07/02/01 16:32:47 wdNihUQ9
Moral Hazard ―言葉は正しく使いましょう-
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モラル- ハザード”という言葉、ここ10年くらいで急速に広まりましたが、
日本では誤用が多く、気になっているものの一つです。
最近ではむしろ誤用のほうが定着してしまった感もあります。
「モラルハザード」はこのかたまりで一つのテクニカルタームですが、
たまたま多くの日本人が「モラル」と「ハザード」の両方を別々に
知っていたことが災いし、単にそれをくっつけた用語と理解してしまったようですね。
しかし、「たらい回し」が「たらい」を「回すこと」ではないように、
「モラルハザード」は「モラル」の「ハザード」ではありません。
「危険回避のための手段や仕組みを整備することにより、
かえって人々の注意が散漫になり、危険や事故の発生確率が高まって
規律が失われることを指す。」
すなわち、保険をかけたり、セーフティーネットが整ったりすると、
そのことによって、リスク回避のインセンティブが低まり、
該当するリスクがかえって高くなることを意味します。
安心感から事故が起きる確率が増加するわけです。
これは、ある意味で、経済主体の合理的な行動の結果ですから、単なる倫理不足や、
自己中心的な行動、ということとは違います。たとえば、失業保険や生活保護が
必要以上の充実は、多くの人の働く意欲の減退をまねく可能性があります。
こういうものを「モラルハザード」と呼ぶのです。