07/10/05 10:54:22 jbZdPFee0
昨日あれから自宅に帰って書庫の旧いカーグラフィック誌漁ってたら、興味深い内容の記事があった。
【CG 1966年7月号『第3回日本グランプリ・レースをふりかえる』より】
今回のグランプリレースに対して、最も強く批判しなければならないのは、サーキットの総合デザインに
関するものである。一口に言って、富士スピードウェイは日本グランプリほどのビッグイベントをするには
不備であるばかりでなく明らかに誤ったデザインである。まず、当日集まった10万余の観客のほとんどが
感じたであろうことは、生き返りの極端な混雑と無計画な導入路のデザインの悪さであろう。入場する時は
クルマはかなりの時間帯を持ってレース場に来ると考えられるから、切符をチェックするゲートを1台ずつ
通しても良い。しかし帰りは全く事情が異なる。あれだけ多数のクルマが一度にネックになった狭いゲートに
押し寄せるのだからたちまち機能はマヒしてしまう。一番ひどい時はクルマの列は目撃者の話では、1時間
かかってようやく30mほど進んだという。この混雑を予想して一部の観客はエキシビジョンレースがスタート
するとすぐ席を立って帰りかけたが、それでも駐車場からゲートを潜り抜けるのに1時間は軽くかかったという。
これは全く設計上のミスで、予算の問題ではない。