08/01/02 20:39:40
情熱的「大変です!お頭が孫権に殺されました!」
学徒「何だと!?それで孫権は取り押さえたのか?」
情熱的「それが、孫権のほうが強くて頼りがいがあると、あっけなく寝返りました。」
学徒「所詮、賊か・・・」
金「まったく。幹部クラスは儒で洗脳して頭をガチガチにしとかなきゃ
いかんだろうが、甘寧もその程度の男だったということだろうな。」
学徒「とにかく、ボケッとしている暇はないぞ!すぐにお頭の敵をとるんだ!」
学徒派は一気に孫権派に突撃した。孫権は人数は多いが所詮、烏合の衆であった。
あっけなく孫権は討ち取られた。
「抵抗は止めろ!これからは俺様が一党を率いるいいな!!」学徒の一括により
混乱は収拾され、甘寧党の大部分は学徒出陣の軍団に吸収された。
101:無名武将@お腹せっぷく
08/01/02 20:48:40
学徒一党は荊州の平定に乗り出した。学徒は名門出身だけあって、各地の豪族も
参加に加わるもの多く、20日後には襄陽を無血占領。州をほぼ統一した。
そこへ朝廷からの使者が訪れた。
使者「皇帝陛下は学徒殿を荊州牧に任じられた。心して受けよ。」
学徒派「おおっ~!学徒さま万歳~!万歳~!」
学徒派の将兵から歓声が上がった。
情熱的「これで正統なる荊州の指導者ですね。オメデトウございます。」
「ボケッ!!こんなもんいらん!とっとと帰れ!」と学徒は使者を手荒く
追っ払ってしまった。
「なんと無礼な!どうなっても知りませんぞ!」朝廷の使者は捨て台詞を吐いて
さっていった。
あまりのことに城内は静まり返った。
「これより!第二次黄巾の乱を開始する!!!全土に檄文を送れ!漢を叩き潰す!」
102:無名武将@お腹せっぷく
08/01/02 20:55:13
>>97
「未だに見つけられぬようだが」の間違い。
103:無名武将@お腹せっぷく
08/01/03 01:41:02
超乙!
今の三戦でこれだけ書ける人は貴重だ
104:無名武将@お腹せっぷく
08/01/03 23:46:17
【これまでのあらすじ】
後漢末期、会稽の名門に学徒出陣というどうしょもないどら息子がいた。
そんな息子を心配した母親は、学徒を無理やり洛陽の蔡ヨウ先生のところ
へ勉強へ行かせたのだが、旅の途中で甘寧という賊と決闘したが、コテンパに
やられ、学徒は甘寧の舎弟となってしまった。
もともと兄貴肌の学徒は甘寧党のなかで有力な人物となり、一大派閥を形成した。
甘寧党は討伐にし来た官軍の顔良、文醜を返り討ちにしその勢力を大きく拡大した。
しかし甘寧はパシリの孫権に殺され、その後を学徒が継ぐこととなった。
一大勢力を手に入れた学徒は荊州を平定。その力を恐れた朝廷は学徒を州牧に
任命し懐柔を図ったが、何を思ったのか学徒は朝廷の使者を追い返し、漢朝打倒を
宣言するのだった。
105:無名武将@お腹せっぷく
08/01/04 14:48:46
学徒は全土に漢朝打倒の檄文を発した。
■洛陽
袁紹「なんという大うつけ者だ!太公望気取りの大うつけめが!」
■成都
劉焉「ふむう・・・またも張角が現れるとは思わなんだ。どうしたことやら・・・」
■常山
張燕「我らは学徒殿に味方いたす!者どもよいな!」
■涼州
韓遂「乱だ!乱をおこす好機ぞ!」
■汝南あたり
魔玉「学徒坊ちゃんが反乱!?とにかく所在はわかった。すぐに荊州へ向かわねば。」
106:無名武将@お腹せっぷく
08/01/04 14:56:14
■学徒の檄文は会稽にも送られていた。
こおろぎ「奥様。出陣坊ちゃまが漢朝に反逆いたしましたぞ。県の役人が報復するや
しれません。ここは危険です。とにかくお逃げくだされ。」
学徒ママ「といっても、どこへ逃げたらよいものか・・・」
こおろぎ「学徒家ともつながりの深い、豪商中野区のところがよいでしょう。」
こうして、学徒家一党は中野区のところへ厄介になるのである。
一方、学徒出陣は会稽方面にも金宰陽率いる一軍を派遣し、一族郎党の保護を
図ろうとしていた。
107:無名武将@お腹せっぷく
08/01/04 23:36:07
ここまで出てこないコテの潜伏が書いていると見た
108:無名武将@お腹せっぷく
08/01/05 10:49:26
【学徒出陣】統率91 武力83 智謀80 政治86 魅力95(能力値上昇中)
この物語の主人公。会稽の大金持ちの息子で任侠的な親分肌の持ち主。
一応、良家の子息としてそれ相応の教養などは持っているが口は悪い。
天命を持っている・・・かもしれない。
109:無名武将@お腹せっぷく
08/01/05 16:32:59
そのころ、朝廷は逆賊、学徒出陣が会稽の名門であることをつきとめた。
袁紹は呉郡太守、許貢に学徒一門を捕らえるように命じた。
しかし、会稽の町で学徒一門および中野区家の信望は高く、その上役人も
買収しているため、彼らを捕らえることは容易ではなかった。
そんなときである。「俺の名は狂気、中野区に怨みある」と一人の狂人が
許貢の前に現れた。
許貢「その中野区とは、逆賊学徒氏を匿う、ふとときな中野区民憲章のこと
であるか?」
狂気「そうだ…。」
許貢「それはよい。我々が直接会稽に踏み込むといろいろ面倒でな。お前が
中野区を始末してくれないか?見返りは十分に用意する。」
狂気「俺は中野区への復讐さえ許されれば十分だ。さっそくやってくる。」
そういうと狂気は真夜中の会稽の町に消えていった。
110:無名武将@お腹せっぷく
08/01/05 17:10:48
「俺の名は狂気」
「やかましい!」
ドカッ!! 狂気(享年31才)
中野区民憲章「まったくこのような怪しげな者がうろついているとは、危険
極まりない。早く、学徒ママを襄陽にお連れせねばな。」
こおろぎ「しかし、会稽から襄陽まで役人を避けながら行くのは至難の業ですぞ。」
中野区「うむ…誰か協力者がおらねば難しいのう」
そんなときであった。
「だんな様。学徒出陣殿の使いと申す者が来ています」
中野区「何?学徒殿の?とにかくお連れいたせ。」
渦中の司馬懿「私、学徒様の使者で渦中の司馬懿と申します。近くまで学徒さまの
軍勢が来ておりますので、ともに会稽を脱出し合流いたしましょう。」
こおろぎ「待て待て、そちが学徒坊ちゃんの使者であるという証拠はあるのか?
見ず知らずのそなたを軽々しく信用はできぬのでな・・・。」
渦中の司馬懿「学徒さまの書状があります。ご覧ください。」
こおろぎ「う~む、何々…読めん、何と言う悪筆だ。間違いなく学徒坊ちゃんだな。」
中野区「たしかに、このような文字を書けるのは学徒殿くらいしかおりませんからな。」
こおろぎ「よしわかった、我々は会稽を脱出しよう。学徒一門と中野区家あわせて
300名ほどおるが大丈夫だな。」
渦中の司馬懿「ご安心ください。2000の兵馬でお守りしますのでまったく問題ありません。」
こうして学徒、中野区両家の一族は住み慣れた襄陽を離れ、避難すること
となったのである。
111:無名武将@お腹せっぷく
08/01/05 17:36:25
梁山泊にも檄文学徒の檄文(無論代筆を使っている)が届いていた。
「学徒軍につく!?駄目駄目!逆賊になるじゃん。それに俺は漢朝と戦うつもり
なんてこれっぽっちもないよ。」とひょーりみは大反対。ザビエルもさすがに
危険すぎると仲間を諭したのだが、春華らは中常侍うんこの敵を討つため、漢朝
と戦うと威勢をあげていた。
春華にとって重要なのは侠者としての生き方を全うすることであって、そのため
ならどんな危険も望むところであった。一方、ひょーりみ、ザビエルはれっきと
した良家の儒者青年、朝廷に逆らえるはずも無かった。
ザビエル「そもそも十常侍うんこなんて何のかかわりも無い他人だよ。どうして
無関係の人のために戦わなきゃいけないの!」
ひょーりみ「そうそう!そもそも漢朝がつぶれたら、世の中今以上に混乱して、
苦しむのは民なんだよ。そんなこともわかんないの!?」
春華「マジ、馬鹿だろm9(*^ヮ^)キャハハ」
春華「はいっ!多数決!」
と春華は強引に多数決をおこなったが、春華配下が過半数を占める梁山泊である、
簡単に学徒への加勢が決まってしまったのである。
112:無名武将@お腹せっぷく
08/01/05 21:12:33
光熹2年(190年)2月18日、袁紹は諸侯を招集し洛陽に総勢10万の大軍を集結させた。
袁紹を盟主とする大討伐軍である。
先方を曹操、別働隊を丁原とし、主力は皇甫崇、朱儁ら黄巾の乱の功労者および、
袁紹子飼いの将が占めていた。目指すは逆賊と裏切り者の巣窟、襄陽である。
同日、襄陽では学徒出陣が勾践の末裔を名乗り越王に即位。正式に漢朝への叛意を示した。
恩師であるこおろぎを丞相に任じ、地元の賢者として知られる朝倉渦中を礼を尽くして
招聘し顧問とした。
情熱的、金宰陽、中野区、さらに合流した魔玉、宇喜多、ぷらっとらにそれぞれ高位を
与えて体制を固めた。
113:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 16:00:46
官軍の先方の高覧、曹操の軍は博望坡で荊州軍のぷらっとの部隊と衝突した。
ぷらっとは自ら前線に出て官軍の勇将、高覧を探していた。そこに一人の騎馬
武者が現れた。
ぷらっと「お前が高覧か!?」
曹操「わしが曹操よ」
ぷらっと「曹操なんて知らん知らん、高覧を出せ、高覧を」
曹操「わしの手並みを見てからほざけ!」
曹操はぷらっとに襲い掛かったが、宦官の孫など、武勇ではぷらっとの
足元にも及ばない。あっという間に討ち取られた。
ぷらっと「こんなんじゃ物足りないぞ。高覧を探せ!」
だが結局ぷらっとは高覧を撃つことができなかった。高覧は流れ矢にあたり
あっけなく絶命したからである。
こうして緒戦は荊州軍の圧勝に終わった。
114:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 16:05:45
袁紹「何!?高覧、曹操が討たれただと!」
開戦早々の敗北に官軍陣営には動揺がはしった。
田豊「曹操殿は殿の幼馴染でしたな。」
袁紹「うむ。わしと異なり、容姿は今ひとつで評判も悪い哀れな男だった。
手柄のひとつでもたてさせてやりたかったのだが・・・。」
田豊「死者に鞭打つようですが、両名はやや功に走りすぎたようです。これを
戒めとして気を引き締めて賊にあたらねばなりません。」
袁紹「まったくだ。戦いはまだ始まったばかりだ、諸将よ以上だ。」
115:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 16:16:14
袁紹軍と学徒出陣のにらみ合いが続いていたその頃。
梁山泊軍は兵馬を整え、いよいよ出陣のときを迎えていた。
「目標は洛陽だよ~m9(*^ヮ^)」と春華が叫んだ。
ザビエル「えっ?あれだけ袁紹を討つことにこだわってたのに・・・」
春華「にらみ合いが続く新野方面より守りの薄い、洛陽のほうがずっといいって。
洛陽に敵軍が来ていると知ったら、官軍も大慌てでしょ。私、間違ったこと
言っている?(*・ヮ・*)?」
ザビエル「ものすごく真っ当なことを言っていると思うけど、春華さんって
よくわかんないなぁ・・・。」
春華「それと総大将はひょーりみ君だからね~頑張って~m9(*^ヮ^)」
ひょーりみ「俺なの!?!?・・・何で???」
春華「女の感ってやつ。」
116:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 16:23:55
嫌がるひょーりみを強引に大将として梁山泊軍は出陣し、洛陽を目指した。
その途中、陳留を通る途中、土地の有力者、桜龍氏に呼び止められた。
桜龍氏「私、以前より、ひょーりみ様の威徳は聞き及んでおります。どうか
我々にも世直しの手伝いをさせてくださいませ。」
ひょーりみ「え?俺、なんでそんなに有名なの?・・・ザビエル何かやった?」
ザビエル「まあ少し、宣伝みたいなことはしたかなぁ」
ひょーりみ「まったくもう・・・」
桜龍氏「ところでひょーりみ様。お願いがあります。」
ひょーりみ「何?」
桜龍氏「私の19になる娘を娶ってはくださいませんでしょうか?」
ひょーりみ「へー娘さんがいるんだ。ん??、ちょっと待った!俺16だよ、なんで
結婚せにゃいかんの!?ムグ!」
そのときザビエルはひょーりみの口を押さえ込んだ。
ザビエル「すばらしい、お話です。是非、娘さんとひょーりみ様を結婚させましょう!!」
117:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 16:30:57
ザビエル「(小声で)ひょーりみ君!梁山泊の戦力、物資はたかが知れているんだよ。
今のままじゃ、洛陽入場なんて無謀もいいところなの!」
ひょーりみ「だからって何で、俺が結婚しなきゃいけないのさ!」
ザビエル「大豪族の桜龍氏の援助があれば、梁山泊は安泰!万々歳でしょうが!」
ひょーりみ「そんな理由で・・・」
桜龍氏「これが娘の紫玉です。」
桜龍紫玉「紫玉です。ひょーりみ君、よろしく。」
ザビエル「び、美人ですな~ひょーりみ殿、よかったね~」
果物キラー「美人か?まあ見る人によっては美人に見えるかもな・・・」
「ちょっと待て!」そこに小銀玉が現れた。
「俺はひょーりみとはバラ園で結ばれた仲だぞ!そこら辺の女になんか俺の
ひょーりみをやれるか!」
118:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 17:44:32
紫玉「ふーん。で、したの?」
小銀玉「は・・・?」
紫玉「Hはしたの?」
小銀玉「アホか、してねーよ」
紫玉「へーホモのくせにHする勇気もないんだ。」
小銀玉「そうじゃない!俺とひょーりみはもっとプラトニックのだな」
紫玉「プラトニックな愛なんて偽善だよ、好きだったらHしたくなるし、
股間は○○するでしょ!」
ザビエル「向こうで取り込んでいるみたいだが、とにかくこちらでどんどん
進めてしまいましょう。桜龍氏、約束の物資をお願いしますぞ。」
桜龍氏「それはもちろんでございます」
ひょーりみ「俺の無視して話を進めるなよ~!」
こうしてひょーりみは姉さん女房をもらった。これが後の悪女列伝に名を残す
紫玉皇后である。
119:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 17:50:31
その後、梁山泊軍は張燕、勇魚の軍と合流し3万の大軍となって洛陽へ進軍した。
途中、官軍の董卓軍と遭遇した。
たちまち、春華が黒王号で官軍を蹂躙する。象のような巨大な馬は、見るだけで
官軍の戦意をたちまち奪ってしまった。
華雄ら董卓軍の勇将が春華に挑んだが、無敵の春華に勝てるはずもなく、たちまち
討ち取られた。
ひょーりみ「あまりにも一方的すぎる。ザビエル、早く降るように説得して」
紫玉「ひょーりみ、やさし~」
結局、勝負らしい勝負にもならず、一方的な梁山泊軍の勝利であった。
120:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:01:12
官軍は梁山泊軍が洛陽に近づいているため、丁原軍を迎撃のため派遣した。
両軍は虎牢関で激突した。
丁原「呂布よ。そちの武勇は天下一じゃ、賊を打ち破りその名を天下に知らしめよ」
呂布「御意。義父ご期待くだされ!」
呂布は関から出ると大声で叫んだ「春華出て来い、お前と勝負したい。」
春華「ほえ?春華ですが何か?(*・ヮ・*)」
呂布「むむ、女っぽい名前とは思っていたが、天下無双の豪傑が本当に女だった
とは・・・とにかく勝負だ。本当の武勇というものを見せてやろう。」
呂布と春華は激しく討ち合った。その壮絶な戦いに両軍の将兵は目を釘付けにした。
100合討ちあっても勝負がつかない。すると呂布は「春華、お前は馬が良すぎる!
