07/07/01 01:36:01 erJF3wnA0
>>452
病室に駆けつけた親子3人の目の前で、奇跡は起こった。
悠子は覚醒した。
「なんだか長い夢を見ていたような気がするの」
そして、もう一つの奇跡が!
「信じられない!ガンがガンが完全に消えてる!」
「植物状態の間に自然治癒したとしか…そんなバカな!」
「なんという生命力だ、こんなの学会に発表しても相手にされない」
口々に驚き合う眉川病院の担当医師たち。
親子三人、眉川家一同も喜びにわいた。
「鬼子母神様のおかげよ、毎日欠かさず祈っていたの」と富弓。
悠子は、新しい命「悠子」とも対面、見ることもないとあきらめていた
我が子を目の前にして、ひたすらリハビリに励むのだった。
退院し社会復帰できる日も近づいていた。
一方、あの日以来、「鬼」の階段から姿を消した留美は、
当てのない流浪の末、マフィアの情婦の情婦にまで身を落としていた。
また、遠い日にアメリカに逃げていた比羅夫であったが、帰国してからは
キヨシの源氏名で夜の街でひっそりと生きていた。
封印されていた悪鬼たちが復活する日は近い。