08/02/07 23:31:56 IcaWyRH0
>>810
小「 じゃあ、のぞみにだけは話しておこうかな…。あれは、僕が 生まれたばかりのころ
パルミエ王国は、 一年を通じて暖かい気候なんだけど、めずらしく王国に、雪の降った日が
あったらしいんだ。とても寒かったから、前日から楽しみにしていた、前国王である僕の父さんは
雪景色の王国を見て歩こうと起きるなり部屋を飛び出した。そして、宮殿の外に出たところで
アレを見つけたんだ
の「 アレって…？
小「 ナッツだよ。何も無かったはずの道の真ん中に、小さな雪の山が出来ていた。不思議に思って
雪をどけてみると、そこに、淫獣の赤ん坊が…。調べてみると、まだ微かに息があった。そして、衛兵を
呼びに戻ろうとした時、ナッツがアレを持ってることに気が付いたんだ
の「 アレって…？
小「 あることが理由で、パルミエと敵対関係にあった国の、王位を示す宝珠…小さな玉だよ
の「 じゃあナッツって…
小「 うん、その国の王族なんだ。宝珠は本物だったし、後日、その国で王子が行方不明になった
という騒ぎがあったから間違いないよ。で、とにかく命を救おうと、父さんは、氷のようなナッツを
背負って、自分の部屋に連れて行った。暖をとっていると、ナッツは、無事に意識を取り戻した
でも、それからがたいへん。バレるとその国との関係がもっと悪くなる。だから、父さんは、ナッツを
ある兵士の息子として王宮に住まわせることにした。ナッツは、とても優秀で成長と共に王宮の
人気者になっていった。僕は、小さな頃から、よくナッツと遊んでいたらしいよ。で、ある日
父さんから、この話しを聞かされた、というわけ
の「 ナッツって家族とは…
小「会ったことないよ。でも、代わりの両親とはとてもうまくいってから。でも、王宮内で
いっしょに生活しているうちに、僕はナッツがアレってことに気が付いたんだ…
の「 アレって…？
小「 い…いや、それは…読書が好きだってことさ。ｹﾞﾎｹﾞﾎ
の「 昔から本が好きだったんだね
小「 この話しは、僕とのぞみだけの秘密だよ
の「 うん。わかった。わたし誰にも言わないよ
小「 じゃあ…
の「 あ、よく知ってるんだね。どこで憶えたのよ～
小「 指きりげんまん。嘘ついたら…の、のぞみぃ～！！
の「 いやぁぁあん！！らぁめぇぇええ！！