衛軍勢力分散に…成功…して…しまったか…
ワシは作戦が失敗することを想定して…いや…心のどこかで願っていたのかもしれん…

突入メンバーが護衛軍と各々やり合うというは、
王の纖滅のみを何よりも最優先に考えた場合、確かに一番効率的な形ではあるのじゃが…

しかし…あやつらが護衛軍と一体どこまでやり合えるのか…
言ってしまえば…ワシが…王と戦っている間の時間稼ぎ…捨て駒のようなもの…

本当は…ワガママを言うなら…
ワシ1人で宮殿に突入し、護衛軍と王を、我が身が滅するまで撃破し続け…
そして残った兵達の掃討を、若い連中に託す…これが望みじゃった…

しかし奴らがそんな願いを聞き入れてくれるはずもない…
行き着くべくしてこの作戦に行き着いてしまったわけじゃが…

果たして一体どれほどの犠牲者が出てしまうのか…
今はただ…祈りながら…王との対峙に全力を注ぐしかない…か…)

ネテロは複雑な心境のまま潜伏場所から飛び出し、
王の間へと向かった…


36:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:24:24 FmPLn/5+O
《四次元マンション内》ナックル・シュートVSユピー

ユピー「…あん?なんだぁ…コイツは?」

ポットクリン『時間です。利息がつきます。』

〈ナックルの能力『ハコワレ』…
自らのオーラの一部を削り相手を殴り、
一定時間が経過すると、相手を1ヶ月間強制的に『絶』の状態に出来る〉

ナックル(俺が削ったオーラの量は1割…そして…ザッと見たところ…推測になるが、
ヤツのオーラの量は…俺のオーラの量の…約4~5倍…ってところか??
て~と…ヤツが絶の状態になるまでにかかる時間は…約7~8分…既に30秒は経過していると見て…
絶にするまでに必要な時間は約7分…ってとこか……
あのバケモン相手に7分……チッ…長過ぎる…!!
なるべく長期戦に持ち込むようにはしたいが…ハコワレへの期待は薄だな…)

ユピー「オイ三角頭…この人形みてーなのは一体なんだ?おめーの能力か?」

ナックル「まぁな…あんまりそいつに近づかねぇ方がいいぜ?
その人形は、どこまでもお前を追跡する…そして…お前が激しく動くほど…
その人形はお前からオーラを奪っていく…
人形のその能力の発動条件は、相手から20m以内で能力の説明を行うこと…条件は整った…
もうあんましそこから動かねー方がいいぜ、ダンナ?
(な~んちゃってな…ま、こんなウソを素直に信じてくれっとは思っちゃいねーが…
少しでも時間を稼がねーとな…)

ユピー「ヘヘヘ…よく喋る野郎だ…まぁ別にどうでもいい…
俺はここから動かなくともお前らを攻撃出来るしな…」
ナックル(え、なんか微妙に信じてる!??単純な野郎…)
シュート(さ、さて…そ…そろそろいくか…ガクガク…
ク…そ、そそれにしても…な、ななんてオーラの量なんだ…!??ウグ…
ひ、ひょっとして…こ、ここの空間に閉じ込められているのは、ヤ、ヤツではなく…お、おお俺達の方なのでは…!?ハァ…ハァ…)

37:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 16:26:01 FmPLn/5+O
《四次元マンション内》ナックル・シュートVSユピー

シュート(ゴクリ…ハァ…ハァ…いくぞ…!!)

〈シュートの『ホテル・ラフレシア』…
一定以上のダメージを与えた相手に対し、攻撃した部位を籠の中に閉じ込めることが出来る〉

人間は、あまりにも強大な恐怖心を抱くともはや感覚が麻痺し、恐怖心を感じなくなる
と言うが…今のシュートは、その状態に近かったのかもしれない…。
怪物を目の前にしながら、シュートは次第に冷静になっていった…。

(ヤツはオーラの薄い部位をナックルに不意打ち、思い切り直撃をされ、俺の攻撃も受けた…
一定量のダメージは満たしているはず…よし…。)

シュートの3つの手が宙を舞い、ユピーに襲いかかる…!

ユピー(!!速い!!??
フン…しかし威力はさほどでもないな…ムキになって全てをガードする必要もない…)

その油断を突いて…
浮遊するシュートの手たちがユピーの両目に接触した…!

ユピー(ッッ痛っ…!! 小賢しいマネを…これぐらいで…

 ! ? )

ナックル(やった…!シュートが相手の両目を奪った…!!)

ユピー「み、見えねえ…!?俺の目が…ねぇぞ…!?
て、てめぇ一体…何をしやがった…!」

ナックル「よしシュート、連携でいくぞ!」
シュート「待て!!」
ナックル「!?」

ユピー「てめぇら…俺にこんな小細工が…効くとでも…!!?」

ナックル(な…ヤツの顔が…変化していく…!?)

ユピーは奪われた目の付近の形状を変化させていき…そして…

シュート(目が…新しく生えた…!??)

ユピー「ハァハァ…ヘ…ヘヘ…てめぇらが一体何をやったのか知らねぇが…
俺の前では無力…元通りってわけよ…」

ナックル(ま、まずい…!コイツの能力…!!シュートの能力と相性が悪すぎる!!
こいつぁハコワレ狙いどころじゃねぇ…!)

ユピー「てめぇら…もう許さねぇ……八つ裂きだ…!!」


38:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 17:04:25 FmPLn/5+O
《中央庭園》ゴン・キルアVSピトー

ゴン「………ッッ!!」

オーラを充実させていくゴン。

ピトー(お、いいね♪なかなかの気迫だニャ♪)

キルア(?ゴン…!?…お前は…ゴンなのか…?何かが…違う…
オーラの量やパワーなんかじゃあない、何かが…
何だ…この…モヤモヤした感じは…

駄目だ…!また余計なことに頭が…!
俺はとにかくサポートに徹するんだ…!早くゴンとピトーの元へ急がなきゃ…!)

その時、キルアは背後に突然殺気を感じた…!
とっさにかわすキルア。

そこに立っていたのは…ヂートゥ…!

「あ~クソ…てか…おっそ!
な~んかイマイチ役に立たないんだよな~この武器は…」
キルア(!?なんだ?兵隊蟻か?チッ…こんな時に…
ここは俺の足で一気にカタをつける…!」

左手を刃物化し、
素早いフットワークで相手の首を狙うキルア。

キルア(!??完全によけられた!??バカな…)

ヂートゥ「お~お~お~、速い速い!やるねボウヤ!今のちょっとびっくりしたかも!
おれ、ガタイのいいグラサンのオッサンを見返してやろうと思って探してんだけど…知らない?
でも…いいか…なんかお前とやっても面白ろそうだしな!こんな速い人間見たの初めてだし…!」

キルア(な、なんだコイツは…本当に兵隊蟻か?スピードが異常過ぎる…
クッ…待ってろよゴン…!)

39:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 17:54:11 7wXXV8Oy0
王は世界中の人間を食べてしまいました。
そのため王は一人ぼっちになってしまいました。

おわり

40:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 18:46:27 8k//nNQHO
それなんてモンスター?

41:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 19:09:27 iX53TbRl0
いや、だから4次元マンションは一度使ったら入り口閉じる一方通行なんだって
宮殿で作った穴から4次元マンションに戻れるのはノヴだけ
突入したら宮殿の出口を使う以外戻れなくなるとシュートがハッキリ言ってる

突入第一陣はゴン、キルア、イカルゴってセリフもあるから、残り4人は時間差で突入なのも確定
モラウは護衛軍を倒すんじゃなく足止めだけに全力を出すっていうセリフもあるから勝ちにいくこともなし

明確に提示されている作戦は、ゴンキルが3階直行、イカルゴが地下でパームと合流しそのまま脱出
その突入の時、本当に3階に王がいるか再三キルアが怪しんでいる描写アリ
突入10分前までは、確かに3階に王とコムギがいてその部屋の出口扉(同じ3階)にユピーがいる
ピトーのいる場所は、王のいる場所から声が届くほどの距離しかなく、ユピーの場所から何をしているかも視認できる

ノヴが単独突入した際、宮殿内にいた王と護衛軍以外の蟻は7匹でその中にヂートゥもいた
突入時にも宮殿内にヂートゥがいる可能性大、ウェルフィンとブロヴーダは不明

あとネテロは古い知人に会うと言ってから牙をとぐ描写まで多少時間が経過していて
連絡が取れなくなる最後の描写で身体的な変化は見られていない

42:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 19:34:38 iX53TbRl0
あと、2度ビックリの作戦は王が3階にいた場合だけ

あんだけキルアがいないケースを懸念してたから、これで3階にいる展開になるとは考えづらい
レアケースとして、ピトーの円を感じなかったとき=王たちが宮殿中にいない、もしくはピトーが円を使っていない
状況を想定している

休載前の展開見たら、ハンター側が綿密に立てていた計画(一部タネあかしまでしてた)どおりにいくとは思えんのよね
まずハンター側が予想外のケースが発生するとオモ

43:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 19:53:30 VUTIXNPC0
乱さん最初からやり直したほうが・・・

44:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:01:34 6pzjf9M70
ウソバレ師の前スレの書き込みコピペしたほうが良くないか?
途中からだと分からん

45:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:03:20 6pzjf9M70
822 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/13(月) 21:11:50 ID:so7i0s8rO
シャウ?シャウはいるか?
王よ、ここに。

余は…しばらく食事をとっていない

はい、あの娘と軍棋を取り初めてから

なぜだ?腹が減らぬ

我々はあくまで種族の繁栄のために食事をとっているだけですから。食欲などという俗なものはありません。王が食事を欲さないのであれば、王が種族の繁栄を望んでいない。ただ、それだけの事…

尻尾で打ちつけられるシャウ。

余を愚弄する気か。

いえ、そのような事は…我々はあなたの望みを叶えるだけ。ただ、それだけの事。

もうよい、下がれ。

仰せのままに…

王室から離れるシャウ

(しかし、妙)
(王はあれ程弱いのか…?)

場面変わってピトー。

侵入者…
5、6、7、8…
…近い

場面変わり中二階、階段踊り場。
階上を見据えるゴンキル。
来たな。ゴン!何があるかわかんねー。常に凝は…
ゴン、お前…

46:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:04:17 6pzjf9M70
823 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/13(月) 21:30:25 ID:so7i0s8rO
キルア、オレ、言っておかなきゃいけない事がある。

抑えられないんだ、自分を。今まで、色んな敵と戦ってきたけど、これだけ気持ちが昂ぶるのは初めてなんだ。早く、戦いたい。

(こんなゴンは初めて見る…けど、この感覚は初めてじゃない。あれは、修行を終えて初めて暗殺(仕事)に参加した時。
オレは…自分の力の確認と、獲物を仕留められる喜びで自分を抑えられなかった。今のゴンは、あの時のオレだ…今ここで獲物を仕留める喜びを覚えたら、きっと、ゴンは…)

行こう、キルア。

ああ…

場面変わり王室の前に立つメレ&ナックル。

ナックル、捕まれ。失敗は絶対に許されねースペシャルミッションだ。解ってるな?