俺にもお前くらいの良馬があれば、とっくに討ち取っているわ。」といった。
春華「そ~お~?ザビエルくん。君の赤兎馬、貸してあげてよ~」
ザビエル「なんで、赤兎馬を敵に・・・」
春華「いいから早く!」
121:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:07:59
こうして呂布は赤兎馬を借りて春華と再び戦ったが結局勝負はつかなかった。
結局その日は、そのまま両軍とも陣に引き上げた。
関に引き上げた呂布であったが、彼は赤兎馬のことが忘れられなかった。
呂布「赤兎・・・いい馬であった。あれほどの名馬が俺のものであれば・・・」
その真夜中、一人の男が呂布の元へ訪れた。「もしもし、呂布どの~」
呂布「おまえは春華!?殺されに来たか?」
春華「敵地への侵入は得意中の得意だからね。それより、赤兎馬ほしくない?
丁原の首を取ってくれれば、赤兎馬に美少女の2~3人もおまけにつけちゃうけど。」
やる~?
呂布「やるやる!今すぐ丁原を殺してくるぜ!わははははは!」
こうして呂布は丁原を殺し、梁山泊へ降った。
なお、赤兎馬の話は持ち主のザビエルには無断で進めたため、後での彼の怒り
はすさまじいものであったという。
122:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:16:49
梁山泊軍は、丁原軍を打ち破りいよいよ、洛陽入りしようとしていたその頃、
学徒出陣は朝倉渦中の計により袁紹軍の兵糧を焼き払い、総攻撃に転じていた、
圧倒的な学徒軍の前に袁紹軍の将兵は次々に討ち取られ、血の海となった。
袁紹「田豊が討ち取られただと!?許攸の奴は裏切っただと!?もうおしまいじゃ!」
そこに学徒兵が殺到する。「袁紹だ!奴を討ち取れば万戸候に取り立てられるぞ!」
袁紹「貴様ら下郎に討ち取られはせんわ!」そういって自ら剣を振るって、
雑兵を討ったが、敵兵は後から後から現れる。
袁紹「もはやそれまで・・・。はぁぁぁ!!!わが生涯一片のくい無し!!!!!!!!!」
こおろぎ「巨星乙か・・・。漢朝最後の番兵、袁紹死して学徒様の天命は成った・・・
ということに成るのであろうか・・・」
123:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:26:47
うんち!
124:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:28:51
袁紹が討たれた翌日。ひょーりみらは洛陽に入城した。
「惰弱な皇帝弁を捕らえましたぞ。」と兵士から連絡があった。
ひょーりみは弁に会ったが、人のよいちょっとナイーブな青年であり、自分に
似ているな~と好感を覚えた。
ひょーりみ「陛下、ご安心ください。陛下はこのひょーりみが守りますから
何の心配もありません。」とニッコリ微笑して言った。
その言葉に青年皇帝も安心したようで、表情がやわらんだ。
しかしこの話を聞いて激怒した人物がいた。反漢朝連合盟主学徒出陣である。
学徒出陣「ひょーりみがどさくさにまぎれて洛陽を制圧し、皇帝を擁立しているだと!!
これは漢朝打倒のための戦いぞ!おのれ!ひょーりみを討つ!洛陽に進軍だ!!」
官軍の降伏兵と新たに集めた兵で30万の大軍に膨れ上がった学徒軍は洛陽へ
進軍を始めた。
125:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:34:15
洛陽
ザビエル「ひょーりみ殿大変ですぞ!学徒将軍がお怒りのようです!大軍勢で
接近しており間する!」
ひょーりみ「え?何で俺が???」
ザビエル「ひょーりみ殿が弁陛下を保護していることが誤解されているようです。
すぐに謝罪の使者を送り、弁陛下を学徒将軍の陣へ送りましょう。」
ひょーりみ「でも、弁陛下は守るって言っちゃったし今更…」
ザビエル「小事にこだわって、3万の味方を巻き添えにするつもりですか、
とにかく弁陛下は学徒殿へ引き渡しますよいですな!」
ひょーりみ「じゃあ、俺が直接、学徒殿に謝罪に行くよ、いいよね。ザビエル
が止めても絶対行くからね!いいね!」
126:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:41:10
翌日、ひょーりみ、劉弁、春華、ザビエルらは学徒出陣への陣を訪れた。
劉弁「はぁ…朕はこのまま殺されるのかのう?」
ひょーりみ「そんなに粗暴なことはされないと思いますが、帝位は奪われて
しまうかと思います。」
劉弁「朕は命さえ助かればよれでよい。皇帝の位などそもそも朕には合わぬ」
ひょーりみ「そんなこと言ったって・・・俺だって怖いんだよ~うわわわん」
学徒警護兵「学徒さまがお待ちである、入られい!」
テントに入ると、学徒出陣、朝倉渦中、金宰陽、こおろぎら、荊州の重鎮たちが
勢ぞろいしていた。
「梁山泊総大将、ひょーりみでございます。」とひょーりみは学徒に深々と頭を下げた。
127:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 18:48:14
学徒出陣「そっちにいるのが、弁帝だな。」
劉弁「は…劉弁でございまする。」
「そちにはうらみは無いが、玉璽と帝位をいただくぞ。禅譲ってやつだ。
それで終わりだ、後は封地を与えるから静かに余生を過ごせ。」
そう言うと、学徒は劉弁を下がらせた。
学徒「さて、ひょーりみ。久しぶりだな。覚えているか?」
ひょーりみ「学徒様は我が命の恩人。そのことはよく覚えております。」
「そうか…論功行賞などは洛陽入場後におこなう。そちは先に帰り、洛陽の
人心を落ち着かせていよ。」そう言って、ひょーりみも解放された。
128:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 19:06:41
聖天使ザビエル「ひょーりみ殿、何事も無くてよかったですね。」
ひょーりみ「寿命が20年くらい縮んだ。しかしこれで学徒出陣殿は皇帝か…
すごいなぁ…。まあいいや、とりあえず帰ろう。」
こおろぎ「むむむ、あれがひょーりみか…なんという運気!あれは学徒様と
同等、いや、それ以上かも知れぬ。それにあの梁山泊とやらあまりにも危険だ、
いずれ始末せねば、学徒様の未来を暗くするやもしれぬ・・・」
それから2日後、洛陽には学徒出陣、ひょーりみ、張春華、張燕、勇魚、韓遂ら
第二次黄巾軍の首魁の面々が一堂に会した。
世に言う大酢令会合である。
129:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 20:38:39
コテ強すぎる
130:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 20:51:31
曹操弱すぎw
131:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 20:54:46
八戸はどうなった?
132:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 20:58:55
少しは狂気が死んだことも思い出してあげてください。
133:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 21:21:07
実は男塾方式で生きてるんだよ。
134:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 22:00:10
俺は正気
135:無名武将@お腹せっぷく
08/01/06 23:35:28
2年ぐらい前のコテが出てるね懐かしいな
136:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 13:56:59
小魔玉が何故出てない?
137:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 20:26:00
小魔玉は後々で重要な役で出てくるんじゃね?
俺が考える話だと、劉弁から帝位を奪い取った学徒出陣は新たな国を建国する。
その国の名は《新》で、学徒出陣は最初、善政をひくも次第に豹変していく。
君臣や民に対して「ボケ!カス!俺様に従え!」などの暴言を吐くなど、新は次第に悪政になっていくのであった。
そのころ、建国当初に司徒(自治新党頭首)に任命された小魔玉はこの惨状を憂いていた「このままでは国はだめになってしまう」と。
時を同じくして司徒小魔玉の耳にある一団の噂が聞こえてくるのであった。
その一団とは都より遠く離れた益州成都に拠を構える雀軍団。
雀軍団の総帥には劉一族と同族の劉文淑(後の光武帝)が付き、
その配下には学徒出陣とは距離を取っていた一癖も二癖もある知識人たち
ぷらっと。宇喜多。九龍。九條(正体は中野区民)。八六零八。エクボ。そして先の乱で亡くなったと思われていた八戸のぶながもいたのであった。
司徒小魔玉はこの一団に大きな期待を掛けたのであった「彼らならきっと・・・きっと・・・」
そしてある一計をこうじたのであった。
138:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 20:39:14
三戦板唯一の厨房中山幸盛も入れてあげてください
139:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 20:44:41
驚きの新展開!!!!!!!
140:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 21:14:45
続きが気になってる
141:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 22:21:25
ついに自治新党VS麻雀党の戦いの始まりだな?
