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ターザン山本のコラム(元週刊プロレス編集長)
07年「K‐1」GP総括。・お前たちも空気を読めなのだ!
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「K‐1」のWORLD・GPはスポーツではない。興行である。
興行とは見るもののために存在する。〝見る快楽〟が興行の基本精神なのだ。
もし「K‐1」のWORLD・GPがスポーツなら、
セーム・シュルトが今年優勝して3連覇を達成した時、
ものすごい盛り上がりになったはずである。
しかし結果はまったく逆だった。ファンがそこで思ったことは
「お前が優勝しても少しも面白くないよ」だった。
たしかにそうだ。選手としてのセーム・シュルトにはなんの幻想もない。
彼が勝てば勝つほどファンはしらける。スポーツだったらそうはならないのだ。
3連覇の偉業が大きく評価されるからだ。
ということは興行的に「K‐1」はつまらない。
全然、面白くない。そういう結論になるのだ。
じゃあ、どうすればいいのか? その答えは実に簡単。
みんな空気を読めである。セーム・シュルトはその空気を読めない。
「K‐1」をスポーツと考えているからだ。
私はすべての格闘家に言いたい。勝負に勝つことはたしかに大事である。
勝負論は格闘技にとって絶対的だ。
その一方で試合が興行としておこなわれるなら、お前たちも空気を読めなのだ。
空気とはつまり試合を見ているファンの共同幻想のことである。
それは勝負論と同じぐらい重要なことなのだ。
今年の決勝に勝ち進んだピーター・アーツは第1回大会から
GPに出場している大、大、大ベテラン。準々決勝で澤屋敷と試合をしたが、
そこでアーツは勝たなくてもいいんだよ。
それが空気を読めない格闘家たちの野暮なところでもあるのだ。
あんなに野暮なファイターばかりいると、
本当に「K‐1」GPは終わってしまう。やばいよ!