07/06/23 18:45:22 qjS1IguX0
ソース:第1回人気投票
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参考資料:URLリンク(www.jsanet.or.jp)
海賊問題について。
船舶に対する海賊および武装強盗の問題に当協会が取り組み始めたのは、
1980年代になってマラッカ・シンガポール海峡および南シナ海で棍棒やナイフ・蛮刀を持った族が商船を襲うケースが増えてきてからです。
1983年には会員会社の経験に基づく対策を取り纏め、船協会員会社へ周知しました。
また、国際海事機関(IMO)でもこの様な状況に対応し各種の勧告等が出されていますが、
特に1993年には東南アジアに各国の官民の専門家からなる調査団が派遣され、その結果に基づいて、
沿岸国や船舶所有者、船長等の関係者が講じる防止対策に役立つよう、
海上安全委員会(MSC)のサーキュラーを取りまとめるなど対策が講じられてきました。
さらに沿岸国でも、マレーシア、インドネシア、シンガポールが合同訓練や合同パトロールなどに取り組んできていると聞いております。
しかしながら、これらの関係者の努力にも拘わらず、アジアの経済危機と時を同じくするかのように、
1995年以降この地域の海賊および武装強盗事件は増加し続けています。海賊の襲撃は、
乗組員、船舶、貨物が危険に晒され被害を受けるのみならず、場合によっては大きな海洋汚染につながりかねません。
また、近年特に憂慮されるのは、この地域で船舶のハイジャック事件が続発しており、
わが国に関連したものだけでも、1998年にテンユウ号、1999年にはアロンドラレインボウ号、
そして2000年2月にグローバル・マーズ号がハイジャックされました。
このような状況の下で、わが国政府においては1999年11月に小渕総理(当時)が
マニラで開催されたアセアンサミットの場で各国首脳にアジアの地域の各国政府がこの地域から
船舶に対する海賊と武装強盗を撲滅するための方策を協議するために会合をもつことを提案し、
本年3月から4月にかけて海賊対策のための国際会議を主催するなど、積極的に取り組んでいます。