つか八戸がしぶとく生きていたことに感動した
142:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 22:48:46
いやそれは予想だろ
実際は書いてもらわないと
143:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 22:57:13
学徒出陣は威厳に満ちていた。
学徒「諸侯よ。よく集まってくれた。余は大越国を建国し帝位につく。」
「おおっ~~!と諸侯に歓声が上がる。」
学徒「また、我が将兵たちには漢朝によって弾圧されていた、太平道、五斗米道の
信者が多いが、新たな越王朝ではこれらの教団を十分に保護することを約束しよう。」
「大越皇帝万歳!万歳!万々歳!!」と諸侯から歓声があがった。
学徒「ところで、諸君らは王となってもらう。これより、封地を発表する。こおろぎ先生
お願いします。」
こおろぎ「御意。それではよくお聞きなされ…」
144:kouu
08/01/07 23:03:56
URLリンク(chincyosu.myminicity.com)
145:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:08:28
こおろぎ「張魯殿、そちは漢中王じゃ。これまでどおり、漢中の地を治めてくだされ」
張魯「ははぁ~!」
こおろぎ「次に張春華殿、そちは斉王じゃ。頼みましたぞ。」
張春華「はぇ?(*・ヮ・*)」
こおろぎ「次、張燕殿、そちは晋王であるぞ。」
張燕「ありがたき幸せ!!」
このように次々に王が定められていった。
その後、呂布は遼東王、劉壁は代王、韓遂は涼王、中野区民憲章は秦王、
金宰陽は韓王であった。
こおろぎ「最後にひょーりみ殿は、蜀王である。」
場内がどよめいた。
ひょーりみ「あの…益州は今だ、劉焉が割拠しておりますが。」
こおろぎ「そうじゃ、今だ漢朝復興などと不届きな企みをしている劉焉を討ち、
封地を安定させるのじゃ。以上、本日は解散じゃ。」
146:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:15:44
ザビエル「こりゃ、どうみても陰謀だな。梁山泊の戦力を分断させ、さらに
ひょーりみ殿に無理難題を押し付ける。どうやら、越帝さまかその側近あた
りにマークされているようだな。」
小銀玉「まったく兄貴は洛陽、一番乗りの大手柄を立てた男だぞ。馬鹿にしすぎだ。」
ひょーりみははっきり言ってどうでもよかったらしく、「俺は元々、王になる気
なんて無いし、どうでもいいよ。というよりさっさと故郷に帰りたいんだけど。」
などと言っていたが
ザビエル「とにかく、兵を整え、益州入りしないとな。」
小銀玉「腕が鳴るな。」
紫玉「ひょーりみが蜀王になれば王妃だよ王妃、ふふふふ。」
ひょーりみ「俺を無視すんなよ。」
147:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:22:51
「え~!200!?」ひょーりみは唖然とした、梁山泊軍総勢3万のうち、ひょーりみ
についてくると言ったのは、200名ほどだけであった。その他は全員、春華について
言ってしまったのだ。
ザビエル「もともと、殿には任侠的な人気はないからね。ちょっとインテリ受けは
するみたいだけど、戦争も強いわけでもないし、度胸も無いし、こんなもんでしょ。」
小銀玉「まあ200人も物好きがいれば十分だろうが。」
ひょーりみ「はあ…」
春華「大丈夫だって、兵たちにはひょーりみについていく様に説得するから」
春華の半ば脅しに近い強引な話し合いにより、どうにかひょーりみは5000の兵を
手に入れた。その夜は、春華たちとの別れを惜しむ酒宴が開かれたという。
翌日、ひょーりみは兵を率いて封地、巴蜀の地へと向かった。
148:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:33:43
続きキタ―
149:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:33:53
蜀王、ひょーりみと共に入蜀を目指すものは、王妃紫玉、軍師のザビエル、
義兄弟の小銀玉、将としては損権、果物キラーなどがいた。
ほかにも越帝の臣である渦中の司馬懿が監視役としてついていた。
それから1ヵ月後、ひょーりみ軍は高沛と楊懐の軍と激闘を演じていた。
ひょーりみ「いや~高沛と楊懐ってのは本当に強いね。今までで最強クラスじゃない?」
ザビエル「蜀王、彼らが強いのではありません。我々が弱すぎるだけです。というか敵は
我が軍の半分程度の数ですぞ。」
ひょーりみ軍は梁山泊の荒くれ者が多く、はっきり言って兵の質、数共にまさっているのだが
、春華に言われて嫌々ついてきた兵ばかり士気は一向に上がらなかった。
そもそも春華がいた頃は、黒王号にまたがった春華が前線で暴れるだけで、敵は脅え、
味方は大いに鼓舞されそれだけで勝敗が決してしまったほどであった。
実質大将であった春華が抜けた穴はあまりにも大きかった。
150:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:43:18
ひょーりみ等は、張魯の支援を受けつつその後も戦い続けたが、あまり事態は
好転しなかったようだ。元々、戦争嫌いで根性無しのひょーりみも嫌気がさし
ていた。
そんなある日、ひょーりみは張任隊の待ち伏せに合い、数百の矢を射掛けられたが、
どういうわけか、一本も矢は当たらなかったのである。果物キラーによると、愛馬の
ハルウララの力によるものらしい。決して当たる事の無い馬であるということだ。
ほかには特に特筆することは何も無い戦いが続いた。というより、ひょーりみ隊は
兵力の消耗を避けるため戦いを回避し始めていた。ザビエルはもはや蜀平定は不可能
と考え始めていたのである。
しかし意外な展開によりこの事態が打開されるのである。
151:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:46:07
何故損権厨房様がザビエルごときの下になるんだよ
152:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:53:59
あくまで創作だろう
153:無名武将@お腹せっぷく
08/01/07 23:57:18
学徒らは新たに大越帝国の帝都となった襄陽に久しぶりに帰還していた。
学徒「渦中の司馬懿からの報告を読んだが、ひょーりみは全然駄目みたいだな。」
こおろぎ「わしの見込み違いであったようですな。所詮、星占いと人相占い
ですからな。」
学徒「ボケッ!たかが占いでひょーりみを苛めたのか。そもそもどう考えても、
梁山泊のボスは張春華であったぞ。斉王は無能のひょーりみに任せたほうが
はるかに安全であった。」
こおろぎ「左様ですな。しかし…北部に封じた王どもはいずれは除かねば
なりません。とりあえず、学徒殿の天下を形にし諸侯を納得させるために
やむおえず王にしたに過ぎません。これから王たちの力を削減し、完全な
る統一体制を築くのです。古の項羽の失敗を繰り返さないよう慎重かつ
大胆に諸王を処分していかなければならないのです。」
学徒「まったく…先生の話は長すぎるぞ。それにしても越の版図は実質、荊、楊の
2州に過ぎん。それにテロリストどもも暴れているみたいだしな」
こおろぎ「袁紹の子らを担ぎ上げる審配、新鋭のテロ首領、劉備などですな。
あやつらは劉焉の援助を受けているとも言われますし、始末には今しばらく
時間がかかりそうですな。」
154:聖天使ザビエル∬》^_ゝ^》つ† ◆llkBnTV0DI
08/01/07 23:57:45
>>151 そもそも私は損権厨房さんを知らないです
155:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 00:08:13
そのとき、情熱的がすごい勢いで駆け込んできた。
学徒「ノックくらいしろ!ボケッ!!」
情熱的「それどころじゃありません!涼王韓遂めが謀反でございます!」
学徒「はやっ!早すぎるだろ!まだ一ヶ月もたっとらんぞ。」
こおろぎ「韓遂は元々そういう男です。好都合ではありませんか、涼州を接収し
直轄領としましょう。」
だがこおろぎは反乱の規模を大いに勘違いしていた。野心家たちによる新たな大乱が
始まろうとしていた。
156:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 00:12:26
どうなるんだw楽しみだ
157:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 00:18:35
涼王韓遂率いる反乱軍の秦の王都、長安に迫った。それを迎え撃つため秦王
中野区は渭水に陣を敷き迎え討った。
涼軍の先方は馬超という若武者であった。
その蛮勇により秦王中野区民憲章の軍勢は次々に討ち減らされた。
馬超「馬休、馬鉄!」
馬鉄「ジェットストリームアタックですね!兄上!」
馬超「気味の悪い台詞を吐くんじゃない、普通に突撃しろ」
秦軍将校「秦王さま!馬超の軍が迫ってきておりまする!」
「後は、お前等に任す!俺は逃げるぞ!!」そういうと中野区は部下を見捨て
長安城に逃げ込もうとしたが、秦の兵士たちも狭い城門に殺到したため、大混乱
となった。この混乱の中、秦王は仲間の兵馬に押しつぶされ絶命した。
この後、韓遂らは悠々と長安に入城したのである。
158:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 00:42:09
中野区がああああああああああああああああああああ
159:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 12:06:03
【これまでのあらすじ】
後漢末期、会稽の名門に学徒出陣というどうしょもないどら息子がいた。
そんな息子を心配した母親は、学徒を無理やり洛陽の蔡ヨウ先生のところ
へ勉強へ行かせたのだが、旅の途中で甘寧という賊と決闘したが、コテンパに
やられ、学徒は甘寧の舎弟となってしまった。
もともと兄貴肌の学徒は甘寧党のなかで有力な人物となり、一大派閥を形成した。
甘寧党は討伐にし来た官軍の顔良、文醜を返り討ちにしその勢力を大きく拡大した。
しかし甘寧はパシリの孫権に殺され、その後を学徒が継ぐこととなった。
一大勢力を手に入れた学徒は荊州を平定。その力を恐れた朝廷は学徒を州牧に
任命し懐柔を図ったが、何を思ったのか学徒は朝廷の使者を追い返し、漢朝打倒を
宣言するのだった。
学徒出陣は全土の反朝廷軍を糾合し盟主として、戦いを推し進めるめついに漢朝の
巨星、袁紹を討ち破る。
さらに皇帝から禅譲され大越皇帝に即位する。しかしその実態は軍閥たちの盟主的
な存在であり、実質的な版図は長江以南に限られていた。そんな中、はやくも反乱
勃発、天下の趨勢は未だ定まらず。
160:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 15:55:14
楚漢戦争からやり直しですか。
161:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 16:54:46
「中野区どのが討ち死にじゃと!」秦王死す。の一報が襄陽に届いたのは
ちょうど、学徒による親征軍が出陣式を終えたところであった。
こおろぎ「中野区殿はわれ等、学徒一門にとって命の恩人でありました。」
学徒「韓遂め、生かしてはおけん。先発隊のぷらっとにもよく伝えておけ。」
そのころ、先発隊のぷらっとは揚州より北上して豫州を通るところであった。
ぷらっとは学徒一門が会稽にいた頃から仕え、袁紹との戦いで活躍した越きっての
猛将である。そんなぷらっとは親友でもある、韓王金宰陽の軍と合流し、韓の
王宮で金と再開した。
162:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 17:07:34
ぷらっと「俺の精鋭五万と金の韓軍を合わせれば、反乱軍を討ち破るのもそう
難しいことではあるまい。」
金「そうだな。ところで、ぷらっと大事な話があるんだが。」
ぷらっと「なんだ?戦の話か?」
すると金はとんでもないことを言い出した「このままずっと越王に仕えている
つもりか?」ぷらっとは唖然として言葉が出ない。
金「俺と天下を狙わないか?俺が正帝、おぬしが副帝。その逆でも俺は一向に
かまわん。韓遂を討つよりいい話だろう?」
ぷらっと「何を言い出すんだ?つまらん冗談だな。」
すると金は手を上げ合図らしきことをした。すると韓の将兵が踏む込んできた。
金宰陽「今回の乱の首謀者は俺だ。越王方につく諸王も始末する手はずになっている。
そして、越の先方である、おまえをここで引き止める手はずもな。」
ぷらっとは金が冗談を言っているわけではないことを悟り、顔色が変わった。
ぷらっと「お前酔っているな。」
金「いや、俺はしらふだ」
ぷらっと「いや、酒じゃない血の匂いにだ。冷徹な知略を持つお前らしくもないな。
親友だと思っていたのだが残念だ。これから戦わねばならんとはな」
金「それは無理だな。お前の兵はとっくに武装解除している。越王の名を使ってな。
とにかくお前を傷つけるつもりはない。俺が天下を取るまでそう時間はかからん、
それまで軟禁させてもらうが悪く思うな。俺たちの栄華はすぐそこまで来ている。」
こうしてぷらっとは金に捕らえられ、さらに越の先方隊はここで解体されてしまった。
163:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 17:14:34
越の先方は消滅したため、韓遂らはやりたい放題暴れることができた。
さらに学徒の甘寧党時代以来の仲間である金の裏切りは大きな動揺を生んだ。
当初は韓遂の単独の反乱であると思われていたのが、どれほどの裏切り者が
潜伏しているかわからなくなったからである。
そんな中、越帝はひょーりみに涼州攻撃を命じた。また越の監視も緩くなった。
ザビエル「逆賊、韓遂が留守である涼州制圧を命じる。これに成功した場合、
涼王の位を授けるか・・・。」
紫玉「なんか、越も切羽詰っているみたいだね。あたしらのことなんてもう
眼中に無いみたいね。」
ザビエル「ん~。まあ涼州はここと違って、越帝の強さはよくわかっている
だろうし、結構簡単に手に入るかもね。」
164:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 17:47:20
そのときである「動くな!」と損権が叫んだ。見ると剣を抜いた兵士たちを
つれている。
損権「皆の者!よく聞け!これから俺たちは、金宰陽殿に味方する!文句のある
奴は前に出ろ!」
ザビエル「ちょっと待て、なんでそうなるんだ!?」
損権「俺は、春華殿に言われて仕方なくついてきただけだ。ここにいる兵の
大半も同じだ。春華殿の命令でなくちゃ聞けんな。」
「まったくだ」と孔明も出てきた。
ひょーりみ「孔明さん、生きてたの・・・」
孔明「金殿の書状だ。ここで一手柄たてれば2州が与えられる。ここにいる
兵たちにも十分すぎるほどの恩賞が与えられるぞ。」
「おおっ~!」と兵士たちから歓声が上がる。そもそも荒くれ者にうける、カリスマ性
では損権、孔明はかなりのものである。春華という強力な押さえがなくてはこの集団を
抑えること用意ではない。
だがここでひょーりみらは越帝の名を出し、春華、呂布、勇魚の名を出しまくった。
他人の名を借りて説得しまくったのである。越帝の強さは第二次黄巾の乱に参加した
者であれば誰でも知っているし、春華の強さもよく知る兵士たちは恐怖に凍りついた。
ザビエル「あの越帝、斉王(春華のこと)に勝てると思うのか?はっきりいって死ぬよ。絶対。」
越帝らの威を借りて、ひょーりみらは兵士たちの説得に成功。ただちに反逆者として損権、孔明
を捕らえた。
165:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 17:55:54
ひょーりみ「両名は法によって厳正に裁かれねばならない。ザビエル、両名は
どのような刑罰に服すべきか?」
ザビエル「法によれば、反逆扇動者は100叩きの刑であります。」
ひょーりみ「よし!すぐとりかかれ!」
こうして、両名は100叩きの刑となった。「1!2!3!・・・」
渦中の司馬懿「あの~普通、こういう場合は極刑では?刑罰が軽すぎるのでは?」
ひょーりみ「法を厳格に執行することが大事だからね。できもしない刑罰を定めて
後々、困るようなことは止めようと思ってね。」
ザビエル「わが隊では、極刑はめったなことでは用いられませんから。もっとも
甘いわけではありませんよ。情状酌量などは一切認めない方針ですから。」
渦中の司馬懿「左様ですか」
こうして、損権らは100叩きの後、放逐された。そして改めて、ひょーりみ軍は
益州を出て、漢中を抜け、涼州へ向かったのである。
166:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 18:10:47
さて、ひょーりみはそのまま北上して行き、涼州へたどり着いた。涼州を
守る馬玩らと激戦が続いたが、戦いの合間にザビエルらが越帝の恐ろしさを
説いて県令らを説得した。
まず、越帝への反逆を無謀と知る県令が降り、次に取るべき姿勢に迷う県令
が降り、やがてドミノのようにひょーりみ方になびいていった。
こうして涼州は意外にあっけなく平定されたのである。
ここにひょーりみは正式に涼王日和見を名乗り、紫玉を涼王妃、小銀玉を
涼公玉。ザビエルを涼国丞相、果物キラーを上将軍とした。
こうして日和見は地盤を得たのであるが、すでに戦いの前線は長安、洛陽
方面に移っており、それほど戦いを左右するものでもなかった(反乱軍主力
にとっては、日和見軍など恐れるほどのものでもなかった。)のだが、本国を
占領された精神的なダメージは大いに与えた。
167:渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ
08/01/08 19:17:35
大好きな袁紹が討たれている…袁紹の子らを担ぎ上げる審配、の活躍を期待したりしています。
ちなみにここの「これが後に~」の口調が好きです。続き楽しみにしています!
勝手に予想
↓
だが、ひょーりみの行く手を拒もうとする一人の美しい中年がいた。
主、董卓を討たれた漢朝一の謀臣、李儒である。李儒は己の弟子の
カクと単福をひょーりみと学徒の軍師として送り込み、再び混乱の世を
作ろうと画策した。だが、師匠の思惑を他所に元々仲の悪いカクと単福は己の使命も
忘れ、本気で戦を始めた。これが、後に言う「カク福戦争である」。
168:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 20:33:43
>>167
職人の邪魔すんな!誰もオメーの妄想話なんか聞きたくねーんだよ!
169:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 20:45:00
>>168
邪魔なら大人しくスルーしとけよ
170:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 20:59:23
>>170
まったく邪魔じゃありませんので、気にしないでください。
それと、ごめんなさい。李儒は出ないと思います。
171:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 21:00:56
>>167
失礼、渦中の司馬懿殿向けでした。
172:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 21:25:42
さて、果物キラーの名が史書に頻繁に登場するようになるのは、涼王(日和見)が
涼州入りしてからのことである。果物キラーは、幽州の北外れで生を受けた。
父は宦官に媚を売り、財を成した人物で評判は悪かったといわれる。
果物キラーは父の財産を元手に、鮮卑と取引をし貴重な汗血馬を仕入れ
その商いは大いに繁盛し財産を倍にした。彼はよく史書を読み、それなりに
習得していた。またそろばんの名人であったとも言われ梁山泊時代には
物資の管理などをしていたという。
その果物キラーが上将軍に抜擢されたのは、単に日和見にとって信用で来る
人材が少なかったからである。特に果物キラーが軍事的才能を期待された
わけではなく、ただ裏切る危険がないという理由だけで選ばれたのである。
日和見は涼王に即位したものの涼州には今だに馬玩ら韓遂の配下たちの軍が
おり、また長安を占拠していた反乱軍本隊からも救援部隊が放たれていた。
果物キラーはとりあえず、馬玩隊を足止めするためにわずかな兵力で出撃した。
彼の役目は、日和見が兵力を整えるまでただ、耐えることであった。
173:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 21:36:39
「明日、果物キラーの陣に夜襲をかける!」と馬玩は意気込んだ。
李堪「確かに今日は新月、必ずうまくいくだろうな」
その頃、果物キラーの本陣では・・・
果物キラー「とてもじゃないが、涼王が来るまで守るなど不可能だ!敵は
こちらの倍はいるんだぞ。」
将校「仕方ありませんな。ここは思い切って引きましょうか?わが国の軍法
ではたとえ敵前逃亡とみなされても、解任程度ですみますしね。」
果物キラー「逃亡ではない。戦略的後退だ。とにかく後退するぞ。」
こうして果物キラーらは陣を捨てて新月にまぎれて撤退したのである。しかし
その途中で、渦中の司馬懿にばったり出くわしたのであった。
渦中の司馬懿「果物キラー殿。こんなところで何をしております?」
果物キラー「渦中の司馬懿こそ、こんなところに何用か?」
渦中の司馬懿「わたしは涼王の書状を持ってきたのござるが。」
174:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 21:45:12
果物キラー「涼王の書状・・・?え~と、死んでも陣を死守せよ・・・」
渦中の司馬懿「お分かりいただけましたか?今すぐ陣へお戻りなされ(ニッコリ)」
果物キラー「はぁ・・・まったく、わかった、わかった。何とかやってみるよ。
それから渦中の司馬懿は一刻も早く戻って殿の救援軍を催促してくれ。そんなに
長くもたないから。」
こうして果物キラーはとぼとぼと放棄した自陣へ戻るのであった。その頃、馬玩軍は
大混乱に陥っていた。
馬玩「なんだ!?敵陣に誰もおらん!おのれ!空城の計か!!」
そのとき闇夜から雨のような矢が降ってきた、どこに敵がいるのかも分からず、
うろたえるばかりの馬玩軍は壊滅した。
果物キラー「ふー怖かった。いきなり陣地に敵がびっしりいるんだもんな。
あれ?これって馬玩じゃん。何で死んでるの??」
こうして果物キラーは馬玩軍を大敗させたのである。
175:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 21:52:28
李堪「何!?馬玩が討ち取られただと?おのれ果物キラーめやってくれる!」
武官「しかし、敵の本陣はめちゃくちゃですぞ。空城の計に十分に警戒しながら
もう一度、夜襲をかけるべきでございます。」
李堪「おう、馬玩の敵は必ずとるぞ。」
その頃、果物キラーの陣では、大急ぎで防衛設備の柵、矢倉、石垣などが
築かれていた。しかしあまりの突貫工事で施設はあまりにもぼろぼろであった。
工作兵長「上将軍!工事を急ぎすぎです!このような柵は役に立ちませんぞ!
それにこの石垣などひとりでに崩れてしまいます。矢倉も大風ひとつで倒れますぞ!」
果物キラー「時間がないんだからしょうがないだろ!とにかく急げ、それから
穴だらけだろうが!地形をぼろぼろにするな!」
工作兵長「むちゃくちゃだ・・・これじゃ夜襲をかけられたらひとたまりもない・・・」
そしてその真夜中、李堪らは果物キラーの陣に夜襲をかけたのである。
176:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 21:56:21
李堪「よし・・・音を立てるなよ、一気に陣を制圧する・・・」
「よし突撃!!」李堪の掛け声と共に時の声が響き渡り、将兵は突撃した。
「うわわわわ!なんだこの穴は!?」地形がめちゃくちゃなので次々に
穴に落ちる将兵、ひとりでに崩れる石垣に李堪の兵は恐慌をおこした。
李堪「馬鹿者!慌てるな!」
そのとき風が吹き、たちまち矢倉は倒れた。
「うわわわ!!!」李堪は矢倉の下敷きになり即死。
李堪軍は壊滅し、ことごとく果物キラーに降ったのである。
177:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 22:07:44
李堪、馬玩軍が壊滅した後。救援軍の梁興が到着した。
果物キラーは、二連勝で天狗となっていた。
果物キラー「梁興は疲れきっている!夜に夜襲をかけるのだ!」
将校「また夜襲ですか?梁興は名将ですぞ。そんな策にはかかりますまい。」
果物キラー「とにかく夜襲だ!俺を信じろ!」
果物キラーは夜襲の準備を進めたが、所詮は素人である詰めが甘い。飯炊きの
煙を大量に出してしまったのである。
韓遂軍将校「梁興さま、飯炊きの煙です。夜か明日の朝に仕掛けてくるに違い
ありません。」
梁興「馬鹿者!果物キラーは馬玩、李堪を赤子の手を捻るがごとく葬った名将
だぞ!そのようなミスを犯すはずがない!あれはわざとだ!到着したばかりで
疲れのたまっている我が軍をさらに緊張状態に置き消耗させるための策略である。
そんな手に乗っては成らん。果物キラーほどの将になると孫子の常識など通用せんのじゃ!!」
韓遂軍将校「さすがは梁興殿!」
しかし梁興の読みに反して、果物キラーは夜襲をかけてきたのである。
梁興「むう!さすがは果物キラー!裏の裏を読んで夜襲とは!まさに軍神・・・
グフ・・・」
こうして果物キラーは梁興も討ち取った。彼はその後、国士無双と呼ばれ
その名は全国に響き渡るのである。
178:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 22:15:04
何たる剛の者w
179:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 22:25:01
ワロタw
180:無名武将@お腹せっぷく
08/01/08 22:33:08
ぷらっとがどうなったか気になる
181:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 00:07:29
俺も
182:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 11:44:51
痔痴元年12月(西暦191年)
国士無双果物キラーの活躍により日和見の涼州支配は確実なものとなった。
その頃、馬超らは優秀な一族を引き連れ、破竹の勢いで潼関を突破。
さらに洛陽を攻略しその雄姿は錦馬超と称えられるまでとなった。
馬休「さすがは兄上の武勇!涼州から洛陽まで、まさに敵なしですね」
馬超「だが、虎牢関の向こうには、天下にその名が轟き竜兵を恐れられる
張春華がいる。」
馬休「えっ?上島竜兵?」
馬超「(無視)ほかにも斉王は飛将軍呂布をはじめ、各地の英傑を従え西進
してきている。俺に・・・勝てるだろうか?」
馬休「兄上にしては、弱気ですね。って震えているんですか!?兄上!?」
春華、呂布・・・まさに絶対的強者による一方的な殺戮。馬超は自分の力量を
よくわかっている。勝てるはずがない・・・!齢25の若武者の震えはその夜、
泥酔しても止まることはなかったという。
183:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 11:59:54
その頃、越の親征軍は20万の大軍で襄陽を出て、韓の王都、南陽を包囲していた。
朝倉渦中「さすがは、金宰陽。南陽を落とすのは並大抵なことではありませんな。」
学徒「だが、確実に戦局はこちらに傾き始めている。金に呼応した勢力は思ったほど
ではなかったからな。」
朝倉渦中「各地からもたらされる情報を総合しますと。韓王の計画は8割がた成功して
いたようです。あきらかなミスは日和見殿の軍を奪い、馬玩らの部隊と共に漢中を制圧
する策が不発に終わった点、その後の日和見殿の破竹の勢いを予測できなった点ですな。」
学徒「ふむ。すると金のミスは日和見関係だけなのか?」
朝倉渦中「はい。そのとうりでしょう。このミスがなければ、今頃反乱軍は漢中、西涼、
洛陽、長安、南陽を抑えており、元々、陛下への忠誠に乏しく野心多き、呂布、張燕らも
容易に引き入れられたとおもいまする。そうなれば、益州の劉焉もここぞとばかりに我らに
牙を剥いていたことでしょう。」
学徒「そうか、随分と危うい情勢であったのだな。さすがは金。天下の策士ということか。
それにしても日和見に救われるとは・・・あの時、八戸を犠牲に助けたかいがあったというものだな。」
朝倉渦中「おおっ。八戸といえばいくつか目撃情報がありまして、どうも生きている可能性が濃厚だ
そうで」
学徒「くくくっ、まったく八戸のしぶといな。」
朝倉渦中「陛下、なんだか嬉しそうですな。」
184:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 12:07:56
学徒「それはそうと、今後はどのように賊を平らげればよい?」
朝倉渦中「そうですな。賊は長安、洛陽、南陽の比較的狭い区画に(といっても
結構広い)閉じ込めて、圧殺してしまうのが良策でしょう。」
学徒「長安の韓遂、洛陽の馬超、南陽の金宰陽か・・・。どれも難敵だのう。」
朝倉渦中「すでに我ら帝国軍は南から、斉王と諸王の軍は東から賊を攻め立てて
おります、これに涼王が西から攻撃を加えれば、韓遂、馬超、金宰陽の三角形を
より巨大な三角形で方位するととなりましょう。もっとも涼王にそれだけの大役
が勤まるかどうかは少々、不安ではありますが。」
学徒「そうか、よくわかった。情熱的を涼王への使者に出せ、すぐに韓遂を討つように
命じるのだ。」
こうして、情熱的は涼へむかったのである。
185:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 12:44:00
情熱的が涼の都、武威へ入ったのは、ちょうど痔痴2年の元旦であった。
従者「情熱的様。つい最近まで戦場であったというのに、ずいぶん安定して
していますな。」
情熱的「うむ。よく統治されているようだ。それに兵備もかなり整っているようだ。
涼王もなかなかの者であるようだ。」
情熱的は武威の王宮で涼王らと面会した。
涼王「越帝の御使者ですか。遠路はるばるご苦労様です。あっ、別に皮肉とかじゃ
ないよ。」
聖天使ザビエル「それで越帝はなんと?」
情熱的「帝は涼王自ら軍を率いて、西から韓遂を攻めよとのことです。」
涼王「よくわかりました。準備は整っております。すぐに出発しましょう。
御使者殿はお休みになられてはどうでしょうか?元旦ですしね。渦中の司馬懿殿、
使者殿をご案内して差し上げて。」
渦中の司馬懿「御意。」
186:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 12:58:20
情熱的は、渦中の司馬懿につれられて個室に案内された。
情熱的「ところで渦中の司馬懿殿。涼王はこの地を治めてまだ日は浅いというのに
ずいぶんと人心を得ておられるようだな。」
渦中の司馬懿「まあそれも、涼王のお人柄ゆえでしょうな。」
情熱的「軍は随分と装備は充実しているようだが、どこからそんな予算が出て
おるのだ?」
渦中の司馬懿「はははは、実はのう、豪族たちがたんまりと富を蓄えておってのう。」
情熱的「なるほど、豪族が不当に蓄えた富を没収したのだな。」
渦中の司馬懿「逆でございます。涼王は豪族の資産をよく保護しております。豪族たちは
漢や韓遂らの時代には、突然の挑発などに悩まされていましたが、涼王は一切の挑発は
しないと宣言されました。また、市政を縛る法の数が多すぎると、不要であると思われる
ものは、学者の意見を参考にして廃されておりまする。その一方で、酷吏を用い、厳格な
法家思想のもと、一切の容赦のない刑の執行が行われており間する。これに関しては異論も
ありますが、すでに極刑、肉刑はめったな事では執行されませんし、財産没収も法からは
