07/03/16 12:12:00 r8rfqvR70
これはとある練習試合でのエピソード。
ワンナウト満塁の場面で、打者は真ん中高めの好球をフルスイングしたが、
打球はピッチャーの頭上に高ーく上がった凡フライ。
ピッチャーが難なく取って、ツーアウト満塁…が普通なのだが、興南はやはり違った。
ピッチャーが白球をグラブに収めたのを確認するや否や、
走者全員がタッチアップし、本塁を目指して全力疾走したのである。
野球選手特有の動態視力をもってしても捉えられないほどの速さ。
打球を掴んだ相手投手が驚きのあまり、腰砕けになってる間に一塁走者も本塁に生還した。
しかも、その一塁走者は三本間の途中でスパイクの靴紐をきつく結び直してから、
再度スタートを切って生還したというから、驚くべき余裕である。
「走者一掃の犠牲フライ」がここに完成したわけである。 しかもピッチャーフライ。
試合後に選手を代表して一塁走者の彼に話を聞いたが、
「あれは、内野に上がった犠牲フライで何人帰れるかを試すために、わざとああいう場面を作ったんです。
そして打者も甘い球をわざと打ち損じて、内野フライにしたんだと思います。」