08/01/30 11:52:19 YasGQlvX0
頭の中であきおの笑顔が浮かんでは消える。
考えちゃダメだ、これも仕事だから。これが仕事だから。
「レコードを出したいんだろ?・・・夢なんだろ?それなら我慢できるよねぇ?」
汗まみれの中年男のペニスに突かれながら、気持ちよくもないのに私は声を出す。
腰を振る中年男の顔から垂れた汗が口に入る。塩辛くて気持ち悪い、吐き気がする。
なんでこんな事してるんだろ。
体を使わなきゃ仕事は来ない
体を使わなきゃ深夜枠から出れない
体を使わなきゃラジオも出れない
体を使わなきゃレコードも出せない
体を使わなきゃ、体を使わなきゃ
体を使わなきゃ、体を・・・・・・・・
これが声優の世界、わかっている。
最初はいっぱい泣いた、でも今は泣かない。正確に言えば泣けない、涙が出ないのだ。
失くした物もあるが得た物もある。
男を喜ばす事が上手くなった。
いやらしく腰を振りながら絞るように声を出す、瞳を潤ませてキスをせがむ、
舌を絡ませながら相手の背中に爪を立てる、息を荒げ相手よりも先に一度絶頂を迎える、
満足げに笑う男に我慢出来ないように続きをせがむ、
ここまで来れば男はもう興奮しきっているので、後は膣を閉めながらペニスを擦り上げるだけ。
あっという間に男はドロッとした精液を私の子宮に向かって発射する。
仕事と割り切っているつもりなのだが、
好きでもない男の精液を受け入れる時だけは”茅原実里”に戻ってしまう。
その時は必ず下唇の内側をグッと噛む。血が出るほどに。
痛みに集中する事で気を紛らわす為だ。
鉄の味。
“Contactがみんなに愛されますように…”茅原実里