削除され・・・」
情熱的「もうよい!」
渦中の司馬懿「は?」
187:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 13:03:33
情熱的「もうよいといったのだ。」
渦中の司馬懿「何か気に触りましたか?」
情熱的「渦中殿・・・しばらく見ない間、随分涼王の肩を持つように成りまたな。
ちゃんと涼王の監視はしておられるのか・・・?」
渦中の司馬懿「はぁ・・・・そうでしょうか?」
情熱的「渦中殿は越帝と涼王はどちらが優れていると思われますかな?」
渦中の司馬懿「はぁ・・・・そうですな・・・」
情熱的「何故即答できぬ!渦中殿は越帝に対する忠誠心が薄らいできているようだな。
このことは帝に報告しておく、渦中殿はこのまま涼王に仕えなされ!」
そう言うと、情熱的はさっさと涼王宮を後にした。
188:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 13:07:08
涼王「それにしても豪族のほうから資金を出してくれるとは思わなかったのう。」
ザビエル「それだけ韓遂ら粗暴な軍閥の統治が復活を恐れているのです。さて、
長安に向かいますか。」
こうして、涼軍は5万の軍勢と共に、長安へ向かった。
その頃、陳留には斉王春華らの大軍が集結。いよいよ虎牢関にこもる馬超ら
との戦いに挑もうとしていた。
189:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 16:19:38
張春華は并州の生まれで、漢人ではないと言われる。その生涯は任侠的な
伝説に包まれている。すでに10歳にして人を斬り、17歳のときには荒くら者たちの
巣窟である梁山泊の女首領として君臨していたと言う。
正史にその名が現れるのは、ひょーりみが霊帝に監禁されたとに、その救出に現れた
ときからであるが、すでにその頃には全国的にかなりの知名度得ていたことが判明
している。
痔痴2年1月27日、張春華は陳留の地に大軍勢を集結させていた。
当時、その様子を見ていた、向こうの888という名の地元の長者は
当時の日記にこう記している。
「まるでアイドルの集会のようだった。斉王が一言、言葉を発するたびに
将兵から大歓声が上がり、興奮の坩堝であった。斉王は見事に諸王を統率
し遼東王、代王、晋王、趙王も、自らの地位が王位であることを忘れ、
当然のように斉王に従った。彼等の主人は斉王であり、越帝など眼中に無いように
見えた。」
190:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 16:32:54
陳留、斉、遼東、代、晋、趙連合軍集結地点
「マジ、馬鹿だろm9(*^ヮ^)キャハハ 」
「うおおおお!春華さま~!春華さま~!春華さま~!」
越帝の使いとして様子を見に来ていた迅義は唖然とした。
迅義「なんだこれは…まるで斉王が盟主のようではないか…。」
迅義の部下「はっ、斉王はすでに連合諸侯軍の絶大な支持を得ております。
全軍が斉王の手足のごとく動く出ありましょう。」
迅義「代王劉壁、趙王勇魚はともかく、プライドが高く、野心家の遼東王、
晋王まで斉王の言いなりとは信じられんな。越帝陛下ですら手なずけるのに
苦労なされている虎狼だぞ。」
迅義の部下「はっ、それが遼東王呂布は斉王にすっかり見せられてしまって
いるようで…。」
迅義「呂布が!?あんな筋肉女を好むとはな。どうかしているぞ。」
迅義の部下「晋王はただ、斉王の力を恐れてしたがっているに過ぎないようです」
迅義「そうか、だかそれだけではあるまい。これが任侠的な人徳と言うものなの
だろう。虎狼たちを猫のように手なずけてしまっている。もし斉王に野心が芽生えれば、
我が越帝陛下といえども、窮地に追い込まれるに違いない。」
191:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 16:39:30
「は~い!進軍!進軍~!キャハハハハハ(*^ヮ^*)」
春華率いる5ヶ国連合の大軍勢は一路、虎牢関へ向かった。
馬休「兄上!斉王です!斉王が来ました!!!」
馬超「ついに来たか!!」
虎牢関からは斉王率いる見渡す限りの大軍勢が整然と並んでいた。5ヶ国の
旗がはためき、戦意はこれ以上はないというほど高まっているのが離れてい
ても感じられた。すると…
「ばちょ~くんいる?一騎討ちしない~?」
馬超「はぁ!?」
虎牢関の将兵は呆気にとられた。連合軍の総大将が黒王に乗ってのこのこと
現れたのである。
192:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 16:50:50
馬休「兄上、斉王に一斉射撃を加えれば討ち取れますが、いかがなさいますか?」
馬超「わざわざ了解を求めるとは…馬休、撃つ気は無いのだろう。ここで勝負に
応じねば、武士の恥であろう行って来る。」
馬超は虎牢関から単騎で出て、春華と対面した。春華は鎧を着ているが馬超には
その無駄なく極限にまで鍛えられた武人の直感で肉体が感じられた。
春華「それじゃ~いくよ」 馬超「応!」
勝負は一瞬にしてついた。馬超の槍はあっという間に吹き飛ばされ、次の
瞬間には馬から叩き落されていた。
馬超「なんという強さだ。まさに竜の化身。」
春華「降伏する??」
馬超「相手が人間であれば、敗北を恥辱とし死を選びますが、神仏であれば別です。
決して勝てる相手ではないと悟りました。」
春華「あ~よかった。虎牢関の守兵さんも降ってね~」
こうして春華は一滴の血も流さず、天下の要害、虎牢関を攻略したのだった。
このときばかりは趙王、晋王、遼東王、代王までもが春華を人ではないと感じたと言う。
193:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 16:59:48
その頃、長安の韓遂は涼王の軍勢を迎え撃つため。3万の兵で出陣した。
ところが
侯選「韓遂さま大変です!兵が脱走しております」
韓遂「なんだと!?我が精鋭がどうして?」
侯選「ひょーりみの間者が潜入しこんな物をばら撒いているようです」
韓遂「なんだ?父母の手紙??暴君韓遂から解放され、涼王の元で楽しく
暮らしています…って典型的なプロパガンダだろうが!大体、兵どもは字が
読めないはずだろうが。」
侯選「はあ、しかし村の長のサインや大体の内容くらいはわかるようで、
十分に効果はあるようです」
韓遂「おのれ~!こんな古典的な策をつかいをおって!!!反逆者はどこだ!?
俺自ら尋問してしょっ引いてくれる!!」
侯選「……」
194:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 17:06:08
その真夜中。
小銀玉「侯選うまくいっているようだな。」
侯選「ははっ。韓遂めは父母の手紙の話を本気にして、兵士たちを疑っておりまする。
また無実の将が拷問を加えられ、自白を迫られておりまする。」
小銀玉「まったく、韓遂ほどの男がこんな手にかかるとは…それにしてもうちの軍師も
本当にやることが汚いな」
侯選「このままいけば、いずれ本当に脱走兵が現れるでしょうな」
その後もザビエルは韓遂方の将兵を買収し、あらゆる謀略をかけ続けた。
やがて、韓遂軍は自壊してゆき最期に韓遂は味方の兵に殺されて果てた。
涼軍もまた、悠々と長安に入場したのである。
195:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 17:19:33
壮大だな
196:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 17:37:57
越軍の大軍が南陽を包囲してから、2ヶ月が経とうとしていた。
こおろぎ「陛下、ぷらっと将軍救出計画ですが…むむっ!なんと酒臭い。」
越帝のテントに入ると、学徒は女たちや宦官の中山幸盛らと戯れていた。
こおろぎは顔を真っ赤にしてどなった。
こおろぎ「中山幸盛!また貴様か!陛下に駄目人間にするつもりか!斬り捨てるぞ!」
学徒「ボケッ!うるさいぞ、こおろぎ。たかが宦官、見逃してやれ。とりあえず
今日は下がってよいぞ。中山幸盛。」
中山幸盛「御意(こおろぎめ、いつか覚えていろ…)」
こおろぎ「そんなことより、例の計画ですが…」
学徒「ああ、くノ一を使う計画だったな。うまくいくのか?」
こおろぎ「ぷらっと将軍は我が軍の宝。必ず成功させまする」
197:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 17:52:06
更新早いな、楽しみだ
198:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 18:01:28
さて、南陽に軟禁されているぷらっとであったが、その真夜中。
「もしもし、ぷらっと将軍ですね。」と女の声が聞こえた。
「私、貂蝉と申します。将軍の救出に参りました。」
ぷらっと「なんだと?お前が??ところでそのシャカシャカはなんだ?」
貂蝉「シャカシャカ??ああこれですか。これはマラカスではございません」
そのとき、「貂蝉さま準備はできました。」と忍びが現れた。
貂蝉「城内の兵糧などはすべて焼き払います。洛陽、長安を失い反乱軍は、
士気が落ちております。警備も随分散漫となっておりますので安心して
ついて来てください。」
ぷらっと「そうか…」
199:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 18:02:13
孤立し、城内の兵糧を失った南陽軍はみるみる衰えていった。
朝倉渦中「そろそろじゃ。そろそろ金宰陽は根を上げ、場外へ脱出するはずじゃ。
主な脱出経路は二つある、宇喜多将軍、ぷらっと将軍はそれぞれの出口を固め
かならずや金を討ち取るのじゃ!」
「ははっ!」
それから数日後、ついに金は少数の兵を連れて場外への脱出をはかった。その途上、
ぷらっとの大軍とばったり遭遇した。
金宰陽「さすがだな。ぷらっと手抜かりはないな。俺の悪運もここまでか。」
するとぷらっとは兵に合図を送った。すると、ぷらっとの軍は二手に別れ、
道を明けたのである。
金「まさか、逃がしてくれるのか?…恩に着るぞぷらっと…」
こうして韓王金宰陽は少数の兵士たちと共に闇夜に消え去ったのである。
翌日、ぷらっとは軍法会議にかけられた。
朝倉渦中「ぷらっと将軍。今回の大乱の首謀者である金宰陽を故意に逃がしたこと
は最大級の罪である。理解しておるな」
200:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 18:03:27
ぷらっと「はい。」
朝倉渦中「ならば軍法により死罪を申し渡す。」
学徒「待て!ぷらっとは俺が一介の会稽の住人に過ぎなかった頃から仕えている。
それを処断などできるわけがなかろう。」
朝倉渦中「法は法です。身内だからと言って例外を認めれば、法の意味がありません」
学徒「それならば、何が何でもぷらっとを処断すると言うのだな。」
朝倉渦中「御意。」
学徒「おぬし何様のつもりだ。」
「なな!?」学徒の思いがけない台詞に場内はざわめいた。
学徒「朝倉渦中よ。そちは余に仕えて2年足らずであろう。それにひきかえ、
ぷらっとは10年以上も学徒家に仕えているのだぞ!そちには、学徒家の人情
はわからぬまい」
朝倉渦中「……陛下がそうおっしゃるのであれば、したがいまする。」
こうして、ぷらっとは一命を取り留めたのである。
201:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 18:24:50
越帝国建国早々の危機、金宰陽らによる大乱は平定された。
確かに、越帝に逆らうことは無謀であることは証明された。
だが、終わって見れば斉、涼の威信および勢力は大きく拡張され、越帝国の
立場は以前より弱体化していたのである。
もっともこのことは、朝倉渦中や聖天使ザビエルなど一部の賢者以外に気づくものは
おらず、表面的には平和な時代が訪れた。越帝は諸侯を呼びよせ、大々的な戦勝の祝宴
を開いたのである。
日和見「このたびの大乱の平定もすべて、皇帝陛下の大徳の賜物ですな。」
ザビエル(涼王もよいしょがうまくなったなぁ…)
学徒出陣「はははははは!当然だろう。それよりこの中に逆賊、金宰陽に通じ
ていた逆賊がおる!佐倉!!!」
佐倉「は~い♪了解で~す♪」
すると青年将校が現れ、張温の襟を掴むと、その華奢な体からは想像もできない
力で張温を奥の部屋に引っ張っていった。
日和見「……?」
ドカ!バキ!「ぎゃああああああああ!」と張温の悲鳴が聞こえ、祝宴城はいよいよ
静まり返った。
202:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 18:26:26
佐倉「特別料理をお持ちしました~♪」なぜかコックの格好で現れた佐倉が巨大な
盆にカバーをかけて持ってきたので日和見はいやな予感がした。
日和見(まさか…ね?越帝はそんなことしないよね…)
しかし日和見の願いもむなしく、カバーの中には張温の姿煮が現れたのである。
これには春華と呂布を除くすべての諸侯、側近は真っ青になった。
学徒出陣「何を驚いている。そなた等は、戦場でこれよりひどい遺体を見たことも
あろう。これくらいで腰を抜かすのは偽善者だ。今回の大戦で何千人もがこうなった
のだからな。張温もその一人に過ぎん。」
朝倉渦中(わたしは仕える主人を誤った…のか??)