へっ。言われるまでもねー。

ガッチリと手を握るメレ&ナックル。

場面変わり物陰から中を覗き震えるシュート。


47:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:05:01 6pzjf9M70
826 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/13(月) 22:03:50 ID:so7i0s8rO
(これは…何だ?オレは…何を見ている…?)
震えだすシュート。
目の前にいるのはモントゥトゥユピー。
但し、四肢はなく虫の息。

そして、ユピーのものと思われる腕と足を貪る影。

誰だ、お前は?オレは死ぬのか?

死なないよ。僕と生きるんだ。僕は君を救うんだ。

倒れこみ、震え、失禁をするシュート。もう、部屋には血だまりしか残っていない。シュートに気付き、近づく影。

あれ?まだ誰かいるの?もうあんまりお腹空いてないんだけどなぁ…

場面変わりパームと合流し、走るイカルゴ。

私は…見つけたわ、ヤツらを…その代わり、見つかった。
けど、アイツらは何もしなかった。無視されたわ。私はそこにいないもの、っていう感じだった。あれ程絶望的な、屈辱的な無視のされ方は初めてだった。そして、恐怖を覚えたの。かってない恐怖を。

泣き出すパーム。

もう、少しだってここにいたくない。ヤツらには、誰も勝てない…


48:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:05:40 6pzjf9M70
827 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/13(月) 22:20:01 ID:so7i0s8rO
場面変わり、手を繋ぎ王室へ侵入する、メレ&ナックル。

王は目と鼻の先。
王へ親指を向けるメレ。
(さぁ、やりな?お前のハートのこもった一撃、食らわしてやれ?)
(寝込みを襲うの主義じゃねーが、野良達の無念だ。王、行くぜ!)
拳を振り上げるナックル。
そこで手を離すメレ。

!?何を?

さよなら、ナックル。

左腕を吹っ飛ばされるナックル。

な、何でだ…
メレオロン、おめーは…
殺された里親の話は…全部、嘘だったんか…

嘘じゃないぜ?ただな?里親なんか殺されたっても人間だった時の話だぜ?まさか信じるとは思ってなかったけどな?能力で視界から消えるメレオロン。

オレは、こんなところで…

うつぶせになるナックルを見据える王。

場面変わり廊下を走るゴンキル。

(ゴン!止まれ!何かいる!)

(今、ここで力を消耗するのは得策じゃない。ゴン、もし、他の蟻なら、お前は先を急げ。オレが一人で何とかする。)

そっと中を見るゴンキル。
そこにいるのは、コムギ。


49:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:06:14 6pzjf9M70
831 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/13(月) 22:37:41 ID:so7i0s8rO
誰っすか?総帥様の使いの方ですか?

いや、総帥を倒しにきた。オレはゴン、こっちはキルア。
君は?

そそそそそそそ総帥様を倒すだなんてそんな事!!ダメっすよ!誰かに聞かれたら死刑っすよ!

顔を見合わすゴンキル。

…というわけでもう総帥はいないんだ。今の総帥はただの操り人形。オレらはそれを倒す。理解できたか?

むむむ…よく解んないっすけど…それ以前に信じられないっすけど…

まあ、信じる信じないは勝手だけどとりあえずもうすぐこの辺は戦場になるから、早く逃げた方がいいよ。

…やっぱり信じられねっす。もう一度総帥様に会って、本当の事を聞くっす。

入り口に向かって駆け出すコムギ。

しかし、行く手を遮られ倒れるコムギ。

行く先を見つめて動かないゴンキル。

僕の円の中で遊ぶ子達は誰かニャ?

入り口によしかかるピトー

その子に何かあったら僕が王に怒られるんだよね

50:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:06:46 6pzjf9M70
838 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/13(月) 22:53:05 ID:so7i0s8rO
場面変わりうつ伏せになるナックル。遠くを見つめる王。傍らにシャウ。

王に手をあげようとする愚か者…

王は動かない。

食されないので?王?レア物ですが。

気分ではない。お前が食うがよい。

私は生肉は口に合いませんので…

シャウ…なぜだ?

何がです?王?

今、余は虚無感に覆い尽くされている。あれ程空腹だった腹が、今は何も求めていない事と関係があるのだろうか?

王、あなたは…

立ち上がろうとするナックル。

なぜ、止めをささねぇ?
オレはもう回復したぞコラァ!!

余は、疲れている。見逃してやる。ここから去るがいい。

!?

王…あなたはそこまで…


51:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:08:29 6pzjf9M70
839 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/13(月) 23:08:43 ID:so7i0s8rO
階段下。疲弊するモラウ。周りにはウェルフェンとブロブーダの死骸。しかし、まだ数匹の蟻が取り囲んでいる。

想像以上にやっかいなヤツらだった。もうオーラの残量もほとんど…
ここまでか…

モラウに襲い掛かる蟻達。覚悟を決めた表情のモラウ。

その瞬間、蟻達の首が飛ぶ。

ジャジャン。旦那ぁー疲れてんじゃない?

爪をニギニギさせるヂートゥ。

まだ、戦える?

場面変わりノヴと会長。

そうか、お前をそこまで畏怖させる存在か…

はい…お言葉ですが、会長。あなたの力を持ってしてもきっとヤツらは…

良いよ。ワシがやられても、意志をついでくれる者さえおればの。ワシは喜んで捨て石になるよ。ノヴ、お前は、意志をつぐものを育てる良き師となれ。

会長…

宮殿を見つめる会長と、その横に若い黒髪の男。

行こうか、ランドロン。
指図するな、ジジィ


52:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:09:13 6pzjf9M70
840 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/13(月) 23:22:21 ID:so7i0s8rO
戦いを始める前に聞きたい事がある。

何?

カイトは、どうすれば元に戻る?

カイトって何?

切れかかりオーラが吹き上がるゴン。前髪が跳ね上がり、驚きの表情を見せるピトー。

オレ達を覚えてないのか?

うん。

さらにオーラが吹き上がる。

もう話は終わりだ。お前を倒せばきっとカイトは元に戻る!

試してみたらいいんじゃないかなぁ?僕も…

ドクロの形のオーラがピトーを取り囲む。

操り人形を元に戻す方法なんて知らないし♪

場面変わり仰向けに倒れるシュート。

(あれは、本当にアイツなのか…)

回想。
シュートに近づく影。匂いを嗅いでいる。

あれ?君は人間かぁ。何でこんな所にいるの?ま、いっか。君は食べないよ。だって…

顔がアップになる。白い髪にふくよかな顔。

パパに人間は食べるなって言われたしね!

53:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:09:59 6pzjf9M70
842 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/13(月) 23:34:57 ID:so7i0s8rO
拳を合わせるゴンとピトー。衝撃で両側の壁が崩れ落ちる。

うん、いいパンチ!楽しめそうだね。

オレも楽しいよ。やっとお前を殺せる。

あはぁ♪

コムギを抱えて窓から部屋を離れようとする。キルア。ゴンを見つめている。

(アイツ…戦闘で初めて『殺す』って使った…)

うつむき舌打ちするキルア。

どこ行く気?

足下にピトー。

その子はダメだってば。

キルアを攻撃しようとするピトー。しかし、ゴンのキックがあたり、吹っ飛ぶピトー。

その子はここにいた方が危ないんじゃないか?オレは周りに気を使う余裕はない!

立ち上がろうとするピトー。

んー。それもそうかもね。君、思ったより強いし。

最初はグーッ!

飛び上がりピトーに向かいジャンプするゴン。

ゴン、絶対に死ぬなよ…

部屋から離れるキルア。


54:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:10:42 6pzjf9M70
844 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/13(月) 23:58:43 ID:so7i0s8rO
窓から庭へ降りたキルア。
ちょうどイカルゴ、パームが門からでるところに遭遇。

パーム!タコ!生きてたか!

タコじゃねー!

震えが止まらないパーム。

だいぶ弱ってんな…。パーム!タコ!コイツを頼む!

コムギを放り出す。キャッチできずに潰されるイカルゴ。

あんた…どこ行くの?

決まってる、ゴンのとこ。あいつ今バトルの真っ最中だから。怒るだろーげど援護しなきゃな。
(じゃないと…ちょっとゴン1人じゃどーにもなんねー…)

あんた!バカなの!?目の前でヤツらを見たんでしょ!?何が援護よ!怖いんでしょ!?どうせどうにもならなくなったらゴン君を見捨て逃げるんでしょ!それなら始めからゴン君連れて逃げなさいよ!

息切れするパーム。見つめるキルア。

あー、あんたの言う事すっげー解る。ちょっと前のオレ、そんなんだったし。

だったら、何で…

変われたんだ、オレ。ゴンに会って。アイツは、オレの光なんだ。ゴンは絶対、オレが守る。例え、オレが殺されても…

唾を飲むパーム。

んじゃ、その子よろしく!

…なんで、アイツ…ちょっと…カッコいい…

飛び上がったと思ったら急に戻ってくるキルア。ビビりまくるパーム。

そーだ!そいつ、丁重に扱えよ。もしかしたら、蟻達の弱点になるかもしれないからな。

ニヤリとするキルア。


55:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:11:47 6pzjf9M70
854 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/14(火) 08:00:44 ID:FVKFCLzJO
オレさ、アンタに勝ちたいんだけど。

今なら大チャンスだぜ?

いやいやいや、そんなボロボロなアンタに勝っても意味無いんだよねー

しゃがんでモラウを見つめるヂートゥ。

シャウ様に聞いたらさー、オレにはもうあーゆー風に念を具現化できないんだって。

あぁ、そりゃそうだ。お前はどう見ても強化系。ロクに修行もしてないのにあんな空間を作って、そこに転移させるだけでも大したモンだったがな。

どうすればいい?

あ?

オレはどうすればもっと強くなれる?

ヘッ。敵のオレにそれを聞くかぃ。まぁ、向上心のあるヤツは嫌いじゃないがね。

考え込むヂートゥ。

決めた!オレ、アンタの下で修行する!

ハァ?

んで、いつかもう1回オレと勝負してくれ。

…ブハハ!おもしれーヤツだな、お前は!オレの修行は、厳しいぜ?

ジョートー。

笑顔のモラウとヂートゥ。

次の瞬間、ヂートゥの首が胴から離れる。

後ろには、ユピーを食ったヤツが立っている。


56:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:12:28 6pzjf9M70
928 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 07:39:32 ID:oOhgpEZVO
窓から戦闘が繰り広げられている元の部屋へ戻ったキルア。

ゴン!無事か!…?

目の前にある光景、それは息一つ乱していないゴンと、衣服がボロボロになり傷だらけで息切れしながらも笑顔を見せるピトー。

キルア、オレ、不思議なんだけど、全く負ける気がしないんだ。

(圧倒?ゴンが?ネフェルピトーに?なぜだ?念の総量ではゴンに勝ち目は無いはず…それに…余裕がないのはダメージを殆んど負ってないゴン…何が起きてる?)

キルア、負ける気がしない、しないはずなのに…何か嫌な感じが、頭を離れないんだ!!アイツ、まだ何か隠してる…あの時は、こんなもんじゃなかった!

