07/06/22 19:39:04 DCoMuVAW0
第十六羽 母のために
・『扉絵』半紙に筆でごっちんの似顔絵（まゆ毛と目と輪郭を少し）を書いているミニチュアサイズの志乃
その周辺に遊び回るウサギ７羽（伍助のデコに『デコ』といたづら書きして伍助から逃げるウサギ２羽含む）
・伍助は御前からむりやりたんこぶだらけのマロを連れ帰る
・伍助の背中で気が付いたマロに、ハレが治まるまで稽古を休んでおとなしくしてていいと告げる伍助。
・懐からいつものマロ用ウサギ面を出してかぶり、大丈夫の意味で親指を立てるマロ。
・心配かけまいとするマロのその姿に師範としてのふがいなさを痛感する伍助。
・ところ変わって、お母さん像の前で稽古をする良成に硯を差し出していた志乃。
・なぜか、硯の使い方を良成に説明しようとして、それは分かると良成に突っ込みを入れられる。
・ごっちんの父と兄が既に他界していることを説明して、ごっちんとは誰？と良成に再び突っ込みを頂く。
・説明のため伍助風のまゆ毛を顔に描く志乃。→ああ、宇田川殿。
・志乃によると、伍助は紀州で療養している母のために毎日の出来事をしたため月に一度送っているらしい。
・何を書いているかはごくごく私的ということで、志乃にも隠して見せてくれない。
・良成はその伍助の行為は死んだ父上のことを思い母上に手紙を書いていると理解する。
・しかし志乃は『ちがうよ』と全否定。
・たしかに伍助は優しかった父と兄のために二人が生きている間に何もしてあげられず深く後悔している。
・でも、伍助が母に手紙を書くのは、その父や兄のためではない。
・死んだ人間に伍助が何をしようと、笑ったり喜んだりしない。だが母は生きていて伍助が優しくすると喜んでくれる。
・伍助は『優しくするなら、今、生きている人に』そう思って手紙を書いているはず、と志乃は理解している。
・本間家の道場で、マロの手当をする伍助。
・たんこぶは既に一個しかない、とても直りが早いマロに驚く伍助。
・五人目のをどうしたものか？と考えあぐねていると、マロは良成を勧める。
・お母さん像を一人で磨きながら、小さい頃を思い出す良成。
・端午の節句、家臣達の前に座ったマロが御前と同じ兜（子供用）をつけられている。うらやましい良成。
・本間家のシャチホコはマロで良成は家臣達と同じ本間家の土台だと理解。
・しかし、母は良成のためにマロ用とは別にシャチホコ兜を用意する。
・ところが、良成は兄上を盛り立てる弟がそんなものもらえないと断る。
・母は、母から見れば二人で一対のシャチホコ、片方が土台ということはないと、良成に渡す。
・良成はそんな母を喜ばせたかった。死んだ人だと分かっていても。
・そこへ、うさぎ道場の５人目として頼みに伍助とマロがやってくる。
・マロの推薦と聞き少し考えさせてくれと返事する良成。
・その後二日ほど本間家で稽古をするも、良成の返事はなく、マロも稽古せず、未知数だらけで試合当日。
・差し出したメンバー表を見て怒るアベサダ。
・メンバー表は>>814さん。
以下次号。