痔痴2年6月、こうして酒宴は阿鼻叫喚のうちに終わったのである。
203:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 20:38:13
【これまでのあらすじ】
後漢末期、会稽の名門に学徒出陣というどうしょもないどら息子がいた。
そんな息子を心配した母親は、学徒を無理やり洛陽の蔡ヨウ先生のところ
へ勉強へ行かせたのだが、旅の途中で甘寧という賊と決闘しコテンパにやられてしまう。
学徒は甘寧の舎弟となり、兄貴肌の学徒は甘寧党のなかで有力な人物となり、一大派閥を形成した。
甘寧党は討伐にし来た官軍の顔良、文醜を返り討ちにしその勢力を大きく拡大したが、甘寧はパシリの
孫権に殺され、その後を学徒が継ぐこととなった。
一大勢力を手に入れた学徒は荊州を平定。その力を恐れた朝廷は学徒を州牧に
任命し懐柔を図ったが、野望に燃える学徒は朝廷の使者を追い返し、漢朝打倒を宣言するのだった。
学徒出陣は全土の反朝廷軍を糾合し盟主として、戦いを推し進めるめついに漢朝の
巨星、袁紹を討ち破り皇帝から禅譲され大越皇帝に即位する。しかしその実態は軍閥たちの盟主的
な存在であり、実質的な版図は長江以南に限られていた。
そんな中、金宰陽らの反乱が勃発するが、諸侯の活躍によりこれを平定する。
しかし反乱平定に活躍し、越の服属国に過ぎない涼、斉の国威は大いに高まり、越の内部は次第に
ギクシャクし始めていたのである。
204:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 20:43:16
【学徒出陣】統率99 武力87 智謀83 政治87 魅力96
越の大帝でこの物語の主人公。
元々は会稽の大金持ちの息子で任侠的な親分肌の持ち主。
一応、良家の子息としてそれ相応の教養などは持っているが口は悪い。
漢朝を滅ぼし、大越帝国を興して覇業を達成。帝王として居城、襄陽に君臨。
205:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 20:43:33
中山幸盛、佐倉が登場か
206:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 20:46:48
現役が活躍する一方、さりげなく過去のコテを出す演出がいいな
207:無名武将@お腹せっぷく
08/01/09 20:53:51
【張春華】統率80 武力100(+10黒王号) 智謀58 政治53 魅力99
斉王。この物語の準主役。女性である。
正真正銘の生粋の任侠の人(ヤクザ)。任侠もどきのインテリである学徒とは別物である。
女性とは思えないほど、肉体を鍛え上げているため筋肉女と陰口を叩かれることもあるが、
決してマッチョな化け物ではなく、かなりの美人である。呂布も惚れるほどである。
カリスマ性では学徒以上でもあるのだが、今のところ天下への野望は無いようだ。
なお学問などはいっさい無く。文字は自分の名の読み書きができるだけである。
208:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 00:44:44
最初から一気に読んだけど面白いなあ
209:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 16:17:37
金宰陽の大乱が平定されてから、3年が過ぎていた。
涼国は長安に遷都していた。涼王日和見には越帝、斉王のようなカリスマ性は
まったく無いので、早い段階から、法を整備し徹底的な法治主義が貫かれていた。
また、治安の維持に力をいれ、商人等の権利をよく保護したため、若干貧富の差は
広がっていたが、都は大いに反映し、市は頻繁に開かれていた。
涼国の尚書令の渦中の司馬懿の記録によると、長安の人口は37万を数え、越の襄陽、
斉の済南を上回る繁栄を見せていた。もっともよい面ばかりではなく、経済的繁栄と
共に腐敗や横領なども増加していたようではある。
涼の王妃紫玉はやりたい放題であった。無断で別荘を建て浪費激しく、丞相の
ザビエルとは口論が絶えなかった。また、涼王が極めて寛大なため、町人すら
涼王の優柔不断ぶりをからかう始末だった。
渦中の司馬懿によれば尭、舜の世もまた王を尊敬するもの無く、繁栄の証拠だと
記しているのだが。
210:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 16:26:02
その頃、越では皇帝が無気力な日々を送っていた。元々、乱世の申し子とも
いうべき学徒出陣にとって日々の地味な内務は苦痛以外の何のもでもなかった。
そうした中、越では派閥抗争が活発化、文治派の朝倉渦中、武断派のぷらっと、
宮廷派の中山幸盛らが中心となり無意味な党派拡大、中傷工作などをおこなっていた。
かつては厳しく皇帝を諫言したことも朝倉渦中であったが、近年では主君の機嫌を
損なわないように徹していた。
そんな中、越の丞相こおろぎは馴れ合いを嫌う性格から次第に孤立を深め、与党を
持たない裸の宰相と化していた。さらに中山からの讒言などもあり皇帝から疎んじ
られる存在になっていた。
211:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 16:31:59
しかし、腐っても鯛である。
痔痴5年7月(195年)、学徒出陣は二十万を号する軍勢を指揮し、今だ漢朝復興の
旗を掲げる益州劉焉を攻めた。皇帝自ら前線に赴き将兵を激励し、破竹の勢いで
成都を制圧し、劉焉の一族を滅ぼした。
こうして越による全国統一は果たされた。これを記念して越帝は年号を痔漢から
陀酢令に変更した。
それから6日後「天下の趨勢定まり、私の役目も終わりました」とこおろぎは
言い残して、越より去った。これより彼の名は二度と史書に記されることは
なかった。
212:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 16:37:07
こおろぎ先生・・・
213:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 16:43:29
陀酢令元年11月(195年)
涼に鮮卑賊が来襲しこれを撃退した。
国士無双、果物キラーはこれを気に鮮卑討伐を目的とした遠征に赴いた。
彼は遊牧民相手の商売でのし上がった男だけあって、遊牧民の付き合いには
長けていた。硬軟織り交ぜながら、彼等を飼いならして行くのであるが、
それはまた後の話である。
果物キラーの北方遠征を聞いた朝倉渦中は、政敵である中山幸盛を呼び出した。
中山幸盛「これは朝倉殿。実に珍しいですな。この宦官ごとき何の御用で?」
朝倉「おぬしも頭の切れる男だ。この越にとって最大の脅威はなんだかわかっておるな?」
中山幸盛はひたすら政敵を排除し己の党派を広げることばかりしてきた男だが決して馬鹿で
はない。古の趙高よりもはるかに正確に情勢を把握していたのである。
中山「もしも内憂の話ではないとすれば、それは斉、涼以外にあるますまい。」
朝倉「そうだ。越は益州を直轄領とし南方を固めたとはいえ、中原が諸侯に抑えられて
いる状況には変わりない。」
214:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 16:54:44
朝倉「今、涼の武の要である国士無双は遠征中だ。鮮卑を討つは至難の業。
少なくとも半年は帰れまい。」
中山は朝倉が言わんとしていることがわかった。斉王、涼王を討つ気なのである。
武断派ではなく、中山に相談してきたと言うことはその手段は恐らく、戦ではなく
暗殺であろう。越という大樹にいつまでも寄生しているにはやはり外患は処理して
おいたほうがよい。
中山「項羽や七国の乱。それに金宰陽などの例を持ち出し、私と朝倉様が共に説得すれば
皇帝は承認いたしましょう。陛下は情ばかりにとらわれて小事をこだわる方ではないですから。
しかしどうやって、斉王、涼王を呼び出されまする?」
朝倉「統一を記念して封禅の儀式をおこなうことを口実に両王を呼び出し、
一挙に討つ。この二人さえ始末すれば越の軍事力を持ってすればどうにでもなるであろう。」
215:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 17:08:40
厨房コテが飛躍したな
216:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 17:16:43
その夜。
「ボケッ!!そのような愚策など用いれるか!!」越帝の激怒する声が宮殿内に響いた。
朝倉「しかし、項羽は鴻門の会で劉邦を討たなかったばかりに…」
学徒「そんなことは知っておるわ!俺が武将として斉王、涼王に劣るとでもいうのか!」
中山「たった二人ですぞ!たった二人を討つだけで、戦は回避され何万もの人間が命を
落とさずにすむのです。」
学徒「死体の山を築いて天下を取ったこの俺をそんなくだらん論理で説き伏せるつもりか?
馬鹿めが!」
「殿に一言申し上げます。」そこへ武断派のぷらっとがあわられた。
朝倉はまずい奴が来た…と思ったのだがぷらっとは意外な行動をとった。
ぷらっとは土下座すると「陛下では斉王に勝てませぬ!暗殺すべきであります!」
学徒「な ん だ と 」皇帝の顔にすさまじい怒気が写った。
ぷらっと「陛下が負けるとは申しませんが、勝てるわけでもありません。恐らくは
引き分けであろうかと。どちらにしろ、今のままでは中原を陛下の直接の統治下に
おくことは不可能であります!」
朝倉と中山はあ~言っちゃったよという顔をしている。
217:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 17:24:06
学徒「余は、全土を制する覇者であろう!余の当地の及ばぬところ四方にあろうはずもない!
余は間違っておるか!?」
ぷらっと「それは建前でありましょう。実態は大陸南部のみを支配するにすぎません。中原には
陛下の威は轟けど、治が及ぶことはありませぬ。臣の申すことに過ちあらば、ただちにこの首
刎ねてくだされ。」
学徒「…よくわかった。お前の言うとおりであろう。斉王、涼王は嫌いではないが…始末しよう。」
ぷらっと(やはり、陛下はいざと言うときは実に的確な判断をなさる。天下の帝王は越帝でなければ
ならぬのだ)
こうして、越は斉王、涼王の排除に取り掛かるのであった。
218:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 20:08:31
陀酢令2年2月11日(195年)の襄陽。のちに鹿台の変と呼ばれる事件が起こる。
太平の世の祝宴、封禅の準備。などを口実に呼ばれた日和見と張舜華はわずかな
共と越帝に謁見した。
一通りの儀式が済むと、鹿台で酒宴が開かれた。しばらくは和やかに時間が過ぎて
行くように思われたのだが、春華が突然、立ち上がった。
春華「陛下?これはどういうこと??(*・ヮ・)」
日和見「春華さんどうしたの??」
春華「酒に毒が入っておりますが、どういうことでしょうか?」
ブッ!と日和見は酒を噴出した。(ちょっと飲んじゃった、大丈夫か俺!?)
学徒「よく気づいたな。さすがは斉王。だが…」
学徒が手で合図すると春華めがけて、矢の雨が降り注いだ。春華は剣でこれを
防いだが、何本かは避けきれず服が血ににじんだ。
219:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 20:16:26
学徒「典イ、太史慈、許緒、徐晃、紀霊!」
次々に豪傑が現れ、春華に襲い掛かった。春華は徐晃から戦斧を奪うと、暴れまわり
典イ、許緒らを討ち倒してゆく。
日和見は呆然とその様子を見ていたが、となりからフードを深々とかぶった文官が
肩を叩いてきた。
「俺だよ、俺!」とフードを取るとなんと八戸であった。
日和見「え?八戸???なんで生きているの!?」
八戸「いや、越役人に扮して復讐の機会をさぐっていたんだが…ってそんなこと
よりこの隙に逃げるぞ!馬も用意してある!」
220:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 20:26:17
日和見たちはドサクサにまぎれて逃げ出したが、宴会場では春華が暴れていた。
春華は五人の男たちをすべて倒すと、学徒に襲い掛かった。学徒はなんとか剣で
春華の斧をやり過ごす。そのとき春華の動きが鈍くなった。
学徒「さっきのは毒矢だ、ようやく聞いてきたようだな。」
春華「マジ、馬鹿だろm9(*^ヮ^)キャハハ 毒ごときでこの春華が倒せるとでも?」
学徒「そうは思っておらん。弓兵何をしている。さっさと春華を討て!」
朝倉渦中「しかし…その位置では陛下にもあたる可能性が」
学徒「そんなことはどうでもいい!射ちまくれ!射たぬ者は斬る!」
弓兵たちは春華目掛けて矢を射ちまくった。しかしいくら射ても春華は倒れる
気配が無い。
学徒「止め!射ちかた止め!春華はもう死んでおる。立ったまま逝ったようだ」
そういうと自身にも数本の矢が刺さってた。
朝倉渦中「陛下!しっかり!医者を呼べ!」
学徒「心配ない。致命傷ではないからな。それより斉王を討てたのは大きい。
これは大成功であろうな。」
こうして斉王、張春華は逝った。享年28才であったといわれる。
221:無名武将@お腹せっぷく
08/01/10 21:17:00
春華死んだか。意外だw
222:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 00:08:50
【八戸のぶなが】統率11 武力17 智謀83 政治23 魅力37
八戸の従者、宦官の手先、文醜配下の将とよく所属が変わる男。
そして不死身である。その後、日和見の命の恩人ということで優遇され
その後の人生を面白おかしく過ごし、天寿を全うした。涼の奇命(キメー)侯
223:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 00:53:29
面白い男だなw
224:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 00:54:11
>>222
学徒の、なw
225:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 17:27:51
主君と共に襄陽に来ていた斉王春華の荒くれ部下どもが官庁を占拠し襄陽は大混乱
となっていた。その騒ぎにのドサクサにまぎれて鹿台の変から辛くも逃れた、
ひょーりみ、八戸らは追っ手をまきながら長安目指して北上していた。ただし越兵
に見つからないように遠回りの裏ルートである。
ひょーりみ「八戸。俺、疲れた。腹減った~」
八戸「うるさいな~。俺だって疲れてんだよ」
と二人はしばらく言い争っていたのだが、八戸は近くに民家を見つけ強盗を
すると言い出した。ひょーりみは大反対したのだが、「だったらお前だけ死ねば?」
と八戸に言われたため、しかたなくこれに付き従った。
ひょーりみ「はぁ~涼王になって押入り強盗するはめになるとは、思わなかった。」
八戸「うるさいぞ。それより保存のききそうな食いモンを盗ってずらかるぞ。ついで
に金目のものも・・・」
ひょーりみ「こら八戸!食べ物だけにしておけ!」
と二人でごそごそやっていると「誰だ~お前ら?」と家の主が来てしまった。
226:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 17:41:26
八戸「やべっ!こうなったら八戸パーンチ!!!」
と八戸は家の主に殴りかかったが、所詮、八戸なので思いっきりカウンターを
入れられてしまった。
ひょーりみ「八戸!?大丈夫!?あわわわわ、ごめんなさい、すいません、
勘弁してください!つい出来心だったんです」
家の主「ほう、そっちの御仁はこの汚いのと違って、随分高貴な顔立ちをしておる
な。服のほうも上等そうだが・・・」
ひょーりみ「そ、そうでしょうか??」
家の主「そういえば・・・涼王がこのあたりをうろついているといううわさを聞いたな
、生死にかかわらず、捕らえたものには千戸候だったなか~~?」
ひょーりみ「ごめんなさい、ごめんなさい、見逃してください~~」
家の主「俺は貧しいんでね。ただでというわけにはいかんな」
ひょーりみ「そ、それじゃあ、二千戸候に・・・・え~と涼にはそういう制度はない
からそれに見合うだけの金子を用意しますから」
家の主「へ~そういう話であればね~悪くないかもね。商談成立だな。」
ひょーりみ「ありがとう。ところで、なんで俺が涼王だとわかったの?」
家の主「・・・・・・マントに涼ってデカデカと書いてありゃわかるさ。
そんなモンはここで焼き捨てていきなされ」
227:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 17:48:23
家の主は京極という青年であった。ひょーりみ達は彼を加えて3人で長安へ
向かった。京極は八戸とは違い腕っ節の強い青年であり、何度となくピンチを
救ってくれた。そして襄陽を出てから20日後。『涼』の旗印を掲げる軍勢と
遭遇した。しかしその鎧兜は異様で、とても漢民族とは思えなかった。
ひょーりみ「あの~涼の方ですか?私、一応、涼王なんですけど~?」
涼兵「fじゃ祖prヴぉまいm;fbs???」
八戸「言葉が通じていないみたいだな。」
そこでひょーりみは大声で「漢語のわかる方いませんか~~!!」と叫んだ。
しばらくすると果物キラーが飛んで現れた。
果物キラー「おおっ!我が君ではありませぬか!」
ひょーりみ「上将軍!久しぶり!助かった~!」
228:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 17:58:32
果物キラー「えっ~と、そちらのお二人は?」
ひょーりみ「こっちは八戸でもう一人は京極君。俺の命の恩人だ。ところで
果物キラーは何でここにいるの?鮮卑の討伐はどうなっちゃったの?」