ニヤリと笑うネフェルピトー。

ここで部屋中に鳴り響く電子音。

あ、ちょっと待ってくれる?

携帯を取出し電話をしだすネフェルピトー。真剣な表情に変化。

ああ、わかったよー。

電話を切るピトー。

ごめん、もうあんまり遊んであげられない。

宮殿を覆っていた円が少しずつ縮んでいき、ピトーの元へ集まっていく。

もう、円を張る必要はない…

場面変わり王室。電話をたたむシャウアプフ。王に正対。

王、私を食してください

王室外に息を潜めて中の様子を伺うネテロ。


57:きゃすばるにーさん
07/08/16 20:12:43 jvQin5O+O
乱さんオレは楽しんでますよ。

>>42まだ進んでない話を仮定されてもなw
念能力だってすべてが掲載されているわけでもあるまい?

横槍いれるのは勝手だが、 ここは妄想スレということをお忘れなく


58:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:13:45 +aEaYgFTO
前スレの32です
自分もハンネ付けたほうがいいですかね?
一応、皆さんの配慮?のおかげですぐに自分のものと分かると思いますが… ところで自分も乱さんみたいに前スレから過去作品持ってきたほうがいいですか?

よかったら意見お願いします

59:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:13:45 6pzjf9M70
937 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 10:32:14 ID:SDbyOJvc0
-3日前-
ベッドの上寝ころび本を読むクロロ。
ドアを開ける二つの影。ヒソカと顔を腫らしたアベンガネ。

連れてきたよ。

彼が除念を?

ああ。

ずいぶん痛めつけられてるじゃないか。
拷問でもしたのか?大事なゲストだ。丁重に扱えよ。

うん。そのつもりだったんだけどね。
もう充分な前金をいただいてるはずなのに、僕にまでふっかけてくるからさ。
僕、お金無いから、ちょっとイラッとしてね。

フッ。お前らしいな。除念師、名前は?

アベンガネ。

よろしく。君に会えて嬉しく思う。さて、本題だが、オレの念は外せそうか?

凝で目を覆い、クロロを見つめるアベンガネ。

…可能だ。執念めいた物は感じるが所詮具現化された鎖が心臓を取り巻いているだけの事。
初歩レベルの除念で終わる。

…心強いな。

複雑そうな表情を浮かべるクロロ。笑顔のヒソカ。

ここじゃ除念はできない。場所を変えよう。


60:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:14:44 6pzjf9M70
938 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 10:57:37 ID:H5dapPN10
場面変わり薄暗い森の中。

今から除念の準備にとりかかる。ここで待っていてくれ。

座り、向き合うクロロとヒソカ。

ゲームはどうだったんだ?

僕には向いてないね。

旅団のヤツらは元気か?

ああ。相変わらずだね。

なぜ、オレと戦いたい。

愚問だね。君が強いからさ。

オレが強い、か。

世間話はこの辺にしよう。あんまり話をし過ぎると情が移って全力を出せなくなる。

フッ。よく言う。

ガサッ。

準備は終わったのかぃ・・・!?

茂みから飛び出すアベンガネの首。
暗がりから出てくるカマキリ師団長。

場面変わりPCをたたくシャル。ベッドに寝ころびいびきをかいて寝ているフィンクス。シャルの携帯が鳴る。ディスプレイには『団長』

フィンクス!起きろ!団長からだ!

ベッドから転げ落ちるフィンクス。

な、なに!貸せ!

シャルから携帯を取り上げるフィンクス。

もしもし!だんちょ・・・

やぁ、僕だけど。

ヒソカ…何バカな事してやがる…。除念はどうした!

まだ終わってない。僕の携帯じゃきっと電話に出てくれないと思ってね。ちょっと大事な話があるんだ。シャルに変わってくれないか?

シャルに携帯を渡すフィンクス。

何?

ちょっと深刻な問題が起きてね。以前、ハンター協会から留守電に蟻退治の話が入ってたよね?

五体をバラバラにされたカマキリ師団長を足元に携帯を耳に当てるヒソカ。本を読むクロロ。

61:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:15:32 6pzjf9M70
939 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 11:12:48 ID:I3Sw2xsP0
オレは、誰だ。なぜここにいる。

暗闇に手をつながれたカイト。

なぜ、オレは自由じゃない…。オレをこんな目に合わせたのは誰だ…

場面変わり、耳をピクッとさせるピトー。

あはぁ♪今、アレが僕の事考えた♪

さらに禍々しいオーラを纏うピトー。

さっさと君たちをやっつけて

腰を落とす。

王のところへ向かう。

手を前に出す。

選別が終わったら…

オーラを具現化し、不気味なムカデのような形に変化させる。

帰ってオモチャと遊ぶんだ♪

行け!『枯らし過ぎの一生』(カラカラホッパー)

場面変わり、カイト。NGLの事、ゴンとの言葉を回想している。
回想の中のジン。

涙を流すカイト。

オレは、死んだのか…

940 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 11:15:36 ID:I3Sw2xsP0
上記3つは1-2年程前に本スレか今後の展開を予想するスレとかで書いたモノです。

ガイシュツ?って思った人いたらすいません。

62:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:16:34 6pzjf9M70
946 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 12:45:42 ID:A1tdP+ac0
おめぇは…?

僕?僕は、メルエム。

(!?コルトが育ててたあの赤ん坊の名前…)

君は誰?

オレはモラウ。お前、何しに来た?

モラウさん!パパに聞いてるよ!協力してあげろって言われてるんだ!
僕はお兄ちゃんに会いにきたんだよ。お兄ちゃんはお母さんを殺した悪い人なんでしょ?

ああ、お前の言う事は間違っちゃぁいねぇ…。だがな!全く無抵抗の敵を後ろから襲うとはどういう了見だ!!

なんで?パパから聞いてるよ。この宮殿にいるのは人間以外は全部敵なんでしょ?
僕はモラウさんを助けてあげたんじゃないのかなぁ?
だって…モラウさん達も僕の仲間をいっぱい殺したんでしょう?

(!!…あぁ、確かにその通りだ。ヂートゥだって多数の人間を殺して食ってきてたはずだ…。
オレは馬鹿か…。ここは戦場…。こいつの判断は間違ってねぇ…。
だが…気になる。コイツ、いくら敵とはいえ…あっさり殺し過ぎじゃねぇのか…
この作戦、ここまでは恐ろしく順調…。だが、こいつの存在は完全に想定外…。
…嫌な予感がするぜ…)

行こう!モラウ!お兄ちゃんのところへ!

場面変わりシャウと王。シャウの足もとに血だまりの中でうつ伏せになっているナックル。

シャウ、どういう意味だ?

今のあなたには、覇気が感じられませぬ。生まれた時の方が、貪欲でした。
あの娘と軍棋を取り出してからあなたは変わられた。弱くなったと言ってもいい。
取り戻すのです。覇気を。覚悟を。あなたは世界の頂点に立つべきお方。
私一人いなくても、ピトーも、ユピーもいる。あなたの地位は揺るぎますまい。
あなたを誰よりも想う私を食い、あなたはさらなる高みへと上り詰めるのです。

プフを尾で殴りつける王。

口が過ぎるな、プフ。食すまでもない…死ぬか…?今すぐここで…。

弱いのです。あなたは。余りに弱い。弱くなったのか元から弱いのかは解りませぬが。
いまのあなたは我々護衛軍に遙かに劣る。手練のハンターにすらひとたまりもないでしょう。
だからこそ私を食らってほしいのです。あなたは…食うほどに強くなるのですから。

それがお前の覚悟か?

はい。

よかろう。お前を食う。我の一部となれる事、誇りに思うがよい。


63:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:17:16 6pzjf9M70
949 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 14:07:20 ID:oa4mXbo00
よかろう。そこへなおれ。

ははっ。

王の前に座し頭を下げるプフ。手を振り上げる王。その時、ナックルが立ち上がる。

ま、待てコラ…。
(シャウアプフの話が本当なら、今、王に護衛軍を食わすのはマズい。
確かに一人護衛軍が消えりゃ作戦としては理想的!完璧とも言えるだろう…。
だが!問題は王と会長がタイマンを張るという事。その時に会長の力を大きく超えているのは非常にマズい。
王を倒すのがこの作戦の最終目標!過程で護衛軍を分散させても会長が王を倒せなければ意味がない。
この食事、絶対阻止だ!)

てめぇ…いい加減にしやがれ…。黙って寝てりゃいいのにこのダボ助が…。

立ち上がるシャウ。表情は普段とは比べ物にならないくらい険しくなっている。
禍々しいオーラがシャウを包み、怯えるナックル。

もう無理。殺す。ってゆーか死ね。

ナックルに詰め寄るシャウ。

あいや待たれい!!

会長登場。

食うがよい。王。

誰だお前?

ハンター協会会長、ネテロと申すものじゃ。うちの不徳な弟子が無粋なマネをして悪かったのう。
やめろなんて野暮な事はもう言わん。思う存分召し上がるが良いぞ。

か、会長!なんで…。
(それ程自信があるのか、会長は…。)

踵を返し再び王の元に座す王。

さらばだ、シャウアプフ。お主のような家臣に恵まれて、余は幸せ者であった。

ご武運を…。

シャウアプフの首を飛ばす王。

終わりだ…。

冷汗のナックル。不敵な笑みを浮かべるネテロ。無表情のランドロン。
飛ばされたシャウアプフの首を持ち、口に運び始める王。

64:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:17:51 6pzjf9M70
951 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 14:39:31 ID:vtmasx360
食事を終えた王。鼓動が王を打ち、体格が仰々しく変化していく。翼が生え、体格も一回り大きくなっている。

化け物…。

冷汗をかくナックル。無表情のネテロとアンドロン。

何もしてないのに滲み出る凶悪なオーラ!
最悪だ…もう、人類は終わり…。

うむ…。『喰う』事で対象のオーラを取り込む事ができる能力か。
同族であれば食っても効果はないとふんだんじゃが、そんな事はないようじゃのぅ。うむ。見込み違いじゃ。参ったのぅ。

フハハハハハハハ!湧いてきたわ!食欲が!お前らも旨そうだ…。

ネテロの懐へ飛び込み、みぞおちへパンチ。壁まで吹っ飛ぶネテロ。

うむぅ。こりゃ予想以上じゃ。

瓦礫から立ち上がりランドロンの横へジャンプするネテロ。

さて、ランドロン。さっそくだがお前の出番なわけだが。

指図するなジジィ。

目をつむり両手を広げるランドロン。

天上人作人不!(イコール・ジャッジ)

ランドロンの両手から光が飛び出し、ネテロ、ナックル、王を包む。

なんだこれは…余の力が…抜けていく…。

なんだこれは…オレのオーラが…どんどん跳ね上がっていく!!

ランドロンのイコール・ジャッジは、視界にいる者のオーラを『均一化』する。圧倒的強者と戦う時は非常に有効!しかし、効果はおよそ10分弱!ナックル!その間にケリをつけるぞ!!

会長…おぉぉおおおぉ!!!


65:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:18:27 6pzjf9M70
963 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 17:57:50 ID:oOhgpEZVO
優勢に戦闘を進めるネテロとナックル。一旦体勢を整える。

オーラが均一化されたこの空間では発は出せぬ。身体能力とオーラの攻防力移動がスムーズにできるか否かで勝負が決まる。身体能力では劣るかもしれんが、念の扱いは…

うずくまり、片膝をつく王。

圧倒的優位!!

ナックル、お主はランドロンを守れ。ランドロンがやられた瞬間、全てが終わる!

押忍!

戦闘を再開するネテロ。多少の攻撃はもらい、手数も王の方が多いが、やはり有効打はネテロの方が多い。
なかなかのセンスじゃの。しかし、悲しいかな経験が足り無さ過ぎじゃわい。個人的な恨みはないがね。お主の命、もらい受ける。覚悟!

いける!これなら倒せる!残り時間もまだ5分以上ある。あとはオレさえランドロンを守りぬけば…

ナックルの後ろから呻き声。振り向くと喉から血を流し倒れこむランドロン。

!!一体なぜ…

おいおい?もう忘れたのかよ?

姿を表すメレオロン。

どうやら、チェックメイトだな?

なぜ…ランドロンの視界の中では発は使えないはず…
!!そうか…ヤツはずっと姿を消していた…ランドロンの視界に確かに『入っていなかった』クソ…メレの存在を完全に見落としていたオレのミス…

落ち込むナックル。

会長!

振り向くナックル。

!!

目の前には王に腹を貫かれているネテロ。


66:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:19:03 6pzjf9M70
966 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 19:49:38 ID:oOhgpEZVO
ずいぶんとやってくれたな、下郎が…

尾を振る王。投げ出されるネテロ。

終わりだ…

うずくまるナックル。

グフッ!こりゃ…致命傷じゃの…もう起き上がる事すらできんわい…

辺りを見渡す王。

余は、王だ。
最強の力を持ち、この世界のあらゆる生態系の頂点に立つべくして生を受けた。
これからも余はお前達ハンターを…食って!食って!食らい尽くす!!!それが余の存在価値!この世に生まれた理由だ!

ずいぶん勝手な事を言っておるのう、王。させんよ。そんな事は。

立ち上がろうとするネテロ。

死に損ないが何を…

作戦とは…失敗しては意味が無い。失敗を覚悟のうえで、それでも成功を考える…意味が解るか。

解らぬ。

そうか…つまりこういう事じゃ!

ネテロが両手を前に出す。
命の洗濯!(ストライクビッパー)

王の周りを光が包む。

な、なんだこれは…

これが、わしの唯一無二の発じゃ。この能力には強力な制約がついておってな。これを使えば死ぬ、という至極明解なものなんじゃが。どんな能力かは、身を持って思い知るがよい!

こ、これは…

光がまとわりついた部分が徐々にその形を失っている。

逃れるすべはないよ。お主は光になるんじゃ。フォッフォッフォ


67:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:19:47 6pzjf9M70
970 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 22:13:29 ID:oOhgpEZVO
ワシはここまで。ナックル、ノヴを、モラウを信じよ。己の道を信じよ。ワシの死に様を伝え、ハンター達を正しい道に導くのだ。頼むぞ…。

会長…

光に包まれ、消えるネテロと王。一片の肉片も残さず。

オレは、何もしてねぇ!
本当なら誰も死なずに終わるはずだったんだ!そうだ!メレはどこに行きやがった!せめて、アイツだけでもオレの手で仕留める!

ナックルの後ろの壁によりかかるメレ。

王が、やられたか?こりゃ、予想外だな?さて、この単純バカは放っておいて、ネフェルピトー殿に戦況を伝えに行くか?

部屋から離れようとするメレ。しかし、入り口を塞ぐ影。

誰だ?お前?

あれ?人間しかいない。お兄ちゃんはどこ?

身構えるナックル。

メルエムの脇から顔を出すモラウ。

ナックル。構えを解け。コイツは敵じゃあねぇ。コイツは王の片割れ、メルエムだ。

!?
あの時の…

土下座するナックル。

モラウさん!すみません!オレ、何もできませんでした!会長が自らの命と引き換えに王を倒したってのに…オレは…オレは…

ナックルの肩を叩くモラウ。

お前のせいじゃねー。これは、会長が望んだ事なんだ。

キョロキョロ辺りを見渡すメルエム。

コイツは驚きだな?アレが王の片割れ?なんで人間と徒党を組んでるかは知らないが…コイツは使えるな…?と、そろそろ息がもたねぇ、とりあえず部屋から出て…!?

メレオロンの前で大口を開けるメルエム。そのままメレオロンの上半身に食らい付く。

なんでオレの位置が正確に…

食事を終えたメルエム。

どうしたメルエム?

お腹空いたからお口動かしてたら何かいたみたいー


68:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 20:20:09 FmPLn/5+O
>突入第一陣はゴン・キルア・イカルゴ
>よって残りの4人は時間差

作中での作戦会議の大体の要約は…

ナックル「ネテロは俺達よりも突入が『数秒』遅れる。
その時間を利用して、俺達は護衛軍を王から分散させる。
先陣は、ゴンとキルアとイカルゴ。
いきなり宮殿に現れた俺たちに護衛軍らが取る行動は…
おそらく三方向から王をピッタリとガードする陣形。」
キルア「この陣形を崩すのはカンタンじゃねーな…」
メレオロン「そこで俺の出番だ」
キルア「なるほど…奴らにしてみりゃ2度ビックリだな」


『数秒で王から護衛軍を分散』とまで断言はしていないけれど、
突入メンバー達は、
相当短い時間(30秒~1分くらい?)で、王へのガードの固くなった護衛軍を王から分散させる
…という、かなりハイパーな作戦
という印象を受けたので…

個人的な妄想になってしまうんですが…

自分個人の予想としては…

メレオロンが、ナックル・シュート・もしかしたらモラウも含めた
メンバー達の姿を消す

→ゴン・キルア・イカルゴ(気配あり)

ナックル・シュート・モラウ・メレオロン(気配なし)
が宮殿に突入

→護衛軍達はいきなり円に気配反応してビックリ、
護衛軍3人は本能的に王を3方向からピッシリとガード

→パーム救出のイカルゴ除く6人が王の間へ行く

→王の間で視界に入ったゴン・キルアが護衛軍らの注意を引きつけている間に…

気配を絶ったメレオロン陣による奇襲攻撃
(モラウの煙目くらましや何本もの「絶対に千切れない縄」などでの捕獲、
ナックルとシュートの連携による視界強奪を利用した捕獲、
あたりをうまく利用した、何らかの策…?など)
で、護衛軍達は2度目のビックリ

→以上のこと全てをかなりの短い時間で行い護衛軍を王から引き離し、
ネテロを王と一対一で戦わせる状況を作る

ナックル達が考えている作戦は、大体こんな感じのものなのではないか…
といった感じです…予想や意見の別れるところではありますが…

69:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:20:18 6pzjf9M70
977 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 22:41:24 ID:oOhgpEZVO
疲弊し、傷だらけのゴン。傍らで見つめるキルア。

(…ここまでか)
ゴン!終わりだ!代われ!

首を振るゴン。

いい加減にしろ!これ以上やったら…死ぬぞ!

構うもんか!

まあまあ喧嘩しない喧嘩しない。僕は別にどっち相手でもいいし、何なら…

さらにオーラを増幅させるピトー。

二人で来たっていいんだよ?

ピトーに向かって飛び出すゴン。

最初はグー!

またそれかぁ。当たらないじゃん。

ジャンケン…パー!あいこでグー!

念弾をグーで打ち付けるゴン。

ドッジボールの時の…グーの威力を持った念弾!これなら、或いは…

避けきれないピトー。クリーンヒット。
しかし、何事もなく立ち上がる。

これが最強の威力なんだぁ…もう、終えるけどいい?

両膝に手を付き息を切らすゴン。

まだ…まだだ…。

ゴンの延髄に衝撃が走る。傍らに手刀をあげているキルア。

キルア…いくらキルアでも…許さないぞ…

気を失うゴン。

(ごめんな、ゴン。アイツの前でお前を気絶させるのは2回目だな。あの時はお前にヤツを攻撃させないため。逃げるため。だけど、今回は違う。逃げるためじゃない。オレが、お前の代わりにヤツを倒すためだ…。)

ここからはオレが相手だ。

構わないよ。

場面変わり宮殿正門。宮殿内に踏み込むヒソカ。


70:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:21:08 6pzjf9M70
983 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 23:15:56 ID:oOhgpEZVO
円…。

オーラのぶつかり合いが2階で1つ。少し離れた場所に3つ。さらに離れた場所に1つ。さらに1つ、で合計8つ。さて、どこから行こうか。

んん~。
やっぱりバトルの最中のところかな。
害虫はさっさと始末しなきゃね。

場面変わりキルアvsピトー。

お前、電流って食らった事あるか?

無いけど何で?

味合わせてやるよ。

ヨーヨーを取り出すキルア。

ヨーヨーを投げるキルア。しかしピトーには当たらない。

(やっぱりヨーヨーじゃ埒があかないか…ならば…飛び込む!)

イヅツシをピトーにヒットさせる。後退りし、口から血を吐くピトー。

何だ、今のは…?

(よし、電気なら効く!それに今ので迂闊に飛び込んでは来れないだろう…一気に、片をつける!!)
キルアの掌に電気が走る。。

カンムル!

ピトーの体が電気を帯びていき、また、キルアは電気を帯びたオーラで練を行っている。
キルアのオーラを受けたピトーの静電気は通常より電気を帯びた状態になる。キルアはその静電気の動きを自らのオーラで関知し、相手の動きを事前に知る事ができる!効果はキルアのオーラが尽きない限り続く!
何を…

今から数分、お前がやろうとする事がオレには手に取るように解る。お前の攻撃は一切ヒットしないが、オレの攻撃は全て当たる。応戦しようが、逃げようが構わないよ。その間にお前を倒せなければオレの負け…。そしてオレは、負けるつもりは無い…。行くぜ!


