07/08/01 00:01:53 G7u9YIM00
>>492
とある昼下がり、ゆうこを連れて悠子宅を訪れる洵子。
が、悠子は不在。
「すみません、先生は急な仕事が入ってまだ戻ってないんです」
「もうすぐお帰りになりますから、待っていてください」
と代わりに助手が応対。
勝手知ったる様子で二人に飲み物を出してくれた。
それから、さも当たり前のように洗濯物をとりこむ助手。
どうみても二人分の衣類等等。
その中に不釣合いな「白衣」が…
(あれ?私、ここに忘れたことあったっけ?)
洵子の目の動きを察した助手、
「気になりますか?白衣」
「あ、ネイルサロンでも使うのかなって」
「先生は白衣が好きなんですよ」と意味ありげに微笑む助手。
「え?」天然な洵子はまだ気がつかない。
「先生は夜になると白衣が好きなんです」
やっとわかった洵子は絶句、
(着るのはあなたってことね)ため息をついた。
悠子はご丁寧にも洵子と同じ型の白衣を入手していたのだった。
「あ、ボタンが取れかけてる」
と、お裁縫を始める助手。
まだ新しそうな白衣なのに、いったいどんな使い方をしたのか、
想像したくない洵子であった。
そして、あわててゆうこを見ると、最近はまっているリリアン編みに夢中で
何も聞いていないようなのでホッとする洵子であった。