07/03/05 10:36:13 unAZQeWY0
本バレ
タイトル:両手
煽り:刑務所編ますますヒートアップ!激戦は最終章へ―!!
「整列ッッ」
朝の点呼を始める刑務官。
ぞろぞろと監房から出てくる囚人達。
その中にはバキやマイケル、長老の姿も。
皆並んだところで、数名の刑務官が慌てたように道を空ける。
現れたのはオリバ、わざわざバキの前までやってくる。
「どうだい―」
と話し掛けるオリバ。
「満喫しているかな」「不自由極まりないこの日常を」
笑顔で言うオリバ。わざわざバキに嫌味を言いに来たらしい。
バキは微妙な笑みを浮かべたまま何も言わない。
一触即発の空気を感じ取って緊迫した表情を浮かべている囚人達。
そんな中、これは―と何かに気づいたかのような様子を見せる長老。
(この状況は―刃牙が仕掛けているッッ)
ス…といきなり列から外れて見せるバキ。
刑務官は何も言えない。
側にいる名無しの囚人に今日の朝食の献立について聞くバキ。
名無しは一瞬迷った後、ミートローフです、と答える。
「私語は慎めィッ」
ゴカッ、とバキの問いに答えた名無し囚人をぶん殴る刑務官。
「ミートローフね…食ったことあったかなァ…」
言いながら、ぶらぶらと歩き続けるバキ。
オリバはやや不機嫌そうな顔でそれを見つめている。
さらに、刑務官のポケットから煙草を抜き取る。
マッチで火を点けスパスパとすい始め、吐き出した煙をわざとオリバの顔にかける。
「……ッッ」
バキの傍若無人な行動に慄く一同。
「初めて喫(す)ってみったけど」「あんまり美味いもんじゃあないな」
吸殻を刑務官の顔に押し付けて消すバキ。
「ァ熱ッ」
のた打ち回る刑務官。
書き文字で、さーてメシメシっと、いう台詞を吐きながら食堂に向かうバキ。
オリバは無表情でバキの後姿を見ているが、拳を固く握り締めている。
唖然とする看守、囚人の中で、長老だけはオリバの微かな苛立ちに気づいているのか、冷静な
表情でオリバを観察している。
場面変わって食堂。
バキの顔アップ。
モグ…モニュ…と大量の空き皿を脇に積み上げ、食い物を咀嚼している。
一食分を平らげ、空き皿の山がまた増える。
直後に、後ろの席にいる囚人の皿を無造作に取り上げるバキ。
後ろの席の囚人は、バキに対して何も言う事ができない。
「バキの奴…一体どういうつもりだ、あんな真似…」
冷や汗垂らしながらバキの身勝手な行動を遠巻きに見ているマイケル。
「見せ付けているのさ」
マイケルの隣の席にいる長老が、訳知り顔で語り始め、
「そして誘っている」
と続ける。
「……?」
と長老の発言に対して、何言ってんだコイツ、みたいな反応を見せるマイケル。
「オリバから先に仕掛けてくるよう、バキの方から追い込んでいるのさ」
続けて語る長老。バキは他の囚人の食い物も取り上げている。
「ゲバルとの戦いで、身体的に完全なコンディションではない状態のオリバに対し―」
ゲバルとオリバが戦っている絵。
「心理戦による精神的なダメージを与え、冷静な判断力をも奪った上で決着まで持ち込もうってぇ腹だ」