08/02/06 06:36:29 GBmxelbR0
対象作品内の相対評価。
S:ARIA、絶望(原作既読。3期、2期なので儲アニメとしての評価)
A:狼、バンブレ
B:tt、クラナド
C:H2O、おかわり、ハヤテ
D:シゴフミ、破天荒、シャナ2、君ある
E:ロザリオ、ペルソナ、AYAKASHI、のらみみ(最新話未視聴。なし崩しで切る可能性大)
君ある、ハヤテの株が微増。狼についてはまたあとで。
とりあえず、本スレでもう書いたけど、たまには儲補正全開でARIAの演出でも書いてみるw
パン食べながら藍華が晃のこと聞いて灯里とアリスが答える時
川を通りがかった舟越しに視点が変わるけど、藍華の質問の
意図と2人の答えの齟齬、視点の遠さを演出してる。
最初舟を岸に着ける時や、水路を巧みに進むところなどアリスの
操船技術も強調して演出されている。
灯里の人脈も同様に強調されている。そして灯里の「私がこの
ネオベネチアの素敵な夏の一部になったような気がしたの」
のセリフに藍華がツッコミかけて橋の陰に入り、その後もずっと
俯いてるのは灯里(そしてアリス)の才能が眩しかったことを表す演出。
晃の部屋でプリマになるのが最後で辛くなかったか聞いた時、晃は
窓を開け外を見ながら話してる。正面は夕日を浴びて明るいが、
後ろは陰になっている。辛かった陰の部分もあるが今は前を向いて
強く生きていることの演出。(※0)
-以下晃の回想内-
窓辺に腰掛けて夕日に照らされるが、正面からではなく横から太陽を
見てるし、その前に描かれた太陽も弱々しい。そしてそれさえすぐ
眺めるのを止め部屋に入ってしまう。現在の正面から堂々と夕日を
受け止めていた強さはそこに感じられない。
最初灯里は木陰越しに太陽を見上げてるが素直に夏の日差しを
楽しんでいる。だが、回想のなかの晃は同じように木陰から太陽を
見上げても落ち込みは隠せない。わざわざ酷似した状況を描いたのは
灯里と比較させる為。もし灯里なら同じ状況でもきっと太陽の日差しを
楽しめるんだろうな、と…(※1)
回想の中、水路の奥から橋の上の晃を映すところは深層意識は暗く
沈んでいる演出。柱の並ぶ通路を歩き日陰と日向を交互に通ってるところは
晃の精神の不安定さを演出してる。
晃の「空が青い、高い」は空=プリマ、青い=憧れ、理想(アリシア、アテナ)、
高い=遠い。
子供の藍華に「無いものは無いんだからしょうがないよ」と言われ俯く晃とその後
挿入される太陽は、晃の心の中で自分とプリマの距離を表している。(※2)
回想の中の川辺で強い風に吹かれている後姿を映してるのは強い不安に心が
襲われている演出、子供の藍華に「足りないなら付け足せば良いんだよ」と
言われた時の正面から突風に晒されるのは逆に不安を吹き払う程新しく強い
考え方が見つかった演出。
その後バラの花びらが舞うのは才能を補うための要素はそれこそ辺りに満ちている
ことの演出。そしてまだ空を見上げることは出来ないけど(※2)と比べて俯かず前を
向けるようになった晃。プリマを目指す意欲が戻ったことを感じさせる。
ただ、例えば(※0)では灯里が見上げる前に何かの理由でちょっと落ち込んでて
それでも真っ直ぐに見上げてるとか、(※1)では晃の部屋でアルバム持ってた
時の藍華の明度を思いっきり暗くして、夕日を浴びてた晃とはっきり差をつける事だって
出来た筈だけどそうはしてなかった。これらを、あからさまにして無いのも良かった。