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━━━━━━野生動物強さ格付け12━━━━━━ - 暇つぶし2ch402:格無しさん
07/02/26 18:23:25
小原秀雄著 「食うものと食われるもの 小原秀雄の動物教室」 166~169頁(167頁は威嚇している成獣の雄ライオンと雌ライオンを蹴ろうと後足で立ったキリンの挿絵)
「●ライオンでもキリンにはかなわない?
タンザニアのセレンゲティで、リカオンの群れが殺したてのトムソンガゼルを食べているそばを、一頭のキリンが悠々と通っていった。
それを見てわたしは、キリンがめったにえものにならないという話を思い出した。
パットマンという人が、六頭の群れのライオンが近づいて襲うのを見た。
キリンは逃げたが赤ん坊はのろかったので、母親キリンが後ろを守って走った。
ライオンが近づこうとすると、雌は子を肢の間に入れてライオンに面とむかって立った。
ライオンの動きにつれてキリンもまわり、前肢で蹴り立て、ついには追い払ってしまった。
セレンゲティでライオンの研究をしていたシャラーの観察では十回もライオンがキリンを襲ったのに一回も成功しなかった。
キリンがなかなかえものにならないそのわけをくわしく調べてみたという研究者がいたくらいだ。
実際東アフリカでは、キリンはのんびりしている。
そのほかキリンを殺したライオンが下敷きになって死んだとか、キリンに蹴られて死んだライオンの頭が、皮一重でぶらさがっているだけだとかいう話がある。
キリンは大きく、しかも前肢で蹴る力は相当で、皮は厚くてタフである。
またキリンはそびえるように高く、威圧感を与える。
それらがえものになりにくいわけなのだろう。
●頸すじを狙われる
しかし、キリンがのんきなために襲われることもある。
マイネルツァーゲンというモリイノシシを発見したハンターは、ライオンが近づいても気づかずにいたキリンの一群が、走り出したときには間に合わず子がつまかえられ、のどを押さえて殺されるのを見た。
追跡はわずか二分だったが、ライオンは五分もたってからやっと食べはじめたほど、息切れがひどかった。
全力をつくした追撃と攻撃だったようだ。
キリンはこのように、ライオンにはよく頸すじを狙われ殺され、また、ごくまれだが、ヒョウにも木の上から頸すじをやられる。
セレンゲティでは、一九五七~六五年に調べた百二十五例のライオンのえもののうち、キリンは五頭だった。
広大な南アフリカのクルーガー国立公園での二十七年間の調べでは、四万六千百八十一例中、キリンはライオンに六百七十五頭、ナイルワニに二頭、さらに二頭の子がチーターに捕食されている。
それでもキリンはライオンのすべてのえもののうち、一・五パーセントぐらいでしかない。
このほかの調査では、タンザニアでは二百十一例中の六例がキリンであり、それはすべてブッシュの中だった。」


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