71:きゃすばるにーさん
07/08/16 20:21:17 jvQin5O+O
このスレ引っ張ってきたのは 32氏さんの功績がでかいよ

あとは ウソバレ氏さん
乱さんだと思う



72:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:28:56 Ghv+xdYvO
ウソバレしさんの方が上手だな、絵がなくてもわかりやすい

73:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 20:37:04 FmPLn/5+O
>>42

>>68というわけで、とりあえず

『コムギがきっかけで、
ナックル達の当初描いていた作戦とは、
全く違う不測の事態になってしまった、
しかし王から護衛軍を分散させるという目的は達成出来た』

という展開にしてみた、
といった感じです…

ネテロに関しては、
「数日後、ちょうど決行日に、肉体が全盛期の頃になるようにしておいた」
と書いておきました…
ビスケの能力が100%全てが明らかになったかは作中では定かではないのと、
あとはまぁ妄想スレということで…w

四次元マンションに関しては
単純に間違っていました、すみません…
修正しておきます



74:きゃすばるにーさん
07/08/16 20:42:27 jvQin5O+O
こんだけ作品たまると さすがに読みにくいね

ハンター妄想専用のホームページつくっかな



75:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:54:22 3ELvBRtQ0
>>74
頼む。その方が冨樫にとっても見やすい

76:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:57:02 H/2EAVBn0
きゃっするばにーさん期待してます。
しかし、妄想スレが盛り上がるってのも変な話だ

77:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 20:58:46 PJsPR5eHO
せっかくの新スレだし、32氏さんもコピペ貼って欲しいな…
あとハンドルネームもつけてほしい…

>>74
2ちゃんでやることで生まれる、
色んな意見や感想や新手の職人さん
そういう意味では、
あえて2ちゃんでやるのにも意義があるような…


78:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:02:03 6pzjf9M70
984 :ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc :2007/08/15(水) 23:53:53 ID:oOhgpEZVO
ゴンとの戦いでヤツのスピード、パワー、念の総量、攻撃、防御のクセは全て把握済み。問題は能力!カラカラホッパーがどんな効果があるか正直解らない。直接攻撃ならやり過ごせる!来る…

前進で…右手…パンチ…やり過ごして…

ネフェルピトーの攻撃を躱し、雷掌を打ち込む。後退りするピトー。

上…左足…首を狙う…

またもや攻撃を躱し、雷掌。

いける!

(駄目か…完全に読まれてる。さっきの言葉は嘘じゃない…ならば……)

両手を交差させ、ガードの形をとるピトー。

君の能力は『先読み』。なら僕は君からの攻撃を待つだけ…

ナルカミ!

雷がピトーを襲う。

ぐっ…

ずっとそうしてろよ。雷打ち込みまくってやるからよ!

部屋から離れるピトー。

逃がすか!!

(あの場所へ行けば、どうにか…)

場面変わり、電話をかけているモラウ。シュートが合流し、ナックルの肩を支えている。

コルトか!聞きたい事がある!

…逃げろ

あ?

ヤツは…化け物だ…

ヤツってのはメルエムの事か!?

あぁ…

こっちのキメラアントは全滅だ…みんな、ヤツに食われた…

携帯を覗き込むメルエム。

誰と電話してるの?パパ?代わって!代わって!

無理矢理携帯をはぎ取るメルエム。

パパ!僕ね!いっぱい敵を倒したよ!凄くお腹いっぱいになったよ!

モラウ達の方向を向き、涎を垂らすメルエム。

けど、まだ足りないなぁ…

79:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:03:20 PJsPR5eHO
自分的には乱さんが好き

でも皆それぞれ個性があって面白いね。
楽しませてもらってます…!

80:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:04:18 6pzjf9M70
>>45-56
>>59-67
>>69-70
>>78

以上がウソバレ師の前スレの投稿


81:きゃすばるにーさん
07/08/16 21:09:15 jvQin5O+O
読みにくいだろ?
オレ基本携帯だから余計さ
ハンター専用サイト 狩人の酒場風にサクッとつくっとくよ
新作はこのスレで、ホームページはまとめるかんじさ



82:ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc
07/08/16 21:10:37 RWUrT/l4O
>>ID:6pzjf9M70氏

ありがとう。素直にめちゃめちゃ嬉しい。
子守しながら書いてるんで更新遅くてごめんなさい。
今から2つ貼ります。

83:ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc
07/08/16 21:13:45 RWUrT/l4O
どこに行く気だ?あてもなく逃げて時間切れを狙ってる感じじゃない…。目標があって、そこにむかってる感じだ…、だったら、たどり着かせるわけにはいかない!

ナルカミ!

ピトーの前に雷が落ち、それを何とか躱す。しかし、進行方向にはキルアが。強烈なキックが脇腹を打ち、壁に叩きつけられるピトー。

このチャンス逃がさない!

ピトーに対しヨーヨーでおびただしい程の連打を加えるキルア。

とどめ!

ヨーヨーをピトーに打ち付ける。ピトーは動かない。

殺ったか…?だが、近付きはしない…念には念を!

ナルカミ!

雷に貫かれても微動だにしないピトー。

本当にやったのか…?まだしばらくカンムルの効果は続く。行ってみるか…。

ピトーに近づくキルア。

カラカラホッパー!

!!

キルアに襲い掛かる念獣。ナルカミで打ち落とすキルア。

!?

ピトーがいない…どこに…?オーラの流れは…下!
床をぶち抜いたのか!マズい!

穴から階下へ行き、オーラの残り香を追うキルア。

この扉の向こうか…
クソッ。やな雰囲気だな…

扉の前まで近付くキルア。

鍵は、かかっていない…
くそ、この扉の厚さじゃカンムルが機能しない!

考えこむキルア。

…行く!

84:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:14:24 Fu7F5MCPO
ウソっち子持ちだったんだ

85:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:15:34 PJsPR5eHO
>新作はこのスレで、
>ホームページはまとめるかんじ
なるほど!いいかも!

86:ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc
07/08/16 21:16:58 RWUrT/l4O
扉を蹴り破り中へ飛び出すキルア。眼前には座り込むピトー。傍らにヒリン。

んじゃ、よろしく、ヒリン。

えー、せっかく起きれたのにぃ…しょうがないですよね…

寝そべりだすヒリン。
その瞬間!ヒリンの横に獏が現れ、ピトーを覆っていた帯電した静電気を、少しずつついばんでいく。
いびきをかき眠るヒリン。

静電気が!なぜ!ネフェルピトーの動作が感知できない!カンムルが無効化…?

ヒリンの能力はねー

立ち上がるピトー。

『念食い獏』(バクバクドリーム)

念獣が念を食べてくれるんだー。解除条件を満たさない限り、術者は目覚めないけど、とりあえず君を殺したら念は解けるんだよね?

構えるピトー。

もう電撃は食らわない…。君は…絶対に殺す……

冷や汗をかくキルア。

へー。おもしろい事してるね。

誰だ!

振り向くキルア。そこに立つのはヒソカ。部屋に踏みこんでくる。

場面変わり、相対するメルエムと、モラウ組3人。

人間ってさぁ、おいしいんでしょう?

涎をふき舌舐めずりするメルエム。

パパと人間は食べないって約束したけどさぁ、どうせ僕が王になれば君たちは僕の言いなりにならなきゃいけないんだから、ここで食べちゃってもいいかな?

87:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:18:42 i4pT9Pf5O
>>80
乙!

>>77
オレもそー思う。書き手にしろ読み手にしろ、人の集まりやすさは重要だと思う。でも、きゃすにーが言うように読みにくさはなんとかしたいね

88:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:19:49 RWUrT/l4O
>>81はネ申

>>84
3ヶ月の男の子です

89:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:26:30 i4pT9Pf5O
>>81
なるほど…さすが!


32氏さんもハンネつけて!

90:トうガらシ
07/08/16 21:35:44 +aEaYgFTO
期待に答えてハンネを…って、さすがにこれはまずいですかねW

とりあえずはこれで行こうと思います!

後、過去作品持って来るんで待ってて下さい

91:ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc
07/08/16 21:42:45 RWUrT/l4O
身構えるナックルとシュート。

へっ、やっぱ蟻は蟻か…

あの光景を見た時に、こうなる気はしてたんだ…

しかし、それを制すモラウ。

いや、ダメだ!

な、な、なんで!?

いいか、お前は王になるんだろ?そして、お前とお前のパパは生まれた時にオレと約束した。もう二度と『人間は食わない』ってな。いいか…王ってのは偉いんだ…偉い人はな…約束を破らねぇんだよ!!!

!!

衝撃を受けるメルエム。泣き出す。

ごめんなさいー!びぇぇえぇぇん!

ナックルとシュートの方を振り向き、親指を立てるモラウ。

(す、すげぇ…汗さすが二男一女の父…汗)
(あぁ…オレらには真似できん…汗)

メルエムの頭をなでているモラウ。

場面変わり、キルアに近寄るヒソカ。

ゴンは?

上で寝てる。お前、なんでここに…!!

キルアに襲い掛かるピトー。キルアは何とか躱すもすぐに二撃目。

(避けきれない…!)

ガードするキルア。しかし、吹っ飛ばされる。

避けきれないって判断して敢えて飛び込んだのか…やるなぁ♪

いつの間にか移動し、眠っているヒリンを見つめるヒソカ。

何?

いい夢見てるんだろうね~。うん!ねぇねぇ君。

この子もらえないかなぁ?

92:トうガらシ
07/08/16 21:44:15 +aEaYgFTO
261話(突入まで…)
茂みから宮殿を見つめるゴン達 そこにノヴが戻ってくる ノヴの指示で宮殿裏の入口へ移動

《宮殿の中》
王座の間で行列を見つめる王と護衛軍 ネフェルピトーがコムギの異変を感知、王に知らせる ピトーに行く様指示するがやはり自分が行くと言いだす 動き出す王 ピトーはとりあえずシャウアプフにこのことを伝える(ハンター達はこれを見逃す)

部屋に行くとコムギのオーラが強くなっていた コムギは「王に危険が及ぶ」と注意 しかし、それを笑い飛ばす王

その時、突入の時間を迎えた

93:トうガらシ
07/08/16 21:47:47 +aEaYgFTO
262話(不測の事態)
予定通り王座の間へ進むゴン達 しかし、そこにはネフェルピトーとモントゥトゥユピーしかいなかった
 だが、ためらうことなくゴンの一撃はピトーにヒット すぐにその場を去るゴンとキルアをピトーが追う ユピーも追い掛けようとしたとき、モラウの煙がユピーを捕らえた
異変を感じたシャウアプフ(王の後についていってた)が、王座の間へと戻る!


