07/09/19 06:42:10 l6cDa+Ng
しかしとにかくバレているものはバレているのだ。
今はただ、その事実だけが問題だった。
世界はそのままボートでこちらに突っ込んできた。良く見るとそれは競艇に使うようなモーターボートだった。誠は世界の異常な行動に怯えて立ちすくんでいた。
それが彼の失敗だった。一瞬の停止のうちに、世界の乗るモーターボートは信じられない速度で接近し、誠たちの船へと乗り上げた。物理法則を無視したような機動だった。あるいは、神の意志のようなものが作用したのかもしれない。
そのまま彼はボートに貫かれ、全身の骨と肉を飛び散らかし、海へと落ちた。沈んだものは魚に食べられ、浮いたものは海鳥につつかれた。また、彼のペニスはちぎれとんだあげく空高くへと舞い上がり、大気圏を突破して宇宙空間へと飛び出した。
すぐに凍りついた彼のペニスは、死ぬことも地球に戻ることも出来ず、やがて考えることをやめた。
呆然とする言葉を尻目に、世界の乗るボートはこの世のものとは思えぬ速度で飛び去っていった。
文字通り、空を飛び、音速をも超えていた。彼女とボートはそのまましばらく飛び続けた後、テレビ神奈川へと突っ込んで、止まった。爆弾でも積んでいたのか、ボートは豪快に爆発し、テレビ神奈川は廃墟と化した。