07/05/15 14:54:42 Y5rcnj340
>>983 つまりこんな展開はもう来ないってことか……orz
「―本当に、痛くはないのね?」
頬に柔らかく指を滑らせ、少女は改めて問いかける。その声に胸が痛む。本当に心配してくれていたのだと、誰でもわかる声色
「お……おう」
「馬鹿」
指先から、甘い匂いがほのかに香る。
頭のぼうっとするような、優しい香り。ずっとこうしていると、その香りと指の温かさに溶けそうになる。
心臓が妙に高鳴って、急に部屋が狭くなった気分がした。
「アンタは、いつも無茶ばかりして。こんなことして、私が喜ぶとでも思ってるの」
沢近の顔が泣き笑いのような表情に歪む。
哀しげに、儚げに、白皙の美貌が播磨のそれに近づいてくる。整いすぎて、華麗な人形細工さえ思わせる瞳と唇
「ヒゲ……」
と、その唇が播磨のそれと触れ合わんばかりに寄せられる。
少女の体重を膝に感じながら播磨は瞳を閉じた―