94:トうガらシ
07/08/16 21:49:46 +aEaYgFTO
263話(それぞれの…)
王座の間へと戻るシャウアプフ しかし、そこには誰もいなかった 戸惑うシャウの顔にナックルの拳が当たる 王以外に攻撃されたことで冷静な口調ながらも怒りを表すシャウ 予定と違えどそれぞれの戦いが始まった

王も気配を感じ、間へ戻ろうとする しかし、コムギが危険だと必死に止める 無視する王だが心配してくれる者がいることに不思議な心地良い感じを受ける(今までもシャウがいたのだが…W)
王室の間に戻るとそこには「心」を胸に記した会長が待っていた

95:トうガらシ
07/08/16 21:50:32 +aEaYgFTO
264話(開戦)
王と対峙するネテロ
次の瞬間、ネテロが消え、にぶい音とともに王が後ろに吹き飛ぶ
しかしネテロの蹴りを王は尾で防いでいた
ネテロがくりだす超高速の攻撃 だがこれを足と尾だけで防ぎ、笑みをこぼす王 ネテロの鋭い蹴りを尾で防いだと思った次の瞬間 ネテロの手から放たれた念弾が王に直撃
砂煙の中からでてきたのは両手を交差して防御した王の姿 本気になる王 「少しまずいかな」と苦笑いするネテロ

96:トうガらシ
07/08/16 21:51:40 +aEaYgFTO
265話(激戦‐①)
高い次元で攻防を続けるネテロと王 しかし、徐々にネテロが押され始める 二階へ飛ばされるネテロ 王が階段の上からネテロを見下ろし、「この程度か」とつぶやく ネテロは冗談まじりの返事を返すと何かを決心したかのような表情で力を一気に解放する

《場面は宮殿外へ》
大きな力を感じ、王を心配するシャウ そこにナックルが仕掛ける それを払いのけ、宮殿に戻ろうとするシャウ しかしシュートの暗い宿(ホテル ラフレシア)がシャウの左翼を奪う 怒るシャウ

その時、モラウは厳しい状態であった…

97:トうガらシ
07/08/16 21:52:16 +aEaYgFTO
265話(激戦‐①)
高い次元で攻防を続けるネテロと王 しかし、徐々にネテロが押され始める 階段下へ飛ばされるネテロ 王が階段の上からネテロを見下ろし、「この程度か」とつぶやく ネテロは冗談まじりの返事を返すと何かを決心したかのような表情で力を一気に解放する

《場面は宮殿外へ》
大きな力を感じ、王を心配するシャウ そこにナックルが仕掛ける それを払いのけ、宮殿に戻ろうとするシャウ しかしシュートの暗い宿(ホテル ラフレシア)がシャウの左翼を奪う 怒るシャウ

その時、モラウは厳しい状態であった…

98:トうガらシ
07/08/16 21:53:14 +aEaYgFTO
266話(激戦‐②)
 ユピーの指から念弾が連射される モラウは紫煙機兵隊(ディープパープル)で防ごうとする しかし念弾は貫通 すぐに避けるもわずかに披弾 けれどモラウの体にはダメージがない

ユピーの念能力 それは《忍び寄る暗殺者(サイレントスナイパー) ユピーが放った念弾が体を貫く時、体には傷一つつかないが、そのかわり披弾者のオーラを奪っていく もちろん無生物にはなんの影響もない》

機兵隊によって奪われるオーラは減らしているが、モラウにはオーラが少なかった(しかし、高いレベルでの話で超高性能機兵隊を三体は作れていた) 近距離戦では勝ち目がない しかし機兵隊のみの攻撃では通用しない
ダメージの隠せないモラウにユピーの拳が…諦めかけたその時
そこに現れたのは………ノヴ!!!

99:トうガらシ
07/08/16 21:54:40 +aEaYgFTO
267話(激戦‐③)
モラウのピンチに駆け付けたノヴ
「ずいぶんやられているな?」
「誰かさんのおかげでな」
笑い返すモラウ
そこにユピーの放った弾が飛んでくる 避ける二人 モラウは、ノヴにユピーの能力を説明 5対1で戦うも、二人とも接近戦は得意でないため互角の状態
そこで、モラウはノヴに四次元マンション(ハイドアンドシーク)の入口を作るよう提案 ほんの少しでも時間をつくれれば と答えるノヴ
すると、モラウはユピーに「その羽は飾りか?」と挑発 ユピーは怒り「飛んだらお前らには勝ち目がなくつまらないから」といいながら羽を広げ、上空へ(本当は飛行が苦手なため)

ユピーが下を見ると二人は消えていた


100:トうガらシ
07/08/16 21:55:45 +aEaYgFTO
268(激戦-④)
目の前から消えた二人を探すユピー 自分が騙されたことに気付くと、残っていた紫煙機兵隊の攻撃も全く避けず、ただ怒りだけが強くなっていく その時地面から二人が現れた
 二人を見つけたユピーは騙されたことに怒り、二人に向かって両手から多数の弾を打ち出す 雨の様に降ってくる弾を避ける二人 しかし、避け切れないモラウ 披弾したモラウになぜか激しいダメージが
 ユピーの能力は変化していた(ユピーは「トドメは自分の拳で」と決めていたため、殺してしまわぬようにダメージは必要としていなかったが、怒りによって殺すことを優先させたため 特殊効果は元のまま)
ますます近づけなくなった二人

しかし、このピンチの中、モラウの顔には笑みが!!

101:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 21:57:59 1PkKr88JO
ちょWWW嘘バレ師だか本人だかしらないが作品としてできすぎだろ、おもしろすぎ!
いろんな場面のイメージが全部頭をよぎったぞ!

102:トうガらシ
07/08/16 21:58:19 +aEaYgFTO
269話(激戦-⑤)
笑みをこぼすモラウを見つめるノヴ
《四次元マンションの中で》
ノヴに作戦を説明するモラウ うなづかないノヴに「迷っている時間はない」と一喝する 首を縦に振るノヴ それを見てモラウが微笑む

ピンチの二人だったが、紫煙機兵隊が消されていなかったことはラッキーだった(核を攻撃されたら消えていた)
ユピーに接近戦を挑む二人だが、相手にならない ボロボロの二人を怒りの表情で見つめるユピー 機兵隊がユピーを襲うが完全に無視
これが二人にチャンスを生んだ
モラウは機兵隊を煙に戻し、ユピーの体を捕らえる 逃れようとするユピー それをモラウが「逃がさねーよ」と自らの体で防ぐ ノヴが手を合わせる
「ありがとよ」
モラウの口からこぼれた感謝の言葉

そして、ノヴはユピーとモラウを囲む扉を閉じた

103:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/16 22:13:58 LsXA9+XZ0
何が面白いのか理解できない

104:ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc
07/08/16 22:15:00 RWUrT/l4O
だめだめ!あげれないよー

ヒソカの視界から消えるピトー。次の瞬間、ヒソカの両腕を掴む。

せーの!

千切れ飛ぶヒソカの腕。



もう、キミ達邪魔だからさ、殺すね。

…アイツ、結構ダメージ与えてるはずなのに、ほとんどオーラを消耗してない。桁違いってヤツか。ヒソカでさえ何もできずにあのざま…こりゃ、いよいよもってヤバイかもな…くそ、立ち上がらなきゃ…

場面変わってゴン。

ゴン、起きろ…

ジン…

何してる?

ネフェルピトーとの勝負を…あれ?そうか、キルアに後ろから…

ゴン。

え?

オレは、オレだ。そして、お前はお前。あの時、アカンパニーを使った時、オレに会えたら、お前はオレに何をするつもりだった?

キルアを…紹介するつもりだった。オレの一番の友達だって。

はは。お前はやっぱりオレの息子だ。

え?

ゴン、仲間を、友達を大切にしろよ…

ジン!どこに行くの!

暗闇に消えていくジン。
ゴンが目を開けると、目の前にモラウ一行の姿

は!キルアは!ネフェルピトーは!?

落ち着け、オレらがこの部屋に着いた時にはお前しかいなかったぜ?

…後ろ、誰?

メルエム。王の弟だ。

そうだ!王は!?

…終わったよ。会長が自分の命と引き換えに、完全に消滅させた。

ネテロさん…そうか。…!!

宮殿を揺るがす轟音。

まだ!戦ってる!キルアだ!急ごう!

105:ウソバレ師 ◆ZSF8Q6tXbc
07/08/16 22:34:19 RWUrT/l4O
キルア・ヒソカvsネフェルピトー。

優位はもちろんネフェルピトー。しかし、満身創痍ながらも、ある程度の均衡は保たれている。

ヒソカ、まだやれんだろ?

もちろん。

作戦がある、耳貸して。

耳打ちで、何かを告げるキルア。

…ベタだね。

っせーな!これしかねーんだよ!

それしかないなら、しょうがないね

チャンスは一回!行くぞ!

両サイドに開く二人。

ん?何する気?

キルアが仕掛ける。しかし、全く当たらない。

無駄じゃない?もう僕の動きは読めないよ?

しかし、最後のキルアの蹴りを躱した瞬間、背後に立っていたのはヒソカ。そのままピトーを羽交い締め。

準備完了。さぁ、どうぞ。

うおぉぉぉおおぉ!!!
(オレの残りの電力を、全てこの一発に…)

ナルカミ・極!

今までの数十倍はあろうかという稲妻が、ヒソカとネフェルピトーを襲う。

死ぬぞ!お前も!

僕は死なないよ。

二人にヒットする稲妻。黒焦げになり、崩れ落ちるネフェルピトー。傍らに、無傷のヒソカ。

やったか…?

うまくいったね、うん。

バンジーガムを解除し、体から離すヒソカ。バンジーガムが絶縁体となり、キルアの電撃を遮断したのだ。
バンジーガムはガムとゴム、両方の性質を持つ。

座り込むキルア。

もう、ダメ。立ち上がる事もできねー。

106:トうガらシ
07/08/16 22:36:55 +aEaYgFTO
270話(激戦‐⑥)
持ち主を失ったキセルを手にするノヴ マンションの中でノヴは「ユピーを捕らえるには煙の能力で十分だ」と主張した しかしモラウは「ギャンブルに犠牲はつきものだ」と返していた
ノヴはキセルを見つめ「これはギャンブルとは言いませんよ………あなたはいつも確実な選択しかしない」

モラウ・ノヴvsモントゥトゥユピー    勝者 ノヴ

《ゴン・キルアvsピトー》
落雷(ナルカミ)を放つキルア 避けたピトーにゴンの拳がヒットする 二人はピトー相手に互角の戦いをしていた しかしピトーが力を抑えているのは明らかだった それをいちばん感じていたのも二人だった
怒るゴン だがキルアは冷静だった
「相手が遊んでいる今しかチャンスはない 俺が一瞬だけ相手の動きを止める そこにお前が決めるんだ」

張り詰める空気 その戦いを遠くから見つめるのは  メレオロンだった

107:トうガらシ
07/08/16 22:37:40 +aEaYgFTO
271話(激戦‐⑦)
メレオロンは、改めてこの戦いのレベルの高さを感じていた
「当たったら」なんて甘かった 攻撃に「触れた」だけで自分は吹き飛ぶだろう チャンスは一度しかない それを分かっているからこそ、そこに行くことが出来なかった
自分よりはるかに強い相手に向かっていくゴンを見て、初めて会った時の事を思い出していた
《あいつは絶対に自分を信じている こっちから頼んで加えてもらったってのに、俺があいつらを信じないでどうする ゴンならやってくれる そう感じたから今、ここにいるんじゃないか》

一歩を踏み出したメレオロン 人生で最も大事な一瞬のために

その時、イカルゴは地下でパームを見つけていた
    パームは無事だった!!

108:トうガらシ
07/08/16 22:40:11 +aEaYgFTO
272話(激戦-⑧)
ピトーとの激しい乱打戦が続いていた
その時、ゴンの体制が一瞬くずれる ピトーはそれを見逃さない 吹き飛ぶゴン
キルアはこれ以上はゴンの「ジャジャン拳」でも倒せなくなると判断 しかし、メレオロンが来れるかが不安だった はっ、とするキルア 「いくぞ!!」とゴンに大声で呼び掛ける
(これにはもちろんメレオロンに作戦実行を知らせるのと、未だに仲間を信じ切れていない自分に喝をいれる意味もあった)

ゴンがうなずく と同時に動き出す二人 そしてゴンの気配が完全に消えた 驚くピトー しかし本能か 攻撃の手は既にキルアに向いていた
突然目をとじるキルア ピトーの右腕がキルアの体を貫く

しかし、ピトーの腕には感触がない 次の瞬間、ピトーの体に電気が走る!!

