07/04/03 17:28:32 lgUUZwtQ0
ーとある廃工場ー -とある悪党の視点ー
「さて、準備できたか?」
「あと7,32秒でできる」
奴は答える。
「はいはい、わかったよ。じゃあ後3,2,1・・・」
「できた」
ジャストだ
そこは周り冷たい鉄の壁に覆われ、炎の光が唯一の明かりだった。まぁ、俺にとっちゃ光なんざ本当は必要なかったんだがな。その部屋の中心には俺が今まで見てきた魔法陣とは比べ物にならないぐらい複雑な魔法人が書かれていた。そしてその中心には・・・。
「よし、じゃあ始めるぞ」
俺は事が進むに連れてだんだん胸のうちが騒ぎ出していくのがわかった。ああ、早く完成してくれ。
「詠唱を開始する。」
しばらく奴は目を閉じ、神経を集中させた。そう、この詠唱は唱えるだけでも5分はかかり、しかも一回でも噛んじまうとその時点で詠唱は失敗。すべて最初からやり直しになっちまう超めんどくせぇ儀式だ。
「アーエル アーエル・・・」
当たり前のことだが、詠唱と同時にその魔法陣も発光し始め、その光は中心にあるそれに伝わっていった。
おお、これでやっとすべての準備が整うのか!と期待していた俺だったが、いつの間にか壁にへたりかかりながらグースカ眠っていた。
どれくらい眠っていただろうか。
自分では結構眠っちまった感覚に陥ってる。
「ふぁ~、眠っちまった。」
俺が背伸びをしてから数秒後、俺は今の状況に気づき飛び起きた。
詠唱はどうなったんだ?
その疑問に答えるかのように
それは魔法陣にいた。