08/03/25 15:41:35 xn3cKK4G
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―脚本を担当されるうえでこだわった点や朋也と渚の関係を書く際に気を配られた点をお聞かせください。
志茂 笑いとシリアスの配合、静かなシーンと動いているシーンをバランスよく入れることです。ゲーム版では、ヒロインによっていろいろ
なシーンがありますが、渚ルートでは落ち着いた感じの話が続きます。ですので、動きのあるシーンを意識して使うことを考えて、ちょっと
強引に第1話から智代に春原を蹴ってもらいました(笑)。あとは、ゲーム版の話を中心に描けないキャラクターの使い方。杏、智代、宮沢
とかは話の中で、それなりに出番があって目立つようにすることで、彼女たちを好きになってもらえるようにメインのお話に馴染ませました。
また、風子やことみの話になるとき、演劇部を復活させるために部員を集めようと自分から能動的に関わっていけるように工夫しています。
―お気に入りのキャラクターを教えていただけますか?
志茂 シナリオを書くうえで楽しかったのは、風子や杏みたいに自分から積極的に出てきて、主人公をいじってくれるキャラクターですが、
お気に入りは椋です。杏も魅力的ですが、椋にもいい所がいっぱいあるということを言っておきたいですね。渚が休んでいる間に杏が頑張
って椋と朋也を恋人関係にしようとしますが、椋は渚に悪いような気がして……みたいな、恋のライバルのことも心配してしまう、そういう
優しいところ。
―印象に残っているシーンをお聞かせください。
志茂 風子の話の終盤で、原作ではその場に居合わせていなかった渚を加えて新しい味つけをしたりとか、自分なりの工夫、味わいを
出せたところは印象に残っていますね。それと書いていて楽しかったのは、風子が“風子参上”っていきなり現れるあたり(笑)。あれは
各方面で評判がいいので嬉しいですね。ちなみに風子の帽子を監督がかぶったこともありますよ。あれは非常に可愛かった(笑)。
―最後に読者の方々にメッセージをお願いします。
志茂 エンターテインメントとして、普通に楽しんでください。あと、僕も小劇団に関わっていましたが、演劇は非常に面白いので、作品を
見て芝居をやってみたいと思ってくれる人がいたり、生の現場に触れてみるきっかけになってくれたりすると嬉しいですね。