109:トうガらシ
07/08/16 22:41:23 +aEaYgFTO
273話(激戦-⑨)
キルアはゴンが消えたと同時にオーラを手足に集中・強化 それを電気に変えていた さらに自分の周りに円を展開(正確には1分も持たないため円ではないが) その範囲にいる敵の攻撃をかわすことだけを指示
(さらに人の目は構造上、コンマ数秒後の世界を見ているらしい そのため無駄な情報を排除するため目をつぶったのだ)
キルアはピトーの攻撃を完璧に避け、頭に雷掌(イズツシ)を当てる しかし渾身の一撃も手へのオーラの割合が低かったため、わずかに動きを止める程度
しかし、それで十分だった(ジャン ケン )
      グ―!!!!!
すべてを吹き飛ばすゴンの一撃がピトーに直撃!!

吹き飛ぶピトー その場に座り込むキルア 喜びを分かつ二人(三人?)!!

110:トうガらシ
07/08/16 22:42:27 +aEaYgFTO
274話(激戦‐⑩)
「ぷはぁ~」 息を吐くメレオロン ゴンが「ジャジャン拳」を放った直後、全速力で逃げていたのだ。 ゆっくりと岩の陰から姿を表す メレオロンの姿を見て、ゴンが大きく腕を振る
このとき、メレオロンは「こいつらと一緒になれて本当によかった」と心の底から感じていた
涙で視界がぼやける
ゴンが何か叫んでいるようだった
  「えっ?」
ゴンの声が届くよりも早く、メレオロンは肉片と化した

ピトーは右半身がボロボロになりながらも生きていた ゆっくりと二人に近付くピトー
「遊びは終わりニャ もう十分楽しんだニャ」
安息の時間から一転 二人は「死」に直面していた

《宮殿内》
何もないところに激しい音だけが鳴り響く 「ドゴッ!!」という音ともに現れたのはボロボロになった王

そして 強大なオーラを纏ったネテロだった

111:トうガらシ
07/08/16 22:43:08 +aEaYgFTO
275話(ネテロ)
激しいオーラを放つネテロ その破れかけている服の隙間から見えるネテロの肌には、びっしりと謎の模様が
ネテロは自分に直接、「神字」を書き込んでいた
その効果はまさに絶大 しかし、自分の能力を大きく上回るオーラを操る難しさは想像を絶する つまり、「念」を極めた者にのみ許される荒業なのだ
攻撃を続けるネテロ それはまさに圧巻だった
疾きこと    風の如く

徐かなること 林の如く(スムーズな流)
侵掠すること 火の如く(強烈な硬)
動かざること 山の如し(頑丈な堅)
その姿 「風林火山」
念の一種の最終型であった

 王を追い詰めていくネテロ
しかし、その顔には焦りが!?

112:トうガらシ
07/08/16 22:43:55 +aEaYgFTO
276話(ナックル&シュート
地面に倒れているナックルとシュート
<数分前>
シャウアプフと戦う二人 埋まらない力の差を感じながらも、連携を駆使し、シュートの「暗い宿」がシャウの体を削っていく
「まずいですね………しかし、それだけのこと」 そうつぶやくと、シャウはバイオリンを具現化、弾きはじめる
この隙に攻撃しようとする二人 しかし、思うように体が動かない
それがシャウの能力
(弾き手のオーラを食べることで音をだすバイオリン その音を聞いた者の行動を制限・精神的ダメージを与える 相手が弾き手に近い程、効果が大きく、弾き手は演奏中、動けない 曲によって効果は異なる)
シュートは「暗い宿」で攻撃を試みるが、攻撃するどころか消えてしまう

為すすべのない二人 このままやられてしまうのか!?


113:トうガらシ
07/08/16 22:47:12 +aEaYgFTO
277話(近付く最期)
《宮殿内》
王を相手に優位に戦っていたネテロ しかし、ここにきてその強大な力の反動がきてしまった
王との力が徐々に縮まっていく そして、ネテロはとうとう王の強烈な一撃をあびてしまう

限界のネテロは次の攻撃が最後になるだろうと感じていた 体の中に残るわずかなオーラも搾りだし、チャンスを待つ
その時、王を呼ぶ声が…… 声の主はコムギだった
王の一瞬のスキをつき、ネテロが特大の念弾を放つ

巻き起こる砂煙

すこしずつ視界が良くなっていく
そこに立っていたのは …… ネテロ …… ではなく、王だった!!

114:トうガらシ
07/08/16 22:48:19 +aEaYgFTO
278話(勝者)
ネテロの渾身の一撃を王は寸前で防いでいた
虚しく横たわるネテロを王が見つめる
王(この腕は、当分使えんな しかし人間のどこからこんな力が……)
 王がネテロに歩み寄る
「人間 名は何と言う」
問い掛ける王 だが、ネテロの返事はない
「声もでぬか…ならば、せめて一撃で楽にしてやろう」
王の尾がネテロの胸に突き刺さる

「……気付いて…おったか……」
王の背中にはもうひとりのネテロの姿が… ネテロは分身を作っていた、が、王はそれに気付いていた 逆転の一手も防がれたネテロ
王「よくやった しかし、これで詰み…だ…」

王の尾が捕らえたネテロが消えていく、と共にネテロの腕が王の胸を貫く 倒れていたのが本物だったのだ
(もちろん、王が分身に気付かなければ、結果は違っただろう 相手の力を認めていたからこその作戦であり、結果だった)

人対蟻 最強どうしの闘いに遂に終止符が打たれた……

115:トうガらシ
07/08/16 22:52:38 +aEaYgFTO
279話(光)
その頃、ゴンとキルアは埋めようのない圧倒的な力の差を感じていた
ピトーは左腕しか使っていない 数でもこちらが有利 にもかかわらず、有効打を決められない二人 逆に攻撃をもらい、倒れてしまう

しかし、立ち上がるゴン 既にピトーを倒す力は残っていないだろう けれど、ゴンはピトーに向かい続ける キルアは見ていることしかできなかった
キルア(ゴンは俺の友達なんだ…… ゴンは俺が守るんだ……)
「楽しかったニャ」 ピトーがゴンに近づいていく
(…ゴンは… … 俺の… ………光なんだ!!)

ピトーの背後からキルアが襲う
「邪魔だニャ…」

振り向くピトー

…想いを込めた一撃も空しく、ピトーの腕がキルアの胸を貫いた…

116:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 23:30:15 FmPLn/5+O
とりあえず、
四次元マンションに関する箇所を訂正したものだけ投下しておきます。

117:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 23:30:58 FmPLn/5+O
《宮殿一階》
ナックル(残る護衛軍はあと一匹…
ここに移動中か…)
ナックルは目でシュートに合図を送る。
メレオロンから手を離し、消していた姿を露わにするシュート。
ナックルはメレオロンと共に、気配・姿を消したままの状態でいる。

シュート(ドキドキドキドキ…こ、来い…!!)

最後に姿を現した…ユピー…!

ナックルとメレオロンは姿を消しているため、
ユピーの眼前にはシュート1人しか映っていない。

ユピー「あぁ?なんだなんだ?聞いてた話と全然違うぞオイ…まさかお前1人でやるってのか?」

シュート「う…ハァハァ…ハァ…お、お前などは…
お、おお俺1人で…じ、じ十分だ…!!!」
ユピー「ヘヘヘ…声がうわずってるぜェ?
王の判断は正しかったな…こんなヤツからわざわざ王をガードする必要はねぇ…すぐラクにしてやるよ…」

背後から姿を消し、不意打ちを伺うナックル。
ナックルは凝で確認したユピーのオーラが最も薄い点…背中上部に向け、
渾身の一撃を放った…!

ユピー「ッッ!!??な…なんだ…!?…ガッハ…!??」

シュート(…現在一階の中央庭園では、ゴンとキルアが護衛軍の一匹と戦っている…
いま…護衛軍の戦力を分断する最も合理的な方法は…!)

シュートはすかさず3つの手を操り攻撃を加えた後、ユピーの手足を握り締め、
すぐ近くにある2階へと通じる階段へと放り投げた…!

《宮殿2階》
ユピー「いててて…あ~?一体なんだったんだ?今の不意打ちは…
てゆーか…そこの三角頭…お前誰だ?いつからそこにいた…?
まぁいい…今のはちっと痛かったぜ…クチャクチャにしてやる…!!!」

シュート(!!!こ…こ、ここれが…これが…護衛軍…か…
な…な、なんてオーラだ…?!?
う…くそ…か、勝てる気がしない…い、いや落ち着け…ハ…ハァ…ハァハァ…)

護衛軍の巨大なオーラを目の前にしたシュートの心拍数は、
頂点にまで達しようとしていた…。

118:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 23:33:03 FmPLn/5+O
こうして…

《中央庭園》
ゴン・キルアVSピトー

《宮殿2階》
ナックル・シュートVSユピー

《草原》
モラウVSプフ

それぞれの戦いが、幕を開けた…


胸にあるリモコンのようなモノを取り出し、
複数あるうちの1つのボタンを選んで押すモラウ。

《宮殿付近にて待機中のネテロ》

「とうとう…合図が来たか…突入開始から数秒でカタがつくと聞いていたが、随分と時間を要したようじゃな…
どれ…点滅しているのは…なんと!??黄色いランプ…か…」

各メンバーは、ネテロに合図を送ったり、
また不測の事態などの必要に応じて、各チームがそれぞれ互いに一瞬での状況報告を可能にするための超小型転送機を所持しており、
作戦から生じた状況に応じて、ネテロの所持している同じく超小型転送機に、様々な色のランプが点滅するような仕掛けになっていた。

黄色いランプの点滅した場合…その合図が意味するものは…

『突入メンバー達は、
護衛軍3人を王から引き離し、戦力を分散させ、
それぞれの護衛軍を各個撃破する態勢に移行することに成功。
会長が王の間へと突入するための体制は整った。
会長は準備が整い次第、王の元へと突入されたし。』
であった。

ネテロは黄色いランプの点滅を見つめながら、
意外にも不安げな表情を浮かべた…。



119:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 23:34:37 FmPLn/5+O
《宮殿2階》ナックル・シュートVSユピー

ユピー「…あん?なんだぁ…コイツは?」

ポットクリン『時間です。利息がつきます。』

〈ナックルの能力『ハコワレ』…
自らのオーラの一部を削り相手を殴り、
一定時間が経過すると、相手を1ヶ月間強制的に『絶』の状態に出来る〉

ナックル(俺が削ったオーラの量は1割…そして…ザッと見たところ…推測になるが、
ヤツのオーラの量は…俺のオーラの量の…約4~5倍…ってところか??
て~と…ヤツが絶の状態になるまでにかかる時間は…約7~8分…既に30秒は経過していると見て…
絶にするまでに必要な時間は約7分…ってとこか……
あのバケモン相手に7分……チッ…長過ぎる…!!
なるべく長期戦に持ち込むようにはしたいが…ハコワレへの期待は薄だな…)

ユピー「オイ三角頭…この人形みてーなのは一体なんだ?おめーの能力か?」

ナックル「まぁな…あんまりそいつに近づかねぇ方がいいぜ?
その人形は、どこまでもお前を追跡する…そして…お前が激しく動くほど…
その人形はお前からオーラを奪っていく…
人形のその能力の発動条件は、相手から20m以内で能力の説明を行うこと…条件は整った…
もうあんましそこから動かねー方がいいぜ、ダンナ?
(な~んちゃってな…ま、こんなウソを素直に信じてくれっとは思っちゃいねーが…
少しでも時間を稼がねーとな…)

ユピー「ヘヘヘ…よく喋る野郎だ…まぁ別にどうでもいい…
俺はここから動かなくともお前らを攻撃出来るしな…」
ナックル(え、なんか微妙に信じてる!??単純な野郎…)シュート(ハァ…ハァ…ハァ…く!気圧されるな…ハァ…ハァ…)

120: ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 23:36:06 FmPLn/5+O
《宮殿2階》ナックル・シュートVSユピー

シュート(ゴクリ…ハァ…ハァ…いくぞ…!!)