果物キラー「鮮卑はことごとく降してございます。我が君が襄陽へ向かったのと
入れ替わりで長安に戻っておりました。ここにいる兵はその鮮卑の者達でございます。」
こうして3人は果物キラーの陣内に案内された。果物キラーは地図を広げ
情勢を説明し始めた。どうやら鹿台の変がおこったその日に越軍が来襲していたらしい。
しかしザビエルはこの動きを察知しており、ことごとく撃退。小銀玉らはすばやく
東進して主を失った斉軍を吸収。さらに越帝側についた張燕を討つため北上。
春華殺害を激怒した呂布と共に、現在、交戦中。戦局はかなり優勢なようだ。
勇魚、劉壁らは中立らしい。
果物キラー「とまあ、こういう情勢ですな。」
涼王「なるほど。それじゃあ俺はいったん長安に戻るね。」
果物キラー「とんでもない。長安などすでに誰もおりませんぞ。我が君は私
と共に、軍勢を率いて南下。このまま越将、宇喜多の軍と交戦いたしまする。」
229:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 19:10:46
どうなるのか!・・・
230:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 19:15:34
それから大陸の情勢は急展開していった。
陀酢令2年2月11日(195年) 鹿台の変
陀酢令2年2月11日 涼軍と越軍が初の衝突。涼軍勝利。
陀酢令2年2月12日 小銀玉軍、5万が東国へ出征。
陀酢令2年2月20日 斉は涼軍の受け入れに合意する。
陀酢令2年2月22日 小銀玉軍、北伐。晋領へ侵入。
陀酢令2年3月2日 涼王、果物キラーの軍に保護される。
陀酢令2年3月5日 涼王、宇喜多軍と交戦し勝利。宇喜多氏は逃亡。
陀酢令2年4月7日 小銀玉軍。晋を平定。守備兵を残し直ちに南下。
陀酢令2年5月26日 涼、遼東軍、濮陽に集結。南下を開始。
陀酢令2年6月10日(195年) 韓の旧都南陽の郊外に越軍15万と涼、遼東連合軍18万が
集結。後漢末以来の戦乱で最大の戦い南陽北の戦いが始まろうとしていた。
231:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 19:28:57
南陽から30キロほど北の越軍本営で軍議が開かれていた。
朝倉渦中「涼軍は連戦と強行軍で疲れきっております。さらに斉、遼東兵との
連携が必ずしもうまくいっていないようです。それに比べ我が主力軍は南陽で
休息を十分にとっており、本国との距離も近い。少々、我が軍のほうが数的に
は不利でございますが、それは勝敗を左右する要素にはなりません。」
ぷらっと「・・・朝倉殿、本当にそう思いますかな?涼軍の動きを見ているとどうも
すべてはじめから計算されている節があります。開戦初日からすでに防備は固められ
我が軍の攻勢はことごとく跳ね返されておりますし、斉の掌握、晋の制圧共に鮮やか
すぎまする。そもそも晋では寝返る者が相次ぎ戦にならなかったと報告が入って
おりますぞ。」
朝倉「何が言いたいのですかな?涼の戦ぶりを賞賛するだけでは士気をさげるだけですぞ。」
ぷらっと「涼は・・・おそらくザビエルは、相当以前から工作をしている可能性があります。
それにここ南陽での戦も涼があらかじめ設定した戦場であるきがしてなりません。」
学徒「それは余も感じていたことだ。それに・・・我が軍にはすでに涼に通じている者が
おるな・・・。総督益州にしてしまったから佐倉に料理させることはできんがな。」
232:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 19:48:06
ぷらっと「残念なことですが、裏切り者はおりますな。おそらく機密は漏れているでしょう。」
学徒「ぷらっと、実はな余と朝倉は遼東王呂布をすでに懐柔しておる。晋、斉、遼東の
三国を束ねる王とする約束をしたところ、簡単にこの話に乗ってきた。」
朝倉「それにのう、ぷらっと殿。劉壁からも戦局しだいでこちらにつくとの
書状が届いておるし、何より陛下が自ら出陣なされて今まで負けたことはないであろう。」
ぷらっと「それは、そうですが。」
その頃、涼の陣営でも同じような話が進んでいた。
ザビエル「AaAは一国を与えると約束したところ、簡単に寝返る約束をしてくれた。」
日和見「AaA?変わった名前だのう。」
ザビエル「彼は山越王でありまして、勇猛な蛮兵二万を従えて東に陣取っております。」
日和見「ふうん。寝返り工作か。でも越軍も同じことを考えるんじゃないの?」
ザビエル「その辺はぬかりありません。遼東王に鄒氏と良馬を与えておきましたから。」
日和見「遼東王!?遼東王が裏切るのか!?」
ザビエル「その可能性は大でしょう。しかし遼東王は美女と馬でどうにでもなる男です。
領土や爵位より単純でわかりやすいものを好むのですよ。」
ザビエルはそういって越が呂布に送った書状を出した。
日和見「すでに丞相が押さえてしまっていたのか・・・ザビエル恐るべし・・・」
233:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 20:04:29
日和見「丞相、それでいつから裏でこういうことしていたんだ?」
ザビエル「はて?何の話ですかな?」
日和見「何の話かな、じゃない?ありえないだろこんなこと普通は!」
と日和見は書状、書類の山を指差した。これらには間者、買収した他国の高官
からの来た諸国の情報、離反の約束などが記されていた。
日和見「随分と前から色々と裏でやっていたんだろ。でなきゃ説明がつかんだろ。」
ザビエル「ばれましたか、殿が韓遂を討ち破られた頃からですかね。」
日和見「何年前の話だよ…お前一人でなんでもかんでも進めおって…」
すると、プッ、クスクスと笑い声が聞こえた。
渦中の司馬懿「はははは、殿以外は皆知っておりますぞ。」
日和見「え?」
小銀玉「何も知らないのは兄貴だけだぞ」
234:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 20:13:16
日和見「…お前等な…そういえば、鮮卑遠征の評議のときも俺以外全員一致で
賛成していたよな。」
果物キラー「越と戦うには、鮮卑兵を手に入れることが急務でしたからな。」
日和見「あのときにはすでに戦う気でいたのかよ!それなら越帝が俺を殺そう
としていたことも知っていたんじゃないか?!」
ザビエル「そこまではさすがに…殿を人質に取って脅すくらいのことは予想はして
いたのですが、まあまあ~ちゃんと八戸殿を出しておいたではありませんか。」
日和見「八戸よ…お前もか…なんで俺に何も言わないで勝手に決めちゃうんだよ~」
ザビエル「だって殿に言ったら命の恩人である越帝陛下とは戦えないとか、戦より
話し合いをするべきだとか言って絶対反対するでしょ。そもそも殿が王位についた
ときから戦いは避けられなかったのです。異姓の王がいつまでも許させるはずがありません
からな。」
小銀玉「大体。こんな話したら兄貴はさっさと越帝に領土譲って隠遁しちゃうだろ。」
235:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 20:32:03
日和見「それは言える…。」
小銀玉「とにかく、皆、兄貴に天下取ってほしいってことだよ。それだけ期待
されているんだかよかったじゃん。」
日和見「勝手にしろ…」
翌日、濃霧の中で両軍は2時間ほど対峙し続けていた。やがて、霧も薄くなって
きた頃、ぷらっと隊の横を宇喜多隊が通り抜けようとしていた。学徒から先鋒を
任されたはずのぷらっとが呼び止めて詰問するが、偵察と称してぷらっと隊の前方へ
張り出した。前方へ突出してくる宇喜多隊を見た小銀玉隊は、これに弓を射かけここに
南陽北の戦いの火蓋が切って落とされた。
対する宇喜多隊も直ちに応射、南陽北はたちまちのうちに激戦の様を呈した。
小銀玉隊2万と宇喜多隊1万5千は押しつ押されつ、両者一歩も譲らず、
果物キラー3万の鮮卑騎兵は一斉に学徒の本体めがけて襲い掛かる。
越帝学徒も自ら前線に出て奮戦、襲い掛かる敵を撃退してゆく。
激戦をこの地で体験した涼のkogindama雑兵のは次のように記している。
敵味方押し合い、矢の雨、さけびの声、天を轟かし、地を動かし、
日中も暗夜となり、敵も味方も入り合い、干戈を抜き持ち、攻め戦う。
なおkogindamaはこの戦いで屯長に昇進したらしいが、その後のことは不明である。
236:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 20:44:26
正午過ぎ、山越王AaAが約束どおり、涼軍に寝返り越軍の側面を突いた。
さらに果物キラーが越軍を突破し、後方に回りこんだ。これをみたザビエルは
全軍に突撃命令を下す。
小銀玉軍は、宇喜多軍を粉砕し続いてぷらっと隊と激突。さすがは猛将ぷらっと
だけあって、小銀玉軍は劣勢をしいられたが、危ういところで日和見7万の主力が
到着。ぷらっと隊はよくこれを防いだが、やがて山越王の軍まで現れたためついに
敗走する。
学徒本体は呂布軍と果物キラーの軍に包囲されるが、学徒自ら斬り込んで包囲網を
突破。辛うじて南陽に引き上げることができた。
結果、越軍は5万の戦死者を出して壊滅。涼軍の犠牲者は2万ほどであった。
学徒自身が戦で敗れたのはこれがはじめてである。
237:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 20:46:09
学徒の危機!
238:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 20:54:01
南陽北での大敗は越軍に深いダメージを与えた。宇喜多、朝倉渦中らは行方不明
となり、さらに涼軍の攻勢により、南陽は陥落。さらに一ヶ月後には首都襄陽も
失った。学徒はついに長沙まで撤退した。
日和見「この辺で停戦できないかな?」と涼王が言い出したのは襄陽に入城した
翌日のことであった。
日和見「元々、俺は別に皇帝になるつもりはないし、南北二朝で共栄を目指しても
いいと思うんだけど。」
小銀玉「ここまで来て何を今更!」
ザビエル「ふむ、よいお考えですな。」
小銀玉「どこが!?」日和見「そうか!」
ザビエル「我が軍はすでに攻勢の限界に達しております。この辺で一時休戦を
するのもよいでしょう。越軍も今は立て直す時間がほしいでしょうし、休戦は
うまくいくことでしょう。」
239:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 21:42:57
陀酢令2年8月2日(195年)
越と涼の間で和睦が成立した。越にとっては臣下である涼王と対等の交渉を
したという屈辱であった。
この隙に越は軍の再建を、涼は権威を確立を急いだ。
陀酢令2年10月3日(195年)、日和見は襄陽で皇帝に即位。国号を大涼。都を長安
元号を郭明とした。ここに「天に二つの日無し国に二王無し」の理は破れた。
涼帝国相国となったザビエルは、漢中の張魯、趙の勇魚などの抱きこみ工作を
活発化させ、兵馬元帥となった果物キラーは来るべき南下作戦のため軍を整えていた。
240:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 21:52:29
「兵も兵糧も出せないだと!佐倉広夢めは何をしているのだ!」
長沙城に越帝学徒の怒声が響いた。
益州の使者「ははっ、益州総督閣下は漢中の張魯が北朝(大涼)についたため、
成都が危険にさらされており、兵を割く余裕はないと申されております。」
学徒「佐倉め!誰のおかげで今の地位があると思っているのだ!この非常時に
ボケが!すぐに帰って佐倉を引きずって来い!」
使者「ぎょ、ぎょいいいいいいい!」
ぷらっと「まずいですな。このままでは南陽北での敗残兵と揚州軍団だけで、
北朝と戦わねばならなくなります。7万の兵で30万近い大軍勢を相手にせねば
なりません。」
学徒「わかっておる。こんなことであれば、益州はお前に任せておけば良かった。
佐倉は武将としては使えるが忠誠心が少なすぎる。」
中山「こうなっては切り札を使うしかありまえんな。」
学徒「切り札?まだ何か策が残っているのか??」
241:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 22:16:21
中山「絶世の美女貂蝉でございます。遼東王は美女には目がありません。
あの娘を使えば必ずや遼東王を手なずけられまする。」
学徒「遼東王を使って、日和見を暗殺か・・・いいだろうやってみろ。」
こうして2ヵ月後に日和見暗殺計画がおこなわれたが、悪あがきにしかならず、
失敗。呂布、貂蝉らは処断され遼東国は取り潰しとなった。
すぐに南朝(大越)の謀略であることが判明し、和睦はご破算となった。
242:無名武将@お腹せっぷく
08/01/11 22:30:39
北朝暦、郭明元年。南朝暦、陀酢令2年12月3日(195年)
北朝軍は再び南侵を開始した。襄陽から南へ3日の地に本陣を築き、その地に
全軍の集結を命じた。
聖天使ザビエル、小銀玉ら梁山泊以来の宿将に率いられた北朝軍本体。
鮮卑の親衛騎兵隊を率いる国士無双の果物キラー
渦中の司馬懿、八戸のぶながに率いられた遊軍
そしてAaA率いる山越軍が到着。
続いて、まあcらの南朝よりの降将達が軍勢を引き連れて陣営に加わり
趙王勇魚、漢中王張魯、代王劉壁ら諸王も大軍を引き連れ合流。
その他にも補給部隊、支援部隊など非主戦力も集結。
たちまち地平線のかなたまで大軍勢に埋め尽くされるのだった。
243:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 17:05:23
そういやまだ小魔玉とかロコ一族とかが出てないね
244:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 17:11:48
今までのを読むかぎり、どのコテもいいタイミングで出てくるから気にしないで待っていよう
245:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 17:16:16
日和見「諸将に集まってもらったのはほかでもない。第二次南朝討伐作戦の陣立ての
ためである。この一戦で大陸より戦乱を消滅させる。詳細は軍師から説明がある。」
ザビエル「南朝に残された兵力は推定10~12万。ただし学徒自身が率いている
兵力は長沙の3万のみである。密偵の報告では揚州より情熱的の軍5万前後が荊南を
目指しているが、合流前に学徒軍本体を包囲殲滅する。そこでまあc殿には学徒の
おびき出しをしていただきたい。小銀玉、果物キラー両将軍は伏兵となって、
目標地点で待機。学徒隊を殲滅せよ。残る部隊は揚州への通路を遮断。学徒を
荊州から脱出する前に必ず捕獲するようにしていただきたい。以上。」
「皇帝陛下万歳!万歳!万々歳!!」
北朝軍、50万、号して100万の大軍勢はこうして南下を開始した。
246:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 17:38:29
さて、南朝軍は南下する北朝軍を迎え撃つか、それとも長沙城に篭城するかで
揉めていたのだが、中山が日和見の本陣を見つけたとの情報を持ってきた。
学徒「おおっ!中山でかしたぞ!」
ぷらっと「陛下。真偽のほどをもう少し良く確かめたほうが・・・」
学徒「何を言うか。計画自体は失敗したとはいえ、中山はちゃんと呂布を
寝返らせることに成功している。張春華の暗殺もじゃ。奴の情報に間違いは
なかろう。」
こうして、日和見の本陣をつくべく城を出た学徒であったが、途中でまあcの
軍と遭遇した。
学徒「裏切り者のまあcではないか!今はのうのうと涼の将をやっておるのか!」
まあc「わわわっ!南朝帝だ!みなの者引け!!」
こうしてまあcは一目散に逃げ出した。
247:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 17:47:03
学徒「待て!まあc!せめてこの俺自らがそちの首を刎ねてやる!」
ぷらっと「陛下!お待ちください!罠かもしれませんぞ!」
学徒「わなではない。まあcは罠、伏兵を仕掛けるには適さない平原に
逃げておるではないか!それに中山の報告どうりの涼の本営の方向だ。このまま追え!!」
こうして学徒はまあcの後をおったが、前方に異様な騎馬軍団が現れた。
果物キラー「越帝よ。伏兵とは必ずしも隠れ潜む軍とは限らぬのだぞ。遊牧騎兵の力が
最大限に発揮される平原にのこのこと現れるとは愚の骨頂よ!!」
小銀玉「それにここならば数の有利が最大限に生かせるからのう!越の数量的不利が
わからんのか?越帝は敗戦続きで現実把握能力のなくなったか?」
学徒「黙れ!貴様らごときに余が止められるものか!」
248:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 17:52:15
学徒は果物キラー、小銀玉相手に互角以上の戦いをして見せたが、やがて涼軍が
後から、後から現れ次第に不利となっていった。
ぷらっと「陛下!これ以上は無理でございます!私が殿をつとめますので、ひとまず
お逃げくだされ!」
学徒「わかった!俺は揚州へ落ち延びる。ぷらっとは殿をつとめたあとは益州へ
行き佐倉の馬鹿を斬って、益州総督となれ!いいな!再び馬を並べ共に戦おうぞ。」
ぷらっと「御意!」
これが二人の最期の別れとなるのだった。
249:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:00:55
ぷらっとは学徒を逃がした後、かろうじて脱出。益州へ向かった。その途中の
ことである。
部下「ぷらっと将軍!中山幸盛がおりません。手先の宦官たちも見当たりませんぞ。」
ぷらっと「なんだと・・・。さては!よし俺に続け!!」
ぷらっとは馬に乗って大急ぎで引き返した。するとすぐに中山幸盛らに追いついた。
中山幸盛「げぇ!ぷらっと将軍!何か御用で!?」
ぷらっと「ほう、中山殿。越の戸籍に地図などを持ってどこへ行きなさる?
