07/04/20 18:33:19 oZ13iBw10
俺は手紙を見つけた。そこには「あいちゃんへ」と書いてあった。「あいちゃんへ。
ぼくのいちばんのともだちはかいとうあいこさんです。ぼくはあいちゃんとよんで
います。あいちゃんはやすみじかんにいつもいっしょにあそびます。ぼくはやさしい
あいちゃんがだいすきです。これからもずっとずっとともだちでいてください。」
俺「これは…ガキの頃に書いた手紙だ…懐かしい」俺は思い出した。小学校に入って
覚えたばかりのひらがなで自分の一番の友達について書かされたんだっけ。書いた後
にその友達に手紙を渡したんだっけな…。愛子はこの手紙を何年も大切に持っていて
くれたのだ。手紙は程よく色あせていた。俺は愛子を呼ぼうとした。しかし愛子は
眠っている。俺は手紙を元の場所に戻した。そして夜が明けた。時刻は6時を回って
いて、愛子は既に出かけていた。俺「ふわあ…早朝の仕事は大変だな…」俺は愛子の
手作りの朝食を食べて早々に出かけた。会社で働いていて、俺は昨日の手紙を思い
出した。（そういや、あの時愛子からも手紙もらったんだっけ…まだとってるかな…
いや、もうないかもしれない）俺は一言愛子にありがとうと言おうと思った。北海道
で一緒に温泉に入っていた時も、面と向かって言えなかった。仲間からのいつもの
飲みの誘いを丁重に断り、俺は足早に愛子の待つ家へと帰った。