〈シュートの『ホテル・ラフレシア』…
一定以上のダメージを与えた相手に対し、攻撃した部位を籠の中に閉じ込めることが出来る〉

人間は、あまりにも強大な恐怖心を抱くともはや感覚が麻痺し、恐怖心を感じなくなる
と言うが…今のシュートは、その状態に近かったのかもしれない…。
怪物を目の前にしながら、シュートは次第に冷静になっていった…。

(ヤツはオーラの薄い部位をナックルに不意打ち、思い切り直撃をされ、俺の攻撃も受けた…
一定量のダメージは満たしているはず…よし…。)

シュートの3つの手が宙を舞い、ユピーに襲いかかる…!

ユピー(!!速い!!??
フン…しかし威力はさほどでもないな…ムキになって全てをガードする必要もない…)

その油断を突いて…
浮遊するシュートの手たちがユピーの両目に接触した…!

ユピー(ッッ痛っ…!! 小賢しいマネを…これぐらいで…

 ! ? )

ナックル(やった…!シュートが相手の両目を奪った…!!)

ユピー「み、見えねえ…!?俺の目が…ねぇぞ…!?
て、てめぇ一体…何をしやがった…!」

ナックル「よしシュート、連携でいくぞ!」
シュート「待て!!」
ナックル「!?」

ユピー「てめぇら…俺にこんな小細工が…効くとでも…!!?」

ナックル(な…ヤツの顔が…変化していく…!?)

ユピーは奪われた目の付近の形状を変化させていき…そして…

シュート(目が…新しく生えた…!??)

ユピー「ハァハァ…ヘ…ヘヘ…てめぇらが一体何をやったのか知らねぇが…
俺の前では無力…元通りってわけよ…」

ナックル(ま、まずい…!コイツの能力…!!シュートの能力と相性が悪すぎる!!
こいつぁハコワレ狙いどころじゃねぇ…!)

ユピー「てめぇら…もう許さねぇ…八つ裂きだ…!!!」


121:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 23:46:59 FmPLn/5+O
今までの内容を、
時系列順に並べてまとめました。

まとめ①


>>19
>>20
>>21
>>22
>>23
>>26
>>28
>>33



122:乱 ◆CgtYKI9LDU
07/08/16 23:50:02 FmPLn/5+O
まとめ②

>>29
>>30
>>31
>>117
>>118
>>35
>>119
>>120

123:トうガらシ
07/08/16 23:59:00 +aEaYgFTO
280話(異変)
「ゴン… ごめん…」
倒れるキルア その時、ゴンの中で何かが切れた
「オレのせいだ…」
カイト メレオロン そしてキルアをも失い、怒り 悲しみ 後悔 あらゆる負の感情がゴンに流れ込む
他に何もいらない ただ あいつを倒せる力がほしい
 強く願うゴン

ピトーは恐怖を感じたことがなかった あの王にでさえ、抱いていたのは好奇心だった だから恐怖とはどういうものなのかを知らなかった
しかし、今、間違いなくピトーはゴンに恐怖を抱いていた その純粋な負のオーラは今まで感じたことのないものだった

動物の本能がピトーに間合いをとらせた
「パー」 突然放たれたゴンのジャジャン拳を防ぐピトー
「チー」 素早い連携にピトーの左腕が切り落とされる
「あいこで…」

ゴンのオーラが膨れ上がる ピトーに残された策は一つしかなかった
「グー!!!」
放たれた一撃 しかし、既にピトーの姿はなかった

 倒れるゴン 二人の戦いは静かに幕を閉じた

124:トうガらシ
07/08/16 23:59:39 +aEaYgFTO
281話(戦いを終えて…)
宮殿からの大きな爆発音(ネテロによる)
宮殿に戻ろうとするシャウアプフ
「まだ…終わってねぇ」
呼び止めるナックル
その姿を哀れむように見つめるプフ
「貴方たちはいつでも殺せるのです 私が王の元に行くことで、少し死ぬのが遅くなる…それだけのこと」
そう言い残し、宮殿へ戻っていくプフ
その姿を見ていることしか出来ない二人 胸には悔しさだけが込み上げて来ていた

《宮殿内》
力を使い果たし倒れている王とネテロ
短い沈黙のあと、王がつぶやく
「なぜ、余に向かってきた?」
「王を倒せば、わしが王だから。」
即答するネテロ
「恐怖はなかったのか?」
「自分より強い奴に向かっていくのはワクワクするじゃろ?」
そのふざけたようなネテロの答に、王はコムギと軍棋をしていたときの自分を思い出していた

「総帥さまぁ~?」

間の抜けた声が宮殿内に響く

王の顔に笑みがこぼれた…

125:トうガらシ
07/08/17 00:00:41 +aEaYgFTO
282話(繋がり)
《宮殿内》
王の元に駆け付けたプフ そこには、激しい戦いでボロボロになった王の姿が
「王!!!」 近寄るプフ

「余は… もう、王ではない」 王の言葉にプフは、ネテロに殺意を抱く しかし、王はそんなプフを一喝し、殺さないよう命じる

プフ「王… 何故…?」
王の変化に戸惑うプフ
(コムギとネテロ 自分より強い者と出会うことで、自らが強くなっていくのを感じていた王 目標がなかった王にとって、二人はそれをくれた大事な存在だった)

王「名は何という?」
ネテロ「そっちが先に言うのが礼儀じゃろ?」
応えられない王
プフ「王は王で…」
?「メルエム」
プフの言葉を遮る声
ノヴ「メルエム それが貴方の名前です」
(実はノヴは少し前から来ていた しかし、自分はネテロの力になるどころか、足手まといになることをすぐに感じたため出ていかなかった)
ノヴはその名に込められた意味を伝えた

(メルエム《全てを照らす光》…か)
王「プフ コムギをここへ」

王の言葉の真意とは?

126:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/08/17 00:03:35 56Xg2NQe0
>きゃすばるにーさん

おめー前スレではムカツクキャラだったのに、、いいやつじゃねーか。

127:トうガらシ
07/08/17 00:12:28 kOjqAr1vO
283話(戦いの行方)
「……うっ……」
ゆっくりと眼が開いていく 次第に視界もはっきりしてくる

「うわっ!!!」
その眼に飛び込んできたのは涙でぐちゃぐちゃになったイカルゴの顔
「うぅ~ キルア~」
喜びで上手く話せないイカルゴ
「ゴンは…? ピトーは…?」 起き上がろうとするキルア しかし、激しい痛みが襲う
「ピトーならゴンが倒したよ」
イカルゴの口からは、1番聞きたかった答えが
(そうか…やったな、ゴン) ほっとするキルア 笑みがこぼれる

(実は、イカルゴはピトーが去っていく姿を目撃していた が、ボロボロになった二人を見たイカルゴは本当のことは言えなかった)
「ゴンは…まだ分からないけど、多分大丈夫」
イカルゴの言葉に首を傾げるキルア
「あの人が二人を助けてくれたんだ」

キルアがイカルゴの指す方を見る
そこにいた人物とは…!?

128:トうガらシ
07/08/17 00:13:07 kOjqAr1vO
284話(希望と絶望)
王「プフ コムギをここへ」
何も言わず、コムギを王の元へ導くプフ コムギの杖が床を突く音が徐々に王に近づく その音が王の前まで来たとき、王がコムギに問い掛けた
「コムギ……一局打つか」
突然の提案に慌てるコムギ

「フッ…冗談だ」

王が微笑む
(この何ともないような一言は、そこにいる者全てに王の確かな変化を感じさせた)
「…王…」
下を向くプフ
「コムギよ 近う寄れ」
「え……はぁ」
コムギは声のする方へ近づき、座り込む
王は体を起こし、手をコムギの顔にそっと近づける
「…総帥様…?」
コムギは眼の周りを何か温かいもので覆われているのを感じていた
「コムギ 眼を開けてみろ」
状況を飲み込めないコムギだったが、王の再度の言葉にゆっくりと眼を開ける

…王は確かに光を与えた 未来への光を… それはコムギにとって最高の贈り物になったに違いない…

しかし、未来に待つのは良いことばかりではない

「王 …あなたは本当に変わってしまったのですね…」

誰かがささやく声

眼を開けたコムギ そこに待っているはずの新世界 しかし、その眼に映ったのは首を切られた王の姿だった…

129:トうガらシ
07/08/17 00:14:12 kOjqAr1vO
285話(信念)
その瞬間、コムギの眼に確かにそれは映っていた
バイオリンを具現化するプフ その弓をオーラで鋭利なものに変化 ひと振りで王の首を飛ばした
「総…帥…様? うわぁ~ん」
泣き叫ぶコムギ その時、コムギの眼の前にプフが弓を突き立てる
動き出そうとするノヴ しかし、プフの睨みによってそれは無駄な事だと悟る もう、ただ殺されるのを待つだけだった
プフは悲しげな声で話し始める
「貴方と出会ったことで王は大きく変わってしまった これは全て私の責任… 私には貴方を殺す義務がある」 

「そして私も死ぬのです…… 私にとって、王のいない世界など…」
淡々と語るプフ
「いやです!!」
突然、反論するコムギ
「ワダすは、総帥様から頂いたこの眼でもっとたくさんのものが見たいんです だから、まだ死ねません」
コムギは、泣き声ながらその眼を大きく開き、プフを見つめる

その眼にプフが感じたものは?

130:トうガらシ
07/08/17 00:15:04 kOjqAr1vO
286話(忠誠)
プフの周りの空気が変わる

弓が振り上げられたその時、
「…プフ」
王の呼ぶ声 と同時に王の尾がプフの体を貫く
しかし、王の体は確かにプフの後ろに倒れている……それはプフの恐怖心が生み出したものだったのだ
「プフ 何をしている?」
恐怖で体を動かせないプフ 王のそれは以前よりも増していて、コムギの自分を見る力強い視線が、ますますプフの心を苛立たせる
冷静さを失ったプフに王の言葉が響く
「おまえの力 認めているからこそ、そばにおいていたのだ その力、これからも余のために使ってくれ」

その言葉にはっとするプフ それはプフが1番欲しい言葉だった
具現化物を消し、王の方を振り向きひざまずく
(ああ、私には…まだ、王…あなたが必要です…)

プフの目からは大粒の涙がこぼれた…



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