07/03/25 05:10:59 sVY+z8ka0
>>346
北海道ロケはなんだかんだで自分も好きだ。
ただ、北海道ロケ前後編を押すなら、櫻井脚本的にも相棒全体としても
もっと完成度の高い話が沢山あるという感じではなかろうか。
悪い点は
前編の亀発見後からのストーリーの尺が足りずはしょられ杉でどうにも唐突感・ご都合感があるところ、
後編は被害者遺族の信二の正体が判明するまでが間延びしすぎで
もう少し色々動きがあったほうがよかったんじゃないかというところ。
信二の正体発覚や工藤の正体判明は、だらだら~と相棒にしては1直線だなあと感じたもの。
地方ロケだからロケ主体の画作りになるのも仕方ないのかなとも思うが、もうちょっと何とかならんかったのかと。
前後編2時間じゃなく2時間spで(そういう作りで)やったらもうちょっと印象が変わったかもしれん。
自分が評価してる点としては、
前編の前半の亀発見までの過程がスピーディで、亀の行動トレースを簡単にやってのけた右京さんの凄さもさることながら
亀山も結構やるな手際いいじゃんというのが伺えたこと。単純にさくさく捜査が進んでいくのを見るのも面白いし。
それと後編の、信二と沙雪の対峙から以後は
脚本家の書きたい・伝えたい部分がしっかり核としてあると感じるから心打たれるものがあった。
それまで延々と死刑囚の娘であることでの辛かったことの部分を描いてきてたから、
沙雪の「撃って」という言葉にもその姿を見る信二の動揺にも説得力があったし
沙雪の母の工藤に対する言葉なんて、どっちの気持ちもわかるから辛くてしょうがなかった。
あと、やっぱり、ラストの小野武彦の破壊力。
それまでの話とセリフと小野さんの演技力の重さがどかんと圧し掛かってきて
この手のドラマでのお涙頂戴シーンって言うのにはたいてい醒めて見てる自分ですら
うわっ、これヤベエ、泣きそうって思ったよ。そりゃ寺脇さんも泣くわ。
ちなみにこれも(相棒恒例の)タイトル変更があったらしく、
元は「雪原の殺意→運命の悪戯」「白い罠→人生の約束」だったとか。