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東京V木島 高校生にナメられてもひたすら練習
男は茶色のロン毛を切り、丸刈り頭にして監督室に入った。「もう一度チャンスを下さい。
僕はここで何もしていない。少しでもチームに貢献したいんです」。8月15日。東京Vの
FW木島良輔(28)は、ラモス監督に深々と頭を下げた。 移籍加入した06年終了後に
解雇された。同年7月の練習中に靱帯を断裂し半月板も損傷。8月に手術をし、リーグ戦
出場もなく治療のみでシーズンを終えた。 「何もせずにクビ。つらかった」。まともに走れ
るようになった今年1月には、もう所属先はなかった。 帝京高時代は快速FWとして名を
はせた。背番「10」を背負い、97年度の全国高校選手権で準優勝に貢献し優秀選手にも
選ばれた。日本代表のバーゼルDF中田浩二は元チームメイト。「黄金世代」の1人だが、
目立った実績を残せず、大けがに見舞われた。両親には引退を勧められ、JFLのFC岐阜
でプレーする弟徹也(24)には「おれより下だね」と言われた。 「浩二だけじゃないけど。み
んな活躍している。悔しい」。もう一度ボールを蹴りたい。気まずさを感じながらも、東京Vに
頼み込んで練習場所を与えてもらった。 トップの活動時間からずらして練習場に通った。
1月からジュニアユース(中学生)に交じって練習。ドリブルが通用せず「やめようと思った」
という。10歳下の高校生との合宿では「木島じゃん。何してんの」となめられた。女子の日テ
レベレーザ、明大でも練習した。周囲の冷ややかな視線に、歯を食いしばって耐えた。 自信
を取り戻し、ラモス監督に頭を下げてから9日後の8月24日。木島はアマチュア登録(無給)
で東京Vと再契約した。現在は貯金で食いつなぐ。主にサテライトで練習を積み、出番をうか
がう。同監督には「サッカー人生のラストチャンスと思ってやれ」とゲキを飛ばされた。
「ヴェルディへの恩もある。ひたすらやる」。この見上げた根性が好きだ。