そちらは涼軍がいる方角ですぞ。」
中山幸盛「はは・・・待て待て、ぷらっと将軍。そなたも賢く生きねば成らぬ。
あの北朝の勢いを見たであろう。どうみても南朝に未来はない。将軍が望む
ならわしがザビエル殿に頼んでやれるぞ。」
ぷらっと「そうか、今日の戦の敗北。すべて貴様の仕業が。下衆どもが皆殺しにせい!」
中山幸盛「ちょっと待て!うわわわぁぁぁ!!」
こうして中山幸盛は涼へ降る途中で惨殺された。
250:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:08:21
一方、揚州へ脱出する学徒であったが、あらゆる地点が涼軍に押さえられ
突破は困難を極めた。さらに逃亡兵が相次ぎ揚州まで後、1里という地点
まで来たときには、すでに一人となっていた。
学徒「もはや俺一人か・・・だが揚州には肥沃な大地と俺の民、200万がおる。
ここで何十年でも涼に対抗できよう。」
ところが、あと少しで揚州というところで、林のように林立『涼』の旗があわれた。
少なくとも3万はいる大軍勢である。
学徒「くそ・・・こんなところで・・・馬鹿な。」
すると大軍勢の中から大将が現れた。
学徒「八戸のぶなが!?」
八戸「久しぶりですな学徒殿」
251:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:19:24
学徒「まったく、俺の無様な姿を見て満足か八戸」
八戸「はぁ・・・まあ・・・よくわからんな。」
学徒「八戸頼む!同郷だろう。見逃してくれ!!」
八戸「何が同郷だ!あんた今まで俺に何してきたかわかってんのか!?いきなり
斬りつけてくるわ、罵倒するわ!」
学徒「ああっ!そうかい!どうせお前には期待してなかったよ!さっさと殺せボケッ!!」
八戸は手を上げて合図をした。すると兵達は道をあけた。
八戸「今回だけですぞ。学徒坊ちゃん。まあ涼の法では大将を故意に逃がしても、
殺されることはありませんからね。半殺しにはされるかもしれませんが・・・。
執念深いザビエル宰相が来る前にさっさとお逃げなさい。」
学徒「おおっ!お前逃がしてくれるのか!?いいのか!?こんな機会二度とないぞ!?」
八戸「いいから早く!あと、3里ほど東へ行けば情熱的の軍がおります。早くいきなされ。」
学徒「・・・もういい。なんだかお前の顔を見たら馬鹿馬鹿しくなって来た。」
252:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:25:53
八戸「昔から気まぐれですな。何なら降伏しますか?日和見は昔、坊ちゃんに
救われたことを今でも大変感謝しているようですぞ。坊ちゃんを害したりすること
は決してないはずですが。」
学徒「俺は日和見を二回も殺そうとしている。奴にあってもきまりが悪いだけだ。
まったく・・・俺は洛陽の蔡ヨウ先生の元に遊学に行くだけだったんだぞ。なんでこんな
ことになったのやら・・・。甘寧党の同志も会稽の仲間も俺のせいでみな死んだ。
あの時、俺とお前と日和見の3人で旅をしていればこんなことにはならずに済んだのだがな。」
八戸「なあに、蔡ヨウ先生は今でもご存命。今から洛陽に行けば間に合います。」
学徒「学問は俺の性に合わん。八戸いろいろと悪かったな。じゃあな!」
そういうと学徒は自ら首を刎ねた。八戸が止める間もない一瞬の出来事であっという。
253:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:27:35
学徒、波乱に満ちた人生だったな・・・
254:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:42:05
学徒出陣が遊学のため会稽をでてから7年と3ヶ月
乱世の英雄学徒出陣はついに逝った。享年25
北朝暦、郭明元年。南朝暦、陀酢令2年12月27日(195年) の事である。
ぷらっとは益州に入り佐倉を討ち、涼に抵抗する。情熱的も揚州にて涼に
抵抗。その平定にはなお、2年半の月日がなられた。
北朝暦、郭明4年5月17日(198年) ぷらっと、情熱的らは戦死し益州、揚州は平定。
大涼帝国は全国統一を果たした。翌年には、趙、代、漢中も解体。強力な中央集権
が確立され、日和見は涼の高祖、聖主として103歳の天寿を全うするのであった。
100年後、遊牧民の侵入により中原は失うものの、南涼として復興されさらに
150年の命脈を保った。現代でも軍事的にはやや弱体であったが、経済的に
もっとも大陸が栄えた時代であったと評価は高い。
■■■■■■■ 完 ■■■■■■■
255:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:42:51
面白かった。乙。
256:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:43:07
ありがとう。
257:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 18:58:24
ちょっと引き続いて新しいSS書いてみようかとチラっと思ったんだが、
タブーのコテネタってあるか? 書いたら荒れそうなのとか、
要らぬ嫌疑(自演とか)をかけられそうなのとか
258:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 19:02:59
>>257 いいところありますぜ。だんな。
おい、みんなで小説書こうぜ
↓
スレリンク(warhis板)
259:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 19:55:50
【三戦板】おまいらに知行をくれてやる!【石高制】
スレリンク(warhis板)l50
これを元にした小説を、か か な い か ?
260:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 20:04:41
泣いた
大作本当に乙でした
261:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 20:07:07
>>258
そっちはコテネタにしたら荒れそうだから書くんならこっちの方がいいんじゃない?
262:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 20:19:11
間違いだらけな駄文の上、ウィキの関が原の戦いからそのままパクッて
名前だけ入れ替えて書いた箇所、項羽と劉邦の露骨なパクリ、その他、
いろいろとパクリのオンパレードなんですが・・・わかりました??
終盤など、とうとう銀河群雄伝・雷までパクッていました。
そういう意味では中国を越えた気がします。
特に後半になるほどその度合いが強い。
263:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 20:59:28
それでもいいんで次の作品も期待してます
264:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:07:19
最後が駆け足ぎみな
265:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:16:56
小魔玉が出てこなかったのが唯一不満かな
266:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:20:32
同意
267:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:21:31
>>263
もう当分は書きません。なんか終わって、開放された気分です。
>>264
はやく終わらせたかったからです。
>>265
そうでしたか。
268:ROM
08/01/13 10:58:21
非常に面白かった
次も期待しています
269:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 13:12:16
全米が泣いた
270:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 13:19:21
次の物語にむけてどのコテをだすか、どんな物語にするか、どのスレを参考にするか考えようぜ。
271:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 13:46:57
前が三国志だったから、次は日本が舞台が良いな
272:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 15:44:17
日本史なら新党の知行スレから人パクればOK
273: ◆vGzK94OFlQ
08/01/14 16:22:06
うん、面白かった。
274:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 16:24:46
誰か書かないか
275:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 18:55:06
……二度と再びめぐってこないから、人生とは甘美なのです。
二世紀。相次ぐ政争により、社会から秩序が失われつつあったその時代。
麻のように綻びた天下の収束を試みた、一人の英傑が現れた。
獅子のような気高さも持たず、狐のような才智も持たず、ただ人の和のみを武器とする
その天子の名は、ひょーりみといった。
~主要登場人物~
【新党朝】前後併せて四百年の歴史を誇る朝廷だが、老帝国ゆえに綻びが深刻である。
学徒出陣:皇帝。かつては多大な支持を得ていたが、加齢とともに政治を腐敗させる
小魔玉:丞相。功臣を各地に封建し、その力で新党朝の中興を試みる
魔法剣士情熱的:尚書令。寒門ながら、帝の補佐に尽力して大役を得る
ロコ三郎:新党朝の名門ロコ家の出身だが、もはや権威の保持すらままならない
【老党】新党朝の政治に不満を持った一部の老臣が、半独立の様を呈した勢力。
ぷらっと:かつては政権の中枢に座していたこともあるが、現在は中央からは身を退いている
中野区民憲章:名門の出身でぷらっとの同僚。官職に固執する悪癖を持つ
小銀玉:上記二名とは距離を置き、政権の獲得に尽力している
【在野】在野には、将たる器を持った有望な人士が数多く散らばっている。
ひょーりみ:無官だが新党朝との関わりも深く、美貌の誉れも高い
聖天使ザビエル:基督教の宣教師だが、乱世の渦に巻き込まれる
偽クマッタ:太守クマッタを殺害して名を騙る賊。その正体は元官吏・向こうの888
張春華:かつて三戦皇帝と称した女傑だが、栄光はすでに失われている
【八戸家】新党朝に封建された八戸のぶながが築いた、強大な国力を誇る地方政権。
八戸のぶなが:成切族の出身。異民族ながら人望篤く、多くの配下を抱える
276:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:01:47
乙
これは期待
277:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:09:19
>>275
まあ、頑張って。
278:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:21:35
>>275
期待しているよ。頑張れ
279:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:29:32
前後併せて四百年の歴史を誇る新党朝は、皇帝学徒出陣の治世にあって、空前の危機に瀕していた。
仮に政治に無頓着であっても、補佐にあたる人材が優秀であれば問題はないが、
学徒は国家の現状を知らぬままに政治に介入を続け、それが相次ぐ失政を生み出していたのである。
「どうして税収が不足しているのだ!臣民が怠慢であるからであろうが、ボケ!」
丞相小魔玉の報告書に目を通すと、顔を赤く染めて一喝する学徒。
初代皇帝とはいえ、名家出身であった彼には、一日の生活にも窮する民のことが理解できないのだ。
小魔玉は諫言は無意味だと判断して代わりにひとつの策を提言した。
各地を功ある臣下に分配し、その統治を委任しましょう、と。
学徒は無能であるが小人ではない。小魔玉の提言を即諾すると、早速詔勅を発した。
司隷に小魔玉を、
?州に魔法剣士を、
予州にロコ三郎を、
冀・幽・并・青州に八戸のぶながを、
雍州にぷらっとを、
涼州に小銀玉を、
徐州に自治新党は文化を、
荊州に損権を、
揚州に金宰陽を、
益州に孔明を、
交州に金四郎を、
それぞれ侯として派遣する、と。
280:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:30:29
続き来た~!
281:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:47:04
益州。魔玉を頂点とした地方政権が存在した州であり、厨国のなかでも辺境に位置していた。
かつて魔玉の軍師を務めていた小魔玉は蜀の経国は難儀であることをよく知っており、
経験豊かな孔明を侯に封じたのだが、孔明は任地に赴任すると私利私欲に走り政治を顧みなくなった。
そのしわ寄せは民草に降りかかり、不満を募らせた者は場末の酒場に集まって鬱憤を吐き出していた。
「新党朝の問題といえば、蓋しぬるま湯に浸り続けた古株をのさばらせていることだね。」
涼しい顔で語るのは基督教を信仰するザビエル。
「その通りだ。あいつらは下々の事を目にも入れねえで、内輪揉めに興じてやがるからな。」
それに呼応する果物キラーに続き、触発された民は喧々囂々と不満を声高に叫んだ。
「………」
喧噪の中、ひとり沈黙を保つひょーりみ。それに気づいたザビエルが声をかける。
「ひょーりみ殿、どう思われますか?」
「……ごめん、寝てた」
ひょーりみの気の抜けた一言に、一気に緊迫感の失せる酒場。
眉目麗しきこの少年がいずれ厨国を統一することを、この場にいる者はまだ誰も知らなかった。